ケトル・
薬缶をコンロの火にかけている
台所には西日がさしこんで
それは雲と雲のあいまに
ほんのわずかのすきまがあって
そこから覗いたもので
束の間ってやつ
台風は過ぎていったようで
...
良く頑張っているよね
そんなふうに
自分を褒めてみるのは
なんだか
むなしい気がする
お馬鹿さんだからなあ
そんなふうに
自分を卑下してみるのは
どうしてなんだろう
ふぅ ...
家の陰の家
窓に映る窓
白詰草 光の辺
鳥と風 声の影
低い曇を照らす原
曇とともに揺れる原
歩むもののないにぎやかな道
川岸に沿い 川に重なり
流れとは逆 ...
深過ぎて暗すぎる長いトンネルの中から
白いほど淡い黄色のぼやけた広がりを
遠くに感じる
井戸の底に落ちてしまった幼子が
恐怖と孤独で夜通し泣き果て
疲れて迎えた
まだ暗い夜明けのように ...
井戸掘の職人たちは泥つけし
顔そのままにしばし仮眠す
階下にて九州土産の風鈴が
台風予報の風に音たつ
名月に逢ふひとときを足らひゐて
たゆたいがちに春間近かなり
【昭和四十八年 ...
わが身の上は、われを娶りしとき、われに指輪を与えし者ぞ知る。
かなしいドラマのためのHarbor View
窓辺に凭れて、しずかに花びらをねじっている
振り返ると
「忘 ...
お腹が減ったわ 苺を頂戴
吐き出した嘘
4回転ジャンプして
本当の仮面をかぶってしまった
君が笑って
知らないままで
僕も笑って
知らないふりで
窮屈な時間 流れていく
湖を探しに行こう ...
台風の夜
徹夜をした
夕方は青くて濃かった
西の空が明るんだり
ぱらぱら降ったり
たまにざあっと来たり
そとではときどき風が鳴った
夜9時ごろ焼肉を食う
...
大好きな君の笑顔が眩しくて
目を細めた夏の午後
そんな大切な一瞬は本当は
ささやかで儚いと知っているのに
どうして永続するなんて
夢を見てしまったのだろう
愛しくて愛しくて ...
朝目覚め窓見てみれば
澄みきった青
白い雲 穏やかな空
吹き返す風の強さに耐えかねて
君を盾にし
突き進まんや
過ぎ去って
祇園祭は出来るよう
着物姿の男女が向かう
...
暗い部屋に灯したキャンドルに
揺らめきの中意識する
光が一瞬瞬き
闇が一瞬交差する
揺らめきながら
ジリジリと音を立て
必死なお前に
かける言葉が見つからない
もしも
...
うざいからでてって
さむいからあたしの上着をきてきなよベイベーお金ならポッケのなかよ
マリオがぺこぺこひかるマッシュを食いハイパーになる夜明けまでくりひろげよう
恋に落ちるまでパーティー ...
鍋のなかに
台風が生まれた
鍋のなかに
溺れてるひとがいた
お玉ですくうと
意識をとりもどし
あわてて帰って行った
料理ができあがる頃
あなたは帰ってきた
助けてくれて
ありがとう ...
低く垂れ込めた
嵐の雲のなかへ
灰緑色の階段が続き
海は大きなちからに
踏みしめられるように
しろく崩れながら
膨らんでは混じり合い海岸線を削ってゆく
風はいっそう強くなり
雨と潮 ...
手に届く場所にあること。化石は青かった。この皿に、ワタシハ上ト下ヲカキワケテ。
新しい宗教が生まれる度、医学書に項目を加える夢。それでも、裂傷は点を結んで、形をととのえる。ノゾク。沓と傘を。
狩り ...
大型台風は
太平洋沿岸を次第に逸れて
中心の(目)を閉じていった
数年ぶりに
{ルビ小動=こゆるぎ}岬に立てば
鉛色の海に
幾重も立ち昇る
龍の白波
腰越港へと続く ...
今日は、煙草について話したい。私と煙草の付き合いも少しは人のためになるのではないかと。 初めて吸ったのは12歳ぐらいの時であった。 クラクラとしたが、気持ちが悪かったわけではない。 高校一年生から ...
あまえてるのは判ってる
世界は大きいと思ってる僕の予想でさえ
現実にはほど遠い小ささなんだ
考えがあまいのは判ってる
いくら大人のふりして立派なこと言ったって
大 ...
青の世界
かたつむりの願いは
「みんな死ね。」
イコール永遠
雨の日
学校の帰り道は
湧き上がる哀しみに
気をつけろ
濡れた制服のにおい
興奮して自慰
じいいいっと凝視
...
ゆれて
みていたのは
まっすぐな
あなた
わたしが
まっすぐになったら
あなたが
ゆれますか
ずっと
どちらか
ゆれていて
かぜも
みなもも
はもん ですね
...
