テレビをつけると 
瓦礫の山から掘り出され 
額に血を流した中年の女が 
担架から扉を開けた救急車へ 
運び込まれていた 

その夜 
テレビの消えた部屋で 
歯を磨き終えたぼくは 
...
空と宇宙の間
光る尾を引いた
星の欠片に、乗る
 
本当は
光ってるんじゃなくて
燃えているということには
知らんぷりをして
 
 
指で作ったカメラで
シャッターをきる
閉じ ...
ここはとても静か
湖の底
体がばたばたと動く
気持ちが揺らぐ
不安で立ち上がってしまう
メールを何通も打って
返事が来てまた打って
あれもこれも
ああ
ああ
そんなとき
「それが ...
匂いがしたんだ。

懐かしく、

優しく、

淋しい。

あなたの匂い。

探さない。

見付けない。

惑わない。

大丈夫。

もう、しない。

雨が過ぎ去 ...
フレッツ光に入ったから
確かに長澤まさみは
俺を大好きであるはずだった

来ないラブレター
ドラマ忙しいのか
そういえば月9は何故か
俺は恋人役じゃなかったな
と言ってたら虚しくなった ...
ある旅人は言いました
世界の果ては海だったと

もう一人の旅人は言いました
世界の果てにはただただ高い
山があったと

私は彼らに言いました
世界の果てには
一人の少女がいたと

...
ミネラルウォーターをのんだら

心臓に沁みていくかんじがした

血まみれの心臓が

洗われるかんじがした
湯船の上にぽちゃんと咲いた彼岸花
天井から落ちる水滴が
少しでも、少しでも
薄めようとして

私はまた一つぽちゃんと
花を咲かせます

ぽちゃん
ぽちゃん

少し ...
毎日が
毎日が
ずっと続くなら

もう無理

でも
今日も明日には昨日になって
朝になれば明日が今日になっている

そうやって
人びとは過ごしていくのかな

毎日を
毎日を乗り越えて
遠藤のゴールのあたりから
ひょっとしたら今日は
気持ちよく酔えたんじゃないかな
そんな気になってきたのだけれど

ハーフタイムの間に
近くのコンビニに行こうか
迷っているうちに試合は動く ...
そのときはいつもからだごと液になる
ホルモンとかいう見えないつぶつぶがいっぱい溶けてて
また抵抗できずにやられちゃったんだ

力ない屍はやけにしなやかで、きもちわるいのにきもちいい
ゆっくり ...
脳内の外側は火薬の爆弾倉庫だ
既に硬直している温度が変わらない状態で
立て掛けられた縦×られた脳内の
○×△□は自民党が破棄した新しい前頭葉の世界
立て
×られた縦の/血がドクドクと流れた手 ...
猫パンチおいしゅうございました
カンガルーキックすこぶる上品な角度で入りました
内臓お痛めになりませんでしたか?

ああ、おいたわしゅうございますね

花火、口の中 ...
大気中に漂うチリが埃が

水中に潜むバクテリアに

恋をした

月夜に泣いていたわたしは

雨を降らせ

あなたたちをひとつにする

そうして世界がひとつになるのを

とお ...
オートクチュール
私ぴったりに、しつらえた愛を下さいますか?

遠き月が啼く夜に
迷子のままでキスをする
盲目のロストヘヴン

でも独りよがりではいけないね
一人で恋は出来ないね

...
「フラノ」というレストランで
イタリア料理を食べてから
私は回想バスに乗り
帰るべき家をさがす旅に出た

バスが「いのちの相談センター前」を通過するとき
入口に行列ができているのが見える
...
 
 
あなたが教えてくれたうたを
繰り返し うたい続ける
 
なげだした足にまとわりつく憂鬱は
綿菓子の最期みたいにねっとりして
組み敷かれたうたは
少し雑音が入っていた
 
無 ...
初めてラムネを飲んだのは
確か5歳のときだった

ママとパパに連れて行ってもらった
近所の夏祭り

小さなベンチに腰掛けて

ガラス玉を落としてくれたのは
パパだった

ビンに口 ...
ここ数日止まない雨

雨が止んだらあなたに逢いに行こうって

あなたの側でずっと笑っていようって決めているのに

まるであなたとの間を阻むように雨は降りやまない


最後に逢ったとき ...
汚れた雨が蹂躙する街角で
傷をかばいあうために手を繋ぐ
傘を持たない日だけ、どうしようもなく
君の手があたたかくて
切れた指先が痛みを増した

