橙のかげ
古い写真みたいにかすむ
あの煙突からたちのぼる
霧のような灰が眩しい
太陽はしずみかけで
手のひらの大きさの池に浮かんでいる
死んでみたいとくちにした
動脈血のながれる ...
ビールは
駄目人間の味がする
そんな時もあるさ
駄目にしてしまう夜も
そんな時もあるさ
ドアが開きっぱなしの昼も
そんな時もあるさ
顔を埋める朝も
時には尻尾を切られた豚みたいに
...
地面を掘り続ければブラジルに行ける
そんな話を簡単に信じる子供だった
なにひとつ疑うことなく
銀色のバケツに小さなスコップを入れて
近所の公園へと向かった
掘る場所といったら砂場に決まってい ...
「どこにいるの?」
いないよ。
「それ。どうしたの?」
えのぐだよ。
まるで、まるで。
それは、まるで。
泣かないで。ぼくは生きてるから。
洗濯したら治るよ、この赤色も。 ...
「《本当》は
秘めてこその本当だ」と
言わんばかりの
嘘つきあなた
卵だって
割ってみなきゃ
生卵か茹で卵かなんて
わかんないんだから
あなたの気持ちだって
割ってくれなきゃ
わかんないよ
いつも一人でいる君のことを
そっと
優しく
僕は見ているよ。
初めて
会ったときに
他人には
思えなくて
年の暮 冷蔵庫には灯り
あなたが残してくれたのは
覆ることのない事実
花束が吹かれて飛び散って
あたしはそれでも笑っていた
喉に詰まってうまく言葉にできない
感じ方を落としてしまった
けれど
...
三時過ぎに受付で待っている
あのソファーの柔らかさ
嫌になるぐらい沈ませる
甘い事象は溶けていく
日々は虚ろに
鳴っては止んでいく
表と裏の違いにさえ気付かずに
僕の踵 ...
雨に不安と不機嫌を飾り
原のなかを歩いている
遠く 近く
水の姫は咲いてゆく
坂へ至る午後があり
ふいに流れ落ちてゆく
遊びも笑みも
到かぬほどに落ちてゆく
...
帰宅して暖房をしてブラームス
慌しくビルが建設されてい
るその隣では解体中のビル
が何かの憂さ晴らしのよう
に乱暴に破壊されていてそ
の隣のマンションの一階の
コンビニは昼食を買い求め
るサラリーマンで溢れてい
てす ...
あたしみたの
あそこでみたの
ひとが 死んでゆくところ
あたしみたの
たくさんみたの
ひとが 生まれて 歩いてゆくの
川と土と木があって
虫と人と動物と
植物さえ ...
明日のための『今』を食べる
『今』を吸収した体は少し古くなり始める
古くなる体を抱えて、明日の続きに怯えたり、期待する
明日の続きは死へと確実に繋がっている
一つの歯車が錆始める
きゅるきゅ ...
今夜は月がきれいだよ、と息子にメールしてみた
返信――確かに。でも、いきなりどうした(;^ω^)
そう尋ねられると自分でもなぜだろうと思う
携帯電話の液晶画面が妙にまぶしい
同じ人とも
毎回違う出会いがある。
降るように舞う落ち葉が、頬を打つ。
アスファルトに、小さな渦を作ってる。
涙が湿らせて、それは終わった。
彼女は走って行ってしまった。 ...
流域に微笑むかしらがのお婆
湯が森にしたたる空の背中から
ストーブに寄る祖父千度目の感応
逸脱した章の一部に爪を下ろす
濡れかかりに廃墟を突き出るホバークラフト
眩しい森 ...
小奇麗な言葉で曖昧にごまかすのには
もうほとほと 疲れてしまったから
そろそろ本当の話を始めましょうか
身もふたもない 本当の話を
忘れもしません
あれは私の保育園最後のお遊戯会 ...
蒼い夜は冬の寒さがよく似合う
初雪に胸躍らせる甥っ子等
「また餅」とつい口に出す朝ご飯
「星に願う」と言った君の幸せを
今日は青空に願ってみる
自分へのコーヒーを入れるわずかな時間
青空が清々しい
「今日も良い日になりますように」
君と
自分の為に
ゆっくりと落 ...
