夜汽車で行こうか
わたしを捨てに
ジャズとわたしと 手を繋ぎ

星はヒトに奪われた
標本箱の琥珀にすらなれなくて
きみの血は眠り続けることだろう

夢はわたしに奪われた
心を燃やした ...
拝啓、とさせていただきます。
日々つつがなくお過ごしでいられますでしょうか?
貴方と途絶えて最後にお目にかかったのは何時かもうすでに忘却の彼方ではありますが、今まで二人でどんな時を過ごしたか想い起 ...
全身を引っ張られて
急速に上昇する
その間、身動きはとれない
雲を越えあわやの所で
やっと止まる
カラダが自由になった

星が見たくて振り返る
その速度は風の如く
回り回って大きく空 ...
列車から{ルビ放=はな}った鮮花は孤児だから一枚一枚懐柔していく



長針の長さか短針の長さかと午前午後とも振り切れてなお



隣家の瓦のいろを確認する軋む板間にうぶ着の陽光
...
暖かな色した
おれんじ
深い色した
こん
空は何時でも
こころと
りんくしてる
 今僕は、ショパンの曲を聴きながら、以前古本屋で手
に取った「吉野弘詩集」を開いています。薄く赤茶けた
表紙の中心には太陽らしきもののデッサンが描かれてい
ます。なにげない日常の場面を描いた「夕 ...
自分の
息づかいばかり
きこえてくるのに
きづいて
顔をあげると

音がなくなっていた
音のかわりに

白い沈黙が
すべてを覆い尽くそうとしていた
残像を組み立てていたんです
きっと綺麗なあなたの姿になると思っていたんです
でも思い出の中のあなたと違って
歪な奇形になりました

理由は判っているんです
叶えられないことなんです
私に ...
雨が落ちる

光が走る


亡き人にはもう会えない
 個人と社会の関係性を考える時にどうしても気になるのが疎外の問題だ。気になるというよりも、個人的にはぬきさしならない命題として私の頭の中に長年こびりついてしまっていると言った方が良い。恥ずかしい話だが ... 独りが好きな訳じゃないけど

記憶を消したいから

夜一人になって

雨の音を静かに聴いた。


何もかも
流れていけば

ただ
そう思った。
違和感ばかりの胸を掻く
赤く痕は広がっていく
通信は途絶えそう
畳と天井の距離
「こんな事しか出来ないの」
黙っていた君が洩らした最後の言葉が蘇る

その感性は初め、一瞬だけ ...
 もう、
 忘れてしまえないだろうわたしを置いて
 片耳うさぎよ
 にげなさい



どうして、
こんなにも寂しいというのに
深みにはまることを知ってきたのに

どうしても、 ...
好きと嫌い 人は生き物はこの感情によって他を淘汰し 繁栄してきた ならば その被者は 潔く消えてきたのだろうか 違う 人間は淘汰されたからここまでの知恵を身に付けたのだ しかし そろそろべつのものが現 ... 霧のような雨
わざと傘をささずに
散歩して

レインブーツはいた足が
水たまりを蹴る

なんか
足りない

フードつきの
レインコート

黄色いミトン

違う

足り ...
画面のほうでなく
カーテンを見た
おもしろみのないまっしろなやつだ

気持ちがほっとする
わたしははっとする

雨で道路はまだら
手をつなぎながら歩いて笑う
雨なんて平気
ひどくな ...
くり返す波に
届かずじまいの手を思うとき
ようやくかぜを
聞いた気がした

この世にひとつの
具象のような


二本のあしで
すれ違えるものを
まちがえながら
ここにいる
...
 実を言えば、詩の現場で実際に書きつづけている人々にとっては、外部の者がどう言おうと関係ないのである。それぞれがそれぞれに優れた詩を書きつづけていれば良い。詩に向かう動機や信念は人によって様々であろう ... 君の、言葉なんか

毒にも薬にもならないんだよ 君の言葉なんか

俺のこと、貶めるなら貶めるで

励ますなら励ますで

それなりに心を傾けてくれないと、どれも
結局無価値さ


...
あなたのために
わたしの肌は温かい
沼の上で首を竦めて眠る
冬の水鳥みたいに

爆弾を仕掛けたビルが
崩れ落ちるときに降る白い粉を
振り払い
振り払い
必死で走るあなた
上など見ら ...
もう無理
もうこれ以上は無理

誰かに
何かに
縋りつかなきゃ
生きていけない

ひとりでなんて
歩いていけない

ひとりでなんて
立ち上がれない

ひとりでなんて
笑え ...
 
