日が暮れてきた。2人はと言うと途方に暮れてきた。
そこに兎が通り過ぎた。

 夕立、夕立ー、1回5,000円。

古びた手押し車には子供用のガラガラおもちゃがたくさんついていた。
夕日の光 ...
清らかな
真っ白な雪

初雪よ

かよわき
そして
美しき
小さな花に
降り積もる

残酷なようでいて
それでも
花は
しゃんと咲いていた

すべて
目に見えるもの

すべて
覆い隠してくれる
初雪よ ...
辛いことがあって
ボロボロになって帰っても
いまの暮らしは
蛇口をひねるとお湯が出る

こんな幸せを手にしていながら
不幸だと嘆く私は
小さいな
「今日はクリスマスだよね
 そう、昔小学校だったっけ?教科書で習ったイエスキリストの記念日
 
 生誕の日とかそうでないとか今じゃ色々言われてるけど
 キリストの日だよね?」
 
 十代の ...
時間だけが過ぎてゆく
正確に時間は過ぎてゆく
でも早い時と
遅い時がある

楽しい日も
辛い日も
少しづつ
大人になってゆく

今できる事をしてゆく
豊かな人生を歩む
歌を歌い ...
無いものねだりです
けれどそれを誰に言う?
簡単に投げ出されたって
返す言葉が見つからない

拾いに行けない距離に置いてきた
いつでもその場限りの一時的な感情で
分かっている ...
やさしくされるたびに
真冬の鯉になってみせた
一番深い底のあたりで
ひげだけ動かして
じらしてみたりした

春になり
浅いところに出ると
やさしい人は
もういなかった
かわりにたく ...
乾ききった滴りの速さで
砂漠に打ち捨てられた
砂時計は時を刻み始めて
砂礫の大山に沈む

夜の生き物のように蠢動する
艶かしく くねくね
流砂は崩れ去り
乾いた海へ向かう

防波堤 ...
うぐいす色の線を引いて
君に良く似た生き物を書こう
虹色の二時に詰めた薄い憂鬱や
羽音を響かせる蝶番を連れて
 
この世のキャンパスは
まだくもりない君には美しい白に見えるから
世界樹の ...
波の声
かたりかけてくる
じゃまにならないように
ちかく、ちかく、とおく
足元をぬらさないくらいの
ところにぼくは
すわって

つかれてしまったよ
うずくまったよ
なにか答えてほし ...
昨日哀しみを突き放し
今日の瞼は何も隔てない

地表を渡る細波を
裸足でなぞり
葉の無い枝のように
四方へと手指を広げている

数羽の鳥が羽を休める
屋根の上には
ソーダ色の空が
...
障子をあければ
いつも おまえは座っている。
白い猫。

雪の日は
いなくなったかと思った。
すると金いろの目がひかった。

時々なでる。
おまえは優しい声で鳴く。

旅の日は、 ...
年の瀬のテレビ番組ワンパターン

雪山をキラキラさせる太陽よ

初富士やカメラ持つ人勢揃い
病院のお節も
これで2回目

でも

人少ない食堂で
かわいいお節を
出して貰った

家族とは
一緒にいられないけど

友人たちとの
あけましておめでとうのお祝い

これからは
退院して
散り散りにな ...
君の口から出た言葉

今でも胸に響いてる

一目みてすぐ恋に落ちた

電話をかけるその姿

ご飯を食べるその仕草

天使のようなまなざしの

君が好きさ

楽しみにしてるよ ...
年始である。最近はもっぱら書くことから遠ざかってきた。年末年始になると、まとまった時間ができるため、この場所に戻ってくる。外はシンとしている。


ここ最近はとくに安心した言葉が読みたい ...
例えば拳銃を手に入れた時
君は銀行に走っていくだろうな
あの穴の開いたコンバースのスニーカーで行くだろうな
そして覆面を被ってこう言うんだ
金を出せ


