塔を隠した樹々たちがくりかえす
やわらかな墜落
螺鈿の微笑を浮かべる遊星たちが
結晶状に形成する空間に
浮かべられた白い柱廊に
並べられたフラスコ
時折それらのいくつかの中で
新 ...
朝露が髪にあたり
それは次第に
大量の雨へと変わっていった
頬を伝って体中に
染み渡る
冷たい雨
歪んだ風景
溶けていくわたしは
雨、同化していく
高すぎて見えない
...
今日は霊園の日
場所を知らないので
どうやって歩くか知らないので
案内人に手をひいてもらって辿り着く
太陽のない青空の中に降りてみると
約束どおりあなたがいた
誓ったとおり覚えたままの ...
自身が創価へ入会したとき
先生はスピーチで幾度となく
このことに 触れられて
論陣を張られていた
聖教で何度この言葉を聞いた事か
その言葉が 今
この身に染み 魂に 響く
足元の ...
懸賞好きの母が
手当たり次第に応募している懸賞が当たった
「サナギ一年分」だそうだ
当然母は家族からさんざん責められた
そんなものが一年間も毎日送りつけられたらたまったものじゃない
特に ...
空き缶をひとつ捨てました
公園の植え込みに
ぬくもりもヒトカケラ
落ちていったことは
気づきませんでした
吸い殻をひとつ捨てました
歩道の端っこに
やさしさもヒトカケラ
落ちていっ ...
水月の春を斬ったる覚悟かな
水月(すいげつ)
水と月。水面に映る月影。人体の急所の一。みずおち。軍陣で、水と月が相対するように、両軍が接近してにらみ合うこと。無外流居合道の形のひ ...
死骸とは気づいて
聞こえてくる声だ
見えるのではない
聞こえてくるのだ
死骸とは気づいて
聞こえてくる声だ
緑が柔らかな
春に近い
夏に通うころ
ぼくはきみの扉開く
遠い未来だけが
胸を泣かせる
時代めぐりの悲しみは
ありがとう、さようなら
輝いて戻ろうか ...
いつのまにか 僕は 悪いこと覚えてた
ひとりきりの 夜で 闇の中震えた
誰も助けてくれない 誰も癒やしてくれない
人間は誰しも 不完全な生き物
欠けている部品を隠しながら生きている ...
女と男の前から折りたたみが消えた
真っ赤っかよ!
あなたじゃあるまいし
どこへ消えちゃったの?
も〜う、バス来るバス来るぅ〜
探し物下手の男の前からはよく物が消える
少年の頭部
...
最初に雨を見たのは
ぼくだった
みんなはそのとき知らなかった
窓に一筋の雫が流れて
静かに落ちていったのを
最初に雨を見たのは
ぼくだった
風はなかったのかもしれない
ただ水が ...
ママはラブリーだった
口唇にぷっくりしたカラーを好んだ
ママはラブリーだった
おはようを言う時いたずらっ子になった
ママはラブリーだった
大の怖がりなのに薄目でみてた
ママはラブリーだった ...
限り無く空に近い
水平線の向こう側で
少女は空になる、と
言ったもんだから
僕は黙って
海に潜るしかなかった
何処までも青いだけ
そんなことはもう
ずっと前から知って ...
どんな装いだったか
お前が愛し盲目にまでさせた安定性が
うなだれて堕落した時に
絶望視した目の死体を
担架に載せて運んでいる様を
コメディにしようと必死で繕っていたっけ
お ...
初めて見た街の景色は。
広くて、広くて。
よそよそしくて。
僕の居る街とは。
空気が違ってた。
ちょっと、空を眺めて。
深呼吸してみようか。
味まで違った ...
あなた色に染まりすぎて
こわれそうだから
言おう 言おう 言わなくちゃ
今日 あなたに
いいに行く
だめだよ だめだよ ないちゃ だめ
よしよしのあとがあったかい ...
月光が街を包み込む夜に
猫は二足歩行で立ち上がり
夜露を手鏡にして
枯葉のコートをまといつつ
雲をカーテンとしながら
おめかしをする
月光が街を包み込む夜に
雀は口笛高くならしつつ
...
去りがたき旧家にひそむ精霊も君もわが青春の影とす
穂草は種を密かに飛ばすイエスよりマリア若きをその罰として
満天の星は人の不幸ならむと決めつけ孤児はおのれなぐさむ
翼の先はすぐに郷里や夕燕
飛ばんとし両手拡げり種案山子
母の老いあざむき香水闇にひかり
気がつくと、渚が後ろにあった
最近やけに足が濡れるなと思っていた矢先のことだった
後ろなど滅多に振り返らないから気がつかなかったけれど
ふと振り向くと、後ろに渚があった
ひたひたと波の打ち ...
