海鳥が羽ばたいて行く
波音が声も表情も攫ってしまう
ここを離れれば全て遠のいてしまいそうで
時計は腕から外して仕舞った
すこしでも時間を忘れられればいいと
そう思っていたから
...
呼んでも来ない
呼んでは消える
声は鍵になり
あけるもの無く
何もせぬまま
そこに浮かぶ


塗り込められた
壁の扉
ふたたび現われ
何処へつながる
鳴るのはひとつ ...
あきらめて

いちばんこわいものはなに?

きらわれて

いちばんみえるものはなに?

かえらなくて

いちばんなくすものはなに?

よっちゃって

いちばんおいしいものは ...
恋ってなまえ

愛ってひびき

あたしっていう女

あたしのなまえ

あなたが口に出すと、ちっぽけなことがどうでもよくなる

あたしの名前すら消えて

あなたの声だけが響い ...
寒い国から南の国へ
赤く頬を染めた 友がやってくる
過ぎたことにくよくよするな
今宵は朝まで語り明かそう
お前と俺といつもの仲間と
酒と灯りがあればいい
友あり遠方よりきたりて
亦 楽し ...
アーモンド舌噛んじゃった冬日かな 叢雲の縁の輝く寒さかな 美しい犬がいた

おばあちゃんが しゃべっても
おじいちゃんが ふらり通っても
見慣れない客の私が そわそわ頭を下げて
みつめても
じっとして

娘が話しかけると
ぺたんとした長い耳 ...
ぎいという音も絶えたる冬日かな あんなこともあったな
さりげなく消えたから
追いかけねーよ
ランドリーの中で
誰かが来るの待ってる
文化包丁片手に
古いレコードを
回しながらの
待合いバズ

あの頃
良かったね ...
どうしたってこの繋いだ手が離れるなら
気休めの言葉なぞでなく
指を絡めた2つの掌を繋ぐ、
小さな楔を打ちこませて

膿んだっていい
どろどろに蕩けて2人でひとつのかさぶたに
なれたらいい ...
{ルビ荒=すさ}ぶりの手のひらを返して
寝息の間に
水を汲みにいく

逃げ出さない太陽のしるしと
ガラス窓の四辺に溶けこむコールサックの黒煙を
一枚ずつめくりあげる

この程度の渇き ...
気がつくと私は青い海の部品の一つで
どこまでもどこまでも沈んでいく
重力をなくした体は
潮をはらんでふやけたまま 
これは落下、と呼ぶのだろうか
そうか 海の底は青くなんてないんだ

