脚を焼く火が
胸にとどく前に消え
ふたたび冠のかたちに現われ
両肩を抱き燃えつづけている
まばらな陽のなか
あなたは身を反らし
地と空のきわ
水と空のきわを
飛 ...
恵みの雨
喜びの雨
家の中で
寛ぎの時
ゆっくりと寝て
テレビをかけて
バイオリンの音
胸に透きとおる
悲しみの涙
苦しみの涙
全ての物が
人徳となる
いつもいつも君から手紙を届くのに僕は君に返事はしない。僕はサボテンの花だから君のみるくがいる。でも君は呉れない。百円coinが足りないんだというんだ。そのくせ筍はかってるだろう。僕に筍を喰わせろよ。君 ...
五月の饗宴は
フラ・アンジェリコの描いた
受胎告知
のあの場所で始まる。
すでに
マリア
もガブリエルも
いない。
しかし緑色の光線にあふれて
紫色の影が遠近法の柱を飾っている。
...
年老いた彼はいつも
解剖学者の手つきで
本を読む
夏草が道を覆い隠す勢いで家中に繁茂した本達は
彼の手が触れた瞬間にほんとうは
喜びでかすかに震えてしまうのだが
自分たちは死体 ...
人々の行き交う夕暮れの通りに
古びた本が
不思議と誰にも蹴飛ばされず
墓石のように立っていた
蹴飛ばされないのではなく
本のからだが透けているのだ
聴いている
時 ...
掴みきれない砂を
別れ際におとした
5月の夜空は
何も知らなすぎる
またね、と約束して
帰ってこなかった人を
悔やむ
その先に空白
・・・
わたしは正しい ...
その男は長すぎる余白を嫌う
長すぎる沈黙を嫌う
長すぎる空白を嫌う
長すぎる余白設定を嫌う
長すぎるスペースを嫌う
長すぎるスペースキーを嫌う(英語キーボード!)
...
コンペイトウの 角を数えてみたけれど
よくわかんなくなっちゃった
だからコンペイトウの 角をおったの
まるいコンペイトウ
少しあまくて
角のぶんだけ
いとおしい
単純な味 ...
涼やかな
初夏の香り
漂って
滴を湛えて
一斉に
陽にむかう
草花たちよ
緑の宝石のように
貴重で
美しくて
その
生きるちから
涼やかな
初夏の香り
漂って
薫風
5月が
きた
傷口をいじれば
いつまでたっても治らない
そう知りながら
この手は気づくと触れている
もう忘れていたあの日の傷跡を
いじり過ぎた浅黒い影が
遠い過去の空白に
うっすら ...
怒りがきみの総てをひたすとき
きみは一つなぎの皮膚だ
つま先から脳天まで体を奪われ
きみはただのペットボトルだ
わけもなく心が震え
泣くことさえで ...
本のページをめくる
あなたの指が
風のようだと思った
あなたの中で
長い物語ははじまり
長い物語はおわる
本を閉じると
あなたはすっかり年老いて
物語のドアから出てゆく ...
此処が不幸の奈落であるのなら刃向かう事も出来るでしょうに
其処が絶望の奈落であるのなら違ってしまう事も出来るでしょうに
それは大層甘美な響きに聞こえるでしょうに
貴方は誰かの気まぐれな優しさ ...
アルコールは好きだが普段あまり能動的に飲むような事はしない。だから、そんな自分にとって友人との小さな飲み会というのは貴重な時間の一つだったりする。ただ、その場が楽しいからこそ、後になって訪れる反動と ...
トマトは青くだんだん赤くなる
形は流線型
上から見れば緑の星が見える
トマトはピカピカツルツル
かわいいんだよね
火であぶって水にいれれば光が肌に拡散
良くみてみたくなるよ
維管束が ...
風がそよいで
夜を駆け出して
どこに行けばいい
あなたのところへは
行けない
もう
引き裂いて
もつれたストーリー
違う物語を
お互い探して
風がそよいで
...
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たけすぎた蕨を手にして
にっこりと笑う母の手は緑に染まる
蕨煮て
灰汁(あく)ぬく母の背を迷い
山を降り来た一匹の蟻
にっこりと ...
言葉の近くで
酸素を見ています
午後に置き忘れた椅子から
ずり落ちているあれは
靴の始まり
裏側を覗くと
もう誰もいません
+
金歯の中に広がる曇り空を
...
長さが
ちょうどいいので
いつもその道を歩いた
長さは長さ以上に
距離ではなく時間だったから
帰る家もなつかしい
廊下の床がゆるんで音が鳴るのは
散歩と人の長さが
同じ距離に ...
繋いでいたはずなのに
いつの間にか
いなくなっていた
誰かと影踏み遊び
また日が暮れて
皆はどこかへ帰ってゆくのに
僕だけ帰る場所がないよ
灯る家の明かりは
温かくて僕だけに冷 ...
