或る三等星を巡る地球は虹に袂があって
 生む糞は三千年の香り
 春秋の朝日に照り映え雨露に溶けず佇んでいる
 五寸ほどの身
 中心を分かつひび
 通る風が言葉を作る
 
 一頭の牝牛が ...
塞がりかけた傷を抉るように不幸は連なりやってくる。
痂の剥がれた傷は更に深く赤くなる。
いっそ殺してと叫んでも呼吸は乱れながらも正常で。
死神の気配は有りもしない。人生を離脱したいのに。
投げ ...
掠れてゆく記憶から
立ち上る陽炎

痛みだけが今もあせずに
あの恋の結末を主張し続ける


いやでいやで仕方のなかったはずの
あれやこれやは影もなく
楽しかったことの輪郭だけが
...
気持ちが柔らかい。

久しぶりに入った、

お酒のせいかな。

雨が降ったのかな。

アスファルトが濡れてる。

空は晴れてた。

唄が無理矢理、

体に入ってくる。

...
 
 
木製のパレットに
弾かれていく、水泡
そこから零れ落ちる/滲む
たくさんの、はじまり
 
かたどった筆先を
やわらかく
浸した水面には、
ほのかな色を持った
円卓が
広 ...
 

 そうか、知らない町へ行くのか、もう少し僕に喋らせてよ。もうすぐ来る季節にどんな気分で臨もうか。競合する原風景の眺望、{ルビ世界=WORLD}の真っ只中で見透かされそうな暴走、ささやかな歌や ...
純白のタイル部屋
点滴へ極彩色の毒が混じる
盲目の患者は知らない

紛れもない黒さだけの汚れ
唯一の猶予は濃淡
カーテンが風を浴び
毒が混じる

甘いかをり
バラとアーモンド
患 ...
何をそんなに泣く
何か悲しい出来事が起こったんだねぇ
玩具をお姉ちゃんにとられちゃったか

よしよし。

その玩具は、君にとってとっても大事な宝物だったんだよね
君にはそれが全てだったん ...
予定のない週末に
予定を入れた


 噴水を見に行く。

それで噴水を見に出かけた
ぼんやり缶コーヒー飲んだ
マラソンする人をながめた
虹が出た
ひとりぼっちだった


予定 ...
しっかりした冬だったから

色づきは

とびきりのやつを見せてくれるだろう

裏切ることもなく

期待に添うわけでもなく

ひとつきもしないうちに

まいにちさくらになるだろう ...
大井町


おい



大井町

お、お、お、お、お、
おい、おい、おい
ま、ま、ま、まってくれよ
ちょっとちょっとちょっと!

大井町

おかげさまでまあなんと ...
どこにも行くあてがなくて
彷徨っている
頭の壊れてしまった肉親に疲れ果ててしまって
終の棲家を探している
認知症患者じゃなくて
ただのおばあちゃんなら
まだ寂しく思う心があっただろうか
...
「おかあさん、そとがさわがしいね。
「冬と春がおすもうをとっているのよ。
「ふーん、どっちがつよいの?
「そうね。
 まだ寒いから、冬のおすもうさんかな。
 でも、さいごは冬のおすもうさんは ...
如月末日
今日も冷たい風と陰い空の日で
重いからだと虚ろうの胸の灯で
まっとうに奥行きのある
なんでもない日でした




昇り沈み陽は巡り
欠けてゆく ...
風の音が聞こえるでしょう

ほらね

何かを伝えるために
いつでも 風は必死なの

だから時々
大泣きしてしまうこともあるわ

その後は
優しい歌声を響かせて

心をふんわ ...
有難う
有り難う
ありがとう
何度口に出したら
つたわるのだろうね

只管に書きなぐったのは
感謝の言葉

どうか
どうか
仕合わせでいて

のこしたいものなんてないよ
...
気づいたら
いろんなひとが
両手で込めて 
差し入れてくれた

おにぎり

箸もつかえないくらいに
元気なくなったとき
たべるといいよ、って

おにぎり

すかすかの ...
色鉛筆
画用紙のお日様
油性ペンでフローリング

コマ送りの散歩道
飛んできた野球ボール
チクチク芝生に寝転んで
雲はないけど

球根はちゃんと買わなきゃ
爪もちゃんと切らなきゃ
...
無垢なるいのちをみつめる光は
かげることのない心臓だ

だからそのいのちの影は
しずむことなく
みちるばかりで
月の亡霊のように 果てしがない海原をひっぱる

陸地の無い水平線上に ...
永遠に議論になりそうで深刻な問題、
「卵かけごはんに何を入れるか?」

・揉み海苔は絶対外せない
・ちりめんじゃこを入れたい
・しょうゆのみ!
・味の素、入れていい?
・鰹節がなきゃ
...
タバコから出るひと筋のけむり
換気扇に引き寄せられ ゆらゆらと昇っていく