ジョーとジョーイは学校へ
ジェシーとジェニファーは高校へ
ピーターとヒューイは買い物へ
ミックとジョンは山へ芝刈りに
ニールとカートは川へ洗濯に
サイコロステーキどんぶらこ
焼き方ミデ ...
レンズを介して
粒子を通して
鼓膜を通って
電波を伝って
確かなものを不確かと
疑う事を許してくれ
確かにそこにいるならば
確かにここにいるならば
脳裏に焼き付いた面影が不確か ...
雨上がり
芳しい森の中
あの
曲がり角の向こう
何が待ってる?
何が待っていてもいい
こころに
想いだけ抱いて
森の中
深呼吸して
ふたたび歩きだす
あがったりさがったり
シーソーみたいにギッコンバッタン
紐が解けたら落っこちる
誰かが踏んでる僕の紐 色白の手が解いてる
ねぇ ねぇ ねぇ
精神って
どんな神様?
...
お前は本当に携帯電話を携帯しているのか?
携帯されてるんじゃないのか?
俺はされてるぞ 使いこなしていたつもりが
いつしか液晶画面に溺れていた
気をつけろ 携帯はひょっとしたら酒より怖いぞ
...
どんな人間でも、
最後に行き着く場所は海なのだ
先生はそう仰った
私は 先生の指の先の
青だけ、見て
海を滲ませた
...
駆け抜けていこう
一方通行なら
サイドミラーの太陽はいらない
失くした情熱 さぁ 取り戻せ!
家を出て明るい雑踏を聴きたいのに
戸を開けて砂利道のうえを歩きたいのに
ぼくにはテレビを見る気力しかない
「世界で初めて気球を発明したのは誰?」
そんな ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
熟れる頃 きみが泣く
アオゾラ誤爆
自由詩
4
07/12/5 20:15
悩みの種
matu
自由詩
2
07/12/5 19:58
時にはへこむ豚の歌
短角牛
自由詩
0
07/12/5 19:05
ブラジルの穴
Tsu-Yo
自由詩
5
07/12/5 18:39
洗濯
ヲノダ アサ...
自由詩
0
07/12/5 18:29
見せ付けて
三条
短歌
1
07/12/5 17:58
egg
風音
携帯写真+...
2*
07/12/5 17:45
_
あぽろん
散文(批評...
0
07/12/5 17:41
年の暮(自由律)
/////
俳句
1
07/12/5 17:39
「あなた」
菊尾
自由詩
0
07/12/5 17:22
「過ぎる」
〃
自由詩
1
07/12/5 17:21
冬神楽
木立 悟
自由詩
4
07/12/5 16:35
雑詠
/////
俳句
2
07/12/5 16:16
観察
大覚アキラ
自由詩
1
07/12/5 15:56
くしゃみをした日
エチカ
自由詩
6*
07/12/5 14:47
たべる
小原あき
自由詩
12*
07/12/5 14:00
月に照らされて(四行未詩日記・9月25日)
ならぢゅん(...
未詩・独白
1
07/12/5 12:16
会い別れ
megie
自由詩
1
07/12/5 11:37
アン行為
黒川排除 (...
川柳
1
07/12/5 11:32
突き刺さった破片はそう簡単に抜けそうにない
涙(ルイ)
自由詩
2*
07/12/5 10:57
餅
夏川ゆう
俳句
2
07/12/5 8:53
コーヒーな恋。
シュガー・ソ...
自由詩
2*
07/12/5 8:44
アメリゴデスプッチはサディスト
kei99
自由詩
0
07/12/5 7:47
疑心
水口わする
自由詩
0
07/12/5 5:38
曲がり角の向こう
風音
携帯写真+...
3*
07/12/5 5:15
「アメリカン・レフト」
菊尾
自由詩
0
07/12/5 4:40
マスター・オブ・ケータイ
新守山ダダマ
自由詩
2
07/12/5 2:55
チョークの粉は消えない
森さかな
自由詩
2
07/12/5 1:17
走れ!
ふらい
自由詩
1
07/12/5 1:11
テレビ
草野春心
自由詩
2
07/12/5 0:40
5197
5198
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5200
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5220
5221
5222
5223
5224
5225
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5227
5228
5229
5230
5231
5232
5233
5234
5235
5236
5237
加筆訂正:
ブラジルの穴
/
Tsu-Yo
[07/12/5 18:54]
シリーズにするのが面倒なので、タイトル変更
6.1sec.