もし、なんて言わないで
わがまま言う女だよなあ
きれいな石が好きです
石は貯金箱かもしれない
子供が口のなかを鳴らす
抱きしめてもください
もし、なんて言わ ...
ペンダントをください、 あの日共に見た赤い、
赤いずきんをかぶった女の子の飾りの付いた、
ペンダントを
いつの間にか馴れすぎたこの日常から離れる術が欲しいのです
あなたと笑った ...
ほとぼりがさめるころ 妻子の留守を
みはからって 鬼がかえってくる
おまえもおれの だいじな友だち
からだにめりこんだ 豆をほじくりだし
つまみにして 酒をのみかわす
俺を忘れてくれますか
ただ息がとまるのを
待つだけの身です
吹雪も永久ではありません
黄ばんだ夕日の
いずれ餌食になるわけですから
やさしく取り囲む
偽善 ...
油絵の具の匂いが染み着くアトリエに
アゲハ蝶がゆらゆらと泳いでいる
埃に煙った裸婦像の眼前を
優雅に踊りながら
描きかけのまま破られたカンバスの上を
妖艶に舞いながら
アゲ ...
今もまだ だめなんだ ただ会いたいって思ってしまうんだ
ひとり呟いては 同じ迷路へと入って 同じように迷い込む
辿って行ったのは あなたの笑顔によく似た シロツメグサ
一人になったあの夜から ...
世界が変わった日というならば
あの戦争が終わった日よりも
ビルに飛行機がつっこんで
世界が戦争をはじめた日よりも
あなたがいなくなったその日が
ぼくにとっては
...
幸福を香港ドルに換算すれば、
それを握り締めて市場に向かいたくも思う
電飾の無茶苦茶なサインを見送り、今夜もホームレスの行列に殺される
駅で、車掌の発車合図、小指が立っている
「安楽」という名 ...
綺麗すぎて壊したくなるから
透明だから近付いて汚したかった
雨に濡れていたいんだって
誰かに逃げてばかりで
肩に髪が張り付いていた
瓦礫の中から積み上げていくもの
崩れた僕 ...
新しい雪の降り積もった
静かな屋根やねが
水平な朝に焼かれて
私の底辺をもちあげる
増幅する光の波が
うずくまる私の手をとり
青い影を洗う
そうして
裸にされてゆく、わたし
...
傷だらけの食卓机は、薄いクリーム色をしている。木目の中には家系図が描かれていた。名前は皆黒く塗り潰されていた。父はその上にあぐらをかき、フローリングの床に釣糸を垂れる。
「釣れますか」
「いつ ...
ポストはいつも開けていて
気まぐれな気持ちを入れておくから
好き きらい 嘘よ好き
翻弄されるあなたが好き
あんまり強くならないで
ポストはいつも開けていて
気まぐれな気持 ...
数分前に
自殺したきみをみたよ
僕はまだ
目を閉じれば平和が見える
昨日
ピンクバスに乗り込むきみをみたよ
...
更紗のバンダナ帽は唐紅に染め抜かれ
隙間から漆黒の髪がさらさら流れる
乳白の花を模した髪飾りが前髪を留め
首には胡粉色のタオルを垂らしている
瞳は影のある弁柄色で
瞼へ控え目に隠れた
鼻筋 ...
私の方が恥の多い生涯を送ってきました
いえいえわたしの方が
回り道はしたくない
高効率の優れた人材が
大量に繁殖する
演技派の俳優達は
メトロノームの正確さと物憂さでテンポを数える
...
大きくなったらお父さんみたいになりたい
保育園で描いた父の肖像画を掲げて
恥ずかしがりながら言って
グローブみたいな手で撫でてもらって
四角い輪郭
プツプツの髭?
目?が三つ?
...
時折天井から記号が滴る
灰色の水槽の中には青白い都市が浮遊している
祭壇めいた台の上で
少年はくる日もくる日も
華奢な実験をくりかえす
時々淡いひとりごとを呟きながら
ほのかに ...
心を繋いで
ノートに大きく地図を書こう
日本の地図を
どんなに大きく書いても
どんなに小さく書いても
僕とあなたの距離は
たいした距離ではない
手のひらを広げれば
その中収まる ...
僕は夢を見ない。
遠く遠くの海の果て
ガラガラガラリと波が舞う
其処に貴方がいるとして
嗚呼、なんてしあわせな。
嗚呼、なんという残酷な。
明けない夜はないという
...
ジョギングの
夜明けに自販機の前で放心する
「青春投入口」
ポケットから青春を取り出し
入れる
カショカショと飲み込む
ボタンのランプが寂しく灯り
押すと
びっくりするくらいの ...
俺はただ激しいだけで重みがない
そんなことずっと前から分かっていたはずなのに
信じたくなくて
俺には帰る場所が無い
飲めもしない酒を無理矢理飲んで
順風満帆な自分を演出してきた
空 ...
