拍子抜けするほど弱い、暴れ出す癇声と、煮詰まった鍋底を浚う
 晩餐は肉体を静思し、絞り染めの疲労感がある。炎熱に筆を取る
 ガサツな渋柿をひとつ。盗み読む白湯から運動場までを切り抜ける疾風。
...
残業で
すっかり遅くなってしまった
疲れた身体を引きずって
車のドアを開け乗り込むと
助手席にいる
随分大きくなった
初めて出会ったときは
小さな子猫ほどだったのに
ある日突然
姿を ...
1

もう二度と会えないねって交わした約束と
12度目の冬を迎える

寒いなーって思ったら
あなたの町に雪が降ったのね

ブラックフライデーにクリスマスプレゼントを買って
夢の中 ...
二〇一八年八月一日 「どくろ杯」


 いま日知庵から帰った。帰りに、セブイレで、きんつばと、玄米茶を買った。寝るまえの読書は、なんにしようかな。きょうのお昼には、金子光晴の『どくろ杯』のつ ...
モランディのように


一生




静物画を描いて生きてゆきたい






三人の妹に世話をされながら






...
あなたの言うあなたが誰なのかわたしは知らないし
押し入れは騒がしい
新しい殺虫剤を買い
特に何もせず昼を夜にする

手を汚したくなかった
「手を汚したくなかった」
まあそうだよね

...
幕引きの前
馴染んだ景色を眺めたら

忘れたはずの愛情に
気がついたらしい。

別れの言葉に感謝を添えて
ぱたん。と静かにドアを閉めた時

名残惜しさと寂しさに
視界が歪んで見えな ...
「なんで逃げないの?」と軽く訊く君もまだ逃げないでそこにいるじゃん おろしたての極点と銀の手は仮のものと氾濫する

丘の小股をすくい、
山なりの隆起を飛び越して、
うねりもたおらかな、てっぺんを砂上とする
秘められた悪辣な改竄を行う眺望の地に
合掌する沿岸 ...
冬に向かって息を吐くと
答えが返って来るのに
それを読むことは出来ない

誰かが私の本を
借りてしまったように

冬は長くて
マフラーをきっと折り曲げる

街を歩けば
イヤフォン ...
光を感じ窓際に立つ
少女の夢の遥か向こう
今日も世界は廻っている

虹が地平遥かに立ち
吹く風、覚醒を誘うとき
花を世界は少女に置く

(チリチリ舞う風の粒子
光はそれらを透過して
...
蒼き美しい馬よ
最後の飛行曲線は
その航跡雲によって
大空に刻み込まれ
いつまでも
消えることはないだろう

蒼き美しい馬よ
ありがとう
そしてさようなら
きみが蒼き鬣を
風に靡 ...
もし君があたしをアイスというのなら『ガリガリ君』でもかじってあらがう



歩くあと生まれる道を行く王の如く顔上げ見下すな猫



年齢は関係ないとわずかだが賛同したい人想 ...
病める鳥は少しの毒を好む、と不意に私の夢が言う。父の姿をしているが、どうも本人ではない、私の父は落ち込んでしまった理由がどうあれ前を向くようにと教え続けたことを覚えている。それにしても毒はよろしく ... 一度や二度くらいは
死んじまおうかなんて
思った事有るよ

一度や二度くらいは
他人のおんなに目が眩んで
そいつから無理矢理にでも奪い
自分のおんなにしたいなんて
思った事有るよ

...
丸腰で



















ずっと ...
月があるから地球はまだいい星



ビニールで包んだプレゼント丸見え



川があっちからこっちへ流れてく



星は動いてるんだろうけど分からん



太陽当たり前過 ...
人間を傷つけたくはないのだが制度の顔をして立たれると 一睡も出来なかった朝の光に浮かび上がる緑色に淀んだ外堀は悠久のエルベ川ではなく
古ぼけた駅ビルの飯田橋はヨーロッパのテラスと呼ばれるドレスデンではなく
不機嫌そうに行き交うサラリーマンはカスパー・ ...
厚紙の病院ではやさぐれた傷みが 長椅子に寝そべり仮眠を取る

