ごめんねって
泣けばよかった
あの{ルビ瞬間=とき}に

いつかきっと
そう思う日が来る
空色のアンブレラだけを携えて田んぼの中を無限に進む



図書館でお勤め始める母さんに「いち早く借りてきてよね 太宰の新刊」

赤い爪とそれが持つ黄ばんだ『人間失格』のコンビをずっとずっと ...
冬色に
汚れた葉々を
雨がかき消す

まるで
きたないものなど
ないかのごとくに
コンコースに響く
着メロの不協和音


スモッグの下
クラクションの多重奏


熱帯魚たちは
濁った街を泳ぎ


あちこちに転がる
温んだ水にまどろむ


浅い眠りの透 ...
生まれ変わったら
あなたの家のそばの
電柱の脇
段ボール箱に捨てられた
白い雪のような猫になるの
あなたはすこし困ったような顔で
にゃあとなくあたしを拾い上げるわ

赤いプレゼント箱は ...
雪は無機質で

結晶構造を

持っているから

鉱物に分類されることも

あるんだってさ


そしたら世界で一番
優しい鉱物は

雪かもしれないね




今はま ...
「June bride」という言葉が好き
その言葉の深い意味を知った時
憧れを抱いたワタシ

お互い結婚を意識していても
何処か踏み込めないものがある
あなたに対しての迷いはない ...
飾らずにいられるなら──

それはそれで楽しい。

本当の自分になれる
…と思うんだけど。

飾らずにいられないから
飾って
偽って
自分自身に嘘をつく。

そんな自分が嫌で
...
 あのこのことがすきなの、
て君は笑って
 そうなんだ、
てあたしはうつむいた
君は気付かない
うつむいたあたしに

 目が合った瞬間、恋におちたの。
そう言って笑う君はかわいいけ ...
血管の透けた腕で宙を掻く
昼だって夜だって迷子のままで
叫び疲れて後はもう誰かの掃除を待つだけ
そいつに頭が均されても別になんとも思わない

白けた夢の端っこで小人が踊っている
...
食べ物には嘘が満ちている
でも詩には嘘がない
詩人が嘘つきでも 詩は嘘をつかない
いや嘘か本当かなんて本当はどうでもいい
嘘でもいいから希望を 与えるのが詩だ
言葉はどんな食べ物よりも深い味 ...
きみに偽ろう
なだらかで甘美な世界を
わたしだけが作り出せるのだと。

きみがわたしの隣で満足そうに頬笑むのが見たいのだ。

わたしは道化
きみが見るもの全ての前に立ちはだかり踊る

...
背中に波紋がひろがって
さかながまずしい
呼吸をしている

ふりむいた目の底で
大きな鋏のザリガニが
餌をつかまえてる

僕はあなたの胸に飛びこんで
懐かしいいのちの水の中
ど ...
海野小十郎

きみ子        宮房さのみ作曲
           海野小十郎作詞
停留所、待っていた君の
横顔、どうしたの
待っていたんです
さっきから
とっても嬉しかったん ...
きのうは最新のマーケティング理論を勉強しに

東京のどうってことのないホテルで缶詰だった

きょうはといえば九州は博多から南下している

じぶんを焚きつけて燃やして仲間を焚きつける

...
{引用=
いつまでも白でいたいと言ったから、代わりに黒でいようと思った。



熱にうかされて追いかけた影

幸せだったか思い出せない



金平糖を噛み砕く癖・紫煙を燻らせる仕 ...
懷かしき潮流れ込む如月の透かせば碧きステンドグラス
人波に押されし君が目に留まるふららこゆるるふらここゆるる
筆無精してをりまするわたくしの指はタイプに吸ひついてをり
たま風に打たれて昇る瀧の夜 ...
ほどけて溶けるように降り注ぐ
午後の木漏れ日の下で
ジョニーとスーザンは

最近発見された
水星の表面にいくつも刻まれた放射状の巨大な溝のことや

あの頃のおれたちって
突っ走って ...
脱いだ靴を手放し 
床に落とす音が 
鼓膜に響いて 
目の覚めた深夜  

つけっぱなしで 
眠ったはずの
蛍光灯はいつのまに消えかかり 
薄暗い部屋はいつまでも 
点滅していた 
...
鈴木が首を吊ったという知らせをうけて
テーブルの上を見てみれば
なるほど
胡椒入れの横で
鈴木が首を吊っているから
いたたまれない気持ちになって
伸びきった首を掴んでロープを外してやると
...
夢を見ようか
黒光りするナイフの先で
スカートから舞い散る花びらを
緋色に 緋色に


