教室の斜め後ろの席から
窓の外を眺めるふりして
本当は君だけを見ていた

机の隅に書いた相合傘
先生が通るたびに隠して
ずっと君の事を考えていた

それだけで良かった
...
 
ふられてしまいたい。
触れられてしまいたい。

ぴんと張ったものは全て
ちくり、 とした痛みで
ふにゃけてしまうでしょう

やさしさなんて、いらないよ。
(十七夜は素直になれない ...
壁に残る跡。ひとつ、ふたつ手を叩いて。軽い縁取りで足跡を残しながら進める日は、きっと幸せなはずで。迷うように降り注ぐ朝に、世界はその日に向かって。


壁に残る跡、弾痕。触れたくなりそうな光を残 ...
32時に電報が届く
引き摺った着物の裾を
捕まえようとする猫がいる


幾らかのカットインを経て
緩やかに溶暗している背骨
花柄のシーツは血に汚れ
さよならの挨拶は砂に埋もれ

...
彼は耳を澄ます
対する街のビル建物も耳を澄ます
皆は冒険の途中であるか
冒険の後の反省中であろうか
言葉が街に無かった
動く音だけが賑わう
携帯で歩き喋るネクタ ...
♪ http://www.myspace.com/a29free

Gadd9  Em9
ああ、僕ら

Gadd9  Em9
ああ、いつも

Am9 Em9 Am9 Em9
愛や   ...
出張先でゴルフをした

あれが雲仙普賢岳だと

キャディが教えてくれた

あそこで火砕流があったのか

いや、あの裏側であったのだという

あの裏側で40何名かが亡くなったのか
...
最後に口にした紅茶は
裏切りとアーモンドの味
苦しくて床に倒れこんだ
貴方の顔が歪んでいく


それは許されない関係だった
貴方には婚約者も子どももいた
いつかは別れてくれると信じて
...
アルコールの勢いで

口にした本音は

居眠りしたあなたの前

泡になって弾けた

頬が熱いよ
その指が揺らすグラスの中

カラカラと回転する視界

コントロールさえうしなって

貴方という人に

酔わされる
後悔する日があった。

その日は雨が降っていた。

小学校の給食をいつも教室の前まで運んでくれたおばちゃん。

電話ボックスで親に迎えを請う時に

覚えてる?って、急に。

忘れて ...
散るよ 散る

私がここで散る

そして 夜の闇に消える

私がいたこと 誰か覚えてる?

涙を流しても 誰も悲しまない

いつの間に こうなったの?

夜の街がよく見える 高 ...
それは約束された儀式
かりそめの情熱

どちらが先に瞼を閉じるのか
けものの眼差しとなり相手の出方を窺い合う

わざとらしく歯を閉じ
拒んでみせるのは
初々しさをこころにまとい

...
くちびるが恋しい あなたの
くつろいだときの 醜く ゆるんだ 肉
に まんまと隠れたつもりでいる
あの ぬるい 感触 が

こんなにもつめたく つまらなく なってしまいました

それでも ...
昨日
柿を取ろうと
腕を伸ばした塀の上から 
落っこちた親父が 
とっさに捕まった物干し竿が 
身代わりのように 
ぐにゃりと折れた 

午後
急に画面が消えたパソコンを 
電気技 ...
 いつも変わらず 君を思い続けるのは 辛いから
 一番汚いところを 情けないところを 見せてくれないか
 幻滅で消えるような想いなら 要らないから

 君を滝のように浴びたいんだ
 どうしよ ...
紅珊瑚のゆりかごの中で
柔らかな月が眠ってゐます
美しい薔薇が月にキスして・・・
(カステラの香り!)

