爪先からそっと
静寂へと、沈めていく
触れた境界面から
私が溶けていくのは
見て、見ぬふり
 
緩やかに
波紋が広がるさまを
眺めながら、私は
磨り硝子の向こう
手を
伸ばして
...
校長先生のお話は
いつもとても長く
生徒が一人、二人と崩れてゆく

背筋を真っ直ぐ伸ばしたまま
音もなく倒れ
そのまま影となる

「これで、校長先生のお話を終わります」
その瞬間
...
おさないあいのことば
かんたんにだまされた
おさないあいのやくそく
かんたんにやぶれた、よ

きみはいつだってそう
かんたんにだまして
おなじように、
ぼくはいつだってそう
かんたん ...
あたしの周りは、こんなカンジ。

殻に包まれて、暗くて、光がわからない、淋しい心。

誰でもいいから、あたしの殻を破って。あたしをここから、掬い上げて。

ママの体のように、あたしを、包みこんで欲しい ...
こぼれたシロップと 水滴だらけのアイスコーヒー

死んだ魚の目と 力を使うだけの笑顔

頬が痛くても まぶたが痙攣しても

指先の震えがとまらなくても いいって もういいよ

ほら、お ...
夜の列車から見るその風景は
何も動いていなかった
駅を出発してから
ずっと走り続けている
次の駅はもうすぐなのだろうか
それも定かではない
四人がけの座席に
自分だけかぽつんとだけ
窓 ...
あとひとつ
問題をとけば
あなたは
無傷で
頂点に立てます


これが
問題です



え?
難しい?




あなたらしくありませんね

どんな問題も
...
すり減るばかりのラバーソウル 



「もういいかい」



「もういいよ」
と言えず咬みつく爪は 



ずらるらり ずらるりら
眠って育つ
オパールの空を割らないように

何で 出来ている

褐色の寝台で考えるこども達
指を燃やすキリトリ線の内は

何で 出来て いる

目を背けたい言葉の並びも
深層の海 ...
人々の思いが 乱れ
官僚どもが あいも変わらず
酒池肉林におぼれ 不正を為す時
(権力者は政治家ではなくキャリア官僚)
天変は乱れるという
中国の古典書には
明確に書かれている

また ...
ソファの上に置き去りにされた
ぼたんの取れてしまった上着や
引っ掛けて裾の綻びたスカート

そうだよね
いつの間にか繕われて
綺麗に洗って畳んであるなんて
そんなこと
あるわけない
...
きめ細かい粒子が
向こうの水平線に
ゆっくり溶ける

聞こえない音色は
憂鬱の向こう側

黄色の支配に
世界は従う

蝶のワルツ
橙色の光に絡まって
そのまま堕ちていって
消 ...
南国のハイビスカス
青い潮風が吹く
ノウゼンカズラのオレンジが揺れる
わたしの 今の 心に似て
ゆらゆらゆらり

白いポピーの涙が
こぼれ落ちそう
しおれた朝顔も また泣いているようで ...
鏡面に 旗をたてる
ここから さきでは
ことばが 失効する 
わたしを きれいさっぱり
拭いとってから 前進する
蝉が鳴けば

朝からせつない

ドキドキして

何年かまえがせつない


大人のくせして

子供だった俺たち

よく別れられたよなあ


蝉が鳴けば

朝からせつな ...
君の好きな色だと知ってから

白い紙をみずいろに塗っていくだけで

きみに近づけたようなよろこび
立ち止まり
何を待つのか
空見上げ
来ぬ人思い
風舞う果てへ
もし僕が僕ではなかったら



そんな意味のないことを考える



僕は僕でしかなくて



生きてきた全てが
“今”の僕で



それだけは



...
ドキドキよりも

ワクワクしたい。

そんな僕の

きっかけ作り。
ビルの間から差し込む月輪の筋が
静寂に包まれた街の噴水の塔を照らし
風が精緻に形どった街灯をなでた

噴水の前に赤毛の女が立ちつくし
トランペットを月明かりにかざした
そして風が吹き止むの ...
ボルト穏座ベース儲かって真っ赤
九時までには終わるよ 九時までには

