一 踊る
螺旋状に回る時間の渦で
ときおり光り輝く瞬間
踊る鼓動が
今日を激しく興奮させる
あなたと
アゲハ蝶が絡み合う
異国に旅したその日付
落ち葉に乗った ...
紅葉は
いのちを透かしていた
紅葉は
金属の錆びのようにも見えた
いのちは
金属の錆びではないのに
ぼくの心は
「十一月」
数減るも巨大化していく女郎蜘蛛
雨風に吹かれ散ってく夢ゆめよ
あっという間に魔に墜ちる少年期
ちりとりに飛びこんでくる今日の死蛾
焼かぬのに灰にまみれて ...
この恋は無色の花火だ
きらきらと焼失してゆけ
plastic piece
終電の流線形の窓の灯を数え切れずに途中下車する
くずかごに名前をちぎって捨てる朝
涙はなんで ...
アトリエが笑っている
色彩は幾重にも脱皮してゆく
輪郭は幾たびも辷り去ってゆく
窓を開ける
と
浮遊している
さまざまな色や形の椅子たちが
月に照らされ
遠く近く
...
{画像=080617003626.jpg}
決まり文句のような言葉
配色
色彩が欠落していく
白黒の世界が拡がる
わたしは原色でいたのではなかったか?
セピア色でもイエローでもない
赤と ...
一針一針
縫い込んでいこうよ
こんなふうに
キルティング・ツリー
わたしたちも
これからを
空が蒼くなりハジメル瞬間を
白いイキをはきながら
みていたんだ。
「オハヨウ、アサ。」
きみは返事をしないかわりに
ぬくもりを少しずつましてゆく。 ...
12月、クリスマス。
富めるひとは
ブランドでプレゼントを買い込み
庶民は
雑貨屋さんでかわいいものを吟味し
貧者は
せめてあたたかなクリスマスをと願う。
プレゼントは
考える ...
弱ってる冬蟷螂の黒い影
雪だるま作れるほどのものがない
あの人と半分こする冬林檎
窓を開けると
外はさめざめと
雨降り
灰色の空と 灰色の空気が
僕の部屋の中に充満していく
僕は なんだかまた
例の不安の波が押し寄せてきているらしく
なんだかまた 泣きべそかきそ ...
貴方とは
賭博癖のひどい文豪のこと
自作の筒眼鏡で星々に思いを馳せた伊太利亜人のこと
赤チョッキの闘士のこと
南洋庁へ勤務した病弱な作家のこと
その他諸々のことは
...
地上へと繋がるエレベーターに
パステルカラーの女の子
うふふ
こんにちは
抱いている子ども
腕から飛び出しそうに笑って
照れて
くりんくりんって頭を回す
いししー
あっ 笑ったぁ
...
きっと
夜になったら
妖精が集まって
ダンスをする
月夜のなか
誰にも見られないように
月も星も
目を光らせて
邪魔者を監視してる
妖精の傘
ただひとつの名残
君に居場所を与えるため
僕は居場所を与えられた
初めての日
君は笑顔をパーッと輝かせて
本当に嬉しそうに
僕を受け入れてくれたね
君にふれたとき
熱が全身をかけめぐり
...
071130
だいすきやまねこ
悪戯坊主の仲間達
滑って転ぶ有楽町
君と僕は殴り合い
やられてばかりの
負けネコだけどと
寝 ...
僕はロボット。少しでも君の人生が豊かになればと未来から送り込まれた、ロボット。君が大人になるまでという約束だったから。僕はもう君の前から消えなければならない。君のためならヒマラヤに咲く青い花を摘んで ...
僕は手紙を書きましたが投函できず
結局その手紙は引き出しの中に沈んで行きました
そうして毎日引き出しの底から
静寂を運んできました
僕は海に行きました
青いハーフパンツの水着を持って行き ...
右目に目薬がじょうずにささらない
まぶたの上をぴちょんとはねたり
まつげをするっとすべったり
なぜかほっぺにあたったり
左目にはじょうずにはいるのに
かがみで自分の顔を見てみると
左目 ...
{画像=080524153641.jpg}
冬の大通りを、兄と妹が二人で歩いていた。
兄は妹が重たそうに持っているカバンに手を貸してやりながら、遅れがちな妹に合わせて歩調をゆるめていた。妹 ...
愛するわたしは愛するあなたのように語り
愛するあなたは愛するわたしのようにつまずく
わたしはあなたを愛するから帽子を脱ぎ
わたしはあなたを愛するから最初の皿を割った
あなたはわたしを愛するから ...
みんな頭の中じゃ手足を飼ってると
彼女は時々考えている
おおきな太陽に
「おはよう」
彼女はそっとつぶやく
理由なんかない
そこにはただ存在するだけだから
道のうえ ...
