めまいがするほど
一度どくんと心臓が跳ねて
膝につけた頬が重い
何度迎えても夏は早足で
あの歌が流れるたび
いないあなたの口笛がついてくる
今も泣けない苦しさで
胸がやぶけそうな ...
五月に咲いた花が
未だに枯れずにいます
まるで今朝方咲いたばかりのように
生き生きとしています
あなたは反対に
日に日に腐っていく様で
そんな風に見えてしまう私は
少し ...
天盤はなだれ
黒雲はしける
なみなす水兵の錯乱
吹き揚がる蔵物と
ペットボトルの散乱
赤錆びた船の重低音
通り過ぎるたび軋む
わたしの
コールタールの夕暮れ
水際で黙 ...
そのスーパーのレジでは
いつも同じ人のレーンに並んでしまう
威勢のよいレジの人の前に立つと 急かされているような
責められているような気になるのだが
そのひとは一度も 私を責めたこと ...
はぐれものは
ふるさとの名前を知らない
だから、私の汗ばんだほほを
冷たい指でぬぐいながら
細く、薄青いくちびるで
君が名付ける、それが
たどり着きたいふるさと ...
いつもより早く起きて町に出たら 全てが違って見えた
鳥たちも起きていない まだ薄青い朝
人々の心地よい寝息すらも聴こえてくるような 柔らかな空気だ
30分後が信じられないほどの たった一人 僕だ ...
悲しいわけでもない
嬉しいわけでもない
それでも涙が止まらない
悲しくなんてないのに
嬉しくなんかないのに
鼻ま ...
今日が終わる
体の疲れ
笑顔
朝からつけていたコンタクトが
両目でうねっている
外して
眼鏡をかけ
横になりながら少し本を読む
10ページも進まず
眼鏡を外し
横におき
電気を消 ...
ひとは切なくなりたくて
生身のひきだし持ちたくなる
それは薬にも毒にもなるけれど
愛とか恋とか呼ばれたりしている
新緑もやや落ち着いて
季節の陰を染めています
...
女のバラードを
聴きながら夜を走る
坂道をあがるOLの背中
くずれそうな光
思い出なんかつくらない
ひとはせつなくなりたくて
ひとはひとりでありたくて
ひ ...
思い出してごらん
街路樹だけがもだす
蝉のなかない通りのことを
ぼくはきみを見つけていない
きみともまだ別れてはいない
思い出してごらん
街路樹だけがもだす ...
{引用=ち}
ぼくたちの平坦な日常からは
{引用=ちち}
死が
{引用=ちちち}
あまりにも遠く切り離されているので
{引用=ちちちち}
むしろ常に死んでいるかのような
{引用=ちちち ...
暗い部屋で
音がする
シュイーン
シュイーン
と
やたら歯切れの良い音が
ドアの隙間から覗くと
クマのぬいぐるみが
マスターベーションしている
シュイーン
シュイーン
...
狭苦しい自分の部屋に
自然がなかったので
花を買ってきた
わずか数日でしおれていた
今度は植木を入れてみた
水をあげ続けて
数ヶ月も持ち応えたが
花を咲かせる前に
枯れてしまった
...
世の中との違和感に照準せよ
人々が称え 人々が愛するものに
腐臭を感じ取る己の感覚に照準せよ
受容と癒しが蔓延するこの時代に
もう一人 人知れず共感の群れに加わったところで
それ ...
きのう
蒔かれた種が
もう 発芽へ発芽へと
夏が至るまでのあいだ
止まらない
エスカレーターの列は長く
せめて みどり色を思い浮かべる
わたしとは
違う人たちに前と後を
挟まれて ...
昔より恋は繰り返すものだから {ルビ亦心=またこころ}が {ルビ亦心=またこころ}を
闇歌を綴る理由は歳じゃなく経験からの諦めた傷
偽りを誠に変えて誤魔化して逃 ...
辿る旅路の道端に
思い出の花が咲いていた。
幸せに咲いた花は枯れ
苦さにつけた蕾が揺れていた。
“幼さを悔いても、道は繋がらない”
本能的に身に付けていく術は
美しいばかりに溶 ...
100億のおっぱいを揉んだら今すぐに
立派になれるかな今までよりずっと
微乳が巨乳になる
貧乳が品乳になる
おっぱいの裏側で本当が言えるかな
下手な手術はすぐバレて
後ろ指さされちゃう ...
気が付けば いつも
私を独占する 貴方がいます
無意識に なぜか
貴方を探す 私がいます
素知らぬ顔で いつでも
私を拐う 貴方がいます
ひとりよがりに 時に
ひどく落ち込んだ ...
もしもし、オレだよ。
3年前、心地よい概念に吸い込まれたオレだよ。
ほら、何でも二律背反にしてしまうオレだよ。
大変なことになったんだよ。
是非、振込んでほしい。
もしもし、オレだよ。
...