タバコから出るひと筋のけむり
線香の煙りのように ゆらゆらと昇っていく

タバコから出るひと筋のけむり
疲れた ...
挨拶は「今晩は。」
説明のつかない虚ろな景色を背にして二人は遊ぶ
逆回転のカタツムリの殻ばかり集めるコレクター
「薄紫の笑顔が特徴的です」
君が見る夢はいつも捩れて歪んでる

し ...
まっさらな
まっさらな
愛を 君に

そうしてそっと目を閉じるから
私が目を開くまでに
何処かにいってよ

君との約束を守ろうと
躍起になった私はどんな風に映ったのか
下らないと言 ...
果てない道の先には
いったい何があるんだろう

アクセルを踏みしめる
道端の草は崩れて
線になる
風景はみなみな溶け去って
線になる
僕は
センターラインに沈み込む

過ぎ去った ...
わたしは

耐え切れなくなって
海へと走りこんだ

冷たい海に
飛び込んで

もう

これ以上はもう

わたしは大声で泣いた
真っ青な海の中で

浮き上がったわたしは
...
世の中は回る回る
人は回る回る。
地は循環する
水は廻る廻る

世界と一体になり
逆らわず
品行方正に
常に正しく

悪魔の誘惑に
負けずに
清く正しく慎ましく
そうすると得 ...
梢重なるアーケードにて
グリーンがスパークリング
幹は苔生すブラウニー
抹茶泡立つ粉末に
サクサク砕けざらめ糖
踏み締めてはならぬ足

酔いの帳が辺りを包み
歩く足元サクサクと
サク ...
 夜の道標 風の音が聞こえない日は
 途方に暮れてただ通り過ぎるのをまっている
 ほんの少し耳をすませて
 心の中の何かが動く音を聞いてごらん
 今までの軌跡が 何かを教えてくれる
さらしてしまえって君は言うけど
私っていったい何だろう?
雑誌を飾るあの子みたいに
真っ赤なフリルも着たいけど
「似合いっこない」でまたジーパン

許してあげなって君は言うけど
欲しい欲 ...
灰皿につもる吸殻 砂時計よりも確かに時を刻んで

思春期は置いてけぼりで悼みすらなく見上げいる二十歳の空よ

夕焼けに溶かされてしまえ 毎日をつくる形のあるものすべて

くすぶってむしばん ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
 麻痺鈴木自由詩108/2/26 0:43
[生命線]東雲 李葉自由詩008/2/25 23:49
name of pain衿野果歩自由詩208/2/25 23:23
おぼろづき。狠志自由詩208/2/25 23:05
みずの春彩山中 烏流自由詩4*08/2/25 22:40
首吊りロープ雨を乞う自由詩3*08/2/25 22:32
機械的排除形態夜恋自由詩108/2/25 21:44
赤子ukiha自由詩1*08/2/25 21:41
予定のない週末ふぁんバーバ...自由詩11*08/2/25 21:25
まいにちさくら吉岡ペペロ自由詩308/2/25 20:58
大井町ひらりん自由詩208/2/25 20:40
施設へ暗闇れもん自由詩108/2/25 20:29
大風とおすもうさん寅午自由詩508/2/25 20:12
つれづれ鎖骨自由詩1*08/2/25 19:59
風のように渡邊永遠自由詩308/2/25 19:46
9月5日三上あず自由詩1*08/2/25 19:14
おにぎり唐草フウ自由詩10*08/2/25 18:52
レイディーバードと黄色のチューリップsunaos...自由詩2*08/2/25 18:44
心臓こしごえ自由詩6*08/2/25 17:52
卵かけごはんに何を入れるか?風音散文(批評...5*08/2/25 17:47
タバコここ自由詩5*08/2/25 17:38
「コラージュ」菊尾自由詩3*08/2/25 17:37
金平糖三上あず自由詩2*08/2/25 17:14
アクセス由志キョウス...自由詩208/2/25 16:57
おいしい海水風音自由詩3*08/2/25 16:56
万物流転ペポパンプ自由詩4*08/2/25 16:02
吠える針葉樹林木屋 亞万自由詩2*08/2/25 16:00
道標伊那 果自由詩0*08/2/25 14:10
「誰が私ですか?」高槻 空自由詩808/2/25 14:06
二十歳のころ②伊那 果短歌2*08/2/25 14:06

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