夜明け前
霜の張り付いた窓硝子に静脈の浮き出る青白い掌を当てる
僅かに持った体温の下で
薄い氷が悲鳴を上げながら融けていく
痛み
手のひらの型に付いた水滴
紅い血

電話を ...
北風にはこばれてくる
除夜の鐘の音
をはじめて聞いたおどろき
きみをせかせて
午前零時十分
外へ出たのだ
深夜の新年を祝うため
遠い振動
からだをつつむ時間
おわりとはじまりの相反す ...
ここは私
地面との距離も
クツやズボンのサイズも
タイピングする指も知っている
ここは私

ここは私の部屋
どこにトイレがあって
どこに埃が溜まっているかを知っている
ここが私の世界 ...
暮れゆく夕方
薄墨色のそら

街はきっと
賑わっていて

病室のわたしには
届かない

また一年が
過ぎていく

そのことが
こわくて

新しい年が
こわくて

で ...
乳白色の柔らかなフワフワした光が、
西の外れの森の外縁をぼんやりと浮き上がらせている。

ボクは森の中を進む、

光の粒子は葉の表面を乱反射してカクラン。

深緑よりも少し青味ががった木 ...
いつものように
暮れゆく
おだやかな夕

なにもなかったようで
たくさんのことがあったようで

今年よ
さよなら

みんなが
誰もが
穏やかな新年を
迎えられますように
ひとりで歩く
なんでもない冬の日に
公園に行き
ベンチに腰かけて
砂場やブランコを
眺めていたりして
そういえば春の頃には
ここにも桜の花が咲いていたなどと
ぼんやり思ったりして
い ...
未来を信じて


今を乗り越えて


たどり着く場所に


何があると言うの?




「一度の人生、好きに生きろ」


そんな台詞を耳にしたけれど


僕には ...
風が通り抜ける
身体を行き過ぎる
遠く西の方からやってきた
少し乾いて冷たくなっている
涙も雪も枯れてしまう
心臓を破く坂を越えて

壁のまえ足踏みするようにつむじ風
落ち葉を浮かべて ...
 
 
海賊が泣いていた
アスファルトの水たまりを見て
海を思い出していたのだろう

海の歌を歌ってほしいと言うので
何曲か歌った
関係ない歌もいくつかあったけれど
気づかれることは ...
俺は絶望も希望も巻き込んで

滅亡への指向を燃やしている
            071231


こもりをせなかに従えて
少し大きな赤子がほざく
少し大きな旦那様
生意気盛りの旦那様
黄色い蜜柑を手に持って
緑の枝葉を引きちぎる
つごもり ...
望まれない音の色とかたちが
夜明けのほうから降りおりる
まぶたの上のまぶたのかたち
ほのかに目覚めをさえぎるかたち


響きのなかに子らの手があり
母の行方をさがしている ...
夜を走る

それは

夜のあいだに

移動するということではない

それは

夜そのものを

移動するということなのだ

夜を走る
音も無く流れる川も冬の顔

愛情と隠し味いれ大根煮る

空仰ぎ散歩したいよ年の暮れ
女:うち、冬の夜空って、好きやわ  空気が澄んで星が綺麗やし

男:そやなぁ、オリオン座だけでも豪華やもんな

女:あの3つ並んだ星があるとこがオリオン座やんなぁ?

男:そやで、あの三連 ...
残して
捨てられなくて
腐らせていく
そんな君が嘆いてる
保存が下手な君が
声にも出来ずに繰り返す

昼が終わったら眠りたい
夢に出てきたあの場所を探している
冷え性 ...
俺は俺自身の問題と向き合うために

俺自身を破壊しながら進んでいこう
手ごろなサイズの
透明の瓶の中から
一番不安定な私を一人
選び出して
ピンセットで摘まみ出す。

自由になった筈の私は
瓶の外では生きていけない。

彼女が放り出されたのは
なにか ...
ぎらぎら太陽に照らされて

草はしぼんでしまうだろ

激しい雨が降ったなら

草は萎えてしまうだろ

空は草が好きだから

光や水をあげるのさ

花が咲くのが待ち遠しくて

...
昨日とは違った路地に入って
突き当たり
何度でも右にすすむ。

真っ黒な姿をした
自転車の二人組みが
通り過ぎて

背中に
なにか触れたような
気配、
振り返れば
真っ暗で戻る ...
受話器を逆さまにして
あの世と交信する

話すように聞き
聞くように話す
すると私は
あの世の人になる

受話器を置く
置き去りにされた
声とか相槌とか
もう思い出せない
...
いつか
目の前の少女が
いなくなる
そんな未来のことを
考えていた

少女は僕に
やさしく微笑んで
お似合いの白い帽子を
空高く飛ばした

落ちていく帽子を
目で追いながら
...
{引用=

今年の 年越しそば は、ひと味違うのよ

当ててみてよ

「ん? スープが違う?」

そう!

