透明人間の腐る音がした。
ベティ・ブルーの、えぐりとった眼球が、
巨大化して生まれた新しい惑星。
句読点を、心臓に付けられたような恋。
2000年ぶりに復活した、
アダムとイブが、
素 ...
跳びはねる
君のちいさな掌のくぼんだ池から
跳びはねる
その透明な小魚たちのまだ汚れていないが
跳びはねる
雲間からひろがってゆく青空と太陽にむかって
跳びはねる
...
奇妙な縁があって、X JAPANやミレーヌ・ファルメール、マリリン・マンソンらの音楽を聴きなおしてみています。そして思うのは、彼らの創作する作品というものは、今ではすでに過去の再構築だけを目指してい ...
このごろ考えていることに、「概念とはグラデーション的な実在ではないのか」というテーマがあります。世の中を科学によって見る物の見方は、遠く過去にはギリシア文明の時代、いいえ、それよりもずっと遠い過去か ...
病院のなかでの自分の定位置というものを決めることは難しい。けれども面白い。制約のなかで何かが生まれる。制約がないのであれば、作ればいい。自由がないのであれば、それを作ればいいのと同じように。制約がな ...
きみがとつぜん
海がみたいと言ったから
きっと寒いよ?と言ったのに
小さく あったかいよと言い返されたから
ひとのいない砂浜が
どこまでも続いている
どこまで行くの?と聞 ...
包帯の隙間からこぼれ落ちる蛆 のように生まれ来る歌もある
やけに磨かれたぼつぼつの廊下は濡れ光る。障りをも流出する、と私は 途方に暮れる 渡り鳥も そこで尽きようかと、なら先が見えないのだと 嘲笑う、くたびれた草履がぺたぺたと云う。
黙殺されたメト ...
底冷えする
夜に横たわり
祈っている
迫る闇が咆哮し
幾つもの夢が朽ちるとき
心の奥処の祭壇に
火を絶やすことなく
灯して、灯して
(不眠の夜を透過する
純白の雪を待ちながら ...
宝満のすそに立つ昇降口や
安い学食とおばちゃんの高低差を
万花でうずめる桜木があり
雨にやわく溶かされる列を
内庭の喚声たちが
焼却炉にほうり込んではたち去る
ねぇ先輩と呼んだり呼ばれ ...
布団に入る時に充電開始
スマートホンで充電する分
私は充電されたのだろうか
スマートホンを使った分
私は放電されたのだろうか
使いこなせたなら充電
使われていたなら放電
今日は充電、 ...
またも
命の終わりを
確かめないまま
次元を移り
確かでないまま
始まっているその生
大きな樹木の
枝分かれの先
枝先どうしは
互いを知らない
ある枝が死んでも
...
長い黒髪が
濡れたビロードのように
艶やかに光って
ソックスの白さとは
対称的だ
黒く大きな瞳と
長い睫毛と
薄いピンクの唇
どこか影のある顔立ちは
知性から来るものか
三 ...
あたしの頭が狂ってしまったとき
それを愛と思っていた
「この愛こそが、あたしのすべて」
そんな真実の声をもらして
そんな恥ずかしい心を吐露して
「愛は、あたしを、愛してく ...
なにも考えることがなく
時の流れの中で眠りに就ける
幸せなことです
昼間の出来事を引きずっている
体に巻き付いたおもりはお
時の経過と共に重くなり
...
眠ったり食ったりしてやらないと死ぬひとりの人の中で生きてる
戦士エイソスは、最初は密偵として、
アイソニアの騎士の元に遣わされた。
というのは、アイソニアの騎士が善なる者か、悪なる者か、
元老院の長老どもには分からなかったためである。
アイソニアの ...
戦士エイソスは、クールラントの東の外れにある、
ディペルスの街の出身だった。
その出自は高名な貴族の家系で、
とくに剣と弓矢の扱いに秀でていた。
しかし、アイソニアの騎士がエインスベルや盗 ...
英雄の生を語るには、その死をもって始めなければならない。
なぜなら、死こそが人間の生き様の帰結点なのだから。
アイソニアの騎士のような男にとっては、なおのことだ。
なぜなら、その生は謎に包まれた ...
件の集合体の記憶が 藻が映えた時間軸に 絡まるは
水母たちの引き算の都市。天の川を密かに
その箱に透いたから 残照が酷く歯がゆく囁く
言伝の檸檬紅茶が 暈を増やす痕を滲ませている ...
海からの手招き
ちいさく
おいでおいでと飛沫をあげて
幾千の光があなたを呼ぶ
神の隠した浮島が
夕陽の産卵に砂を捩らせ
浜辺を涙で湿らせる頃
あなたの瞳にひそむ楷が
海底の椚に突 ...