ほら
鏡のなかにも ...
朝をはじめる太陽は
まるで線香花火のようで
小さく揺れるその玉は
何も迷わず空へ空へ
紫に寝惚けた水平線を
橙に燃やしながら昇っていく
やがて膨らみ色を変え
放つ光は僕を丸ご ...
陽は分け隔て無く 西から照らす
何処でだって いつだって 輝き出すのだ
懐かしいだけの時代
ならば
性懲りもなく 繰り返されている
あの日
あの時
あの場所の
歴史の痛みが 沁 ...
風が酷く騒がしくて、
見透かされたことに震える迷い星みたいですね、
胸が。
さらさらと、
触れた場所からさらさらと透過しながら、
やさしい粒子になって
零れてゆくこと出来るでしょうか ...
てん てん てん
ポーツリポツリ
白い雨雲の下に 僕の影
ゆっくりと沁みていくのです
後が濡れていくのです
ふんわり風が 僕に言うのです
空から雫が零れ ...
今よりももっと
自分のこと好きになるには
今よりも少しだけ
あなたのこと好きになれば
いいのかな?
久しぶりの朝は雨の日で
このまま 布団の中うずくまって
雨の音を聴いていたいって 思った
ずっとずっとこのままで
雨になりたいって 思った
布団の中で ふと あのひとのことを考える
...
僕は冬の1月の5時31分にベッドに倒れ込んだ
朝までカラオケはきつい 更に酒まで入ると
始発の電車に乗ってようやくマンションに着く 真っ暗な空からはべた雪が降ってきた 髪に付いた雪が溶けて ...
いくつもの物語を奏でる人生オーケストラ
奇跡の影に追いつけないまま
狂い咲きする情熱の炎
垣間見る景色は虚ろ気に
咲いた花は散っていく
涙もみせることなく
果 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
実験室65−F
塔野夏子
自由詩
10*
07/5/1 17:25
振る、雨
今田コボ
自由詩
8*
07/5/1 16:41
霊園の日
ロカニクス
自由詩
3
07/5/1 16:36
人の不幸の上に自分の幸福を築くんじゃあない
アハウ
自由詩
1*
07/5/1 14:33
サナギ一年分
ふるる
自由詩
21*
07/5/1 14:12
捨てるひと
yaka
自由詩
4*
07/5/1 13:59
なごうございます春
A-29
俳句
2
07/5/1 13:48
死骸
吉岡ペペロ
自由詩
3
07/5/1 13:00
枯れ葉舞う春
〃
自由詩
4
07/5/1 12:59
緋い月
北大路京介
自由詩
10*
07/5/1 11:51
紅い折りたたみ
A-29
自由詩
2
07/5/1 11:39
最初に雨を見た
ぽえむ君
自由詩
14*
07/5/1 10:43
ママ
ルリコ
自由詩
4
07/5/1 10:39
水平線の向こう側で
山中 烏流
自由詩
11
07/5/1 10:09
Robbie
maynar...
自由詩
2
07/5/1 10:09
深呼吸。
狠志
自由詩
7
07/5/1 9:52
さようなら
くるす.wh...
自由詩
0*
07/5/1 9:13
収穫祭
村木正成
自由詩
6*
07/5/1 9:09
満天の星
〃
短歌
3*
07/5/1 9:06
郷里
〃
俳句
3*
07/5/1 9:03
渚
ふるる
自由詩
18*
07/5/1 8:39
青鏡
smorza...
携帯写真+...
4
07/5/1 8:35
光の日
松本 涼
自由詩
11
07/5/1 8:26
神に向かいて飛ぶ鳥は
板谷みきょう
自由詩
0
07/5/1 7:52
式日。
紅魚
自由詩
3
07/5/1 6:57
空からの雫なのです。
流希-Яuk...
自由詩
0
07/5/1 6:55
好きの方程式
優飛
自由詩
5*
07/5/1 6:51
雨降りの朝
はるこ
自由詩
5*
07/5/1 5:32
ある独身サラリーマンの土曜日の朝
はじめ
自由詩
3*
07/5/1 4:01
風船
山崎 風雅
自由詩
5
07/5/1 2:50
5616
5617
5618
5619
5620
5621
5622
5623
5624
5625
5626
5627
5628
5629
5630
5631
5632
5633
5634
5635
5636
5637
5638
5639
5640
5641
5642
5643
5644
5645
5646
5647
5648
5649
5650
5651
5652
5653
5654
5655
5656
加筆訂正:
光の日
/
松本 涼
[07/5/1 9:35]
タイトル変えました
7.46sec.