短歌。刻一刻と色を変える空に寄せて。



・朝焼けに浸すこの目に映るもの あなたと共に眺められたら


・紺碧を切り裂く白い蚯蚓腫れ あの飛行機は何処へ行くのか


...
角砂糖ひとつ、つまんだら分かった
冷めたお茶の底にもうひとり
わたしがいるの

少女は集合体で出来てる
丸いもの、赤いもの、風きり羽根のコレクション

もし彼女の身体を裂いたなら
...
遠くに浮かんだ憧れを 
指を咥えて見ていても 
訪れること無い幸福は 
舌を出して飛んでゆく 

路面に映る人影の 
胸に{ルビ嵌=はま}った丸い水鏡は 
誰もいない夜道を往く 
独り ...
 カレー専門店で千何百円のカレーを食べた次の日に、三百円のちょっと高めのレトルトカレーを食べたんだけど、どっちも同じくらいうまかった。でも、おすし屋さんで食べる一皿千何百円のマグロと、コンビにのすしを ... カメラのレンズの向こう側 

(フラッシュの光る瞬間) 

やがてすべての人々は 
家族も友も恋人も-------- 
昔のままに時間を止めた 
一枚の写真に納まり 
見知らぬ未来の誰 ...
毒林檎を食べて死ななかった 白雪姫がいるように

姫というヤツは、毒より強い

ケダモノとクダモノとで できている

動脈と静脈みたいに 

ケダモノとクダモノが

体の ...
擦り切れてゆくならゆけよ思い出もいつか死ぬなら意味などなくて



呼吸するように存在してたきみそこにいたきみもういないきみ



そうやって温暖化だけが進んでく黒 ...
「幸せの{ルビ蜻蛉=とんぼ}」が 
空の何処かへ飛んでいったら 
わたしは畦道の案山子となり 
両腕をひろげ 
ひとりっきりで立っていよう 

 ``
  への 
     も へ   ...
晴れやかな空を風がわたるというが

晴れやかな空をわたるのは風ばかりではない

晴れやかな空をみる人もまた

晴れやかな空をわたる

晴れやかな空をみる人が

晴れやかな空に悲しみ ...
夕焼けを
陽が沈むまで見ていたい
そう思いながら
いつもかなわない
夕焼けを見るのは
いつも帰り道の途中
遠くの森は
暗く沈み始め
自分の影さえ
別の生き物に見える
世界のすべてが ...
砂の降る慌ただしい時間

追われて
追いつかれて
消えてった

オブラートで隠した影法師
穏やかに流れ始めた星の砂

量れない時間の中で
三日月の美しさに見とれていた

切なさを忘れた鳥が渡る
あなた ...
殺人事件のあった部屋で
終始悲鳴をあげている誰か
飲み込まなくてよかった何か
気にとめないでよかった在りか
眼のかすみだと思い込んで
そこに居た影を忘れた



たちくら ...
青空に開いた無数の穴
そこからこちらを覗く眼球が
光はねじられ裏返され
それは星々の唾液
地上を焦がす
宇宙が足元に広がって
臭気を放つ
俺はその上を
サンタのそりに乗って滑っていくん ...
紙の水面から沈んでいく
鋼鉄の季節、眼はあなた
乾いた舌で皮脂の
履歴が記された頁を朗読する
排水機場の細かい部品が
錆びて赤茶けていく
ざらざら、その過程
時間はあなた
 教会の壁は白いものだ
 僕はそう思う
 緑色の夏の池の前に立って
 池の向こうの森に
 屋根と十字だけが見える
 教会に行こうとしないままに

  *

よく晴れた休日には
出歩 ...
もはや不味くなるばかりの煙を吐きながらその渦に、下手な嘘をマジな顔で吹き込んでみるたびに君と少しずつ時計の針の振り幅がずれてゆく。
僕はそんな秒針を飽きることなく眺めている。
「あれはいつの日のこ ...
 誰かと一体として生きることを望むのは
 愚にもつかない愚
 皮膚一枚を隔てた男(ひと)の中には
 わたしへの異物が渦巻いている
 
 さて思い切ってその内臓のなかに腕をつっこんで
 あな ...
私は薄暗い部屋に閉じ込められていて、毎晩(ここに来てからずっと晩なのだ)、手探りで秘密の通路を探す。私はいつもそれを見つける。通路を辿っていくと私を閉じ込めた奴の寝室に出る。秘密の通路は無数に穿たれて ... 仕事をすませる

