人の心の動きというものは不可思議だ。大抵の場合、人は首尾一貫して考えているのではない。ぼんやりとほとんど何も考えていないこともあれば、何かについて一途に思いを巡らそうとしても、眼に映るもの、耳に聞こ ...
今日の仕事帰り、電車を降りた後に歩道橋で立ち止ま
り、数日前にこの世を去った君のことを考えていると、
静かな雨が降り始めた。昨夜のBen’sCafeでそ
の知らせを聞いてから、僕はその事実を ...
テーブルの上に広がった海へ
そっと釣り糸を投げ入れる
古びたソファーに腰を深く沈め
ダージリンを一杯
それから
小さく溜め息をついて
今日一日分の孤独を釣り上げる
作品を提出するときに、やっぱり自分だけではこれがいいものかどうか、とても心もとない気がいつもしています。
僕はおうおうにして物知りのように大きく語るわけなんだけれど、何となくいいものだとい ...
エリック・クラプトンの『レプタイル』http://wmg.jp/artist/ec/WPCR000011100.html。これは愛する伯父にささげられているようだ。レプタイルは「ろくでなし ...
なぎら健壱のアルバムを聴いた。詩も面白いし、演歌だか民謡だか流しだかフォークだかパンクだか前衛だかわからないセンスの良さ。さらに美声。しょぼいはずなのに全然貧乏くさくない。もっとふざけた人かと思 ...
懐かしい匂い。
懐かしい感触。
あぁ
これが雨。
音楽を聞きながら
横になる。
少し深めの深呼吸をして
目をゆっくり閉じる。
懐かしい記憶が
目の前を過ぎる。
...
もうここに望むものは無いから
左手にある出口から出て行ったらいいよ
追うことはしない
追うことはもう止めるから
淡白な日曜日に落下した
簡潔な性格がことごとく
キラキラ ...
新鮮な林檎のジャムを店頭に並べて僕は冬に近づく
朝起きてすぐのあなたは無防備で私を守る強さまだない
朝が来て夜が来るまでクールでも甘えん坊になれる真夜中
青白い手のひらに紅色の月を透かし
斜めにそびえる塔への梯子を探せば
遠くに捨てた金の鍵が森の中できらりとひかる
朽ちた木のように横たわる老婆と少年の
永い恋は幕を閉じ
後に残るは少年 ...
命に値段はつけらんないらしい。
じゃあ、僕のこの、カワイイ子は命じゃなくてなんだろう。
お金で買えるイキモノは、命じゃないんだろうか。
考える。
命に値段をつけるのはニンゲンだけだ。
...
しお きかせてくれ
なみのまにまに
うまれた
しろい
あわつぶのようなしお
なつのうみからあがって
かわいてゆくくろいはだに
いくつも結晶するしお
しお ...
やあ、遠くまで行ったね
久しぶりだ
きみと知り合って
気づけば一年がたった
前きみがいた 地図の西の上のほう
俺の想像だとしろかべの 赤いあつい国
気温じゃなくて水の温度がだ
そこよりは ...
ゆるされたんだね
(ゆるされたんだよ)
ゆるされたんだね
(ゆるされたんだよ)
互いに確かめ合った孤独だ。
どうしやうもない、どうしやうもない叫びがある
成す術 ...
たとえば
履き潰し
捨てるつもりだったスニーカーを
いまだに車へ立てかけている
何度も体温を通わせた
足に馴染みきった身体を
物を
肉体を
引きずって
これは道具なんだと
...
女が欲しい 女が
完ぺきな女が
瞳は語るんだろう
心が映える まなこに光が
荒れ狂う 現実を正視して
口は優しく 正しい言葉を吐き
心は程よく 緊張を温めて
女が欲しい
...
今日は
とても暑い
夜風に
吹かれて
風鈴が鳴る
「チリーン チリーン」
家の窓に
つけている
風鈴は
風にあおられて
くるくる
回っていた
夏も
...
もしも
翼が
あったら
大空
高く
飛んでみたい
もしも
翼が
あったら
鳥のように
自由に
空を飛べたら
どんなに
素敵だろう
どんなに
気持ちがいいだ ...
誰もいない
静かな夜道を
ひとり
歩いている
当てもなく
ただ
歩いている
昼間は
大勢の客で
にぎわう
商店街も
車が
行き交う
オフィス街も
夜にな ...
おれんじの内に
君といる
きっみはいつも楽しそうじゃないから
ボクはいっつも楽しいことを
いっぱいして、キミに届ける
でも、きっみはボクのはなっしを
聞いてくれない
ボクがっきっ ...
壁に描かれた
でっかい日の丸をぶっ壊そう
ゴミと怨恨でできた
大量破壊兵器と闘うために
体裁ではなくて姿勢が
カッコイイ人間っているかい
鼻が削げて歯が全部抜けおちた
営業マ ...
蛇の目のミシン、母の足
ペダルを踏む音
みしん!と踏む足
みしん!みしん!みしん!
母の足
ご覧なさい!
居間から家から
転がり落ちる歯車という歯車!