夢を見ようか
食事と排泄のあいまに
立ち上がる思考を追いかけて
右足で影 左足で光


...
恋はワイン


ゆっくりと
ゆっくりと
時間を掛けて
出会った恋は
ワインと一緒
いつまでも
いつまでも
愛し続けるワインを見つけたら
それは宝物

食卓に並ぶハウスワインで ...
  森に歌え
  回廊に響け
  ルチウスのヴァイオリン
  少年の痛みを
  世界にはびこる欺瞞を
  ルチウスのヴァイオリン



  まちがった正しさや
  反吐をも ...
蛍光灯の下で瞼を持ち上げていた
抒情を説明する受話音に押し潰され
前髪の奥で景色が点滅して途切れ



ひとりという状況を
さみしいと説明する人に
目を留めず
日々を大股でまたぎ
...
理屈は理屈
正解とか間違いとか
そういう問題じゃなくて
美味しいものを不味いって言うのには
それなりの理由があるんだよね。
でも、そこに気付こうとするか否かは人の関心や興味に依存してるから、 ...
なんで悲しくなると 
 死んじゃう事考えるんだろう。
なんで寂しくなると
 慣れてた孤独がイヤになるんだろう。

やっぱり元気な方がいいんだよね。
でもくらぁ〜い僕が例えば
誰の心にも居 ...
ひしゃげた表情の老人が空き家の前で座っている
迷惑そうに振り払った女が古い歌を口ずさむ
明け方の街路灯にカラスが物言わず腰掛ける
壁に手をあてながら歩いている

嗄れた声でかき鳴らし ...
自然は快適な環境の代わりに
私に何か望んだりしない
森や海や日の光とは似ても似つかないからだ

あなたがどれだけ愛したとしても
私に愛を望まないで
愛と私は似ても似つかないからだ

愛 ...
あなた雰囲気が匂うわ

何が?

雰囲気よ



あなたもわたしを検索している
舐めている
舌の先に 真冬の北極星

ゴミか怨念か
侘びか汚れか
わからなくて
細 ...
ふりだした
雨、窓の外
おいたまま
僕の手の上
コイン一枚
あって間に
ポッケの中

視線を奪う
素敵な種と
仕掛けたち
想簡単には
知らせまい

欲しいのはもう
とっく ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
現在が過去になるとき風音短歌1*08/2/6 20:17
レイン春日短歌8*08/2/6 20:08
冬色風音短歌1*08/2/6 20:06
盲た熱帯魚渡 ひろこ自由詩9*08/2/6 19:45
あなたの猫になりたいふぁんバーバ...自由詩7*08/2/6 19:37
優しい鉱物相良ゆう携帯写真+...208/2/6 19:17
June bride夏川ゆう自由詩008/2/6 19:01
飾りxたろおx自由詩108/2/6 18:56
一致ひめと自由詩008/2/6 18:16
「サニー」菊尾自由詩3*08/2/6 17:43
詩という食べ物新守山ダダマ自由詩208/2/6 16:41
置地夜恋自由詩008/2/6 16:39
潜水小川 葉自由詩108/2/6 16:33
きみ子海野小十郎自由詩408/2/6 16:12
幸福吉岡ペペロ自由詩108/2/6 15:47
名前をつけて保存*.txt士狼(銀)短歌11*08/2/6 15:45
鞦韆Amelia短歌008/2/6 15:17
午後大覚アキラ自由詩208/2/6 14:59
深夜の靴音 服部 剛自由詩508/2/6 14:32
目の前でゆっくりと死んでいくあなたが、トーストにマーガリンを ...Tsu-Yo自由詩208/2/6 13:51
ダンス由志キョウス...自由詩008/2/6 13:40
恋はワイン夢乃 綴喜自由詩008/2/6 13:29
ルチウスのヴァイオリン草野春心自由詩408/2/6 12:20
いくばくか佐々木妖精自由詩5*08/2/6 10:40
フツーって便利だねーTaka★H...散文(批評...008/2/6 10:05
それはそれで寂しいんスよ自由詩008/2/6 9:59
「青」菊尾自由詩1*08/2/6 8:51
それを型で作るmaynar...自由詩008/2/6 4:02
鬼乱ヨルノテガム自由詩208/2/6 2:11
無芸星人自由詩008/2/6 1:17

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