僕の手は
どんな温度で君に ...
携帯電話は本当に便利だ
だれもが信じている








見張っているのでしょう

文字で 束縛している
音で 締め付けている





絡まってしまいそうだよ ...
ここは
ボクたちが二人きりで来た
初めての海岸

展望台
風が強かった
でも 繋いだ手
互いに脈を数えながら
温かいものが 二人の距離を近づけた

コートの季節に春のにおいが漂って ...
駆け抜けた 熱き血潮は今もなお

白球の行方に気分が浮き沈み

終わる夏 流した涙は後輩へ

青空に響く 金属音の夏

声枯らし檄を飛ばす 最後の夏

負いしもの 踏み越えてき ...
抱き締めて
抱きかえす


口づけを交わして
手を繋ぐ


肩を寄せ合い
眠りに就く




言葉はいらない

だけど

言葉が欲しい
ぺらりきゅる ぽと

めぴゃち こぬぷ
ぴょつぴひ ぺさぱけ

ぱちぱぐききり

そうだね
お前の言うとおりだよ

こんなに長く生きると
後は腹が減るだけで

一心に朝焼けの ...
先生、わたし怒ってた
だってね、やったことが酷すぎる
あれはどう見たって 虐待よ

だけど、先生、どうしてこんな早く死んじゃったの?

わたしはもう、あのころの先生の歳になりました
こん ...
石なげて しばししてより音のする
ダムの高さに心おののく

静かなる師走のダムに労務者の
網引ける声 四方にこだます

つぶらなる茨の赤き実の陰に
するどきトゲが短陽に透く

...
空泳ぐ魚が水面に映ってる

せせらぎの声が今日は風邪ぎみで

光る瀬に低空飛行の戦闘機

居眠りの私を蟻が巣へ運ぶ

川の瀬に溺れる私の夕まぐれ

さようなら魚が跳ねて言いました
苔むして 夏の日足に 映える石 祝福したいのに

あの子を憎みたくないのに

おねがい夕焼け

そんな色をあたしに見せないで

血のような嫉妬の赤を

どうかあたしに見せないで
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
掌の上に 服部 剛自由詩13*07/7/17 0:59
創書日和「星」 乗星山中 烏流自由詩7*07/7/17 0:57
それがどうしたって言うのチアーヌ自由詩307/7/17 0:50
香る空気。狠志自由詩607/7/17 0:49
長澤まさみゆうさく自由詩4*07/7/17 0:46
腹に棲む、世界の果てなかがわひろ...自由詩3*07/7/17 0:40
ミネラルウォーター自由詩1*07/7/17 0:27
Flowerなかがわひろ...自由詩2*07/7/17 0:25
こんな風に風音携帯写真+...5*07/7/17 0:24
ガチャピンと休肝日松本 卓也自由詩207/7/16 23:59
ぐるぐるのときうたかたら自由詩107/7/16 23:46
立て掛けられた縦×られた狩心自由詩2*07/7/16 23:45
先日はヨルノテガム自由詩3*07/7/16 23:39
恋の雨れんげ自由詩307/7/16 23:34
オートクチュールの愛朽木 裕自由詩5*07/7/16 23:19
回想バス小川 葉自由詩6*07/7/16 23:16
さみしいよるはゆるこ自由詩7*07/7/16 22:55
らむねまりも自由詩10*07/7/16 22:36
雨が止んだらajisai自由詩9*07/7/16 22:29
雨やみを待っている、僕らRin K自由詩37*07/7/16 21:51
赤い意図零椅未詩・独白2*07/7/16 21:11
悲しい終幕つちやしほ自由詩107/7/16 20:08
夏〜高校野球〜秋桜俳句4*07/7/16 19:57
自由詩9*07/7/16 19:50
会話ロカニクス自由詩307/7/16 19:32
一つの区切り池中茉莉花自由詩3*07/7/16 19:12
35P 「短歌2」よりむさこ短歌7*07/7/16 18:27
さようなら小川 葉俳句607/7/16 17:24
夏のある石こしごえ俳句5*07/7/16 16:53
赤い雲a/t携帯写真+...207/7/16 16:33

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加筆訂正:
赤い雲/a/t[07/7/16 19:09]
一部訂正
7.1sec.