透明な身体からひとすじの血が流れ
その血は歩き出す
煙のしぐさで ふと立ちどまり
頬杖をつく 女のように男のように
見るという行為が人を鏡にする
歪んだ複製を身ごもり続けることを「知る」 ...
夕涼みの足音までに素材として肩組んだPeace
アクリルは釘で刳る鴉のウタ 雨天の、種
古着に火曜日、
木製から響く 実話としてのプリズム
風刺画みたいな現金贈与 さして。
見渡さな ...
ボクにはキミの支えが必要なんだ
ワタシは支えにならないわよ
支えるふりして寄りかかるかも
増尾さんそれでもいい?
それでもいいよ
キミは小柄だから
寄りかかっても大丈夫
...
七月を纏って
汀を歩いてゆく
寄せては返す 透明な波
やがて小さなさびしい桟橋へ
たどりつくだろう
そこから灰色の舟で
向かうだろう
いちばんなつかしい日へ
記憶と予感との ...
傘を差しても濡れてしまうほど豪雨だったが、今は止んでいる。風は緩やかに吹いて、となりの籾乾燥施設傍の、クルミの小径木に巻き付いた葛の葉が揺れている。ヒヨドリたちが鳴き始めたから雨は当分降らないのかも ...
あたかも 森が海を恋しがるかのように
僕たちは
いつかはそこにたどり着けるのか
僕たちは
いつかはどこかにたどり着いてしまうのか
あたかも森が海を恋しがる ...
ことばをひらくとき
ことばよりさきをいくものがある
たえず
観念を突き破り
欲望の先を駆けていく
あり
つづけ
のがれ
つづけ
おいつけない、おいつけない
黄昏の光を浴 ...
外に出れば暑い
直ぐに汗が出てくる
あなたと自転車で遠出した
夕暮れの海辺を走る
潮の香りがただ其処にあるだけ
気温が全く下がらない
熱帯夜になるだろう
自転車で風を浴び ...
朝から蝸牛に じーじー
せみ時雨
けだるさに ぼーぼー
しょげかえる
…一雨ほしいな
撫でてみようか
なつ時雨
求めても得られないとは求不得苦
求められ立たないという老いですな
通院し痛飲をして種腐る
僕の同級生の一人はプロのジャズギタリストで
今日は彼のアルバムの曲を聴きながら
砂糖入りのインスタントコーヒーに
スーパーで分けてもらった氷を入れて飲んでいる
コーラは無いけどシケモク ...
銀狐の純血に舌を這わせ麻痺しかかる共通点がよだつ
彼女の、港内は失敗を波止場から目を細める
不都合に、小分けにした終点を迎える後先も黒塗りに甘える
廃止された門扉に裸体がぶ ...
孤独なシャウトが
天を突き破り
哀しみとなって降って来る
奥底の故郷を希求する
無防備剥き出しの飛躍
心の壁を打ち壊して
廃墟を抱えて彷徨う私たち
廃棄され得ぬ二元論
主観と客 ...
どんなに濃い風が吹いてももう思い出みたいなものしか書けなくなって、
名前はもちろんその表情、片側に多いほくろや厚い手のひら、
柔軟剤の匂い、街の音も乗り換えかたもぜんぶ変わって
そりゃあ ...
まばゆい夏制服の午後をも
陽はゆっくりと、やがては暮れ
あれほどまでに心の通じた学友とも
いつの間にか、もう間に合わず
真夏の空、玄関口
立ち尽くす我
草木の揺れ、
うねる大気、
光の庭
あゝ世界は無関心に
私という存在には
全く無関心に
広がり在った、圧倒的に
その時私は気付いたのだ
異郷のよ ...
○「無職」
仕事を辞めた!
ほっとした!
また年金暮らしに戻るけれど
「無職」のほうが気楽でいいや!
この気楽さは
もう二度とはなさないぞ!
○「優先順位」
健康を害してまで
働 ...
救いもなく
生きて来た
夜に
みあげる夜空には
満月があった
なぁ〜んだ
救いは
ちゃんと夜空に形をもっていて
私のことを
ちゃ〜んと
みていてくれているじゃあ ...
君の声が
とてもちいさすぎて聴こえないよ
だからいっしょに歩いていても
うつむいてしまうんだ
休みの日
まっぴるまの緑の公園は
家族づれが多くて
なんだかみんな幸せそう ...
七月十二日 水曜
天氣 曇
起床 五時三七分
就床 十一時二〇分
放課後大掃除
長谷神社のお掃除をする
今日も又 晝前五限でお晝からはなしでした
今夜は燈火管制でもないのでよく ...
酷暑の中、日傘もささずにこの村を歩く者がいる。
正午の鐘が鳴る。
家々の窓は固く閉ざされている。
黒いマントを纏ったこの男は、片手にステッキを持ち、長い石畳の坂を上ってゆく。
...