新緑はリビングの奥まで染みこみ
薫風はねこぜとうなじを舐めまわす
梅雨入り前
日向と日陰がくっきりと区分された
広場では
...
四.五畳間
小さな巣穴
軟体生物になりきる
私はクラゲである
私は蛸である
なんでもいい
骨のない生き物になる
なんせ軟体生物ですから
背筋はしゃっきりでき ...
コンビニにスキー客がやってきて
ハーゲンダッツに入ってスキーをはじめた
私はそのハーゲンダッツを買い
息子と一緒にスポーツショップで
スキー用具を一式買った
スキーウエアに着替えていると
...
弟はいつの間にか
僕の背を追い越していた
身長をたずねると
三メートル五十七センチ
と言って悲しそうにうつむく
明日になれば
弟は遠いところに連れて行かれる
多分頭のてっぺんも見えないく ...
穏やかなニュースが部屋中に流れる
?英雄さんが殺害されました?
悪くない話しだ
英雄がいらなくなった訳だから
いざと言う時
頼りになるのは英雄よりもお隣さん
仲良くしとかなくち ...
一度で良いから
真珠の館に住んでみたい
というのは
我が家の小さな家蜘蛛が
梅雨時になると決まって呟く言葉だ
『真珠の館』
漂白された空から降ってくる雨粒は
...
寄り掛かる
相手が欲しい
ちょっと
そう思った
独り が
最近 つらいんだ
誰か
手を
握って
「大丈夫だよ」
と
お願い
...
台湾坊主荒れ狂ふニュース報ぜらる
吾家の前に鳩は遊ぶに
しきたりに鰯匂はせ豆まきて
平和を祈り節分祝ふ
待望の雨はほこりの匂いまで
室に運びて心和めり
みがきゆく茶碗の白さに ...
したたる、
水のひびきのなかに、私の声があ
ります。暗いこころのままで死ん
で幽霊となった私のとうめいな喉。
ぬれながら、だえきもでないほど
にかわいてし ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
口笛
藤原有絵
自由詩
7
07/6/13 1:00
枯れない花
なかがわひろ...
自由詩
5*
07/6/13 0:55
あるいは骸骨の海
たね。
自由詩
7*
07/6/13 0:20
微笑みの価格
clef
未詩・独白
4*
07/6/13 0:17
故郷
たりぽん(大...
自由詩
12*
07/6/13 0:09
安らかな時間
成澤 和樹
自由詩
1
07/6/12 23:59
気儘な
秋桜
未詩・独白
3*
07/6/12 23:13
午後十一時
秋也
自由詩
1*
07/6/12 23:10
生身のひきだし
吉岡ペペロ
自由詩
2
07/6/12 23:07
思い出をつくらない
〃
自由詩
4
07/6/12 23:05
蝉のなかない通りには
〃
自由詩
1
07/6/12 23:02
おっぱい
大覚アキラ
自由詩
5*
07/6/12 23:01
〃
〃
自由詩
0*
07/6/12 22:57
ないものを入れてみる
ぽえむ君
自由詩
3*
07/6/12 22:51
一人で孤独に開花せよ
いねむり猫
自由詩
4*
07/6/12 22:47
播種期
南 広一
自由詩
3
07/6/12 22:39
kokoro
十六夜
短歌
1
07/6/12 22:37
『アルバム』
見崎 光
携帯写真+...
5*
07/6/12 22:34
おっぱい
虹村 凌
自由詩
3*
07/6/12 22:19
恋
見崎 光
自由詩
1*
07/6/12 22:18
現在は細部を足蹴にして
ブルース瀬戸...
自由詩
9*
07/6/12 22:16
ささやかな祝典
信天翁
自由詩
3
07/6/12 21:57
休日独言
赤月 要
自由詩
3
07/6/12 21:53
ハーゲンダッツ
小川 葉
自由詩
1*
07/6/12 21:48
てっぺん
たもつ
自由詩
14
07/6/12 21:21
ヒーローに殺害本能
酸素の枷
自由詩
4*
07/6/12 20:53
真珠の館
蒸発王
自由詩
8
07/6/12 20:30
【 無 題 】
李伍 翔
未詩・独白
2*
07/6/12 20:25
16P 「短歌2」より
むさこ
短歌
5*
07/6/12 18:22
したたる、
岡部淳太郎
自由詩
23*
07/6/12 18:15
5462
5463
5464
5465
5466
5467
5468
5469
5470
5471
5472
5473
5474
5475
5476
5477
5478
5479
5480
5481
5482
5483
5484
5485
5486
5487
5488
5489
5490
5491
5492
5493
5494
5495
5496
5497
5498
5499
5500
5501
5502
加筆訂正:
ピース
/
松本 涼
[07/6/12 18:28]
ちょっと直しました。
5.81sec.