薔薇に棘などありません
棘は一つ残らず
詩人の心臓が受け止めましたから

柔 ...
「寒い─!!」

あたしが白い息はきながら、家からでてそう言ったら

「今日もあっついな─!!」

なんてあなたが言うから

あたしびっくりして、あなたの顔、みつめたら

「言葉に ...
誠実な嘘で騙してあげるから

死ぬまで一緒にいてくれないか
夫は

生まれてこのかた
一度も眠ったことのない人でした

『暖かい黒水晶』



苦痛や肉体疲労はありません
ただ
眠れないのです
疲れていても
安らかであ ...
大きくなりませんでした。 自己陶酔の狭間に

置き去りにされたメロディーを弾いた

メジャーな旋律は流れない

あなたを想いながら弾いたから



久しく使わなかった涙腺は

ろ過機能を失っていた

...
ああ、川よ
十月の川よ
田園を流れる幅広く底の浅い
生真面目な川よ
具体的には鹿児島県菱刈町を流れる{ルビ川内川=せんだいがわ}よ
上流にも下流にも
右岸にも左岸にも
人独りいない
真 ...
両手で水をすくうように
反射鏡は映し出すけれど
のぞき込むたびに奥歯で噛む
這いつくばって
いいわけ、うつむき加減に

   明るい星空の下に
   私の居場所はないのです

車窓に ...
残業の時刻 
隣の机の同僚が ぼりり と 
飴を噛みくだいた 

「 お年寄りにもらったの? 」 

「 はい、Tさんから 」 

耳の聞こえぬTさんは 
お婆さん達の会話にいつも入 ...
雨の名残は道の脇だけ
夏の名残は枯れた茎だけ
出した手紙の返信気にして
閉じたまぶたに弱気が群れる


携帯電話をいじくっていると
未整理のアドレスで肩が凝る
慣れた名前を ...
骨と脳の間を
細く
傷つけて
線を引いていくような
砂粒を
一粒ずつさらって
ためつ
すがめつ

引かれた線には
流して
血液
のようなものを
ただ、薄く
川筋は浅はかな
...
埃がとれない
枠組の窓は青色のオレンジ
壁紙を伝って
薄目をあけてなぞると
手のひらに体温が付着した
温度何℃?
八月の休暇の名残
この部屋の床が風鳴りをたてながら沈めていく時
午後四 ...
差し上げる

貴方の好きに したらいい

貪ったって 構わないから
恋人なんだから手を繋ごうよ
恥ずかしがる必要はないでしょう?

恋人なんだからキスしようよ
周りは関係ないでしょう?

あなたはいつも急ぎ足で
遠くの景色を眺めているけど
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
アスピリン1486 1...自由詩10*07/10/21 6:25
矛盾をばかになさらないで哀詩自由詩107/10/21 5:12
世界はその日に向かって霜天自由詩207/10/21 2:27
残滓さいらと自由詩307/10/21 2:19
ヨルノテガム自由詩2*07/10/21 1:49
♪虜A-29自由詩1*07/10/21 1:49
雲仙にて吉岡ペペロ自由詩007/10/21 1:04
アーモンド1486 1...自由詩3*07/10/21 0:36
センチメンタル・ソーダ衿野果歩自由詩107/10/20 23:56
screw drive自由詩107/10/20 23:52
タイムマシンがあったなら短角牛自由詩107/10/20 23:21
最後の夜森下 流華自由詩2*07/10/20 22:53
秋、くちすい恋月 ぴの自由詩26*07/10/20 22:35
心中・焦輪橋 秀綺自由詩0*07/10/20 22:28
貼り紙の唄 服部 剛自由詩2*07/10/20 22:03
スピカ黒山羊自由詩107/10/20 21:59
Soft Moon三州生桑自由詩3*07/10/20 20:27
言葉にすればamor自由詩007/10/20 20:23
プロポーズ快晴短歌707/10/20 20:20
暖かい黒水晶蒸発王自由詩3*07/10/20 19:52
「大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになる!」吉岡孝次自由詩207/10/20 19:49
脈絡のないトリオめぐちみ自由詩207/10/20 19:10
川内川A-29自由詩1*07/10/20 18:49
螢のように、そしてたりぽん(大...自由詩10*07/10/20 18:13
お婆さんの飴玉服部 剛自由詩6*07/10/20 17:55
ごらんよ、呆れかえるぐらいあざやかな朝じゃないかホロウ・シカ...自由詩16*07/10/20 17:37
砂粒水町綜助自由詩407/10/20 17:18
夏に見立てたいつかの終わり自由詩607/10/20 17:11
心臓だってくれてやるみへき渉短歌307/10/20 16:34
アンダンテ1486 1...自由詩1*07/10/20 16:34

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