雑音の向こう
カウントを間違えたまま曲を聴く
錯覚はいつも美しくて
夜は青く
風は冷たい
寝顔は優しく
想いは遠い
春や夏の境界線を数えた日を
意味無いことと思う
君の笑顔
...
いつからか聞こえている低音
息遣いが確かに在った
〈それはそう、あれなのだよ、
俺はそう思うね〉
言葉の輪郭をなぞりながら
からっぽの頭に繰返して話す
それは先程伺いましたと
シャッター ...
朝 Rock'n Rollで目を醒ましたらシーツが真っ赤だった
薬を飲んで腹這いになった
下唇を噛んだら
鉄の味がした
子宮なんて要らないと思った 神様!
兎に角苛苛した
肌が荒れて ...
すれ違う 落とした視線 見つめるは
ただ一度だけ ふれた指先
{引用=
フォークダンスは学生の特権だと思う・・・
}
...
いとしいあのこが電車に乗って
白いまつげをふせながら
やわらかく甘いつめの先
僕の方だけすこしみた
ゆるくむすんだネクタイに
なみだのような白雪が
すこしつもって
ちょうちょのよ ...
暗い 谷間に 小船が 落ちている
中には 私の 弟子達が 必死で 春本を 唱えていたが
卑猥な 旭日! 奴は 私達を 沈めるらしい
深き 隠者達が 私を 歌う 者達
”常に 脂だらけの 存在” ...
いまさら、
ボクがからっぽな
リユウを
すこしづつ
みつけだしているようだ
人を
愛しているくせに
信じきれない哀しさや
自分の
ナカ ...
――起床、起床!
スチームを切られた鋼鉄の部屋の恐ろしい朝、
一夜の温みをようやく蓄えたアクリル毛布を剥ぎ取られ
既に凍り始めた虫襖(むしあお)色のジャージを脱ぐと
柔い生肌のかよわさ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
三の詩篇
乱太郎
自由詩
21*
07/12/1 13:50
紅葉の心は
吉岡ペペロ
自由詩
2
07/12/1 12:44
十一月
楢山孝介
俳句
4*
07/12/1 11:25
地下室の海
しろいろ
短歌
8*
07/12/1 11:08
或る晩の出来事
塔野夏子
自由詩
4*
07/12/1 10:49
後悔に口を噛む狼は身を焦がす
beebee
自由詩
1*
07/12/1 10:03
キルティング・クリスマス
風音
携帯写真+...
7*
07/12/1 10:02
じゅうにがつ・ついたち。
Sa;
自由詩
0
07/12/1 8:38
クリスマスのご馳走
風音
自由詩
1*
07/12/1 8:38
雪だるま
夏川ゆう
俳句
3
07/12/1 8:33
寝覚めの悪い日曜日、午前6時
涙(ルイ)
自由詩
3*
07/12/1 8:32
徒労
沙虹
自由詩
0*
07/12/1 7:49
color’s
たちばなまこ...
自由詩
7*
07/12/1 7:06
妖精の傘
風音
携帯写真+...
3*
07/12/1 6:54
シュトゥール
青の詩人
自由詩
0
07/12/1 2:48
やまねこ
あおば
自由詩
5*
07/12/1 2:02
彼は別れ、変われる。
木屋 亞万
散文(批評...
0+*
07/12/1 0:46
明日のように
プル式
自由詩
6*
07/12/1 0:32
右目に目薬がじょうずにささらない
壺内モモ子
自由詩
2
07/12/1 0:27
妹
beebee
自由詩
2
07/12/1 0:27
新しい生活
音阿弥花三郎
自由詩
0
07/11/30 22:58
考える彼女
エチカ
自由詩
1*
07/11/30 22:35
季節はずれ
よしおかさく...
自由詩
2*
07/11/30 22:34
声
〃
自由詩
1*
07/11/30 22:32
或る女の憂鬱
schizo...
自由詩
3*
07/11/30 22:30
創書日和「指」 学生のころ
逢坂桜
短歌
2
07/11/30 22:01
最終電車
アヅサ
自由詩
5*
07/11/30 21:57
朝
奥津 強
自由詩
0
07/11/30 21:23
いまさら
Sa;
自由詩
1
07/11/30 21:14
海の彼方、 ☆
atsuch...
自由詩
6*
07/11/30 21:04
5204
5205
5206
5207
5208
5209
5210
5211
5212
5213
5214
5215
5216
5217
5218
5219
5220
5221
5222
5223
5224
5225
5226
5227
5228
5229
5230
5231
5232
5233
5234
5235
5236
5237
5238
5239
5240
5241
5242
5243
5244
加筆訂正:
熱視線
/
渡 ひろこ
[07/12/1 0:10]
少々修正しました
5.5sec.