四肢も鱗も眠る
夜 我らは死の裔
耳骨を整え
大絶滅を待っていた
詩を憎め
詩を嫌え
詩を恨め
詩を殺せ
空気が もっと透けて
幹どうしが当たると
かーん かーん と
乾いた音が遠くまで響く
岩や砂塵は
薄い大気の流れを押し切って
存在を増し
影は濃い
インターネットは繋ぎっぱなし ...
階段を降りている
のぼろうとしてたのに
でも迷わない
うしろすがたは不安じゃない
夕暮れにはえる骨格
自転車の鍵はどこ
きみのかかとが逃げていく
ひかりのすまわない瞳を
ふりむ ...
興奮を コーフン と書くだけで
なんだか 許してしまえるニュアンスになるね
ねぇ いま きみ コーフンしてるかい
ぼくは すごく コーフンしてるよ
失われた十年 よりも
...
ふたりでならんで
小鳥のようにねむった
特快にのりかえず
快速のままそうした
これからおたがい
別々の仕事場にむかうわけで
相方はアポイントに間に合うのか
俺 ...
コルクが抜けて
液体が飛来する
床が水溜りみたいになって
どうしようもなくなる
盲目になった僕の目は
シキベツ反応ナシ
赤く染まる絨毯
...
ひんやりとした風が
長い髪を 後ろに なびかせる
「髪、切りなよ」と 舌足らずな声が聞こえる
切らないわ
この髪が 揺れるたび いつも あなたに 会えるから
1 ...
泣きたい理由でもないのに ボロボロ涙がこぼれてる
悲しくもないのに 悲しい何かを探してる
退屈とため息と
嫌になるくらい静かな部屋に あたしはひとり
淋しい理由でもないのに ひとりではとて ...
土を醒ます波があり
音は音のかたちを追う
水紋 はざま
ひとつ咲く花
ふつふつと赦され
指でたどりつづけている
四方が水の
{ルビ鈍=にび}の径
そこに ...
金を吐きます
ゆっくりと また
金を吐きます
緑です
ほんものだと
ありがたがって食べていたら
とんだ偽物だった
ほんものだと
ありがたがって鑑賞していたら
とんだ贋作だった
う〜ん、良くあるはなしだよね
テレビを付けてみれば
に ...
ばうばくとしたあさもやのなか
かいじゃうにただやうとしのかげは
こひわづらひのおおはまぐりのためいき
しんきろうのまちまちは
さまよえるあはうみのごとく
こつぜんとしてすがたをけし
とつじ ...
雨の日のサンドイッチは
うらぶれた
寂しい味がする
陽のひかりの香ばしさもなく
曇り空の憂鬱もなく
ただ
寂しい雨の音を聴きながら
わざとだらしなく
窓際に腰掛けて
脚をぶらつかせて
雨の日の ...
冷たい壁に背をまかせて
愛しくある月日を
思うがままに流してく
いつの日か
ここから去るだろう
そして
いつの日か
出会うだろう
新しい一日
まだ ...
スローモーションで放たれる
微細なスプレーのように
思念の粒子を空中に固定して
一粒づつていねいに色を投射してゆく
集中力を切らさないように
点と面のそれぞれに
力を加えるバランスを意識し ...
斜めから日脚が延び
私の膝下にかかる
この光が消してしまうの なんて
もし私が少女であるなら
このまま失っていくんだろうか
ペディキュアが溶けだして膝の赤みが溶けだして
この陽にむかっ ...
(となりのとなりの家に住んでいるきれいな
お姉さんは、ぼくのことをさんざん好いてく
れました/けど)
ニュースは電車沿線での火災を報じていた。死者は一名。全焼した民家 ...
冬日和庭の手入れに時使う
鱗雲取り除くにはデカすぎる
雪の降る町はいまだに白くない
閉まらない
ファスナーのように
こころが
溢れだす
バッグのなかの
たくさんの気持ち
流れだすまえに
あのひとに
知られるまえに
早く
ファスナーを
閉めなきゃ
誰かを救いたがってる自称詩人は
溺れかかっている誰かに
自らの手ではなく 詩を投げつけるので
いつだって誰も救えなくて
いつもいじけてばかりいる
自分のことしか書 ...
さくらんぼは、大塚愛の。
晩ご飯の残りは、ポチの。
物理の4点のテストは、田中君の。
ピカチュウは、サトシの。
大相撲初場所の優勝賞金は、白鵬の。
めざましテ ...
