妻が帰るまで
電話になってみる
受話器の奥が
外側に伸びてるあたりから
昔はなした電話の声が
聞こえてくる
思えば随分
たくさんの人たちと
はなしたものだ
亡くなった人もいる ...
えらい人 と えらくない人
の あいだで
ぼくは ただ 浮かんでいるだけ
ぷかり ぷかりと
どちらにも ひかれることなく
ただ 月の引力にだけ
ただ 自然のことわりにだけ
満ち ...
はやく
はやく
メインディッシュを
甘い
デザートが
来る前に
いつか
この瞬間を
忘れてしまうかもしれない
レースのカーテン
夕暮れの曇り空
ふたりで聴いてる
スローバラード
目をとじても痛みがとれなくて
歩くのもしらふじゃふらついて
疲れているからだ
どうしたらいいのか分からなくて
あいつも
あいつも
あいつも
...
間遠に灯るガス燈の火を
ひとつひとつ落としながら
どこまでも
迷い道をたどってきました
鳩色の街に
静かに降り積もる粉雪
きしきしと
水晶が発振する音が聞こえます
いつの日にか ...
南米帰りの友人が
土と光の匂いをまとい
訪ねてきた日のこと
土産は
幾つもの見知らぬ異郷のお話と
太陽神のペンダント
パタゴニヤの荒野では
荒らしに行き暮れ
アンデスの稜線で
ピトン ...
■美味なるもの、について我が独断と偏見を。
一、
焼肉といえば、ホルモンである。
ホルモンを食わずして、なにが焼肉か。
「飲み込むタイミングがわからないんだよね。 ...
歴史はY軸のように縦に貫く一本の線で
時代はX軸のように横に伸びる一本の線で
人は歴史と時代の交差する座標点で
命は座標点と座標点をつなぐ一本の線で
絆は命の線がたくさん集まってできた一本 ...
まだ拭いきれない残酷さは
幼少の頃から根付いた罪深さは
その胸のポケットに仕舞いこんでおけばいい
連なる群青の浅い夜と深い朝
いつ芽吹けばいいの
だれが運んでくれるの
分か ...
口数が少なくなる
別れ間際
そんな私を見て
子どもだと笑うあなた
列車に乗り込む後姿から
冷たいものがあふれ出ていて
まるで別人のよう・・・
発車のベル・・・
扉が閉まる瞬間
...
大寒の夜に
雪がおりてきて
花が咲いている
町に溢れて
あの日の約束はもうすぐそこ
雪国では1年に2回 桜が咲きます
頷くのは日が傾いてから
寂しい空想はいつまでに片付けよう
長い間向き合ってきた
軋む神経は夜を引き伸ばす
慎重に摘み取った言葉は
どこかへ埋もれてしまう
曖昧でも縋れるから ...
天使が舞い降り
手を差し伸べて
微笑んだ
ほら泣かないで
上を見てごらん
鳥が舞っている。
池を見てごらん
魚が泳いでいる。
一人じゃないよ
みんな一緒だよ。
ただ貴方は自 ...
信号のない歩道。
乳母車と母親。
止まらないワンボックスカー。
止まった初心者マーク。
流れを止めた罪悪感。
お辞儀をされた優越感。
信号待ちで追い付いた。
...
板前の 仕事仲間を 褒めちぎる
俺たちの 海がコギャルに 奪われた
ピカピカに 光る新型 メカたまご
七日には 予定があります ごめりんこ ...
百人が頭を垂れ
ひと部屋を虫食い
穴を開けつづける
開いたところから
次々
空が透けてゆき
部屋に{ルビ草木=そうもく}の
匂いが立ちこめる
僕はその末席に
すわっている
亜熱帯
...
今日の次に
明日がくると
疑いもなく生きているのだろうか
明日とは
不確実な未来であるが
明日が来ない未来を
想像する人は
どれほどいるのだろうか
今日という一日を
...
キラキラ星は掬う指先から
ながれていく
落としていった光りを
かきあつめている
いつか
欠片にして胸にとめるため
星が燃えあがって
生まれたところへ還る ...
遠くに見える足の裏を追いかけている
背中の向こうに雲と空と白い息と
颯爽と抜き去った後の
少し未来にいる半透明な自分
胸の隙間が肺に押し込められていく
締め付けられて息が苦しい
向かい風が ...
詩を書くにあたって最も大切な掟は、
ーあらゆる「PLAY」について最もよい位置をとれ
ということである。
たとえ詩が完璧であっても、詩人の位置が、
その「PLAY」をはっきりと明確に
みるこ ...
君を知るはじめての雪くちびるに
触れるまもなく溶けゆく微熱
汽笛過ぎたどる鼓膜に降りかかる
{ルビ細雪=ささめゆき}かな哀しみかすか
綿雪がいつか隠してくれるま ...