静かな鼓動の海
満ち欠けを繰り返す月影
わたしは独り泳ぐ
途方に暮れ
静謐に身を委ねながら
遥か死の彼方から降って来る霊性は
たましいを震わせ
遠いおもいでへ導く
そこには自由 ...
自称詩人界隈にも
宗教ばばあは存在する
実はいい人で間抜けな私は
不覚にも
自称詩人の集いがあるように
匂わされて
わざわざ手土産持って行ってみたら
変なアパートの一室で
座禅組んでぶ ...
蝉が破裂しそうに鳴いている。ぐるりと囲むメタセコイアの枝のすべてから鳴き声が降り注ぐ、時々ふっとそれが止むと、夏の日ざしも相まって、ちょっと世界が終わったみたいになる。
その大きなニュースが ...
暗闇の中の絵本と恵方巻
零れ落ちた砂たち 零で待っている
言葉が壊れてしまった物語
扇風機 みえない敵とたたかった
青空を大事にしたい胎児たち
きみの ...
父母が長くない
コロナだワクチンだこれだけ傷めたら
親戚も危うい
自粛下で葬式も辛い
そもなんでこんな騒いでんの?
ノーバディノゥズ
休日の朝のホームを
滑り出した車窓から
照り返しの陽光みたいな
白い自販機がみえる
どこへゆくあてもなく
私を待つ人もなく
とてもよく似た子犬を
静かな夢の部屋に置き去 ...
遠い声が響き渡る
独りの声が響き渡る
突き刺す大地を
突き刺す故郷を
アナタを求めて
アナタを希求して
響きの渦に呑まれていく
奥底から沸き立つ郷愁
この地球の上で、この宇宙の中で
...
午後を歩き
空を吸う
斜めの鉛芯
やっとひとつの島を巡る
空から落ちる花の軌跡
声はずっと声のまま
水たまりの上を旋回し
宙に桃色の輪を描く
雨の明るさ ...
長い水の針の影
口から羽と血を流し
すべての鍵盤に蝋燭を灯し
弾いては倒れ 弾いては倒れる
指の動き 空気の根
傷の痛さ 爪の長さ
腕ふるわせ 指ふるわせ
空 ...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
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日付
解くことを諦めた知恵の輪が唯一の遺品だった
ただのみきや
自由詩
0*
22/7/23 16:38
背負子のウチに
あらい
自由詩
0
22/7/23 15:40
ササエさん
イオン
自由詩
0
22/7/23 15:04
汀
塔野夏子
自由詩
5*
22/7/23 11:51
強い雨の後の曇天
山人
散文(批評...
5*
22/7/23 7:43
ゴル四題
AB(なかほ...
自由詩
1
22/7/22 21:07
声
ひだかたけし
自由詩
2
22/7/22 18:57
汗の臭い
夏川ゆう
自由詩
0
22/7/22 18:25
けだるさ時雨
ナンモナイデ...
自由詩
6*
22/7/22 14:14
もてあます
りゅうさん
川柳
0
22/7/22 5:33
「地の時代の闇と風の時代の黎明」
ジム・プリマ...
自由詩
1*
22/7/21 23:58
GAUZE&lace
あらい
自由詩
0
22/7/21 20:59
シャウト
ひだかたけし
自由詩
5*
22/7/21 18:17
蝶蝶の缶詰
はるな
自由詩
4
22/7/21 17:33
夏制服
クーヘン
自由詩
2*
22/7/21 15:08
夏の朝
ひだかたけし
自由詩
4
22/7/21 11:17
独り言7.21
zenyam...
自由詩
0*
22/7/21 11:08
幸せの満月
秋葉竹
自由詩
1
22/7/21 7:49
最後の最後の休みの日
〃
自由詩
1
22/7/21 7:48
女學生日記 二十五
TAT
散文(批評...
0
22/7/21 7:07
未完成協奏曲
メープルコー...
自由詩
1*
22/7/21 3:31
おもいで
ひだかたけし
自由詩
4
22/7/20 20:03
宗教ばばあ
花形新次
自由詩
1
22/7/20 17:24
メモ
はるな
散文(批評...
3
22/7/20 9:18
ねむいやみ
水宮うみ
川柳
3*
22/7/20 8:29
迷い道
りゅうさん
自由詩
3
22/7/20 6:12
夢の犬
秋葉竹
自由詩
1
22/7/19 23:24
予兆の響き
ひだかたけし
自由詩
3
22/7/19 18:42
曇間と門前
木立 悟
自由詩
2
22/7/19 15:27
水と焦土
〃
自由詩
0
22/7/19 15:25
472
473
474
475
476
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478
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3.68sec.