こ ...
無造作に枯れ花捨てる気安さで 我も誰かを傷つけ来たり

マニキュアの光は鈍く武器にすらならぬ女の小道具として

雲隠れしたのはわたし 月もまた夕雲の陰泣いているだろう

愛こそが熱の媒体  ...
思いきり泣いたので
結構貯まった涙の玉
業者に売りさばくのも
良いのだけれど
私を悲しませたヤツに
思いきり投げ付ける方が
良いのだ

仕事終わりに呼び出した
人気の無いオフィスで
...
梅雨の季節が来た
じめじめして
生ぬるい様な
感じもする

部屋の中が
蒸し暑い
まるで
蒸し風呂みたい

また
梅雨の季節が
やって来るね

梅雨ばかり
続いていると
...
雨の日に
傘を差して
公園まで
行った

ブランコも
滑り台も
みんな
みんな
雨に濡れていた

誰も
いない
公園は
とても
静かです

雨の音だけは
聞こえます
さよならの後で
僕は泣いた
別れるのが
つらかったから

君には
もう
逢うことはないから

君の
笑顔は
消えることもなく
僕の
思い出の中に
いつまでも
残っている
...
病室で寝ていると
コツコツと足音がする

それは
アイのサイン

病院にいる人たちは
みんなスリッパ

スタッフだって
スニーカー

革靴のあのひとの足音だけが
コツコツ響い ...
ノックをしてみる
と、きちんとノックが返ってくるので
僕は待ってる

春になって数回目の風が吹く
見上げる空の青さも
鳥の羽ばたきも
風にさらされている皮膚も
本当は多分
言葉でしか ...
春の空恋の訪れ感じてる

春立ちてまだまだ寒波押し寄せる

春きざす冬になったり戻ったり
振り向かないでね
そのまま
そのままでいて

わたしが抱いている
この肩が
この首が
この背中が

わたしが全身を抱きしめているから

だから

物音がしても
振り向かない ...
まるで
ほら

粉砂糖かけた
クッキーみたいな
葉っぱ

あのひとにも
粉砂糖降り積もって

そろそろ
暖かい部屋に入って
お互い
かじりっこしようよ
堂々としていよう
国会議事堂や平等院鳳凰堂よりも堂々としよう
いやもう城になろう
武田信玄も言ったじゃないか 「人は城 人は石垣 人は堀」って
俺は全国の城さんと石垣さんと堀さんが羨ましい
...
{画像=080406010521.jpg}
時は来た。
静寂の内に夜はある。
白茶けた空間に私は浮かんでいる。
テレビは灰色の仮面を取り戻し、
電気ポッドはひび割れた声を上げる。
カーペッ ...
はじめての海
林の隙間から見える
とてつもなく高い
大きな大きな青い海

あれは空だよ
父さんと母さんは
笑ってたけど
あれこそが海だった

死ぬまで忘れない
遠く遠く

声がするから

風がやんだ

風をふりかえる

愛した肉は

東京で息をする

茜いろを

風を抱きしめた


涙をふいたら

さよならの意味

...
あーヤダヤダ

さっき別れたばっかなのに
もうキミの顔見たい

あの猫みたいなキミをギュッとしたい。

電話したらすぐキミは出て
ビックリしてた

嬉しそうなキミの声
ボクは ...
赤信号を誰も見つめなくなったね みな親指にだまされてるね


液体が揺れて、右往左往している、栓の在り処は知って/いる、け/ど、//


『……言動は意味不明で取り調べは難航〜』 羨望でニ ...
灰が落ちそうなんですが

無理に引っ張ったら
何か違ったものまで取れそう
どうしてこんな状況なのか
無闇に冴えた頭脳で分析しよう

そうか!
乾燥肌に二月の空気
つけっぱなしの暖房
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
「海辺」菊尾自由詩308/2/27 17:49
ノート(空と午後)木立 悟自由詩208/2/27 17:30
おやすみ猫のひたい撫...自由詩308/2/27 16:46
名なしの夢自由詩008/2/27 16:45
友ありてchoco3...自由詩008/2/27 16:40
冬日2A-29俳句5*08/2/27 16:34
寒さ俳句1*08/2/27 16:32
美しい犬  〜ペロリーナさんへ〜ましろ自由詩5*08/2/27 16:20
冬日A-29俳句4*08/2/27 15:57
グラインド・コア(vinyl)竜門勇気自由詩0*08/2/27 15:44
ほちきすユメアト自由詩008/2/27 15:26
融けるものなど、ないclef自由詩1*08/2/27 14:24
シュノーケル伊那 果自由詩5*08/2/27 14:07
別れの一日(ひとひ)短歌4*08/2/27 13:39
なみだ投げ木屋 亞万自由詩1*08/2/27 13:24
梅雨の季節妖刀紅桜自由詩2*08/2/27 13:09
だれもいない公園自由詩3*08/2/27 13:05
別れ自由詩5*08/2/27 13:00
足音がする風音自由詩2*08/2/27 12:38
ノックたもつ自由詩2408/2/27 11:04
寒波夏川ゆう俳句008/2/27 7:49
蜃気楼風音自由詩1*08/2/27 7:46
sugar cookie携帯写真+...1*08/2/27 4:25
堂々道!新守山ダダマ自由詩208/2/27 3:49
さあ眠りの時beebee自由詩3*08/2/27 2:55
はじめての海小川 葉自由詩308/2/27 2:19
抱きしめた風吉岡ペペロ自由詩308/2/27 2:05
ボクはキミキミキミ赤澤るろる自由詩008/2/27 1:53
体内にガーゼ石畑由紀子短歌208/2/27 1:35
上唇に煙草のフィルターが張り付いた件について松本 卓也自由詩208/2/27 1:15

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