淋しい事は 何もない
そう思っていました
荷物を詰めながら
全部持って行くんだから
そう思っていました
全てを運び出した後
部屋に残されたのは四年間の跡
机の跡 棚の跡 冷蔵庫の跡
...
070918
輪樏を着けて
斜面を歩いてゆく
昨夜
降り積もった雪は
ふわふわで
少し潜るけど
怖いことはない
ワカンジキなら
...
歩道に腰掛けて、{ルビ端=はじ}の方の草をむしり
少し冷えた冬を探すような
三年目のひとり暮らし
宇宙は大分離れて見えるが意外と近い物だと
そう知っている
手を伸ばせば触れられる
...
隣に誰もいない。
ほら、こんなことしたって。
ばれないしね。
手を繋ごう。
そしたら、こんなこと出来ないしね。
私は買っておいたワインのコルクにオープナーを突き立て、ゆっくりと栓を抜いた。テーブルにボトルを置く。向かい合わせにグラスを並べる。窓からこぼれる遅い朝の陽射しを透かして、赤いワインが明るく輝く。
...
犬が休んでる
まるで僕のように
背筋が足りない
何かを継ぎたして
少しずつ毎日の
起立がある
どうしてだろう
お父さんになってしまうのは
瞬間は確かにあるのに
どんなに積み上 ...
あんたに どんなことがあったんか
どれだけの人が気にしてるんやろな
あんたが思ってるほど
あかの他人のことなんて気にならへんもんや
あたしは見てて楽しいで
あんたの悪あ ...
なぜだろう あなたが
ふり向く瞬間が わかる
どうしてだろう あなたが
求めたものが ここにある
なぜだろう 私が
凍らせた言葉を 知っていて
たやすくそれを 解きほぐしてゆく ...
・
朝起きたらまず
しゅろの箒で部屋を掃き出す
すると部屋の隅々から
夢の中で捕まえそこねた小人や
夜のうちに死んだ蝶々などが
硬くつめたくなって出てくるので
プラ ...
国境を越えた辺りで
煙草に火を点けた
ダーツの矢さえ有れば生きてゆけるから
ガソリンが切れそうなことなんて
然して問題じゃ無い
ブーツが汚れて
真っ直ぐ進んだ先に雨雲が見えたんだ
雷 ...
俺はコックピットを携帯していた
その中に座るリカちゃんが足を組んで
仕事に疲れた男達の死んだ目を
刺激的に舐めた
人を殺したいと考えていると
人相もそういう顔付きになって
疲れた男達の汗臭 ...
人が何かを捨てるのはね、
もっと大事なものを拾いたいときなのよ、
捨てる勇気もないのに拾いたいものばかり思うって、
それは夢とは言わないわ、
妄想というのよ。
...
左利きの運転手と右利きの車掌
まっしろいホームにおりたつと赤いはた
さようなら
ホームの端のポール
今夜は空が見えない
君の色を思い出せない
今日
左利きの運転手が右手で手をふる
線路 ...
さっきから失敗してばかりだ
ついてないな、じゃ終われない
カウントし始めている時計に
かける言葉はないだろう
英語ができない
日本語もできない
うまくなんてできない
なにもで ...
地上二十メートルの雲がある
おはよう またね
そんな何気ない言葉さへ
言い出せなくて
いつも飲み込んで胸焼けしてる
好きだよ 愛してる
なんて夢のまた夢
あんまり遠すぎて
一瞬よぎるだけで妄想族
...
ぼくは潜水艦になる
押し入れのハッチを閉じて
ながいながい航海にでる
まっ暗の中のひとすじの光は
消えることのない流れ星
ぼくは潜水艦になる
黒いごみ袋に入って
埠頭についたパパとマ ...
汗にまみれた身体
―働いた後によくもまた
「やってられないよ」
誰かが言った
湧いてくる感傷の ツケを払うとでもいうのか
暮らしとともに流れる汗は
皆口々に言っているよ
身体 ...
精神だってそうなんだから
いのちも病にかかる
見えないものだって
病にかかるに決まっている
立川駅南側の商店街が
藍色のなかだった
硬質の光を放っている
...
ある人達は夜上を向く
昨日の月を何人見ただろう
今日の月は何人見るだろう
隣の人のアゴを持ち上げたら
一人増えた
歳月を経ても
自ら輝いてる訳じゃないのに
枯れる事なく視線を集める私 ...
