狭い部屋の真ん中に
敷かれたダンボールの
その上で私は呼吸をしている
腕を伸ばした状態
月灯で照らされた腕は
青白く細くしなやかだった
そこに繋がれた管を
眼で辿ると赤い袋に突き当た ...
ぼちぼち夜空も透明になってゆく
そんなことを考えながら歩く
田舎の道は
陽射しの衰えを感じさせない。
秋風に道を失ったのではない
私はただコスモス咲くなかを
君を訪ねるのだ。
コスモスと ...
北斗七星をはじめて見たのは
最近のことだ
ぼくが少年期を過ごした街は
空が区切られて
オリオンの三ツ星しか知らなかった
きみの家にいそいで
枯草の道を歩いているときだ
眼前にあらわれたの ...
ただ、好きなだけじゃダメなんだ。
力も何も持たない僕は。
ただ、頷くだけ。
ただ、頷くだけ。
ただ、頷くだけ。
好きなら、想えば良い。
それだけ、だけど。
大 ...
私はそこを目指していくから
必ずいくから
たどりついたそのときは
手をとってもらえませんか
どんな困難な道でも
前を向いて目標を見失わないように
たどり着くまでは
そうやって歩いてい ...
「「オイルは焦がすわ。
しょうゆ、がいろじゅ、ぼちゃん!
ステンレス坊や 「「ラルゴ・ラルゴ!
「「一号車、一号車、暴れています。
「「誰が?
「「付点うさぎです
...
人のことばかり
自分のことばかり
自分はそれでいいの
でも満足してない
自分の中の自分
きっといるはず
自分を大切にする
それってきっと難しい
自分だけ見るんじゃなく
相手だけ見 ...
とても遠いところに
家族がいる
つまり今は
一人で暮らしている
自分以外にしない
呼吸の音を
耳をそばだてて
一人聞いている
父も母も
兄弟も姉妹も
そして友さえも
...
それからあなたは
セブンスターに火をつけて
煙を吐き
蚊取り線香みたいだ
と思った
私は
かぼそく
悲しい
と言って泣いた
江古田のアパートで阿鼻叫喚していた頃
鎌倉高校前の砂浜で
途方に暮れる
溢れる涙は
激しい波打ち際で海の滴になる
どれだけ涙を流せば
砂漠は森に還るだろう
ドキュメン ...
僕は愛しい君と北鎌倉を歩く
新緑萌ゆる樹々
色鮮やかな草花
心地よい音を奏でる清流
小鳥たちの歌声
明月院の石段を踏む
両脇を埋め尽くす紫陽花は
彩りの季節を待っている
...
鍋の底残った蟹の赤い足
今年も灯るあの子の家のイルミネーション
猫行司コタツの土俵で足相撲
{画像=110417072954.jpg}
そうだ
ぼくたちは みんな
夢中になっているんだ
こんなにも
こんなにもさ!
何にかって?
それはぼくたちには関係ない
それはぼくたち ...
女一人二十過ぐれば寂しくもありケーキに増えるロウソクの数
父親が母と婚約した年にとうとう追いつく二十二の冬
あいつが吠えてるよ
母親に毛並みが嫌いといわれて
吠えてるよ
妹の庭で吠えてるよ
姉の美味しいご飯を大好きな
僕の優しい言葉が大好きな
首輪のとれたあいつが
父親に寝相が悪いといわれて
...
ぬばたまの闇の髪持てる乙女よ
汝が思ひ出の道をたどれ
我が元に来たれ我が元に戻れ
汝に相応しき唯一つの生を求めよ
漆黒の夜の瞳持てる乙女よ
我が娘らと楽しき鳥屋に宿れ
我が娘らと唄ひ踊 ...
私の心で
確かな感覚がある種の傘として開いた
陸はまるで白く
今私のどこに
電気が流れているか
その甘い唾探り
見たもの一つ一つ消して、また、科学の視界開こう
また、一つの糸も無 ...
夜明けまで待ち続けた。
音も無く流れてゆく涙のように、
「静かすぎるよ」
と、君は言った。
壊れてしまいそうなくらいに、寂しく。
あたしがまだ幼なかった頃、
...
1、私
道路のわきに沿っている
白いはしごがひどくゆがんで見える
テールライトが砕け散ってしまっていて
私はここにいない
頭の中でゲシュタルトが崩壊していくように、
二足歩行の ...
機関車が吐いた雲が
今日はめずらしく
空になっている
そのはるか上層部で
空はやわらかく
諧調をなして
やがて海が広がっている
海は黙ったまま
何も言わずに
ただ海であろうと ...
あのころ
小学校五年生だった
少年少女たちが
まわりにはいっぱいいた
みんな同い年だった
同い年ばっかりが当たり前にいた
いまもう彼らは
38か9
...
