水道から
気配が流れている
ドドドドド、
どどどどど、
ドノドノドノ、
どのふねの、
私は乗る
その笛に
湯舟、に注がれる
湯布院
ああ、何故
ユフイン、
ナノ ...
私は牛乳のそばで
doing nothing.
夕方僕は、今月末で閉店するとかいう寂れたデパートの店内で
母親と一緒に買い物カートを押す女子中学生を見た。
彼女は母親がよそ見をしている隙に、カゴの中へ商品をほうり込んだ。
母親はそれに気づか ...
もう何も要らないよ
全て捨ててきた
風が身体を包むだけ
垂直に
定規で線を引いたみたく
落ちて落ちて落ちて
今、一番輝いているよ
背中に羽なんかないよ
僕は天使じゃないからね
...
永遠に愛になることがないと判っている
アンハッピーエンドが約束されている恋
両親からは反対
友人からは忠告
そして私は浮気やら本気やら乱交やら
それでもあなたは私から離れてはいけないの
...
新しい年の最初の日
朝起きたら羽根が生えている
きっと人間の進化した姿なのだ
翼を広げて大空を飛び回っている
きっと気持ちいいのだろう
高度の維持に必死でよくわからない
俯瞰する町は青 ...
あなたのしなやかさと強い力を会わせ持つその腕は彼女の為だけにあるのね
あんまり似合いで薄汚いわたしには到底敵わない
解っている
そう、解っている
判りすぎている
...
なんども あなたの口のなか
滑らかにうごく舌を目で追って
なんども あなたが左手で記していった
細い字を指でなぞったよ
だからこんなにも、目眩
...
君との最後にしては満足できたのだろうか
今までの経験に比べたら上手に出来たのだろうか
君の呼吸は少しずつ深く遅くなっていく
微弱な鼓動だけが僕の手を伝い届く
「ありがとう」と唇が微かに ...
きみが然様なら、と言って手を閉ざすと
(今までの全て、(と形容するには膨大すぎるものが)ミリの単位で崩れていくのです。)
魔女、セイレーンの歌声
高らかに
鳴り止まない脈動、
水銀の唇から吐き出される
箴言。
放射され る
ダイオード、鉛色の悪魔。
絡まる蔦は
グラ ...
誰が青空のみを美しいと決めた
今日の曇り空、この上ない快だ
白が白に重なり、灰色と化し
無彩色の天空は地上に落ち着きをもたらす
不動の空
秘密を握ったそよ風がそっと耳元でささやく
私は ...
君との思い出は
前世に書いた自伝のように甘美で遠く
懐かしくも恋しくもない
あの頃は全てが間違いだった
でも学ぶべきことは学んだ
君は誰?
不特定多数の群像に
君がおぼれていくのを私は見 ...
法隆寺を後にして
大和の日も沈む夜
土塀のつづく石畳の道
街灯の灯る曲がり角に
顔の無い水子の仏像が
肩を並べて待っていた
しゃがんで
幾人もの丸石の顔等に
手を ...
知らない言葉を使っても
ちがうパズルのピースのようで
僕は完成しない
知っている言葉の羅列は
なくしたピースの裏側のようで
僕は完成しない
崩れかけた木製遊具のある
...
僕の街は遺跡だった。 「たった一つ遺跡がある」なんてちゃっちいもんじゃあない。有史以来一度の地震もハリケーンにもあっていない安定した谷間で、街全体が遺跡の上に遺跡が重ねられた複合遺跡だ。僕の家も20 ...
終電を逃がし泊まった
ネットカフェのリクライニングで
寝てる間にポケットからこぼれた
腕時計を失くしたらしい
僕等は今日も
密かに刻む秒針の音に支配され
忙しなく一日は過ぎ ...
ありがとうございました
上手くいかない人の名呼び
軽々去っていった
もうそんなことは
なしにして?
「つちやさん」
朝彼女がわたしを呼ぶ
「今日で辞めるのでありが ...
陽は傾いて
粒の影たち
熱の在り処
闇のなかの
四角をまさぐる
目をさがしていた
水のなかにそれはあった
触れようとしたら
沈んでいった
今もそこにありつづける
...
白紙に滲んだ黒い赤
むくむくと大きくなって
たくさんの物語を生んでくものを
とくり、とくりと創ってく
神秘の朝は窓を黄金に染め
鳴いたはずの軋んだ世界を
やさしく やさし ...
洋なし畑で生まれた
不細工な洋なし
出荷できません
市場で買い手が付きません
農家の腹の中でバンドを結成
それでも僕は生きているを演奏
無計画に君は踊った
殺人現場の調査
犯人は必 ...