頭が白紙になって ...
みっちゃんが うんこもらした
みっちゃんが しょーべんもらした
みっちゃん べんじょだ
べんじょだ みっちゃん

ほれほれ おいらのうんこをおたべ
ないたってだめだい
みっち ...
夜の淵の
とおくに浮かぶ一つの雲

煙よりも深い
炎たちがその一生を終えようとしている

知っているだろう
月明かりに照らし出された

燕が巣をつくり
とかげは土で眠る


...
線路わきのガード下を歩いていたら
ホームレスのおじさんが
待機中の屋台の横で
大荷物をかかえてよろけていた

感受性は豊かだけど
とりたてて才能があるってわけじゃない

野良猫もすすけ ...
水たまりから削り出した初春に
溺れることなく
干からびることなく
倦怠感の体育座り


水底に届かない手
澱にすべる指


雨だれのみそぎ
わだちを掬おうとする手は
道を温めは ...
芽が出ている
ちいさなちいさな芽が出ている
この真冬の空き地に
まるで荒野のようだった空き地に

風が吹き抜けたからだ
女神に愛された風が吹き抜け
この地にも雨が降った
雨は芽 ...
    ながれるものは きえてゆきます
     ひびくものは にげてゆきます
 あたらしいとしを むかえたというのに
  血のなかのこえが かすれてゆきます
             なぜか ...
階段を上る足音は
後からわたしを追い越して行った
想像以上の現実感
ある日、空に見た一つのひずみ
わたしはそこへ近付こうと
高みを探した

見下ろせば
オウトツの街、色彩 ...
思い出せる全てを思い出した
思い残しのないように
音符の雨と鍵盤の大地
楽曲の晩餐が続いている
その日のくくり方を君は聞いてくる
僕は手ほどきをする


悪い夢はもう消せな ...
指先から奪われる熱
あなたは言った
『手を繋げば少しはあたたかくなるよ』

ひとり
駅のホームに佇む
お気に入りの音楽が
以前より深みを増した
でも
聴きたくてもきけない六曲目
聴 ...
野良猫は仕事を求めている
ダンボールで背広を守るホームレスのように

野良猫は仕事を怖れている
歯医者で口を開けない子供のように

野良猫は仕事を決めかねている
半年前の求人誌を読み返す ...
三匹の野ねずみの兄弟
チッタ チッチ チットのおはなし

三匹の野ねずみの兄弟たちは
仲良く暮らしていた
しかし
食べ物を取りに行くのは
いつも長男のチッチ
めんどくさがりやの次男チッ ...
南中 傾きかげん
午後は冬枯れて
ゆっくり暮れ始め
つる草の茎は乾く

雲が湧き立つ
空き地の水溜りに
空が留まり

太陽が雲に隠され
疾風が翔る
空と大地が近づいているだ

...
おめでとうサンドイッチマン
おめでとうコブクロ
おめでとう白組
おめでとう 
きっと 
ことしの 
あた し
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夕立売鴫澤初音散文(批評...108/1/2 20:20
初雪風音携帯写真+...2*08/1/2 20:02
蛇口をひねるとお湯が出る幸せイオン自由詩3*08/1/2 19:54
”はなまる”な気持ちでもこもこわた...自由詩1*08/1/2 19:51
時間ペポパンプ自由詩5*08/1/2 19:31
「ここからは」菊尾自由詩008/1/2 17:18
真冬の鯉小川 葉自由詩508/1/2 16:05
流砂の街アハウ自由詩8*08/1/2 15:10
うぐいす色のしろゆるこ自由詩608/1/2 14:53
波の声唐草フウ自由詩10*08/1/2 14:21
記号松本 涼自由詩1108/1/2 12:34
白い猫雨宮孝幸自由詩208/1/2 9:58
雪山夏川ゆう俳句108/1/2 7:55
お節風音携帯写真+...2*08/1/2 6:40
ヒット・エンド・ランudegeu...自由詩0*08/1/2 4:26
詩人たちに継ぐ熊髭b散文(批評...308/1/2 4:02
隣にいたモノとはHARD自由詩008/1/2 2:28
みっちゃんのうた自由詩008/1/2 2:26
黒田人柱自由詩508/1/2 1:24
立ち食いそばと感受性うめバア自由詩108/1/2 0:59
即興——水たまりの春悠詩自由詩3*08/1/2 0:44
祈りしろう自由詩308/1/1 23:21
迎春信天翁自由詩108/1/1 21:43
「近付く」菊尾自由詩3*08/1/1 21:25
「クロール」自由詩1*08/1/1 21:23
いちごみるく緋月 衣瑠香自由詩3*08/1/1 20:25
猫を求む佐々木妖精自由詩12*08/1/1 19:53
三匹の野ねずみ自由詩0*08/1/1 19:30
輝く雲アハウ自由詩408/1/1 19:04
目出co自由詩4*08/1/1 17:55

Home 戻る 最新へ 次へ
5101 5102 5103 5104 5105 5106 5107 5108 5109 5110 5111 5112 5113 5114 5115 5116 5117 5118 5119 5120 5121 5122 5123 5124 5125 5126 5127 5128 5129 5130 5131 5132 5133 5134 5135 5136 5137 5138 5139 5140 5141 
加筆訂正:
祈り/しろう[08/1/1 23:37]
やっぱ二行追加。
5.94sec.