山うどの酢味噌和え
水々しくて美味い
カツオの削り節を入れ
大人の味
山うどの皮の金平
斜めに千切りに
するのがコツ
春の予感が味わえる
お客様の笑顔
これが食べたかったんだ ...
無言の種がいつの間にか芽を出していた
沈黙を守りながら
ときおり呼吸を整えて
少しずつ葉を増やしていく
色濃くなる葉
物語るのは血潮
忙しく変わる私の騒がしさを
彼らの静けさが中 ...
冷たく降る雪に想いを込めまして
右手をそっと差し出してみたのです
音もなく溶けてしまうのは
きっと体温のせいでしょう
さよなら
さよなら
愛しい人
あなたの大切なものをお返しします
ですが
わたしの大切なものはあなたが持っていてください
わたしにはそれを持っていられるほどの腕力はないし
それ ...
現代詩フォーラムの
はじめましての投稿欄に
小川 葉さんの投稿があった
同姓同名なんだなあと思いながら
投稿内容を見ると
すべて脈絡のない
アルファベットと記号の羅列で
ウィルスコードの ...
まよなか
くらやみの中から線路が延びている
金属のレールの上に耳を触れると
同じ路線の上を歩く子供の足音が遠くに聞こえる
もう帰らない
もう帰らない
稲穂が風にしなう
線路か ...
そこにあるそれ 取ってくれないかな
返事はなく
そこのその黒いの 取ってちょうだい
沈黙ののち夜を迎え入れる
それやあれでは分かるはずもなし
無人の箱に放り投げたことばに 返事が ...
冬の寒さは
かじかんだ老婆の
指先にも容赦なく
夏の日差しは
悪臭放つ乞食の
乱雑な頭上に放たれる
あぁ 頭痛い
あんたの声が
甲高い
鼓膜突き破って
内耳 ...
小さな蝶へ宛てた恋文は
無惨にも砕け散ってしまった
か細い百合は悲しみに暮れ
すっかり萎れてしまった
あの日の蝶など
蜘蛛の糸に囚われてしまえばいい
傷ついた花の気持ちを
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
きれいな石
吉岡ペペロ
自由詩
2
08/2/11 21:53
ペンダントをください
はるこ
自由詩
5*
08/2/11 21:51
そろもん(旬の歌)
みつべえ
自由詩
6
08/2/11 20:03
王国
吉岡ペペロ
自由詩
6
08/2/11 19:46
蝶
poorgu...
自由詩
0
08/2/11 19:00
泣かない子供
灯兎
自由詩
2
08/2/11 18:33
その、すべて
わら
自由詩
11*
08/2/11 17:41
イメージシーン無し(74分)
nakahi...
自由詩
0
08/2/11 17:26
「filmy」
菊尾
自由詩
1*
08/2/11 17:20
私信
佐野権太
自由詩
21*
08/2/11 16:16
独立した弧の夢を見る
nakahi...
自由詩
3
08/2/11 15:46
ポストはいつも開けていて
はるこ
自由詩
5*
08/2/11 15:19
どこか しずか
森さかな
自由詩
2
08/2/11 13:56
色彩美人
木屋 亞万
自由詩
1*
08/2/11 13:35
勤務評定
餅月兎
自由詩
4*
08/2/11 13:29
二十九年すぎた頃からもっと恋しくなった
佐々木妖精
自由詩
16*
08/2/11 13:27
実験室37−C
塔野夏子
自由詩
16*
08/2/11 13:12
心を繋いで
夢乃 綴喜
自由詩
2
08/2/11 12:52
夢についての一考察、彼。
空雪
自由詩
0*
08/2/11 12:45
完成せぬまま
餅月兎
自由詩
3*
08/2/11 12:11
ロストキャンバス
鋼鉄漢
自由詩
1
08/2/11 11:32
山うど
ペポパンプ
自由詩
9*
08/2/11 11:28
植物
小原あき
自由詩
16*
08/2/11 9:28
宿命
太陽の獣
自由詩
0
08/2/11 9:05
愛しい人へ
西藤ウサギ
自由詩
2
08/2/11 6:52
子供の悪戯〜現代詩フォーラム編
小川 葉
散文(批評...
13*
08/2/11 4:19
まよなか
Utakat...
自由詩
4
08/2/11 3:53
紙吹雪放たれて
text
自由詩
1
08/2/11 3:04
脅威
kei99
自由詩
1
08/2/11 2:37
心から
とると
自由詩
1
08/2/11 1:16
5097
5098
5099
5100
5101
5102
5103
5104
5105
5106
5107
5108
5109
5110
5111
5112
5113
5114
5115
5116
5117
5118
5119
5120
5121
5122
5123
5124
5125
5126
5127
5128
5129
5130
5131
5132
5133
5134
5135
5136
5137
5.31sec.