わたしは ただ待つだけの時を
星に探し 森に尋ねた
ことばにも 求めたけれど
たましいが 足りない
精白された なぐさめとは違う
鈴玉や絵筆 ひと粒の宝石
形ある願いや 祈りとも違う
...
誰にも言わない
イタズラな寂しさは
痣にして
空が隠すもの
静かだけど
無口だけど
心と共に
歩いてくれる
いつか前を向いて
言葉が生まれる時
どんな日でも
きっと裸 ...
いつしか始まった
近所のライトアップ
年々パワーアップして
年々凝ったものになり
見応えのあるライトアップ
近所のライトアップが
今では地区全体に広がった
ローカルニュースで ...
さみしい思いをしていたら
母親がゾウを買ってきた
我が家は1DKだけど
ゾウ一頭くらい
生活する余地はある
問題はどうやって
ゾウを部屋の中に入れるかだが
販売業者はお手のもの
手際よ ...
ようやく畑にたどり着いた
遠くを見て佇む案山子ひとり
腕はだらりと垂れている
そばへ歩いてゆくと
帽子を取ってお辞儀をしてくれた
私もお辞儀をする
顔を上げると案山子は
帽子を持って ...
夏の間から時々云われてた 頭の中に住んでいる声から
「ハンドクリーム塗ったら?」と
だから私は車の中にもハンドクリームを置くことにした
信号待ちにささっと乗せる 手の甲に 年齢の出るパーツ
...
私はマバタキするたび、タイムスリップする。
江戸時代→安土桃山→原始時代。
ティラノサウルスの小さな両手に、握り潰されるような恋だった。
Wi-Fiに触れると、死ぬ体だから、もう地球 ...
クリスマスが近づくと
スイーツの王国が
輝きを増してくる
王国を支配するのは
クリスマスケーキという国王
この時期になると
必ず世界中でつくられて
その名声をあげ
盤石 ...
体温を持って生きるということも少し許せる大人になった
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
news caster smile
ツチヤタカユ...
自由詩
1
21/12/5 5:33
あまだれ
本田憲嵩
自由詩
7
21/12/5 2:41
ポピュラー・ミュージックは文学たり得るのか?
朧月夜
散文(批評...
4*
21/12/5 1:53
概念とはグラデーション的な実在ではないのか?
〃
散文(批評...
3*
21/12/5 1:39
精神病院でのある一日
〃
散文(批評...
4*
21/12/5 1:14
「海に行こうと思ったのは」
ベンジャミン
自由詩
12*
21/12/5 0:03
_
いる
短歌
0
21/12/4 23:29
姿見.
あらい
自由詩
0
21/12/4 22:53
冷夜
ひだかたけし
自由詩
4
21/12/4 21:11
先輩
soft_m...
自由詩
0
21/12/4 19:16
充電開始
イオン
自由詩
0*
21/12/4 17:40
大樹の枝先
シホ.N
自由詩
2
21/12/4 15:14
横須賀少女
花形新次
自由詩
0
21/12/4 13:32
愛が無きゃ、ダメだろ?
秋葉竹
自由詩
1
21/12/4 10:00
入眠の神様
佐白光
自由詩
1*
21/12/4 9:24
_
いる
短歌
0
21/12/3 23:50
戦士エイソスとアイソニアの騎士
朧月夜
自由詩
1*
21/12/3 23:21
戦士エイソス
〃
自由詩
1*
21/12/3 23:20
英雄の死
〃
自由詩
1*
21/12/3 23:19
パンドラの筆跡
あらい
自由詩
1
21/12/3 22:16
海の呼び声
由木名緒美
自由詩
3*
21/12/3 21:39
レクイエム
soft_m...
自由詩
3
21/12/3 21:01
何故、空は青いのか
ミナト 螢
自由詩
2*
21/12/3 20:11
近所のライトアップ
夏川ゆう
自由詩
0
21/12/3 18:46
カシマシ娘
やまうちあつ...
自由詩
3*
21/12/3 16:33
スケアクロウ
木葉 揺
自由詩
14*
21/12/3 15:52
声とハンドクリーム
朝焼彩茜色
自由詩
1
21/12/3 15:29
Blink Traverar
ツチヤタカユ...
自由詩
1
21/12/3 9:09
スイーツの王国
st
自由詩
5
21/12/3 3:05
_
いる
短歌
0
21/12/2 23:26
473
474
475
476
477
478
479
480
481
482
483
484
485
486
487
488
489
490
491
492
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513
4.1sec.