振り返ったら
影法師しか
あなたの名残は落ちていなかった
雷雨が滑りこむ昼下がり
四角い白い箱の中
些細なことで
笑う
二匹の赤い鈴
あの日
パスタの蝶々結びが
{ ...
窓辺で育てられた月光の花は
子どもが{ルビ手折=たお}ってしまわぬよう
朝日に昇華してゆくのです
夜になればまた蕾開く
葉が雨に濡れているのなら
月が涙を落 ...
かけ足に過ぎなかった
いまでもそれは
よくみえる
ほろにがい
夕暮れの日を
燃え尽くすには
まだ早い
わからないほどに
からまり続けて
いるからね
...
例えば僕が死んだなら
あの娘はどんな顔するだろう
例えば僕が死んだなら
あの人はどう思うだろう
例えば僕が死んだなら
あいつは喜ぶだろうか
例えば僕が死んだなら
あの娘は泣い ...
ある日、一人の姦淫殺しがいたから、おれたちの仲間だった存在の一人が、遺体になっていた。
結果、破廉恥罪で躁鬱を経験した者だと思ったので、おれはその”人間”に何か語りかけた。
ぐああーお1
ぐああ ...
【歌】――物語 歌(物語を背景に創作されたもの)
――時人の歌(童謡・謡歌などの社会的歌謡)
――独立歌謡(民謡・芸謡・宮廷歌謡)が物語に結合しているもの
----------- ...
じいさんの手
畑仕事に追われて
ごわごわしたごつい手
悪さして殴られると痛い
じいさんの手
病気にかかって
しわしわした柔らかな手
悪さして殴られても痛くない
じいさんの手
...
ブラのホックを留めるのはうまいぜ
外すのはもっと得意だがね
心の掛け違いばかりだがお前とは
フロントはいけない
俺にはけっして留められない
白い谷間を見かけたら
男ならば誰でもそうさ
...
くさまくら
わがたびのほど
さきゆかむ
なみだしながる
いにしへのかは
コトバを上手く言おうとすると、
きっと下手になってしまう。
コトバを綺麗に言おうとすると、
きっと汚くなってしまう。
コトバを書こうとすると、
きっと途中で変わってしまう。
コ ...
雨に濡れてる紫陽花の
赤が濃くなるその花に
ほのかに光る銀の雨
一つ一つの音を聞く
そこには時が動いてる
膨らみながら進んでる
雫に溜まるその詩は
紫陽花の詩
風に吹かれる紫陽 ...
気付いてみれば
そうか、俺たちは流浪しているのか
街の名前は今
4度変わって、新しくなった
帰る場所があるだけで
何度も境界線をまたいで
風に吹かれなくても、俺たちは
根無しヨモギの ...
2007/06/12
クロッカス畑に
クロッキーを植えて
クロッキー、クロッキーと囃し立て
引き籠もったクロッカスのお人形の綽名は
誰が付けたのか付けら ...
階段の一段目にある
農村を踏まないように
慎重に飛び越える
出前の人が誤って
畑の上に器を落とした
突如あらわれた
ミステリーサークルにより
村の人々は大騒ぎしている
ことばにならないこと
ことばにするから
やさしい
かたちをもたないもの
かたちにするから
たのしい
なんでもあるようで
なんにもないせかいと
なんにもないようで
なんでも ...
あなたがいた
ある午後のことを
ただ
あおいビー玉と
して
ふと
体をわるものと認めたら大人になり
わるさがすでにこころに及んでいることに
気付くころには、あ、 ...
部屋の机の上に飾られた写真立てに
うっすらと積もった埃をなぞって
ここで過ごした時の長さを思った
写真の中の笑顔はそのままに
もうずいぶんと遠くに来てしまったような
そんな気が ...
今日は、スタジオにモモンガーさんを御呼びしています
伝説のモモンガーさん、こんにちわ
「うぅぉふ」
さて、今日は色々聞いていきたいと思っているんですが、、
さっそく、視聴者 ...
犀川の
芝生の土手に腰を下ろし
静かな流れをみつめていた
午後の日のきらめく水面には
空気が入ってふくらんだ
ビニール袋が浮いていた
近くで
ぴちゃりと魚が
跳ね ...
ちぎられたもの
砕かれたもの
ひとつひとつに触れる指が
それらの色に染まりゆくさま
色のないもうひとつの指に触れ
血のにじむまま触れ
あたためるさま
染まりゆくさま
...
疲れてるけど可愛い妻よわが鳩よ福井の海の一夏の日に
わが心じっと離れぬこの家に妻よいつまでもいつまでも
きみがため歌を書く机のうえに花の写真と僕のなみだと
#6
屋根裏の姫
廃屋となった古い旅館を安価で買取り、なにやら得をしたような気分で引越しをした。築100年の余を越え、廊下の椋の板も黒ずみ真ん中がへこむ。梁や柱の材も曲 ...