肋角の一粒を重ね冬季の余韻を造る 乳白色のシャッターが少し

補聴器を合わせたパンプスが ネオンサインにお喋りする瞬きに

行 ...
石油危機で
オイルショックを乗り越えた人達が
最新機器で
訳が分からず老いるショック

金融不安で
リーマンショックを乗り越えた人達が
コロナ禍で
在宅勤務のリモートショック

テ ...
ぬいぐるみをひろった/途端/ひとつ拐ってみませんか? 
目をほそめ/そそのかす/もうひとつの理性/さびしさを紛
らわせて息をつなぐ/この単純な本性/安直な別称を/掌の
硝子玉は見ている

滑 ...
世間、世間、世間世間世間、あんたら世間好きだねぇ、世間っていったい何だい、そいつは実体のあるものかい?そんなにムキになるくらい、素晴らしいもんなのかい?まったくどいつもこいつも二言目には世間ってそ ... 暮れ、底に 打ついて聞こえる淋しい声は
違う違うといっている

朝焼けや紅葉の美しいのに 体ははたらかず
心ばかり出掛ける
そうしてそのいっさいが失われようというときにはじめて
この指 ...
君は綺麗だなモノクロにしたくない
最後の日が来てまともに見れなくなる

僕の心で泳ぐ永遠は泡のように
寂しさを混ぜて溶けていく

ブックエンドのような背中
合わせて離れられない
倒れる ...
今日は冷たい北風が吹き
街はもうすぐ黄昏です
西陽が君の横顔を照らし
はにかむ瞬間を捕らえます
それは本当に美しい
この街角の光景です

(あゝ後何百年
待てばこの瞬間に出会えたのか
...
遮るもののない青空に憧れ
背中に砂のあたたかさを感じて
自由を願った幼さは
いて良い場所が欲しかっただけなんだと
膝を抱えて震えながら泣いた

夜の暗闇を望んで
ディスプレイの光の中で生 ...
言葉の幾つかは
風船みたいに
君を誘って
心の真ん中を
知りたくなる

一度も
それらしいこと
言わなかった癖に

二度も
笑ってくれたから
しまう場所がない

幸せの表現 ...
暖かい夢の降る町に乾いた音を立てて割れた、
テクニウム、テ・ファーリキ、
気圏、の、隅、で、金属弦、ゕ゛、
生を享くるそのまえを繋ぎ、
少乙、は、宇宙精神の記号を、
屈んだ、右手に、昏さ ...
 ちょっとはにかむおじいさん

 となりに笑顔のおばあさん

 上を見つめてすまし顔はお姉さん

 二日酔いですか
 
 苦虫顔はお父さん

 横ではさらにニガニガ顔のお母さん ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
金魚草の死に目あらい自由詩121/11/29 21:41
対話篇やまうちあつ...自由詩2*21/11/29 19:09
stonesmizuno...自由詩121/11/29 15:32
詩の日めくり 二〇一八年八月一日─三十一日田中宏輔自由詩12*21/11/29 15:27
Come Giorgio MorandiTAT自由詩4*21/11/29 8:58
こっち見んないる自由詩521/11/29 8:49
おしまい。梓ゆい自由詩021/11/29 1:48
_いる短歌021/11/28 23:49
たわわあらい自由詩121/11/28 21:04
冬に向かってミナト 螢自由詩221/11/28 19:25
祝福のうたひだかたけし自由詩9*21/11/28 18:43
飛行機雲という名の馬花形新次自由詩121/11/28 18:23
アイス、好き秋葉竹短歌321/11/28 12:30
癒ゆ渚鳥自由詩3*21/11/28 10:11
一度や二度くらいはこたきひろし自由詩021/11/28 7:18
1128TAT短歌121/11/28 2:21
ムンクふるる川柳3*21/11/28 0:17
_いる短歌021/11/27 23:19
曙光・ドレスデンuseles...自由詩121/11/27 20:52
淡水死魚の小骨あらい自由詩121/11/27 20:32
老いるショックイオン自由詩021/11/27 18:57
誘拐soft_m...自由詩021/11/27 18:14
頼むから一人にしてくれホロウ・シカ...自由詩6*21/11/27 17:55
そこのはてはるな自由詩121/11/27 16:25
イエスタデイミナト 螢自由詩321/11/27 16:07
影踏みひだかたけし自由詩721/11/27 15:46
雲の切れ間から愛を掬ぶかんな自由詩221/11/27 11:34
アイノウタミナト 螢自由詩121/11/27 10:38
ファンガヌイ大゜揮∞ ₎...自由詩2*21/11/27 10:30
肖像写真佐白光自由詩1*21/11/27 0:59

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