深くみずをたたえて、湿度を高位にくばり、
森に沈みこむ薄化粧の木霊は、
香ばしい季節の賑わいを、端正に、はおり、
浮かび上がるみどりに浸る、
眩い光沢を、透き通る声の上に配して。
流れる ...
終わりなんてない
始まってもいなかったんだから
始まらないものは終わりもしない
そうでしょう?
始まってるなんて思っていたのは
きっと「私」だけ
...
儚くて
脆い物だって
わかっているのに
それでも
手に入れた瞬間は
満たされて
幸せ
耐えられなくなった瞬間に
全てが壊れてしまいそうで
悟ってしまった ...
何でこんなんなんだ
いろんなことがぐるぐると
回っていて
いらないほうにも
考えが及んで
本当に消えてしまえばいいと思う
あのときに終わらせておけばよかった
ねぇ いらないならいらない ...
支えてくれる人がいて
見守ってくれる人がいて
受け入れてくれる人がいて
それで生きてる私がいて
怒られるのも
嫌われるのも
1人になるのも怖くて
言えなくって伝えられなくて
何もかも飲 ...
鏡に映る「私という人」は
だらしなく伸びた髪を
ばっさ ばっさ と刈られていく
( 少しくたびれた顔をしてるな。
( いつのまに白髪が混ざりはじめたな。
幼い頃
{ルビ日 ...
街には秋が訪れ
人々は単純な色から
個性を強調する服へと
変わってゆく
公園のベンチに座ると
どこからか
声が聞こえてくる
見て見て
あの人の配色のセンスを
私はどうなの
...
夏は滅びを垣間見せるから
静かに優しく笑っていて
愛してくださいなんて云わないから
だから どうか 死なないで
音のない哀しみは雨
微速度撮影で人生を撮ったとしたら
壊れ始めは ...
白馬に乗っかった王子様に
円らな瞳のテディベア
女の子は(誰でも) メルヘンがお好き
だから毎晩頭の中の絵本を紐とく
透けた羽を持つ仮想の恋人と
だから今宵も 夢の中にて好き放題
だから今 ...
自転車に乗って
歩道に沿った白線の上を走っていた
アスファルトの割れ目から生える
しなやかな草々をよけながら
背後から
{ルビ巨=おお}きいトラックのクラクションが聞こえ
...
カミサマ カミサマ
あのー
人って死ぬとどうなるんでしょうか
全部なくなってしまうんでしょうか
生まれるまえと同じ感じでしょうか
それってちょっと酷過ぎやしません ...
指環をつけようとして
指を眺めたら
関節がすっかり変形した
人差し指と
中指と
薬指とが並んでいる
少しばっかり
痛々しくもあるそれは
持てる以上の力と知らず
がむしゃらに使った ...
あなたはときどきわたしにいじわるする
わたしもしかえしに、あなたにいじわるしてあげる
つぶさに
そうやって自分が独りではないとたしかめているのだ
つぶさに
地を這うとかげのしたたかさを真 ...
手は届かない
だから
わたしは指をくわえる
手は届かない
だから
わたしは素直にのぞむ
手は届かない
だから
わたしは
ポトリと落ちた果実をよろこぶ
非力な諸手で果実を ...
切ない
切ない恋歌を
繰り返し聞いて
口ずさんで
淡い
淡い期待のようなものを
浮かべては消し 浮かべては
重く胸に沈める
ずっと気づかなかった
前から聞いていたのに ...
泣かない。
泣いてなんかない。
だから、止まないのかな。
…雨。
鏡の前のふたつの影
光をよこぎる
見えない種の重なりの影
何かを被せられた石は
何かを被せられた人のように倒れ
雨のなか打たれ はためいている
灰にひろがる白の ...
空を
見上げようともしない、君の
泣きはらした頬の ぬくもり が
染みる
舌足らずな恋は
時を止めるすべも知らず
いたずらに季節ばかりがすぎて
最後の秋
西日を受けた
一面の ...
{引用=
心を蝕む夢幻の色
叶わぬ願いが埋められた
星の荒野は
あの蒼天の彼方
高すぎる空の輝き
曇った大地から立ち上る幾多の眩暈
行為のシルエットをたどりな ...
薔薇の花咲く花園で
私は子守歌を歌います
口のきけない弟は
ブリキの太鼓をたたきます
今日もパパは帰りません
遠いお国で戦っているのでしょう
今日もママは{ルビ愛人=あみ}のそば
お ...
ある月夜の晩
白い翼の生えた可愛らしい少女が
ある村はずれの広場にそっと舞い下りた
月明かりが優しく広場を照らす
少女は天使だった
天使は月夜が大好きだった
月の光は天使の心を和ませて ...
前から雨が吹いてくる
上り坂
秋はまだ始まったばかりだというのに
傘を持つ手が冷たくて
両手で持つというよりも
両手を温めている
足元を見ながら進む
雨の上り坂
流れてきたのは ...
