かげろうのように
まなざしが彷徨う
冬のやわらぐ日差しのしたを
梅の木のみえる道をゆく
いくつかの季節のかどをまがり
いつのまにか
長い影が畦にのびる
ふりかえれば
遠く
畑のむこう ...
夜、雨の音がする。窓の外を見ると街灯に照らされた雨粒が猫の毛を散らしたように落ちていく。黒い水たまりの上を鼠が走る。雨は止みそうもない。
文机に向かっていつものように創作に行き詰まっていると ...
青い空に瑠璃ガラスを並べた春先
痙攣する舌先に触れたあなたのアネモネは赤い
涙よ
茫洋とした白い耳
風の上に流れる青いガラス細工の破片
太陽の下の蝋燭
蟻の死骸
...
茎立の切り刻まれて土の上
チベットでは装甲車がデモ隊に突っ込んだという。なにをやっているんだ!
僕はというと珈琲カップを片手に山崎ハコの『BEETLE』という曲を聴きながら、気分転換に ...
なんというか、お前らは美しい
どうしようもなく糞塗れーなお前らは
少なくとも私よりは!
素晴らしい生き物なのだ
虫けらだったころ私はぐちゃぐちゃに生きていたけど
あのぐちゃぐちゃは価値あ ...
今私たちに過去を見つめさせる現在があるように、私たちの未来は私たちの現在を今見つめている。
し、いっ!
あさがもうそこにきているんだ
わたしはもうまたないよ
せをむけて、かげをのばすんだ
しるよしもない
あなたは
わらわないで、
せかいがふるえる
しかめっつら ...
やけどしな
春あわだつ
白いひかり
営めば営み
腐るものも
育むものも
営めば営み
白いひかり
...
窓の外を
旅人が通った
新しい風が
吹いたから
わたしは
窓のなか
憧れと
少しの妬みで
彼を
見送る
さまよい続ける
旅人は
どこか颯爽として
窓の ...
何を指して倫ならずと呼ぶのやら 今はあなたの乳吸うばかり
ラブホ出て逆方向に去るふたり 振り向く男 振り向かぬ女
男などいらぬと笑うプリマドンナ 今日も酒場でディーヴァをくどく
飲み ...
眠れない夜に
眠ってしまった店を想う
焼き魚が食いたくて
冷蔵庫の灯をまさぐるが
プラスチックしか見つからない
ジュースを転がす
傷んだ腹がないている
鍋焼きうどん食おうにも
...
ぶらさがって いる
ただ
ぶらさがって いる
ただただ
ぶらさがって いる
明かりを灯らす
役割があるだけ
立派なのかもしれない
無味乾燥の心
ついには発火
くゆる煙は
...
『恋するピノッキオ』
「は、ハナは高いけど整形なんてしてないやい!」
と言う度
彼の鼻は高くなっている
『恋するかぐや姫』
ある夫婦が元気な女の赤ちゃんを生み、まるでお姫様の ...
飛ぶ鳥はとても軽いのだということを
わたしはときどき忘れる
飛ぶために鳥が捨て去ったものの重さを
わたしはときどき忘れる
鳥の骨は細く軽く
すきまだらけで脆いということを
150kg超 ...
砂浜のない水たまりがさみしくて砂時計から補充した陸
さようなら ― もとは接続詞なのだから ― 悲しむ理由はどこにもない
「リコーダーを縦笛とよぶ日 ...
試験中の教室の空気を切り裂いて鳩は勢いよく窓ガラスに突っ込むと
そのまま羽を舞い散らせて深い眠りに落ちた
人間はキューブリックが考えるより愚かしく
ゆっくりと進化だか退化だかを遂げて生きてい ...
その男の父母は頭脳明晰であつたが、いかんせん欠けた人間であつた。
その証拠にその息子は、うんと賢くうんと欠けていた。
彼は幼少の時分、「阿呆として生きねばならヌ」と思うた。
難解な数 ...
リセット後はじまるはなしさようならこんにちはまたいつかどこかで
第一話はなしはじめるひとがいて階段下でみんな聞いてる
着いてるの着いていないの君の足1ミリメートル浮いているんだ
水た ...
Aが庭に地下室を掘った。砂だらけだ。コンクリートで少しだけ壁を固めたらしい。雨が降っ
た。床は砂だから水がじめじめと出てきてそのうち水溜りになった。晴れていたらこの砂のベッ
ドがきもちいいのだと ...
ぽっかりとした人を見た
そいつはまるでがらんどんとしていた
不思議に思った
コイツは今まで何をしてきたのだろう?
ぽっかりと開いた目で何を見てきたのだろう?
がらんどんの心で何 ...
遠ざかる夏の約束今さらに水たまりに咲く蓮の鳴き声
失ったものなどひとつもないような ちいさな津波のあとのリセット
くちづけで透明なピリオドを打つ始まらないままの第一 ...