逞しき兵士達の涙声が蔓延る塹壕よ
踞る骸の皮膚は剥げ破れた傷口に泥水を吸う
飛ばざるを得ない銃弾は厳かに
しかし華々しくただひたすら
抉りを続ける
もう沢山だ 助けてくれ ...
邪魔な段ボールがあって、もちろんよそ様のものなのだけれど、邪魔である事は腹立たしく、息を吸ってから蹴飛ばした。ハズレの段ボールだったらしく、中には何か重金属の固まりが詰まっていて、爪が割れた。骨も折 ...
まだ起きてますか?
そう打ったメールは
送りませんでした
これから会えますか?
そう打ったメールは
まだ携帯の中
電話してもいいですか?
そう打ったメールも
やっぱ ...
とってもちいさい○をかいた
くもりガラスにゆびでかいた
やさしい忍者になりたかった
たたかうけれどやさしい忍者
時代は引き継がれ
さよならは
ふたたび巡り会う
...
ああ
そこの
ここからそこの
すみずみまで
感じている生命よ
あなたのそこの
感覚鋭く
ときには鈍い
生命よ
わたしは悲しい
青い鳥
空は命に溢れても
この地上の
...
言葉がなければ考えることはできないなんて、大嘘だ。
誰かに見える形で考えを伝えるツールとして、言葉があるだけ。
言葉は思考を変換するツールとして最も優れているが、思考は言語では行われない。
思考 ...
やってきたことが
無駄になるかどうかは
自分の気持ち次第
無駄だったと思えば
無駄になる
無駄ではなかったと思えば
意味有るものになる
ざらめ雪
背筋も凍るほどの
ゆっくりと吐息
体中が
シーハーする
檸檬を握り潰して
吐息
体中に染み渡る愛撫
指先と
指先の会話
絡まり合う時 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
逆算
吉岡孝次
自由詩
0
07/12/11 20:37
詩人へ
matu
自由詩
1
07/12/11 20:19
大気圏第二層
アハウ
自由詩
2
07/12/11 20:03
ひかりについて
アオゾラ誤爆
自由詩
1*
07/12/11 20:03
おっぱい
大覚アキラ
自由詩
2*
07/12/11 19:55
東京
吉岡ペペロ
自由詩
3
07/12/11 19:14
洞察的センチメンタリズム
アプリオリ
自由詩
1
07/12/11 18:33
風
池中茉莉花
自由詩
4*
07/12/11 16:35
本当はもう とっくに気づいているんだろう
涙(ルイ)
自由詩
2*
07/12/11 15:45
むらさき
木立 悟
自由詩
3
07/12/11 15:36
ノート(44Y.12・11)
〃
未詩・独白
1
07/12/11 15:32
どっちもどっちも
恋月 ぴの
自由詩
14*
07/12/11 14:57
春(仮)
沙虹
自由詩
2*
07/12/11 14:12
雨の日のサンドイッチ
風音
携帯写真+...
6*
07/12/11 14:12
ドアを開き放て
山崎 風雅
自由詩
4
07/12/11 13:10
虹をつくる
大覚アキラ
自由詩
2
07/12/11 13:08
わたしの少女
パンダコッタ
自由詩
3
07/12/11 10:42
火のついた家の中で(習作)
月見里司
自由詩
2*
07/12/11 9:55
鱗雲
夏川ゆう
俳句
1
07/12/11 8:53
ファスナー
風音
携帯写真+...
2*
07/12/11 8:03
自称詩人
涙(ルイ)
自由詩
1*
07/12/11 7:37
オーナー
むむ
自由詩
1
07/12/11 4:40
スイープ(笑)
影山影司
自由詩
0
07/12/11 4:25
わたしの好きなもの
k o u ...
自由詩
3
07/12/11 3:04
あなたに
kei99
自由詩
1
07/12/11 2:02
やさしい忍者
吉岡ペペロ
自由詩
3
07/12/11 1:56
生命よ
小川 葉
自由詩
3
07/12/11 1:48
ありがとう
佐々木妖精
自由詩
6*
07/12/11 1:29
11
次元☆★
自由詩
1
07/12/11 1:26
思考の恋人
狩心
自由詩
2*
07/12/11 1:21
5188
5189
5190
5191
5192
5193
5194
5195
5196
5197
5198
5199
5200
5201
5202
5203
5204
5205
5206
5207
5208
5209
5210
5211
5212
5213
5214
5215
5216
5217
5218
5219
5220
5221
5222
5223
5224
5225
5226
5227
5228
加筆訂正:
そう言ったところで
/
若原光彦
[07/12/11 19:29]
誤記修正。「家事で」を「火事で」に。
6.23sec.