汗にまみれた身体
―働いた後によくもまた

「やってられないよ」
誰かが言った

湧いてくる感傷の ツケを払うとでもいうのか
暮らしとともに流れる汗は

皆口々に言っているよ
身体 ...
精神だってそうなんだから

いのちも病にかかる

見えないものだって

病にかかるに決まっている


立川駅南側の商店街が

藍色のなかだった

硬質の光を放っている

...
ある人達は夜上を向く
昨日の月を何人見ただろう
今日の月は何人見るだろう
隣の人のアゴを持ち上げたら
一人増えた

歳月を経ても
自ら輝いてる訳じゃないのに
枯れる事なく視線を集める私 ...
貰い物の口紅で
ガラスに金魚を描きました

 光の中で
 ゆらゆらと
 寂しく泳ぐ
 観賞用の
 赤い小魚

赤く染まった唇に
あなたがそっと触れるたび
思い出そうと思います
キミの指先に視線を飛ばした
ら、キミの視線が絡んでくる
から、スっときんちょう。伏
せるキミの睫毛がイトシクて
仕方がなかったんだ。スきみタ
い。
あんたが
寂しそうな顔してたから
ついて来たのに 
いいだけ飲んで酔っ払って
それは無いわよ
ねぇ 早く 
夜伽話でも聞かせてよ

馴れた口調で
声掛けてきたしちょっとばかしならって ...
先取りされる前に
先取りされる前に
殺られる前に殺れ



ベルトコンベヤーの上
次から次へと流れてく
端から潰してく



108号室で起きた
殺人事件の犯人は
自分 ...
か細く続く この小道
深い草いきれ 
すだきは始めた 虫

見てくれ これは歴史を貫く
細い糸のかがる 小道
静寂で
激動の現象はマーヤ(幻想)に過ぎない

高原のとある小道
草い ...
雲を
積み上げた


その上に君とふたりきりになれたならいいのに


ひとりにしないで


寂しさじゃ死にはしないけど


悲しく


悲しく


なるでしょう?
眠れないからもう諦めることにして
空中に浮かんでいる音階を拾い集めては
群青の彼方へと放り投げている
あれがいつか星になればいいとおもう
店内に置かれた 
壊れた自転車の傍らに 
しゃがんだ青年は 
工具を握る 

「 本屋さんはどこですか? 」 

歩道を通るわたしの声に 
こちらを見上げた青年の 
汚れた頬に 
...
現代詩フォーラムの諸作品を見ていて、気になることのひとつに
「縦書き・横書き」の違い、というものがある。
ぼくの印象を言えば、縦書きの方が圧倒的に読みづらい。
日本語は縦書きが基本であるにもかか ...
慌ただしい今日の影が
私鉄電車の線路の上で
蒸発していく

なぜこんなにも美しく
空は色の層を創るのだろう

混ざり合わない
それぞれの憧憬を
ほんのひと時
寄り添わせるように
...
思えばあの時 
あんたと出会ってなければ
きっとあたし 
今でも独り
素敵な出逢い 
夢見ていたわ
めぐりめぐって 
めぐりあい
めかしたあたしは 
今 あんたの腕の中

あれか ...
唇の渇きに季節の移ろいを 
     
     月も冷たし秋の額縁
小高い緑の丘の上 
地面を離れ 
羊が宙に浮いていた 
大きい背にのる子羊は 
仰いだ空から降りそそぐ 
見えない言葉を 
浴びていた 
幸福の置き場所は
海のにおいのするところ
大事な言葉が生まれたところ

風がとおりすぎて
小さな駅におりると
細い道の向こうがわ
手に持った荷物の
不安定な重さが
私であることの証
...
シロとクロは
相反する色をして
だけど、寄り添い
補っているようで


二匹はいつも
空き地の隅に
重なるように眠っている
実際は交ざることなく


無造作に生えた緑から
シ ...
十人十色
だから
愛し方も
十通り

でも
己をそうさせる理由は
ただひとつ

その人を愛するが故に
雪に閉ざされた街と
鉛に封じられた空が
防風林の向こうで
混じりあって、深藍に

   レールギャップを鉄輪が踏む音
   ポイントを焼く篝火の色

私は泊まる宿も決めず
真っ白な駅 ...
2006年8月26日

旅の話


八戸へ向かう新幹線のなかでうつらうつらしながら
びゅんびゅんうしろに走っていく景色をぼんやり
ああ、この辺には岩手軽便鉄道が通っていたのだ
と  ...
悲しいほどに