#5
一対の腕
それは決まって一対の腕で、上腕の真ん中あたりから唐突に存在していた
人のものより少し大きめの掌とごつごつした指と固い筋肉を持ち、
丁度そこに人が一人いるよう ...
#2
雨の魚
雨に濡れながら歩いていると
死んだ魚の匂いが漂ってくることがある
湿った空気が ねっとりとまつわりつき
地球が水の星だったことを思い出す
そんな時、あたし ...
青空が映った瞳は
力強い光の匂いがする
その目が捕らえるものは
枯れた幹でさえも
息吹きが聞こえてきそうで
夕焼けが映った瞳は
哀愁が漂い
声をかけることすらも
ためらいがちにさせ ...
風ノ葉
こころには
埋まることなきすき間あり
葉の揺る茶屋に
独り佇む
椀
{ルビ空=から}の{ルビ椀=わん}
ひかりのにじむ
底のまるみに
...
この感度で
気絶するなんて嘘だろ
水浸しになったまま
君は
魚のような眼をして
石と石のあいだから
顔をあげた
触れられるとこんなにも
壊れやすい ここ ...
どんなに離ればなれでも
聞こえる歌声の持ち主は
当の昔に死んでいて
時空を超える
音速と俊敏な現代の足音は
遠く光る電球を割ると
出てきた虫達にこんにちわ
と ...
この腐敗したかたまりを越えて、わたしは空になる
「し」もなにもないそらへ
すべてをゴミ箱へ投げ捨てる、マッチで火をつけて飛び出す
なにもない空へ
空へ、空へ
空から降る炎をすり抜 ...
静かな風の吹く中
揺れる想いは遠く渡り
遥か彼方
白い翼 悠々とはためかせて
消えていった
すべてを投げ捨てた
勇気がなかったんだ
持ち続けることなんて
辛いだけだと うそぶいた自 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
創書日和「窓」 さよなら
士狼(銀)
自由詩
11*
07/6/12 18:01
MOONLIGHT
灯和
自由詩
4*
07/6/12 17:59
夕焼け
千波 一也
自由詩
17*
07/6/12 17:54
例えば僕が死んだなら
kei99
自由詩
1
07/6/12 17:41
彼
奥津 強
自由詩
0
07/6/12 17:35
古代歌謡と現代詩フォーラム
紀茉莉
散文(批評...
1
07/6/12 17:26
じいさん
eris
自由詩
4*
07/6/12 15:10
よし、次は下着の歌だ
アマル・シャ...
自由詩
7*
07/6/12 14:57
くさまくら
殿様が得る
短歌
0
07/6/12 14:38
想いコトバ。
狠志
自由詩
5
07/6/12 14:19
紫陽花の詩
ぽえむ君
自由詩
10*
07/6/12 13:12
ブルー・ブルー・ブルー
雨宮 之人
自由詩
1*
07/6/12 12:51
クロッキー
あおば
自由詩
13*
07/6/12 12:48
農村
小川 葉
自由詩
4
07/6/12 12:34
ピース
松本 涼
自由詩
11
07/6/12 12:18
わるい頬
A道化
自由詩
14
07/6/12 11:41
白い病室
あずみの
自由詩
7*
07/6/12 11:40
モモンガーの唄
那津
自由詩
3
07/6/12 11:03
犀川
服部 剛
自由詩
18*
07/6/12 9:42
指と指
木立 悟
自由詩
7
07/6/12 9:38
妻三首
生田 稔
短歌
6
07/6/12 9:35
「ものとおん」#6
リーフレイン
自由詩
6
07/6/12 9:30
「ものとおん」#5
〃
自由詩
2
07/6/12 9:21
「ものとおん」#2−#4
〃
自由詩
7*
07/6/12 9:08
瞳の中の空
小原あき
自由詩
28*
07/6/12 9:00
〜金沢小品集〜
服部 剛
短歌
12*
07/6/12 8:42
高感度
無名
自由詩
2
07/6/12 7:00
「どんなに離ればなれでも」
樂恩
自由詩
1
07/6/12 4:58
空を一粒
白昼夢
未詩・独白
0*
07/6/12 4:38
波間に
朔耶
自由詩
3
07/6/12 4:14
5463
5464
5465
5466
5467
5468
5469
5470
5471
5472
5473
5474
5475
5476
5477
5478
5479
5480
5481
5482
5483
5484
5485
5486
5487
5488
5489
5490
5491
5492
5493
5494
5495
5496
5497
5498
5499
5500
5501
5502
5503
加筆訂正:
ブルー・ブルー・ブルー
/
雨宮 之人
[07/6/12 12:52]
2007年06月12日初出。
6.99sec.