春の日に 知らない色を びりりとやぶり
ただあかく塗り潰し
集めて君に突き立てて
これでも浮かれるかと問う
君 くろい髪ばさりと落とし
あか くらり
うすらいで
は ...
いつか みた 写真
花を食べる 仔猫
ねぇ 君。
その花は甘いの?
例えば
毎年花開く 木蓮の
絹のように白く肉厚な花弁
例えば
夏の百合たちの
...
わずかに残る雪の側で
ひっそりと春を告げる花
小さく纏まってゆく姿に刹那を抱き
精一杯の可憐を刻む
この雪の
命と共に消える花
残された時間を数えるような眼差しで
そっと寄り添い咲いている
繰 ...
聖火ランナー達の映像
聖火を運ぶということ
かつてこれほど人類が
外灯のしたその青白いカップル
感情は何枚もコピーされている
幽霊みたいなおまえの写メール
それ ...
点線に沿った生き方を始めて
今年で二十年になりました
僕は曲がりもせずに、1ミリもずれないで
同じ道を歩いてきました
時折吹く
雨の香りの混ざったぬるいぬるい風は
行っては行けない方 ...
揺れる
運命の場所で
神様の子どもたちに
優しくなでられながら
咲きたい場所で咲けるわけじゃない
揺れたいときに揺れるわけじゃない
けれどこの場所で咲いていくと
揺れていくと決 ...
君に惹かれて
ひかれて
ぼくの水面に波が立つ
君に惹かれて
ひかれて
あふれそうになる
この思い
だからぼくは夜が好きで
こうして夜更かししては
君に会う
その裏側 ...
ごめんね
君を失って知った
今更どうしようもない思いを
とてつもなく切ない気持ちを
「大切」と呼ぶこと
ありがとう
君と出会って
気づけた
憂いに寄り添うことが
「優しさ ...
「お前ひとりくらい入れるぜ」
急に降ってきた雨
折りたたみの傘が
小さくてごめんねと言う
持っていなかった
多分
雨は大丈夫だろうと思ってた
帰り道
何も話さないかもし ...
ずっと思っていた
私は何のために泣いていたのだろう
怖いから?
流れていくと思ったから?
涙はいくら流しても
痕を遺していくというのに…
ずっと刺さっていた
私は誰を思って泣 ...
闇夜に咲く花はきれいやね、と言うお前はこんな真っ暗なところで一体何を見ているというのだ、と僕は思うけれど、そうだな、と同意する。お前は満足したようににやりと品無く笑い、また夜道を歩き出す。その足先はい ...
瓦礫と郵便ポスト白く白く輸入
歩み寄る 影で谷底汚すべく
伝え聞く神話の沖にブイひとつ
島に立ち残像から残像見下ろす
和紙の空二重に見え足首から見た
まだプールに飛び込む ...
十七年
経って今頃
ただいま
しても
虫のいい話とはわかっちゃいたことではあったけれども
無理やり思い出しながら
使い方確かめながらの
ご当地言葉じゃ
ギクシャクするのか
知らぬ顔さ ...
風の強い朝に吹き散らされた雲の放恣な広がり
僕たちの寝乱れたシーツのようだねという君を
横目に見ながら私は昨日身体の中で一度だけ
咲いた水の踊りを思い出そうと必死だった
テーブルの上に置かれた ...
帆
山 を 藍
葵 打 放 染
と陵 つ 物 埠の
辱 ...
朝起きたら布団がチーズになっていて
僕はトーストになっていたんだ
左脳の辺りを噛みちぎられて
イメージだけで世界は動く
しまった僕の新しい顔はもうない
昨日サンドウィッチになって
全部食べ ...
僕という電車
混雑の影響で安定から脱線いたします
「中央線だと邪魔される
西武線は遅い」と迷って
寿命また伸び
焼きたてのフランスパンを抱え持つ君の姿を三田線運ぶ
...
コンクリートの塀の上に
鳥みたいにとまって
下を見たら崖で
気づいたらもう
落ちている夢を
いや
妄想をよく見て
神経は
そんな私の頭の中に不安という
ゴミが散らかっていると警告する ...
まわる裸足のステップ
流線を描く白い手
揺れるスカート
君の赤いスカート
純粋の赤
静寂の赤
孤高の赤
唯一の赤
まわるスカート
揺れるスカート
君の赤いスカート
閉ざされた想い
祈り合わせた手から
こぼれ落ちた
二枚貝
黄金色
さざめく波に乗せて
ガラス越しの光とかけて
恋する乙女の心とときます
そのこころは
ガラス越しだから
淡いんです
天上のせかいは
ぼくたちの住む世界の
ちょうど裏側にあって
あちらに行けるひとはなかなかいない
そのせかいは
雲の上とか空飛ぶなんとかとか空中庭園のようなとか
とにかく架空のせかいらし ...