君の吐息が
頭の奥から消えてくれないんだ。

いや

悲しいことに

君との記憶を
頭の奥から消し去りたくないんだ。

あの笑顔や
あの瞳

抱きしめたと ...
何十年も
他人の話を
盗み聞きしてきたソファに

座ってみた

革はただ
つやつやして

知らん顔して

深く深く
うけいれてくれた

でも
今日は
盗み聞きできないよ

だってわたし
独りで座ってる ...
奮い起こした勇気は
冷たい壁の前で
何も出来ずに灰になってしまった

堅く、
閉ざされた門
彼らはこれを未来と呼ぶ
あまりにも
刻が過ぎるのが
早すぎて
おもちみたいな首に
かぶりつくように、ちうちう吸う
「やめろよ」
って言ってもやめないわ
キスマーク
特に意味はないけれど、つけるのがたのしくて
誰かに見られるのがいやなら
絆創膏を貼れ ...
 円空は仏師ではない。寺にいた時分はあるが、あれは親のない自分を慮った坊主が、半ば無理矢理押し込んだだけだった。
 円空は仏師ではない。なので、円空が彫るものも仏像ではない。像でもない。ただの木片だ ...
ひらひらと散った 夏
インディゴブルーに染まる、前に
秋へ化けた
通り雨が隠した
暗い雲に気を取られてしまった



もう二度と出会えないかもしれない ...
甘い吐息に揺れるクリーム
温かく溶けていく優しいヴァニラ
アイスの冷たさを持つ瞳
白い液体の中で君と眠りたい

抱き合った想い出はしっとりと絡みつき
多目の熱と湿気を感じた
愛おしい温度 ...
ぐっしょりと汗をかいて見醒めた日
私の中身は薄くなってた

シーツへと吸い込まれた
私の中身は
悪夢のもとから
遁れられたのが
よっぽど嬉しかったのか
いくら呼びかけても
もう戻って ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
サウナプテラノドン自由詩3*07/9/18 0:08
藍色のなかだった吉岡ペペロ自由詩607/9/18 0:06
この時代に見上げない法律は無い酸素の枷自由詩3*07/9/17 23:05
ルージュの金魚亜樹自由詩207/9/17 23:03
睫毛。未詩・独白007/9/17 22:50
夜 伽 話板谷みきょう自由詩007/9/17 22:00
ジャムゆうと自由詩1*07/9/17 21:55
挽歌の夏アハウ自由詩207/9/17 21:39
楽園瑠音携帯写真+...207/9/17 21:15
抒情詩アオゾラ誤爆自由詩1207/9/17 20:55
自転車屋 服部 剛自由詩407/9/17 20:42
はてな、ハテナ、?んなこたーな...散文(批評...007/9/17 20:38
夜少し前松本 涼自由詩707/9/17 20:38
ゴスペルソング板谷みきょう自由詩1*07/9/17 20:37
秋の額縁快晴短歌2*07/9/17 20:34
( 無題 ) 服部 剛自由詩007/9/17 20:23
幸福の置き場所西尾自由詩707/9/17 19:18
シロとクロ小原あき自由詩18*07/9/17 19:12
想撮空間 「愛のカタチ」緋月 衣瑠香携帯写真+...3*07/9/17 19:00
駅・五所川原たりぽん(大...自由詩10*07/9/17 18:57
葦間さんの旅日記その1mizu K未詩・独白307/9/17 18:48
Iiこころゆくま...自由詩3*07/9/17 17:23
喫茶店風音携帯写真+...6*07/9/17 16:42
ニコ自由詩107/9/17 16:36
終焉風音携帯写真+...1*07/9/17 16:31
キスマーク壺内モモ子自由詩107/9/17 16:26
円空亜樹散文(批評...0*07/9/17 16:17
今年ばかりと 思いけり北大路京介自由詩12*07/9/17 15:55
Vanilla流希-Яuk...自由詩107/9/17 15:43
寝汗亜樹自由詩207/9/17 15:39

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