帰る 帰るよ
と言って
やっとで戻ってきたのは
二羽のアゲハチョウ
母は泣き続けて
二日後に命が崩れた

幾百のコバエが家屋から飛び去り
雨戸は裂傷し
静脈血を纏った鳩が2羽
黒ず ...
太陽が安らげる場所を

雲がそっと作り上げ

それに気付いた夜空が

そっと目隠しをする。
長期出張を終えた気分晴れやかな私の前に
あんな残忍な光景が待ち受けているとも知らず
私はエレベーターの前で玄関扉の鍵を指に絡ませ
クルクルと回しながら扉のほうへと足を進めた

はじめに玄関扉 ...
夕暮れの示す赤、に
静かな夜が
そうっと足を
降ろす
 
生まれたばかりの
一筋の淡い青は
瞬間的に広がってゆき
世界を、ふわり
包んでしまう
 
 
ビルの窓に反射する
車 ...
荒野だと思えば

ここはそんなところだ

悲しみは哀しみに

それが営みというものだ

ひとりではないのに

ひとりに酔いしれ

それが生身であるということだ


七月の ...
空 海 山 風 水 土

どんなに沢山の言葉をならべてみたって
一文字に思い浮かべるイメージに勝てやしない

解ってるけど
決して止められない

伝えたいのは景色じゃなく感動
...
繰り返される福祉が、
新しく歓迎の声を受けて――、
福祉は、いくつもの、与えられた菓子を食べる。
なかには、埃を被っている、
国民精神総動員要綱も、
    遠くに、ちらついて揺れている。
...
 東京を越えてのどかな場所へ行こう
 東京駅からなるべく遠くへ行く電車に乗る
 初めは美しいコンクリートの建物ばかり過ぎていったが
 だんだんと水田や畑がぽつぽつと見えてくる
 終電に着くと  ...
そう、カッターナイフで。
僕があんなことになってから、僕の家にカッターナイフなんてないかと、思っていたのに。
弟が税金だかなんだかの封筒を、カッタナイフで、
しゅるッと切ったのであった。封筒の中 ...
だんだん遠くなってゆきます
嘘を並べては崩すように詰め寄る眼
この心に貴方が少しずつ消えては
思い出に脚色をして語り出す唇

あのころはたのしかったですね
とてもしあわせでした
こくうを ...
磨き上げられたガラス窓
月明かりさえない空間に
浮かぶ冴えない表情は
もう随分と見慣れてしまった

苦笑にも自嘲にも思える
口の端を歪めた男の姿
汗を含む無精髭はまるで
雨に打たれ草臥 ...
彼の名前は「へー、むぅ・・・・」というレベル。
世間一般的には幾分フェームではあるが、
知る人は希少であるばかりか
ピカソやダリと比べると殆ど知られていないし
彼の作品に感動を覚える人は(全く ...
桃売りのおじさんが
店をたたみはじめた頃
空はグレー、
そのずっと先に
茜。

こちらに気がついたおじさんが
 最後だから、
 まけとくよ。
と言う。
桃の香りで酔っ払って ...
 嘘という言葉
 言った瞬間に本当になる

 いや
 そう簡単なものではなくて
 本当という言葉が嘘の傘に隠れるのだ
 雨が止めば傘はいらないので
 嘘はどこかへ置いていかれる
  ...
小学校3年生の時
弟が生まれました

その日は私の学校の春の運動会の日でした

けれど弟が生まれるので
誰も見に来ませんでした

お父さんも
おばぁちゃんも
おじいちゃんも…

...
私は意味の無いものは嫌いだ
だって意味が無いから

私が見て意味が無いと思えたものはすべて嫌いだ
だって何でそんなことする必要があるの?
あなたは一体何がしたいの?

そういう言動を見て ...
いつも誰かを笑わせている人気者のきみを

静かな水色のカプセルの中に

とじこめてしまいたいのです

そしてそのカプセルを

ごめんなさい

誰にも見られないように

てのひらのあいだ

そっと そ ...
其れ



白。
真っ白。
とっても綺麗な、白。
でも、すぐに汚れてしまう、白。

あなたの真っ白なシャツ、吹きそよぐ優しい風にも、ちっとも揺らめいたりしないのね。

(なんで?)