 私は冬が好きだ。周囲が生命にあふれるどんな季節よりも。雪深い雪原をトレースしていくとき、全ての冷たさの中で暖かい自分の体温を信じられる。吐く息に水蒸気が混じっているのが見える。大地の精気が星空 ...
興醒めした夜のひび割れから
奴の鎮魂歌が聞こえる
よせやい
まだ早いぜ

ただ夜に紛れて
お前の様に美しく拗ねて見たかっただけさ

世間の事なんか何も知っちゃいないで
独り口笛吹いて ...
帰り道どちらともなく寄り添って愛合傘の出番待つ雨

大空に広く佇む白い雲青い破片が刺さって消える

夕焼けに手首の傷は照らされて思わず光るリスカした夜
中国の森の
奥深く
誰も見た事の
ない、動物がいた。

空を飛び
川を泳ぎ
馬のように走り
変幻自在だった。

サルノコシカケを
食べていた
それでも幸せだった。
四千年生き ...
誰がどんな文脈で発した言葉なのかもすっかり忘れてしまったのですが、とても印象に残っている言葉があります。
「あらゆるものはあいまいです。それを正確にしようとするまではそうと気づかないくらいに。
そ ...
いま

この瞬間は

もう

何も
いらないね
あなたは
そんなもの
ないって笑ったけど

ほら
あったでしょ
なないろのばら

悲しみのいろ
憎しみのいろ

そんないろしか
思いつかない
自分がきらい

そう言ったら

ほら
これは
喜びのいろ
...
小春日和だ。賑わう公園ーそこに、
ナポレオンが真っ赤な気球に乗ってやってくる。
しかし、じきに見えなくなった。
子供がその手を放したから。
そしたら今度は、別の子供が
同い年の父親が眠る真っ ...
あたしとあなたの
境界線、
なくなる

自由って枷をかけて
自由って檻に入って

ふたりであそぼう
ふたりでじゃれあおう

きっと

あなたとあたしの
境界線、
なくなるか ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
さよならのかわりに室生自由詩208/1/29 23:16
向こう側の貴方へmaynar...散文(批評...108/1/29 23:13
月に守られながら遊ぶ夜恋自由詩008/1/29 23:05
初夜簑田伶子短歌14*08/1/29 23:02
想撮空間。『こころ』愛心携帯写真+...4*08/1/29 22:34
批評祭参加作品■吉野弘氏への手紙服部 剛散文(批評...5*08/1/29 22:26
雪と子供美砂自由詩0*08/1/29 22:21
Dump Dump Dump000自由詩008/1/29 22:15
待ち人百合自由詩108/1/29 22:11
批評祭参加作品■怠惰な物差し ——あるいは違犯と視線について岡部淳太郎散文(批評...1*08/1/29 21:58
記憶xたろおx自由詩108/1/29 21:53
「通信」菊尾自由詩008/1/29 21:44
片耳うさぎ千波 一也自由詩6*08/1/29 21:44
時空イシ自由詩008/1/29 21:29
小雨のなか風音自由詩2*08/1/29 21:26
変わらないでそこにあるよしおかさく...自由詩1*08/1/29 21:12
かなしみ沿岸千波 一也自由詩8*08/1/29 20:46
批評祭参加作品■難解さへの接近岡部淳太郎散文(批評...508/1/29 20:39
何の意味もないmusi自由詩108/1/29 20:29
冬の水鳥チアーヌ自由詩708/1/29 20:09
静かな火曜日の夜風音自由詩2*08/1/29 19:45
批評祭参加作品■「散文的な夏」 岡部淳太郎 たりぽん(大...散文(批評...1*08/1/29 19:12
sax茶釜自由詩108/1/29 19:00
夕焼け夏川ゆう短歌108/1/29 18:55
長寿ペポパンプ自由詩8*08/1/29 18:50
風潮と予定調和(ニュースを見ていて思うことなど)塩水和音散文(批評...1+*08/1/29 18:31
空があるから風音携帯写真+...2*08/1/29 17:50
なないろのばら携帯写真+...4*08/1/29 17:49
風船のある光景プテラノドン自由詩308/1/29 17:45
境界線、なくなれば風音自由詩1*08/1/29 17:33

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