脳みそがオナカスイタとマクドまで連れてく朝食30分後
ランチメニュー前に「シャワーノジカンダ」と蛇口を全開にする胃袋
オヤスミノジカンガキタヨと脳みそが店仕舞いする午後4時2分
...
朝露の反射が前頭葉を貫いた
古い文字盤が12時間前から
崩れ落ちてリビングの雪になる月曜日
イエスタデイズ・ペーパーのまだ疲れていない端で
世話焼きな精霊どもが次々と指を損ねる
...
濡れた髪が身体に触れないように
これ以上汚されないように
自らの体液だけで身体を洗う
誰とも交わらない性交をする
一度汚れてしまえば
構わずにいられるのだろうか
同じ匂いがするこの海で ...
再現できない放物線
なんども見つめていた
予感をこわすに足りる
大義名分なんて
この身にまだあるのかい
おまえのことさがしてた
過去形?
おれっち ...
ほどけてしまいそうな
女の子のからだから
春をとり出してならべる
つみぶかい瞳が
まだそこにおよいでいる
名前の知らない五月の旗
活字から顔をあげて
だれをみる
外をみた
窓 ...
(おとなたちは
刃物は人に向けてはいけないと
人のころしかたは上手におしえてくれたのに
大切なひとのいかしかたは
おしえてくれなかった、)
こまくの上で今一度 ...
朝露と見紛うばかり山の藤
赤い傘広げ日を待つハナミズキ
さびしやと俯いて咲く八重桜
この世には
古式ゆかしい
甘酸っぱい
そんな秘密があるようだ
夜を眠らずに
真摯の闇に歩けば
それはきっとわかる
自然と知れるもの
わたしは切ない恋をした
うすピンクのパンジ ...
ええ
主人のことは愛していましたよ
もちろん子供たちのことも
なぜこのような事になったかなんて
説明できないわ
(直接的な方法ほど
恨みが深いなんていいますが)
私が包丁を選んだ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
むらさきの むらさきの
木立 悟
自由詩
6
08/5/2 20:43
Rainy Tuesday
ペポパンプ
自由詩
6*
08/5/2 19:48
竹の子と僕 。
すぬかんなが...
自由詩
1
08/5/2 19:10
饗宴2
音阿弥花三郎
自由詩
0
08/5/2 18:16
ネクロフィリア
六九郎
自由詩
4*
08/5/2 17:37
詩人の肖像
服部 剛
自由詩
11*
08/5/2 17:30
ああ
唐草フウ
自由詩
7*
08/5/2 16:48
【長すぎた余白】
つむじまがり
自由詩
4*
08/5/2 16:37
13つぶのカス
さわ田マヨネ
自由詩
6
08/5/2 14:27
陽にむかって
風音
携帯写真+...
3
08/5/2 13:11
無名のひと
服部 剛
自由詩
5
08/5/2 11:51
感情
草野春心
自由詩
2
08/5/2 8:24
風
yo-yo
自由詩
21*
08/5/2 6:30
奈落
風見鶏
自由詩
2
08/5/2 4:53
バッドトリップ
〃
散文(批評...
2
08/5/2 4:24
トマト
もち子
自由詩
2
08/5/2 3:00
夜を駆け出して
風音
自由詩
1
08/5/2 0:25
春の迷い子
beebee
短歌
7
08/5/2 0:16
童話の続き
たもつ
自由詩
18
08/5/1 23:36
むずかしい散歩道
小川 葉
自由詩
11
08/5/1 23:35
独りぼっち
AKiHiC...
自由詩
2
08/5/1 23:21
体内時計
紅林
短歌
3
08/5/1 23:11
徐行運転を続ける旧型のブルーバードの不安を煽るような排気ガス ...
ホロウ・シカ...
自由詩
4*
08/5/1 22:39
波打ち際で
かのこ
自由詩
1
08/5/1 22:34
愛のために
吉岡ペペロ
自由詩
4
08/5/1 22:24
メーデー
アオゾラ誤爆
自由詩
25
08/5/1 22:09
たいせつだったひと、
春日
自由詩
0
08/5/1 21:04
5月の花
亜樹
俳句
0
08/5/1 21:03
秘密
よしおかさく...
自由詩
3*
08/5/1 21:01
あかさたな限界
RT
自由詩
4
08/5/1 20:58
4979
4980
4981
4982
4983
4984
4985
4986
4987
4988
4989
4990
4991
4992
4993
4994
4995
4996
4997
4998
4999
5000
5001
5002
5003
5004
5005
5006
5007
5008
5009
5010
5011
5012
5013
5014
5015
5016
5017
5018
5019
加筆訂正:
退廃日報
/
餅月兎
[08/5/2 18:10]
大幅修正、そして改題しました。早い時期にポイントを下さった皆様、申し訳ありません。
ポプラの木
/
服部 剛
[08/5/2 17:12]
今夜の朗読に備え、初期の詩を少し推敲。
4℃
/
umineko
[08/5/1 23:19]
ちょっとだけ 080501
7.68sec.