カレンダーに
書かれてない日付
その日に
会いましょう
月の裏側で
バタフライキスをして
すこしだけ一緒に
宇宙の誕生を
でたらめに語るの
忘れないように
だいきらいな
...
何もすることないから
とりあえず弾き返して
君が歌う歌
それまるごと
ヘッドホンに納めるかのように
天井に雲を吊り下げて
くるくる回す
愛している彼女との性行為が終わり、僕は外に出た。気だるい気分に煙草を与えて空を見る。生暖かい温もりを感じた後の風は良い感じに熱を冷ましてくれる。喉に刺さる煙草は幸せに近い味がした。
次の日は起床 ...
産まれた時から
そこには あって
触れた感触などないのに
そこには あって
ちいさな
それはそう
とてもちいさな
溢れているよ
と
言うか言わまい ...
落ちつきを宿した呼吸
数えた正午の鐘の音と
湿気を帯びた稀薄の風
降下する冷気は
伝いの過程を経て
火照った躰を解いていく
愛撫の度に開かれていく弁
濡れた声の果てで見た
熟しを待つ
...
狼のように
ばっくりと口を開き
世界中の悲しみを吸い込めたら
どんなに平和だろうか
夏の夜に
ふと気づくと手元にある
一枚の折り紙は
すやすやと寝息を立てて掌にす ...
べいび べいび べいび
雨が降っても祇園祭でござる
べいび べいび べいび
風が吹いても祇園祭でござる
ゆかたの おんなのこが カワイイコばかりとは
かぎらんでござるよ
「奇麗 ...
愛してるなんて 誰でも言えるよ
多くの人間が 都合良く使ってきた言葉さ
愛してるなんて 誰もが言えるよ
言葉にできない想いを 都合良く表してきた言葉さ
愛してるなんて 誰だ ...
嵐かぜが激しくて
風鈴の絶え間ない動きは
趣も何もあったもんじゃない
それでも開け放した窓を
騒がしくて仕方ないのに閉められないのは
わたしたちこそこうして
うるさ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ケトルか薬缶か
水町綜助
自由詩
7
07/7/15 22:28
そ
恋月 ぴの
自由詩
35*
07/7/15 22:20
みどり よびこ
木立 悟
自由詩
6
07/7/15 21:51
めざめ
佐和
未詩・独白
4
07/7/15 21:37
34P 「短歌2」より
むさこ
短歌
5*
07/7/15 21:17
独身者のエレジー
んなこたーな...
自由詩
0
07/7/15 21:00
Belly
Itha
自由詩
0*
07/7/15 20:50
家出準備
倉持 雛
自由詩
2+*
07/7/15 20:49
徹夜
吉岡ペペロ
自由詩
3
07/7/15 19:17
愛犬、チャーリー
あずみの
自由詩
3
07/7/15 19:17
台風一過
秋桜
短歌
6*
07/7/15 19:11
キャンドルの煌きに
kuria
自由詩
2*
07/7/15 18:52
最後のお願い
モリマサ公
自由詩
8
07/7/15 18:34
ヒグラシ
小川 葉
自由詩
4
07/7/15 17:59
七里ヶ浜にて
銀猫
自由詩
25*
07/7/15 16:26
偏在や躁暴
クマクマ
自由詩
6
07/7/15 15:12
腰越
服部 剛
自由詩
6*
07/7/15 14:33
面白人生講話(6)
生田 稔
散文(批評...
1
07/7/15 14:22
胸張って偽善者
哀音
自由詩
0*
07/7/15 14:05
あめうた
ゆうさく
自由詩
3*
07/7/15 13:49
うつし
ネクタイ
自由詩
1
07/7/15 13:22
ほしのうた
葉流音
自由詩
1
07/7/15 13:19
ピックガード
ブロッコリー...
自由詩
3
07/7/15 13:09
後の煙草
流希-Яuk...
自由詩
0
07/7/15 12:59
未熟児
青井 茜
自由詩
8*
07/7/15 12:39
風景
見崎 光
携帯写真+...
2*
07/7/15 12:01
かなしいうた
ゆるこ
自由詩
7*
07/7/15 11:48
雨の祇園祭
北大路京介
携帯写真+...
6*
07/7/15 11:45
愛してるなんて
〃
自由詩
7*
07/7/15 11:32
風と風鈴
ポッケ
自由詩
4+*
07/7/15 11:26
5452
5453
5454
5455
5456
5457
5458
5459
5460
5461
5462
5463
5464
5465
5466
5467
5468
5469
5470
5471
5472
5473
5474
5475
5476
5477
5478
5479
5480
5481
5482
5483
5484
5485
5486
5487
5488
5489
5490
5491
5492
加筆訂正:
インストール
/
馬野ミキ
[07/7/15 19:57]
07/07/22 タイトル変更
7.94sec.