梅林に跳ねる少年よ
その将来はゝつきりと
おれの眼をなめずる
生きて生きてゆけ
桃苑に笑ふ少女よ
その蕾はおぼろげに
おれの眼をあざむく
死んで死んでゆけ
じんわりした
今まで瞼を閉じて冷たくなっていた
体の寂しさに
さいなまれるように
心の中で動きはじめた鼓動が
どれだけ小さなものでも
本当と思えた
痛かった
春の朝その ...
ここどころかどこにもいないと考えるのが
妥当だと思っちゃいるが
神様からポイントなしのコメントで
導いてほしい
どこにもいないと考えるのが
妥当だと思っちゃいるが
神様からポイントがほ ...
育つために撒かれた種
飲み干されるため血にまみれたトマト
食べられるため握られたおにぎり
焼かれるために横たわるメロンパン
プチられることなく窒息したプリン
時代に見捨てられ
度々俺の ...
そら豆娘はそら豆に似ている
みんなに"そらちゃん"と呼ばれては
プクッと頬を膨らませて
ちょっと睨む
今年もそら豆がおいしい季節がやってきた
一年のう ...
春告娘が電車に乗っている
ホーホケキョと鳴くわけでもなく
腕まくりをして吊革につかまっている
その腕の内側の白さが
僕に春を告げる
夏の終わり
もう
秋が近くに
来ていた
とんぼが
飛んでいる
たくさん
たくさん
橋の下の
川に
飛んでいる
えさを
さがしているのか
あっち
こっち
行ったり
...
陽だまりの中で
広い野原を
子猫たちが
とびまわっている
草や
花を
口にしながら
じゃれている
まるで
会話を
しているかのように
迷子になった
子猫たちは
鳴きな ...
歌えなかった歌は
いつまでも心に残って
しかたなく歌った歌は
もう忘れてしまった
みんなとの思い出を
忘れてしまった
ひとつ上に生まれれば
あの歌が歌えただろうに
そうしたらみんなとは ...
オーロラって
とても
きれい
空一面を
いろんな色で
飾っている
いろんな色が
あたり一面に
広がっていく
まるで
いくつもの
光を見ているようだ
オーロラは
と ...
きみが少し元気なときに
庭に植えた白梅に
真珠の粒がころころと
それは春の序章とも言える
きみが好きだった春の 前髪が見えて
それはきみの季節とも言えるが
メディアから塗りつけられる春 ...
霞みのとれた空のブルー
宇宙が透けている
白がこぼれる
木に花の咲くふしぎ
少女の純潔を黄色でよごした
僕たちはあれからどうした
宇宙が透けている
軒先で ...
丸い坂を転がり落ちていく
ポケットの中のウエハース割れる
水の流れは眺めているだけで
どうしてこうも切ないのだろう
早朝始まる前の早すぎる旅立ち
誰の声も僕の耳に届かない
決めたから 僕は ...
てのひらから
つばめの影が飛び立って
どこへやら
つと
消えていきました
わたしはひとり
立ち止まっていたのです
自動車に
跳ね飛ばされるドラマを
軽くいなして歩きます
小さな翼に ...
きみをおもいだす
よるはいつも暗く
窓に映るぼくはすこし歪んでる
あめが降れば街は滲んで
みずたまりに落とした絵の具のようさ
揺れて、染みて、きみになる
あさはいつも正しくて
羽 ...
桜までの
短い春
木蓮が
街を飾る
微かな芳香に
見上げると
空にくっきり
クリーム色が
映えた
今日で
この街とも
さよなら
木蓮が
そよいで
私に微笑んだ
急いでドーナツを
むしゃぶり尽くす
「おいしいね、おいしいね、お」と
言いながら
三日月を見上げている
冷たい夜風など吹いている
昨日誰かが交通事故で死んだらしい
雪道でスピード出しすぎ ...
このいくつもの欠片に砕けてしまった僕の姿は
君のせいじゃない
不安になっても
希望を失っても
どうか自分を捨てないで
君の今は間違いじゃない
君が進む未来は決して易しい ...
『誰か拾ってあげてください』と書かれたダンボール箱の中に2匹の可愛い子猫が捨てられていて、次の日またそこを通って見ると、2匹の猫は既に安らかな眠りについており、ダンボール箱だけが望み通り拾われていた。 ...
あたためて 少しだけ
おかしいでしょ こんなのは
あたしはあたししか愛していないって
誰が言うの
あたためてよ 冷たい毛布
壊れる少し前に望んだ空の色が
煤 ...
絶え間なく 揺れ動く 空間
絶え間なく 生まれ変わる 情熱
一秒一秒 どの時も 細切れの時間の中に
産み落とされては 腐っていく 感情
ほら また生まれて
泡のよ ...