気忙しく流転する景色の片隅で
只管に平凡を刻んでいく人生を
ただ無造作に転がして
ただ締まりなく垂れ流す
雑居ビルの合間に重なった
生ゴミに卑しく貪りつく
道行く視線に無頓着を気取る
...
親指の爪割れるほど押し込んで戻らなくなったリセットボタン
第一話読み捨ててまた新しい本開くよな生活の果て
ショッキングピンクのコートでナニゴトか挑戦をしたつもりになってる
...
ファイヤーバードが
ときどき僕の心のどっかにとまって
翼を丸めて
うずくまってしまう
テレビでもネットでも
世界のニュースが流れている
その側で
キーボードを叩くたくさん ...
ゴミにはゴミの事情がある
使える筈の物がある日使えなくなる
とか
見栄えが悪くなった
とか
引越しするんで持っていけない
とか
人間が貼ったレッテルは
使 ...
保守的であることが、お前を駄目にしてしまうと
片手で数え切れる、僅ない友人らから同じ日のうちに云われたので
帰りぎわに籠一杯に酒を、
よりにもよってコンビニで買い込んで
帰宅するや否や ...
{画像=080317232228.jpg}
天は人の上に人を作り、
天は人の下に人を作り給う。
天は人に二物を与え、
天は人に三物を与え、
天は人に四物、五物を与え給う。
だから彼 ...
宇宙が
言い聞かせに来る
すでに来ている
宇宙が
月のまわりに輪をかいた
東京の夜にも
坂出の夜にも
はんぶんの月
そのぐるりに
神戸の夜にも ...
一人のひとの
こころに宿る
一つの宇宙
銀河の塵を何処までも
深く掻き分け泳いだ場所の
無明の闇の広がりに
ぽつんと一人
ひかりの人が
仏の姿で坐っている
...
海から浜に上がり、上の岩場を仰ぎ見る。げふ。
小魚で膨らんだおれの胃。
こみ上げる魚くさいげっぷ。
さてと、帰んないとな。
仲間達が続々と海から上がり、列をなして崖を目指す。
ぽ ...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
過ぎ去った日
Etuji
自由詩
2
08/3/18 13:10
『雨と目』
しめじ
散文(批評...
2
08/3/18 12:58
春先の痙攣
〃
自由詩
2
08/3/18 12:53
春
A-29
俳句
1*
08/3/18 12:21
美しいお前ら
因子
自由詩
4*
08/3/18 11:59
『今』
片 一
自由詩
0
08/3/18 10:17
Si!
昧
自由詩
1
08/3/18 9:32
春あわだつ
吉岡ペペロ
自由詩
6
08/3/18 9:19
窓の外を旅人が通った
風音
携帯写真+...
6*
08/3/18 7:41
夜歩く
紅林
短歌
6*
08/3/18 6:46
ひと炊き
佐々木妖精
自由詩
23*
08/3/18 5:52
道筋
FUBAR
自由詩
6*
08/3/18 5:47
恋する童話集
桜 葉一
自由詩
2
08/3/18 5:44
軽さへのあこがれ
佐々宝砂
自由詩
45+*
08/3/18 5:19
【短歌祭参加作品】グッド・バイ
簑田伶子
短歌
24*
08/3/18 4:14
創書日和「鳥」
虹村 凌
自由詩
4*
08/3/18 4:05
スピンオフ
影山影司
自由詩
2
08/3/18 3:53
【短歌祭参加作品】さようならこんにちはまたいつかどこかで
渡邉建志
短歌
5
08/3/18 3:35
_
〃
自由詩
2
08/3/18 2:44
necessary
maynar...
自由詩
0
08/3/18 2:43
【短歌祭参加作品】かげろふの、むこう
望月 ゆき
短歌
22*
08/3/18 1:20
野良でさえもない
松本 卓也
自由詩
0
08/3/18 0:19
【短歌祭参加作品】爆発しろ>人生
高島津諦
短歌
3*
08/3/18 0:14
ファイヤーバード
AB(なかほ...
自由詩
4
08/3/18 0:10
ゴミと人間の関係
doon
自由詩
0
08/3/18 0:08
デバイス
鎖骨
自由詩
1*
08/3/18 0:01
人生の平等さについての考察
beebee
自由詩
3*
08/3/17 23:22
宇宙
吉岡ペペロ
自由詩
3
08/3/17 23:21
涙ノ星
服部 剛
自由詩
3
08/3/17 23:18
動物奇想天外
六九郎
自由詩
3*
08/3/17 23:15
5043
5044
5045
5046
5047
5048
5049
5050
5051
5052
5053
5054
5055
5056
5057
5058
5059
5060
5061
5062
5063
5064
5065
5066
5067
5068
5069
5070
5071
5072
5073
5074
5075
5076
5077
5078
5079
5080
5081
5082
5083
加筆訂正:
美しいお前ら
/
因子
[08/3/18 12:44]
読み方のリードとして感嘆符をいれました
6.03sec.