終わらんよ

ミートスパ 素晴らしいスパ
いつまでどこまでどちらまで
ジャンボケーキが腹に刺さって
ど ...
清涼なる川面に素足を浸し
そろりそろりと踏みゆき
冷やかな感触を足裏に楽しむ
風の音や遠く聞こゆる鳥の囀りは
せせらぎに紛れ
やがて胎内に居るかのような
懐かしい静寂の音に包ま ...
消えてしまった

すぐ側に 側に


その手が

その声が

あった





海は全てをのみ込んで

僕らを放してはくれない



それは暑い日
...
こんなに寒い夏の朝には
キミをなにかで包みたい

アイかなんかで
その男とは
高校三年の時
はじめて出会った。

自転車に乗り現れた男は
前駕籠から魚を無造作に取り出し
黙って彼女の前に置き
ぎょろりと目玉を
おれの方へ向けると
また自転車に乗って ...
茜色の空
毎日眺めているのに
私はまだ出逢ったことがない
 
 
からからと笑う時も
ざぁざぁと泣く時も
それはいつも
いつも いつも
 
 
猫背な君に呆れて
電線で遊んでみ ...
雨が降りはじめたら
散歩に行こう
フードをかぶって
緑色の雨靴を履いて
でも傘はささないで

寒いかな
きっと寒くなってしまうね
そしたら
あのひとを思いだそう
きっとこころがあた ...
夏になったな
本当はもう少し先だけど
もう夏でいい

梅雨の名残が
にわか雨を運んでくる
オレンジの世界観と
燃えるアスファルト

ところでお前は
アイスくりーむ派か?
かき氷派 ...
明日の夜 君はきっと 僕に似た女の子とキスをする
月の光りに照らされて 綺麗な影が伸びるだろう

 僕が嘘をついて 君が嘘をついて
 ふたりがうまくいくのなら
 良いんじゃないか

...
世界中で
繰り返され

2と3の
メタファー
     {引用=メタフォリカルなパエリア}
あくまでシ
ンボリック

     {引用=シンボルとオブセッション}
あくまでリ
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
浴室山中 烏流自由詩6*07/7/22 1:58
校長先生ふるる自由詩14*07/7/22 0:20
ラブレターゆうと自由詩1*07/7/22 0:17
愛心携帯写真+...3*07/7/21 23:22
おむかえミコ自由詩2*07/7/21 23:18
見えない車窓ぽえむ君自由詩6*07/7/21 23:15
ヒント悠詩自由詩5*07/7/21 23:12
摩耗ムラコシゴウ自由詩5*07/7/21 23:01
ICE自由詩407/7/21 22:21
天変地異に思う事アハウ自由詩607/7/21 21:45
押し入れ自由詩307/7/21 21:42
黄昏バタフライゆうさく自由詩12*07/7/21 21:41
忘れぬ名前(ゆきぞうさんとの連詩です。)ペポパンプ自由詩3*07/7/21 21:25
そろもん(境界の話)みつべえ自由詩507/7/21 21:21
蝉が鳴けば吉岡ペペロ自由詩207/7/21 20:49
恋のみずいろa/t携帯写真+...407/7/21 20:40
待風秋桜短歌5*07/7/21 20:27
自由詩6*07/7/21 20:18
始めの一歩來稚携帯写真+...3*07/7/21 20:01
旋律街hiro自由詩1*07/7/21 19:34
ウェイター自由詩107/7/21 19:23
水観shu自由詩607/7/21 18:33
あの日へ蓮未自由詩1*07/7/21 18:24
夏の寒い朝には風音携帯写真+...5*07/7/21 18:22
その男草野大悟自由詩3*07/7/21 17:35
あかねいろ青井 茜自由詩9*07/7/21 16:48
雨が降ったら風音自由詩5*07/7/21 16:39
夏氷美味自由詩207/7/21 16:20
月夜北大路京介自由詩33*07/7/21 15:53
欲望プル式自由詩1*07/7/21 15:19

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加筆訂正:
こいのふみ/アマル・シャタカ[07/7/22 1:23]
タイトルを「愚者礼賛」から変更しました。
7.84sec.