いつもよりうたぐり深い目で

ぼくはしばらく町を見つめる


SPに護られた元首は

スイートルームで

やっと一人きりになれた

元首はその役柄を

椅子にかけ、そとを眺めた


...
コーヒーに角砂糖を入れる
ろうそくの赤い光
サイホンの音
半日を振り返る

BGMに癒される
楽しくなる
何も考えない
脱力する

歯を食い縛り
気合を入れる。
午後も頑張るぞ ...
5月というのにこの寒さだ
風邪をこじらせてしまって微熱が出ている

昨日バウハウス展に行った
ドイツワイマールが生んだ芸術は無機質で冷たい

芸術は時代に生まれ、伝統的な技術が加わって新し ...
 3時間目の中ごろ、隣の教室で大きな破壊恩がした。中央廊下に面している4つの教室の扉がいっせいに開いたが、窓から見える階下の教室の中には、実にまったりとした空気が流れているように見えた。
 ガラスの ...
風船
たくさんふくらます

ぷうぷう
ふうふう

赤や
黄色や
青色や

マーブル模様は
お気に入り


全部自分でふくらます

今日のお天気よりも
私の気分が軽いか ...
環状線にぽつぽつと
浮かんでは消えていく煙草の灯かりをじっと見つめながら、
続け様に潰してみた青春は
涙では遅い、と呟く
煙草を消す仕草のような生き方をして
最後はやっぱり煙になんのかね
...
  泣き疲れてのぞきこんだ空も雨
  たわ言が散らかった僕の部屋
  窓を叩く春の音は春のままだった
  今日は木曜日
  朝顔のツルが絡んだ夢をゴミに出さなきゃ



  手 ...
秘かに微かに
静寂の
濡らして浸す
足元に

広がり狂う
透明な
心の野原に水が湧く


叫びは深い
悲しみに
孤独は深い
黄昏に

心の情緒を知るたびに
心の無常を知 ...
失ってしまった何かを探しに俺は旅に出る
といって玄関を出て、2歩で見つかった
俺が失ったもの

それは



鋭さ

ユーモア

若さ

好奇心

向上心

ルック ...
冷蔵庫のモーター音と十三夜 鮮度をたもつ死にたての肉



振り下ろしゴトリと落ちたカマ、頭 あなたと絞めた女の眼に似て





パーティは終了しました 台拭きが反芻してる二つの ...
         080510



生まれたばかりの赤ん坊
歳を喰った赤ん坊
仲良くならんではしゃいでる

これから通る寄り道は
怖いお化けが威張ってる
拳骨 たんこぶ 雛あ ...
高速の高架と高架の間より降り来る雨を見上げてをりぬ
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
色を変える空に相田真理子短歌108/5/12 21:25
少女の行方は知れないミゼット自由詩0*08/5/12 21:25
暗夜の道 服部 剛自由詩208/5/12 21:20
ぐぐ風船6号散文(批評...108/5/12 21:05
献花 服部 剛自由詩408/5/12 20:52
野薔薇るるりら自由詩9*08/5/12 20:48
夏へ春日短歌008/5/12 20:38
案山子の顔 服部 剛自由詩008/5/12 20:36
晴れやかな空Etuji自由詩208/5/12 20:34
夕焼けにフクスケ自由詩208/5/12 19:53
追いかけっこ見崎 光携帯写真+...208/5/12 19:01
いまの名前ホロウ・シカ...自由詩2*08/5/12 18:13
時計ぎよ自由詩008/5/12 17:15
水面たもつ自由詩408/5/12 16:55
夏の池水町綜助自由詩808/5/12 16:01
サラマンダーしろう自由詩008/5/12 15:23
異物伊那 果自由詩008/5/12 14:13
無題10010自由詩008/5/12 13:37
ふしぎな町とふしぎな雲吉岡ペペロ携帯写真+...408/5/12 12:54
昼の喫茶店にてペポパンプ自由詩6*08/5/12 12:52
BAUHAUS西日 茜自由詩5*08/5/12 12:32
Nアイバ シュ...散文(批評...008/5/12 12:16
風船ふわり舞狐自由詩6*08/5/12 11:13
悲しみの流れかた黒子 恭自由詩008/5/12 11:01
僕は君の中に居る草野春心自由詩0*08/5/12 8:23
水野原オレンジ自由詩008/5/12 4:54
RPGスクールudegeu...自由詩2*08/5/12 3:29
キッチン/ミッドナイト石畑由紀子短歌208/5/12 2:05
盆地あおば自由詩2*08/5/12 1:39
A-29短歌3*08/5/12 0:19

Home 戻る 最新へ 次へ
4964 4965 4966 4967 4968 4969 4970 4971 4972 4973 4974 4975 4976 4977 4978 4979 4980 4981 4982 4983 4984 4985 4986 4987 4988 4989 4990 4991 4992 4993 4994 4995 4996 4997 4998 4999 5000 5001 5002 5003 5004 
加筆訂正:
サラマンダー/しろう[08/5/12 15:39]
とことん推敲。
サラマンダー/しろう[08/5/12 15:27]
ちこっと推敲。
5.13sec.