みしん!みしん!みし ...
食い違う夢 −『私たちの欠落(夏の日の)』藤丘 我流読解−
批評祭に寄せて、ふたつの文章を書く構想でいた。ひとつは、フォーラムの
外で書かれたものについて、もうひとつはここに書かれたも ...
話す声が小さくなっていく、朝
きみは一冊の
ノートになった
軽くなった身体をめくって
話の続きを書く
これからは大切なことも
大切、とは少し違うことも
こうしなければきみに届か ...
雪。
雪だ。
雪が降っている。
道路が凍る。
つるつるだ。
別にカロヤンの話をしているわけではない。
そんなユーモアに浸っている場合ではない!
真剣なんだ。
生と死の狭間で、
生き延 ...
雨がとおりすぎたあとは
すこしやさしくなるの
水滴がきらきら
ひかる お庭で
太陽と一緒に
ころがってみる
虹のささやきに
天使がウインクしたら
ユメから覚めた
...
恋の悪魔
虹の架かるこの町にも
悪魔は存在する
恋の悪魔
偶然を演出して
運命を装い
タイミングと
恋という
思考能力を
一番低下させる
魔法に掛ける
本当は
運命で ...
夫の耳を探っていると
小さな化石が出てきた
耳掃除は毎週日曜と決めているが
今まで見たことも無い色だった
これはいつのものですかと聞いてみる
寝言で
白亜紀と返事が返ってくる……
...
前向きな詩は大概において
どん底にいる人が書いている
そんな気がする
とらら、ららら、らるるる!
なんとももう3度目の冬
りずむもめちゃらくちゃらで
のりきれているのかといえば
かならずしもそうではなく
きりきりと危ぶみながら
はみだして生きています
よる ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
批評祭参加作品■回り道、つぶやく。 ——五十嵐倫子『空に咲く ...
岡部淳太郎
散文(批評...
3*
08/1/28 22:53
批評祭参加作品 ■ 詩友への手紙 〜この世を去った友へ〜
服部 剛
散文(批評...
1
08/1/28 22:50
ダージリン
Tsu-Yo
自由詩
4
08/1/28 22:44
批評祭参加作品■砕かれていること
石川和広
散文(批評...
5*
08/1/28 22:20
批評祭参加作品■走るレプタイル
〃
散文(批評...
4*
08/1/28 22:03
批評祭参加作品■狐のかわごろも
〃
散文(批評...
2*
08/1/28 21:52
雨
xたろおx
自由詩
0
08/1/28 20:40
「借部屋」
菊尾
自由詩
1*
08/1/28 19:15
朝
夏川ゆう
短歌
2
08/1/28 18:51
語り
湖月
自由詩
2*
08/1/28 18:43
イチキュッパ
ぬ
自由詩
0
08/1/28 18:07
塩
水町綜助
自由詩
8*
08/1/28 17:42
遠方へ向けて
〃
自由詩
6*
08/1/28 17:40
ゆるされていいのだと思う。
黒子 恭
自由詩
0
08/1/28 17:10
七年
佐々木妖精
自由詩
9*
08/1/28 17:03
完ぺきな女
アハウ
自由詩
5
08/1/28 16:48
風鈴
妖刀紅桜
自由詩
2*
08/1/28 16:33
もしも・・・。
〃
自由詩
2*
08/1/28 16:29
静かな夜道
〃
自由詩
2*
08/1/28 16:24
友達から出ていけ
夜恋
自由詩
1
08/1/28 16:01
アナキー日和
udegeu...
自由詩
2+*
08/1/28 15:45
蛇の目のミシン、町子の母
N哉
自由詩
1
08/1/28 15:44
批評祭参加作品■食い違う夢 −『私たちの欠落(夏の日の)』藤 ...
大村 浩一
散文(批評...
8*
08/1/28 12:57
軽い身体
たもつ
自由詩
21
08/1/28 11:13
凍結した道路を疾走する朝
黒猫館館長
自由詩
0*
08/1/28 11:02
おはよう
ユメミ リル
自由詩
3
08/1/28 11:01
恋の悪魔
夢乃 綴喜
自由詩
0
08/1/28 10:55
化石
よしおかさく...
自由詩
2*
08/1/28 10:43
ポジチブ
udegeu...
自由詩
0*
08/1/28 10:36
改、はやくちことば
昧
自由詩
0*
08/1/28 8:26
5061
5062
5063
5064
5065
5066
5067
5068
5069
5070
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5072
5073
5074
5075
5076
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5078
5079
5080
5081
5082
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5084
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5086
5087
5088
5089
5090
5091
5092
5093
5094
5095
5096
5097
5098
5099
5100
5101
加筆訂正:
静かな氾濫をこえて—四つの断章 デッサン
/
前田ふむふむ
[08/1/28 21:28]
若干の修正です。
批評祭参加作品■食い違う夢 −『私たちの欠落(夏の日の)』藤丘 我流読解−
/
大村 浩一
[08/1/28 12:57]
誤字を修正
5.6sec.