旋盤工の父は
若い頃に失くした左手薬指の
近位指節間関節から先を西日に透かし
今にも落っこちそうな細い指輪が後光のような部分日食に変わり
そこから風上の藪のように散るキリコに似た物陰に埋もれま ...
何の変哲もない住宅街
築20年以上の家が多くて
いわゆる団塊の世代のマイホームが並ぶ
父が団塊の世代にあたるわたしは
この町に生まれた
入学式のたび桜並木の下で写真を撮った
1番大 ...
くすみ汚れたその翅の
美しさのないさざなみの様な紋様の
幻惑 潤みきった私の
目がかつて切望した婦人の姿 雀蛾よ
そうやってお前は拒んでいた その
冷え切った身から刻み付ける響きの
出 ...
今日はつめたい雨
明日は多分温い雨
しとしとと濡らされて
嫌だな、篭りきって弱った身体
はるさめになってしまう
内側は殊にきたないから
黒いはるさめ
気持ち悪い
...
新調したエナメル靴の横に
男の吐瀉物が置かれていて
半透明の中身は
昨夜のサーモンやパスタやブロッコリーがそのまま
散らかした紙くずは
あっさりと片付けられ
返却期限のDVDは持ち去ら ...
楽園で君を手放す
ふわりと
花畑のにおいがする
白いシーツが
風に舞う
ああ
僕が夢見た光景は
こんな風だったんだ
さよならは言わない
君とのお別れ
ありがとうだけ、あ ...
帰り道にコンビニで煮物を買う
慣れ切った日常が続く
相変わらずな路上駐車常習車や
やる気が0.7ミリ程度の駅員や
噛み合いが悪いオートロックキーに囲まれて
夕食の味も興味がない
食 ...
合鍵は人から人の手の中で 愛と別れのカノン奏でる
わが指にかき乱されて鳴く猫のその声可愛いや 舌もてふさぐ
ねぇしようしようと夜毎ささやかれ 花を開きし罪におののく
ラブラブのムード ...
傷ついたこころに きれいな夢
ひしゃげた気持ちに あしたの光
うたぐった
あなたにひざまずく
命に似せた「愛してる」
風向きは南
飲み込まれ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
生死
蘆琴
自由詩
1
08/3/24 20:40
hearTache
片 一
自由詩
0
08/3/24 19:39
_
佐々木妖精
自由詩
3*
08/3/24 18:28
職務質問
〃
自由詩
7+*
08/3/24 17:07
【そら豆娘】
つむじまがり
自由詩
2*
08/3/24 15:24
【春告娘】
〃
自由詩
2*
08/3/24 15:19
とんぽ
妖刀紅桜
自由詩
2*
08/3/24 14:15
陽だまりの中で
〃
自由詩
6*
08/3/24 14:11
14のコンクール
夜恋
自由詩
2
08/3/24 14:08
オーロラ
妖刀紅桜
自由詩
2*
08/3/24 14:06
さくら さよら さら さら
たちばなまこ...
自由詩
37*
08/3/24 13:42
秘密
吉岡ペペロ
自由詩
2
08/3/24 12:16
ドライヴ / ドリヴン
日野 タマ
自由詩
0
08/3/24 12:11
つばめ
よしおかさく...
自由詩
6*
08/3/24 10:25
きみをおもいだす
アルビノ
自由詩
7
08/3/24 10:16
イルミネーション
風音
携帯写真+...
2*
08/3/24 9:29
こめかみのうずき
日野 タマ
自由詩
1
08/3/24 9:27
昨日 今日 明日。
poorgu...
自由詩
0
08/3/24 9:08
ポケットサイズの世界 (1)
桜 葉一
自由詩
1
08/3/24 8:01
無題19
ねろ
自由詩
2
08/3/24 7:59
無題18
〃
自由詩
1
08/3/24 7:55
最終兵器核家族
人間
自由詩
3
08/3/24 4:23
この町
アキラ
自由詩
1*
08/3/24 3:19
雀蛾
井岡護
自由詩
2*
08/3/24 2:57
春雨
鎖骨
自由詩
1*
08/3/24 1:13
檸檬
かや
自由詩
3*
08/3/24 1:05
楽園で君を手放す
ゆうと
自由詩
4*
08/3/24 0:30
日常の出口
智哉
自由詩
1
08/3/24 0:21
rooms
紅林
短歌
2
08/3/23 23:58
そら
caleha
自由詩
12*
08/3/23 23:51
4974
4975
4976
4977
4978
4979
4980
4981
4982
4983
4984
4985
4986
4987
4988
4989
4990
4991
4992
4993
4994
4995
4996
4997
4998
4999
5000
5001
5002
5003
5004
5005
5006
5007
5008
5009
5010
5011
5012
5013
5014
6.21sec.