た ...
京都には
たくさんの色がある
錦の糸、その数だけの

雨が降れば、石畳の
風が吹けば、竹林の
雪が降れば、杉山の
星が舞えば、祭囃子の

さらりと、するりと、
あたりまえの顔をして ...
あの人が
あの人が
自ら
汚れのない言語を
いくつも吐いた
いつも胸の奥底の
鉄格子の扉の奥に潜めていた
潤った可愛らしい
柔らかい言語を

その声で届けられたから
この耳は微笑 ...
子どもたちの広げたパラソルが
クルクルと回って
それは梅雨に咲く
パラソルフラワー

アジサイのように
一度にたくさん咲いてるのもあれば
一列に並んでいるのもあり
色鮮やかに咲いている ...
人と繋がっている通信手段をじわじわと絞り絶っていく
そんな行為を誰が最初に気づくだろうか
おそらく誰も気がつかないはず
そんなもんだろう

メール
メッセンジャー
日記
ブログ
SN ...
   <ホルン 
     1st、3rd:主に高音部
           ソロを演奏することが多い
     2nd、4th:主に低音部
     パート数に人数の満たない楽団では
   ...
目を塞ぎ
研ぎ澄ます


クラスメートの会話
車の騒音
止むことのない雨音



目を閉じて
探してみる

クラスメートの溜め息
車のウィンカー音
雨に紛れた泣き声
...
    ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
    ┃                        ┃
    ┃    しんちょうが のびますように      ┃
     ...
まるで
氷5個
一気に食べたみたい
体が震えだす感覚に
支配される
 
静かな雨音の
リズムで踊る
行き先のない足跡を
くっきり残して
薄暗い世界へと
ついて行く
 
進行を ...
 困っている人がいれば
 それがその人にとって必要ならば
 助けてあげよう

 哀しんでいる人がいれば
 それが反省しているならば
 慰めてあげよう

 寂しがっている人がいれば
...
長い一日が終わる
ふっとしてビールを飲む
ボーットしてホッとして
カクテキをつまみに飲む

泡を吐き出す
海草に揺られ
水槽を泳ぐ魚
静かなる部屋

お客様に頭を下げられ
苦しい ...
暑い夏だと、手がひとりでに動く。
発せられなかった声も、潮風の涙腺にとけて。

装飾のための深い窪みまで、
透き間なく、枯れている、古い桐箱に眠るフィルムを、
年代物の映写機に備え付ける。
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
死体たけ いたけ自由詩8*07/7/12 12:35
おやすみの合図來稚携帯写真+...4*07/7/12 12:28
彼女はサボテンhiro自由詩4*07/7/12 10:51
青い亀裂山中 烏流自由詩6*07/7/12 10:13
群青のサンドウィッチ吉岡ペペロ自由詩807/7/12 7:52
今日も明日も優飛自由詩13*07/7/12 7:45
幸福のデッサン——デッサン前田ふむふむ自由詩31*07/7/12 6:52
電車に乗って田舎へ行こう円谷一自由詩7*07/7/12 5:27
カッターナイフで、阿片孫郎散文(批評...107/7/12 3:32
変化AKiHiC...自由詩207/7/12 3:10
泣いてなどいない松本 卓也自由詩107/7/12 2:04
イブ・クラインと私atsuch...未詩・独白6*07/7/12 1:28
パラソルもろ未詩・独白607/7/12 1:02
お手軽手品doon自由詩1*07/7/12 0:50
人生結華自由詩1*07/7/12 0:46
意味相良ゆう未詩・独白107/7/12 0:39
水色のカプセルa/t携帯写真+...207/7/12 0:31
有季 自由律 多行/////俳句107/7/12 0:30
洗濯物hope散文(批評...307/7/12 0:04
くろのかたろぐたりぽん(大...自由詩1307/7/12 0:00
あの人の言語RAVE自由詩107/7/11 23:40
パラソルフラワーぽえむ君自由詩6*07/7/11 23:07
そんなもんだろうvi未詩・独白007/7/11 22:43
無伴奏悠詩自由詩5*07/7/11 22:34
耳をすませば秋桜自由詩5*07/7/11 22:30
短冊むむ自由詩107/7/11 22:24
泣いている倉持 雛自由詩6*07/7/11 22:15
笑みの鎖山崎 風雅自由詩907/7/11 21:33
朝鮮人参飴ペポパンプ自由詩3*07/7/11 21:29
包まれる夏の風景   デッサン前田ふむふむ自由詩33*07/7/11 21:26

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