もし僕が
100歳まで生きるのならば
まだ5分の1も生きてないけど
もし僕が
明日死ぬのならば
ほぼ生き終えてることになる
いつまで生きるのか
なんて
そんなこと分からないから
もっと今 ...
あなたは美しい
姿も 生き方も
声も 仕種も 横顔も
きっと僕なんかよりも
素晴らしい未来が待っているんだ
僕には見上げることしかできない
愛しくて 愛しくて
...
僕たちは汚れた道を
掃除しながら歩く
次から次へ
また汚れるのを掃除する
道はきれいになった
誰かが俺の道だと言った
僕たちは入ることができなくなった
また違う汚れた道を
僕たちは ...
凍えた指先にへばりつく意地だ
壊れた玩具に染み込んだ過去だ
廃れた音楽に閉じ込められた未来だ
硬く閉じた唇の中で四散した言葉だ
数えた死体の数は歳の分だけ
逃した獲物の大きさは身の丈 ...
071214
クジラの物差し
いらんかね
イランの金持ち
知らん顔
お金の無い国
匙投げる
お金のある国
見えたので
仕立屋銀次が笑い出す
...
僕を作った女の子は
満足そうに、駆けていった
僕はなんのためにここにいるの?
なにをすればいいの?
動くことも話すこともできないし
寒そうにしてる人を ...
{画像=071202010012.jpg}
夜のカンバスの上に
ぼくは一本のボールペンと
一枚の紙を置く
そして
そこに言葉を書きつける
一行 一行
言葉を積み重ねていく
それがぼくの ...
屋上で一人外を眺めていると頭上後方を蝉のじーっと言う声が
ゆっくりアーチを描いていって、手すりでその声が
とまった。私の左の方だった。カラスに羽根をくわられていた。
じーっと、言い続けていた。カ ...
{ルビ後=ご}にまわり我の影、という君がいて 君に見えざる影 我にあり
『君がため』 粘土で出来た{ルビ人形=ひとがた}は受け入れがたき奇形児となる
夕焼けに踏みだす我 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ダンボールと新聞紙と
AKiHiC...
自由詩
1
07/12/15 4:45
十月 コスモス
音阿弥花三郎
自由詩
2*
07/12/15 4:33
十一月
〃
自由詩
0*
07/12/15 4:31
恋愛事情。
狠志
自由詩
3
07/12/15 3:33
巡り逢えたなら
優羽
自由詩
0*
07/12/15 3:11
パラソル
鴫澤初音
未詩・独白
2
07/12/15 3:02
自分と向き合う
優羽
自由詩
1*
07/12/15 3:01
家族
小川 葉
自由詩
2
07/12/15 2:42
煙
鴫澤初音
自由詩
2
07/12/15 2:33
湘南
宇宙
自由詩
3*
07/12/15 1:30
この素晴らしき世界
〃
自由詩
0
07/12/15 1:25
ぬくい冬
亜樹
俳句
0
07/12/15 1:18
ハイウェイロード
beebee
自由詩
2
07/12/15 1:17
誕生日だったのです
亜樹
短歌
1
07/12/15 1:12
やさしい、庭で
たりぽん(大...
自由詩
9*
07/12/15 1:02
キシキルリルラケが乙女に唄ふ唄
佐々宝砂
自由詩
3
07/12/15 0:32
dis envelope
鳳エクスプレ...
自由詩
1
07/12/15 0:27
さいごの坂道。
hope
自由詩
0
07/12/15 0:14
或る冬の横断歩道で
エチカ
自由詩
5*
07/12/15 0:12
機関車とくじら
小川 葉
自由詩
2
07/12/14 23:28
教室
吉岡ペペロ
自由詩
3
07/12/14 23:17
12
次元☆★
自由詩
0
07/12/14 23:00
印象探究⑤
短角牛
自由詩
0
07/12/14 22:43
僕たちの住む場所
なかがわひろ...
自由詩
3*
07/12/14 22:14
暗闇の色味を塗り分ける(決して塗り潰すものではなく)
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
07/12/14 22:13
機関車とくじら
あおば
自由詩
6*
07/12/14 22:00
僕はゆきだるま
むむ
自由詩
4
07/12/14 21:56
独身寮
beebee
自由詩
1
07/12/14 21:27
突付かれ、切り落とされ、失われていく
鴫澤初音
未詩・独白
1
07/12/14 20:42
マグマ
石畑由紀子
短歌
5
07/12/14 19:52
5183
5184
5185
5186
5187
5188
5189
5190
5191
5192
5193
5194
5195
5196
5197
5198
5199
5200
5201
5202
5203
5204
5205
5206
5207
5208
5209
5210
5211
5212
5213
5214
5215
5216
5217
5218
5219
5220
5221
5222
5223
6.26sec.