安否された記憶をたどり
行き着いた先にはあなたの島
正午の光も 豊満な裸体も
燃えさかる海へ流される
原色のサルがなき喚く森で出遭った奇怪な蔦をもつ植物たちよ
その乱暴な肢体からは緑の湯気が ...
駱駝は人手に渡してしまった。
少しの水と、一日分の糧と引き替えに。
だから二人の娘は手をつないで歩いた、
月下の沙漠は、
はろばろと二人の前に広がっていた。
邪恋の娘ども、と囃し立てられ ...
地上を覆う
夜の帳の重さを
老木の林が支えている
土深く
張り巡らせた
無数の根足を踏ん張りながら
夕闇に黒く浮き立つ
老木達をじっとみつめる
君の体から放たれ ...
失いかけたものを
取り戻せた。
もう少し遅ければ
失ったのかもしれない。
一瞬。
たった一瞬の判断が
失ったはずのもの。
それが
そこにあるかもしれない。
いや
あ ...
わたしの心と体というふたつは
風の息吹に包まれながら
透けた紐に結ばれたひとつです
体が体のみならば
わたしは只の人形です
心が心のみならば
わたしは只の霊魂です
...
雨にかすむ
はなみずき
だんだん
あたりも暗くなって
今なら
泣ける
気がするの
休診日の歯科の
窓を覗いた暗がりに
健康的な白い歯の模型が一つ
短い四本足で立っている
昨夜は歯を磨き忘れ
( 夢を見よう・・・ )と
くたびれたまま眠りについた
寂 ...
広くて、大きくて。
青くて、綺麗な。
空を見たかった。
けど、見上げた空は、
果てしなさそうだった。
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ねたむ割る惜しむ
naho
自由詩
1
08/4/19 11:03
花喰らい
ちぇしゃ猫
自由詩
0*
08/4/19 10:37
残存
見崎 光
携帯写真+...
3
08/4/19 10:14
革命前夜
吉岡ペペロ
自由詩
3
08/4/19 9:38
あめあがり
ゆるこ
自由詩
2
08/4/19 8:24
花
青の詩人
自由詩
3*
08/4/19 4:31
引力
〃
自由詩
1*
08/4/19 4:27
ありがとう。
〃
自由詩
1*
08/4/19 4:27
@ひとりなら
貴水 水海
自由詩
3
08/4/19 2:44
深騒燥想
ゆきのかけら...
自由詩
0*
08/4/19 2:25
妹よ
なかがわひろ...
自由詩
1*
08/4/19 2:02
重脚
黒川排除 (...
川柳
7+
08/4/19 1:19
蝙蝠
北村 守通
自由詩
1
08/4/19 0:58
水の庭
及川三貴
自由詩
3
08/4/19 0:45
描写
井岡護
自由詩
0*
08/4/19 0:40
詩人では、ない焼きたてでもないただ、さめている
木屋 亞万
自由詩
1*
08/4/19 0:31
電車輪の見た夢
紅林
短歌
1*
08/4/18 23:51
散る桜
蒼木りん
自由詩
3
08/4/18 22:58
赤
由志キョウス...
自由詩
5
08/4/18 22:48
流された貝
こゆり
自由詩
6*
08/4/18 22:42
本当は曇ってなんかないよ
相良ゆう
携帯写真+...
1*
08/4/18 22:04
世界とぼくの涙
れんげ
自由詩
1
08/4/18 21:51
あなたの得た浮力、わたしの透明さとの交感
逆島夢子
自由詩
5*
08/4/18 21:25
影さやかな月のもと
佐々宝砂
自由詩
16*
08/4/18 20:54
いのちの石
服部 剛
自由詩
3
08/4/18 20:18
かもしれない
xたろおx
自由詩
2
08/4/18 20:16
宇宙ノ木
服部 剛
自由詩
10*
08/4/18 18:57
夕暮れになる
風音
携帯写真+...
6*
08/4/18 18:43
ましろい歯
服部 剛
自由詩
0
08/4/18 18:26
空々。
狠志
携帯写真+...
2
08/4/18 18:08
4997
4998
4999
5000
5001
5002
5003
5004
5005
5006
5007
5008
5009
5010
5011
5012
5013
5014
5015
5016
5017
5018
5019
5020
5021
5022
5023
5024
5025
5026
5027
5028
5029
5030
5031
5032
5033
5034
5035
5036
5037
加筆訂正:
散髪
/
餅月兎
[08/4/19 0:59]
一文字変えました。
あなたの得た浮力、わたしの透明さとの交感
/
逆島夢子
[08/4/18 21:32]
ちょっと手直し
わたしマラソン
/
こゆり
[08/4/18 18:35]
最終行修正。
7.18sec.