貰い物の口紅で
ガラスに金魚を描きました
光の中で
ゆらゆらと
寂しく泳ぐ
観賞用の
赤い小魚
赤く染まった唇に
あなたがそっと触れるたび
思い出そうと思います
キミの指先に視線を飛ばした
ら、キミの視線が絡んでくる
から、スっときんちょう。伏
せるキミの睫毛がイトシクて
仕方がなかったんだ。スきみタ
い。
あんたが
寂しそうな顔してたから
ついて来たのに
いいだけ飲んで酔っ払って
それは無いわよ
ねぇ 早く
夜伽話でも聞かせてよ
馴れた口調で
声掛けてきたしちょっとばかしならって ...
先取りされる前に
先取りされる前に
殺られる前に殺れ
!
ベルトコンベヤーの上
次から次へと流れてく
端から潰してく
!
108号室で起きた
殺人事件の犯人は
自分 ...
か細く続く この小道
深い草いきれ
すだきは始めた 虫
見てくれ これは歴史を貫く
細い糸のかがる 小道
静寂で
激動の現象はマーヤ(幻想)に過ぎない
高原のとある小道
草い ...
雲を
積み上げた
その上に君とふたりきりになれたならいいのに
ひとりにしないで
寂しさじゃ死にはしないけど
悲しく
悲しく
なるでしょう?
眠れないからもう諦めることにして
空中に浮かんでいる音階を拾い集めては
群青の彼方へと放り投げている
あれがいつか星になればいいとおもう
店内に置かれた
壊れた自転車の傍らに
しゃがんだ青年は
工具を握る
「 本屋さんはどこですか? 」
歩道を通るわたしの声に
こちらを見上げた青年の
汚れた頬に
...
現代詩フォーラムの諸作品を見ていて、気になることのひとつに
「縦書き・横書き」の違い、というものがある。
ぼくの印象を言えば、縦書きの方が圧倒的に読みづらい。
日本語は縦書きが基本であるにもかか ...
慌ただしい今日の影が
私鉄電車の線路の上で
蒸発していく
なぜこんなにも美しく
空は色の層を創るのだろう
混ざり合わない
それぞれの憧憬を
ほんのひと時
寄り添わせるように
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
引越し
明楽
自由詩
2
07/9/18 17:04
輪樏(わかんじき)
あおば
自由詩
2*
07/9/18 16:54
スザンヌの言い訳
フクロネヅミ
自由詩
4*
07/9/18 16:15
手を繋ごう。
狠志
携帯写真+...
2
07/9/18 15:22
狂った日曜日(1000文字小説)
宮市菜央
散文(批評...
1
07/9/18 13:02
休息
たもつ
自由詩
5
07/9/18 13:00
鍵
北大路京介
自由詩
7*
07/9/18 12:45
蝶の時間花の時間
西尾
自由詩
9
07/9/18 9:48
書店員の一日
吉田ぐんじょ...
自由詩
11
07/9/18 9:44
inside out , the outside world
000
自由詩
3*
07/9/18 3:21
コックピットの構造
狩心
自由詩
2*
07/9/18 3:04
カクテル
田島オスカー
自由詩
6
07/9/18 2:59
そことこことないこと
渡邉建志
未詩・独白
4
07/9/18 1:23
It's not death
ゆうと
自由詩
2*
07/9/18 0:52
幻
A-29
俳句
1*
07/9/18 0:30
恋はウマシカなりゆくもの
萌歌
自由詩
2
07/9/18 0:22
潜水艦の季節
くろねこ
自由詩
11
07/9/18 0:10
サウナ
プテラノドン
自由詩
3*
07/9/18 0:08
藍色のなかだった
吉岡ペペロ
自由詩
6
07/9/18 0:06
この時代に見上げない法律は無い
酸素の枷
自由詩
3*
07/9/17 23:05
ルージュの金魚
亜樹
自由詩
2
07/9/17 23:03
睫毛。
終
未詩・独白
0
07/9/17 22:50
夜 伽 話
板谷みきょう
自由詩
0
07/9/17 22:00
ジャム
ゆうと
自由詩
1*
07/9/17 21:55
挽歌の夏
アハウ
自由詩
2
07/9/17 21:39
楽園
瑠音
携帯写真+...
2
07/9/17 21:15
抒情詩
アオゾラ誤爆
自由詩
12
07/9/17 20:55
自転車屋
服部 剛
自由詩
4
07/9/17 20:42
はてな、ハテナ、?
んなこたーな...
散文(批評...
0
07/9/17 20:38
夜少し前
松本 涼
自由詩
7
07/9/17 20:38
5271
5272
5273
5274
5275
5276
5277
5278
5279
5280
5281
5282
5283
5284
5285
5286
5287
5288
5289
5290
5291
5292
5293
5294
5295
5296
5297
5298
5299
5300
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5311
7.97sec.