コンビニに
止まった
大きなトラックから
油が滴り落ちて
なんてきれいなんだろと
一瞬立ち止まる
けれど
美しき虹も
結局は自然破壊でしかなくて
見惚れた自分に
苛立ちを感じる
この
とめどな ...
すれ違う為に生きてきたのか
言葉を重ねながら
体を重ねながら
折り紙の練習をしていた
焼き付いた肌
使わなくなった鍵は
給料袋の中に閉じ込めたままだ
全てを拒絶していた
その度に叫 ...
詩を読むときにね、詩人 じゃなくて 人 と思うほうがいいかなと
この頃思います。
「詩人」なんていなくてね。
「人」がいる。
それは独奏だろうか
タイピングに魅入ってしまい
流れをシャッターで遮断したいのだが
塞いだ手が静止し続ける
そんなことをしても
きみが何をしたいのか
お見通しだ
あなたは
ま ...
こみ上げてくる吐き気のように、逃げ道が無い
リビングに不安を敷き詰める
人工物であるがゆえに安堵する
足元が濡れている
泥混じりの水に侵されていく
夢の中ではもう、肩まで浸かっている
...
長いカーテンの隙間から日が漏れる。
鳥は朝を歌い始めて久しい。
タケシは目覚めた。
そして言った。
パンツである。断然パンツである。
そして枕元の携帯電話に手を伸ばし親指でボタンを2回押した ...
桜
僕たちの最初の声が本当に欲しがったのは何だったのか
{引用=羊水の中で足掻く胎児は
魚類に他ならない
僕たちが生まれたとき
本当に欲しかったものは何だったのでしょう
どうして ...
イチゴの詰まった胸に
あこがれてしまった
しゅんかんは、あの時の少女だった
いちご、買おうか。
好きでしょう
食べない?
ぼおっとしていたら
背中に今年はじめての
ひだまり
...
「知らない世界で言葉が鳴っている」
そう思いながら重たく白い窓を開けた
風が吹き込んで外の空気と一緒に声が届く
どうやら階下では五六人の少年少女達がふざけ合っている
それぞれに口を ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
気配 No.9
小川 葉
自由詩
3*
08/1/6 2:34
2008年
A-29
自由詩
1*
08/1/6 2:08
近頃、正月ムードでいっぱいだけど
プテラノドン
自由詩
2
08/1/6 1:59
風になる
AKiHiC...
自由詩
3
08/1/6 1:49
エゴイズ夢
智哉
自由詩
0
08/1/6 1:34
進化する
木屋 亞万
自由詩
2*
08/1/6 1:04
バッド・ショウ
三条
自由詩
0
08/1/6 0:53
視線
森さかな
自由詩
2*
08/1/6 0:22
君に向けて
海月
自由詩
4
08/1/6 0:13
最期の最後のサイゴのさいご。
哀詩
自由詩
0
08/1/6 0:04
Light‐Emitting Diode and 99.8% ...
やまぐちふぢ...
自由詩
5
08/1/5 23:52
無題(宴)
蝶子
自由詩
0*
08/1/5 23:34
忘却の後
〃
自由詩
1*
08/1/5 23:33
水子ノ声 〜法隆寺の小道にて〜
服部 剛
自由詩
3
08/1/5 22:56
パズル
たりぽん(大...
自由詩
6*
08/1/5 22:22
遺跡の街
リーフレイン
散文(批評...
1
08/1/5 21:43
蟻塚の街
服部 剛
自由詩
4*
08/1/5 21:42
後ろ姿おいかけて
つちやしほ
自由詩
4
08/1/5 21:40
こがね ゆくえ
木立 悟
自由詩
4
08/1/5 20:52
はじめての呼吸で
ゆるこ
自由詩
12*
08/1/5 20:44
殺人現場の調査
狩心
自由詩
2*
08/1/5 20:00
道を渡る虹
風音
携帯写真+...
6*
08/1/5 19:57
東北への旅 初夏の風
狩心
自由詩
2*
08/1/5 19:23
「人」がいる
リーフレイン
散文(批評...
5
08/1/5 18:58
友人
佐々木妖精
自由詩
8*
08/1/5 15:46
海面上昇
rabbit...
自由詩
4*
08/1/5 15:29
ホイットニーがんばれ
鴫澤初音
散文(批評...
2
08/1/5 15:26
陽炎
士狼(銀)
短歌
4*
08/1/5 15:04
いちご
唐草フウ
自由詩
7*
08/1/5 13:06
連絡船
たけ いたけ
自由詩
0
08/1/5 13:00
5097
5098
5099
5100
5101
5102
5103
5104
5105
5106
5107
5108
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5110
5111
5112
5113
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5115
5116
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5119
5120
5121
5122
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5135
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5.03sec.