なんでしょう?

「 おぉ 味噌か 」




こんな男 ...
 
 
 
トゥウェンティ・ファイヴ、君はメリーだがぼくはトニーではない。風がくろい。メリーなのは雑踏で、豆電球がぼんやりと致している。ぼんやりと致している先のスーパーのレジ打ちさえメリーで、く ...
 
十六歳だった
終わったあと
ひとつになったんだね、と囁かれ
雑誌の読みすぎだとおもった
このベッドの下に隠れてるなにかかしら、とか
制服がしわしわになっちゃった、とか
私ははじめてで ...
日が暮れて
烏が鳴いて

空にはまんまるなお月様
心の安定がやってくる

今年も
たくさん泣きました。
それ以上に
たくさん笑いました。

遠くにいるからわからないけど
どうか ...
飴色の地盤は
不思議を綴じた歴史を詠う
黒絹が天空を翳ませ、解れた模様を編んで流す
苦笑いしつつ光の輪を頬に受け、寂しい溝に沿う路をどこまでも慕って
鍵型の角、真っ白い蹄の牛が、艶やかな車の輪 ...
別れの日から
どれだけの月日が流れても
私のなかの君は幼いままで

私の上に流れたのと
同じだけの時が流れたはずなのに

顔すらわからないような
今の君でさえ

ねえ、君に会いたい ...
やさしく緑をゆさぶる すこし舞い散る
澄んだ空気 とおりすぎてゆく すこし木漏れ日
駆けぬける ゆるやかな速度

視点は下段 大地に沿う 
つちぼこりは少々 ちいさな花おはよう

森を抜 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
叫ぶUtakat...自由詩007/12/31 19:14
12月-1月音阿弥花三郎自由詩207/12/31 17:53
世界佐々木妖精自由詩8*07/12/31 17:48
暮れゆく風音自由詩2*07/12/31 17:37
猫と月空麦自由詩107/12/31 16:49
風音携帯写真+...2*07/12/31 16:40
冬の日岡部淳太郎自由詩207/12/31 16:18
myselfピート自由詩007/12/31 12:50
赤い風船木屋 亞万自由詩0*07/12/31 12:40
大晦日たもつ自由詩1507/12/31 12:15
ホタルudegeu...自由詩0*07/12/31 12:05
大晦あおば自由詩4*07/12/31 11:10
離れる木立 悟自由詩107/12/31 9:57
夜を走る吉岡ペペロ携帯写真+...207/12/31 9:12
大根夏川ゆう俳句207/12/31 7:43
火星が地球に近づいて '07北大路京介未詩・独白6*07/12/31 6:17
「冗談にしてみせる」菊尾自由詩1*07/12/31 5:06
モグラudegeu...自由詩007/12/31 4:31
治療行為もろ自由詩107/12/31 3:50
草と地面と大きな空と短角牛自由詩207/12/31 3:10
迷子もろ自由詩007/12/31 2:28
受話器小川 葉自由詩107/12/31 1:52
白い帽子自由詩307/12/31 1:18
年越しそば '07北大路京介未詩・独白6*07/12/31 1:08
12(ディッセンバー)nm6自由詩407/12/31 0:28
ひとつひとり石畑由紀子自由詩3307/12/30 23:44
一月一日三奈自由詩207/12/30 23:37
リライト:Gandou風季未詩・独白2*07/12/30 22:20
メモワールざくろパイ自由詩107/12/30 22:13
玲瓏自由詩107/12/30 22:12

Home 戻る 最新へ 次へ
5103 5104 5105 5106 5107 5108 5109 5110 5111 5112 5113 5114 5115 5116 5117 5118 5119 5120 5121 5122 5123 5124 5125 5126 5127 5128 5129 5130 5131 5132 5133 5134 5135 5136 5137 5138 5139 5140 5141 5142 5143 
9.13sec.