オレは
男のレズ
突然そう思った
十五の夜
塾の帰り道
ライトのなかに電信柱
鼻と唇のあいだから
教室のすっぱい匂いが甦る
ガムのような匂いも
...
私の心のなかには
冷蔵庫と電子レンジがあって
冷めかけた向上心は
電子レンジへ
さっきの失敗を
冷蔵庫へと
毎日、毎日、使います
使い間違えることもあって
反省のために温める失敗と一緒 ...
突発的に酔っ払いに暴かれた本当の顔は、暗闇でよく見えなかっただろう
川の流れを硬くなに守る、天気には左右されない
逃した魚は無色透明
水槽の光でコロコロ変わる
一回逃すとなかな ...
「この先には何があるの?」
「子供はまだ来ちゃだめだよ」
って言われた幼い頃のぼく
今では「まだ来ちゃだめ」って言う役割を与えれ
結局
この先にまだ
何があるのか知らない
救いようのない
暗いニュース
置いてきた夢
忘れてしまった欲望
流されたり
抗ったりして
でも
僕らの青い世界も
まだまだ
真っ白だと
信じたい
部屋に射し込む
だいだいの日
焼香にきっぱりと想い
立ち昇る
紫雲のたたえた水煙
空間にたなびいて
仄かな薫りに引き付けられた
靄のごとき幽体 浮遊して
見事に手の様 ...
その空には雲がかかっていた
君は君らしくありたいらしく
空は空らしく空っぽがいいといっていた
真綿のような白い大きな雲
を はしからつまみだそうとしたが
どこがはしかわからず
しばらく ...
白鳥が飛び立つほうに未来ある
大寒の波打ち際で涙する
風が吹き折れた枝から枯葉落ち
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
電話
小川 葉
自由詩
5
08/1/22 21:24
潮
月音
自由詩
3
08/1/22 21:14
メインディッシュ
風音
携帯写真+...
1*
08/1/22 20:29
スローバラード
〃
携帯写真+...
4*
08/1/22 20:28
きみの気配
吉岡ペペロ
自由詩
3
08/1/22 20:00
光の骸(再々改訂版)
ダーザイン
自由詩
17
08/1/22 19:27
アンデス
〃
自由詩
6
08/1/22 19:25
■美味なるもの
千波 一也
散文(批評...
4*
08/1/22 18:48
線
相良ゆう
自由詩
1
08/1/22 18:44
「底」
菊尾
自由詩
2*
08/1/22 18:39
プラットホーム
夏川ゆう
自由詩
1
08/1/22 17:53
桜の下で会いましょう
ましろ
自由詩
2*
08/1/22 17:46
「know」
菊尾
自由詩
0
08/1/22 17:42
シンボライズ
ペポパンプ
自由詩
6*
08/1/22 17:20
ルールかマナー。
狠志
自由詩
2
08/1/22 16:56
大胆
捨て彦
川柳
3
08/1/22 16:44
明日みる光
水町綜助
自由詩
2
08/1/22 16:35
今日という日に
ねお
自由詩
2*
08/1/22 16:26
冬の落とし物
ましろ
自由詩
2*
08/1/22 15:35
マラソン
木屋 亞万
自由詩
2*
08/1/22 15:01
審判員への一般指示の詩一篇
プテラノドン
自由詩
3
08/1/22 14:16
六花(りっか)
石瀬琳々
短歌
6*
08/1/22 14:07
男のレズ
吉岡ペペロ
自由詩
0
08/1/22 12:39
冷蔵庫と電子レンジ
よしおかさく...
自由詩
5*
08/1/22 11:27
小さな魚
猫のひたい撫...
自由詩
2
08/1/22 11:04
夢のくに
Honest...
自由詩
4*
08/1/22 10:04
雪の降る青
風音
携帯写真+...
3*
08/1/22 8:59
斜頚の日
アハウ
自由詩
3
08/1/22 8:19
くものいと
かとうゆか
自由詩
5+
08/1/22 8:09
大寒
夏川ゆう
俳句
1
08/1/22 7:46
5072
5073
5074
5075
5076
5077
5078
5079
5080
5081
5082
5083
5084
5085
5086
5087
5088
5089
5090
5091
5092
5093
5094
5095
5096
5097
5098
5099
5100
5101
5102
5103
5104
5105
5106
5107
5108
5109
5110
5111
5112
加筆訂正:
光の骸(再々改訂版)
/
ダーザイン
[08/1/22 20:30]
亡くなった甥の弟は当時まだ5歳でしたが、もう中学生になりました。優しくて良い子に育ちました。
光の骸(再々改訂版)
/
ダーザイン
[08/1/22 19:31]
昔書いた詩を本日加筆修正
散歩するように
/
水町綜助
[08/1/22 16:04]
加筆訂正
5.67sec.