遠くに来ている。雨が降ってきた。
ぼくは黒い綿のパーカーを羽織って
霧雨の中を行く。
ふと見ると、砂粒のような、でも
うるおいのある水の粒が
からだいっぱいについている。
ぼくは水の粒をい ...
とにかく眠たかった
窓の外には雨音が聞こえていた
眠るでもなく起きるでもなく
浅い眠りの中で見る夢は
悪夢ばかりで弟が僕の首をしめていた
季節の綱渡りを続けるこの頃
アラ ...
ふと
金木犀の匂いがした
気がしたんだけど
まだ
咲いてないだろうと思う
洗濯物は
乾かない
いまはまだ
無理
いつか
金木犀の大樹の下で
橙色の雨を ...
「君はいつも美しかった」
遠い夏の思い出
君はあの頃のままだろうか
あの頃、
僕は君にただ振り向いて欲しくて
君の前ではいつも笑顔で
心の中はいつも必死だ ...
急に寒くなった
霧のような雨が降る
わたしは
お寺を思い出す
山も
林も
お寺の屋根も
雨に濡れて
位牌檀のある部屋は寒い
ぞろぞろと歩く
思い出は薄くて
あなたがいなく ...
moon
月は知っていた
その夜の すべてを
moon
昼は 見えなくても
そこに ある
moon
新月の夜も
その闇に 隠れて
すり抜ける
薄汚れた 奴らのことも ...
リコは軟体のYにして、
変数Xの虜になりて、
っくすの事情。
難解なXの方程式。
あんな体位もできそうねと、
笑うリコ。
肋曲線Oマイナスπの周 ...
昨日と明日の間を繰り返す日々に
少し嫌気が差してしまっただけ
カーテンを閉め切ったままで
ベットに仰向けに寝転がる
浮かんでは消えてゆく影
僕はいつまで逃げるの
新しい道を選んだ僕は床 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
森の経験
前田ふむふむ
自由詩
19*
06/9/13 22:55
始まり
桐野晴
自由詩
1
06/9/13 22:50
無
〃
自由詩
1
06/9/13 22:49
真実
〃
未詩・独白
0
06/9/13 22:48
支え
〃
未詩・独白
1
06/9/13 22:48
断髪式
服部 剛
自由詩
7*
06/9/13 22:38
おしゃれな秋
ぽえむ君
自由詩
4*
06/9/13 22:38
音のない哀しみは雨
朽木 裕
自由詩
4*
06/9/13 22:28
ホラーでパジャマパーティー
きりえしふみ
自由詩
5+*
06/9/13 22:10
夕餉への道
服部 剛
自由詩
3*
06/9/13 22:06
カミサマ カミサマ
十
自由詩
6
06/9/13 21:51
手を見ている
銀猫
自由詩
13*
06/9/13 19:33
夏の日
山本 聖
自由詩
1
06/9/13 19:22
手は届かない
千波 一也
自由詩
12*
06/9/13 19:13
気づかなかった
哀音
自由詩
1*
06/9/13 19:09
しとしと、雨降り。
狠志
携帯写真+...
2
06/9/13 18:50
ゆくえ ふるえ
木立 悟
自由詩
2
06/9/13 17:59
狗尾草のころ
松嶋慶子
自由詩
10*
06/9/13 16:17
秋の旅人
まどろむ海月
自由詩
5
06/9/13 14:53
薔薇の花咲く花園で
未有花
自由詩
9*
06/9/13 14:47
翼あるものの定め
ajisai
自由詩
2*
06/9/13 14:39
雨の日の上り坂
ぽえむ君
自由詩
8*
06/9/13 14:21
粒
下門鮎子
自由詩
5*
06/9/13 14:19
まどろみの午後
山崎 風雅
自由詩
3
06/9/13 13:44
橙色の雨
蒼木りん
未詩・独白
4
06/9/13 13:35
「君はいつも美しかった」
Taka★H...
自由詩
0
06/9/13 10:54
秋雨
チアーヌ
自由詩
2
06/9/13 9:59
パパラッチ・ムーン
Lucy.M...
自由詩
4*
06/9/13 6:33
「 っくす、のじじょう。 」
PULL.
短歌
10*
06/9/13 5:23
旅立つ前
AKiHiC...
自由詩
2
06/9/13 3:19
6093
6094
6095
6096
6097
6098
6099
6100
6101
6102
6103
6104
6105
6106
6107
6108
6109
6110
6111
6112
6113
6114
6115
6116
6117
6118
6119
6120
6121
6122
6123
6124
6125
6126
6127
6128
6129
6130
6131
6132
6133
加筆訂正:
橙色の雨
/
蒼木りん
[06/9/13 16:29]
修正・加筆
風と指輪
/
下門鮎子
[06/9/13 14:22]
うるさい→騒ぐ
7.84sec.