凡庸なひとりの人の内側に
身を隠す「豆粒の人」は
いつも光を帯びている
脳裏に取り付けられた
あるスイッチが押され
心の宇宙に指令は下り
凡庸なひとりの人の内から
...
田舎の駅の階段を
せーらー服の少女は軽やかに上り
ひらひたと舞うすかーとのふくらみに
地上と逆さの重力が働いて
自ずと顎が上がってく
まったくいくつになっても
男って奴ぁい ...
誰からも笑われたくないそれだけを考えている顔も洗わず
胸骨の奥に水銀充ち満ちたさかずき一つ震える心地
理想的フォームで端から次々に否定されてくシーラカンス
ぬ ...
ベッドの準備ができたから
ぼくねるねるねーるね
テストの結果がかえってきたから
ぼくねるねるねーるね
さんすうとけだし
とろろとかけざん
うつわから だ からわってしろみ そ う ...
指をすりつぶす音が水になる。椅子にはびっしり僕の名前が書いてある。妄想のわりにはよく動く左足だ。下半身を覆う毛布の毛束は鱗のようで、撫でると白くなり、逆に撫でるともとの緑になる。君は社会の群れを見たこ ...
おまえ、
わたしたちはけっしていっしょには成れないね
いっしょにいることはできるのに
へんだね
いっそ外国へいってしまおうか、
いっそ、なんて云わなくとも
理由や意思や罪性なんてようい ...
冴えすぎた身体 仰ぐ瞳にうつる天井の白さだけが無実
帰ったらコッカコーラ飲もう
握る手のチップで繋がれたラブアンドセーフティ
ネオンの微笑みきょうもあいしてる
...
昨日きみとすれ違ったので
掌サイズのレモンをしぼった
種がとび出して地面を弾いた
今日うっかりきみに
話しかけてしまったので
直径一メートルのレモンに乗った
種がごろんと落ちて地面に寝 ...
激しく降りつづいて
やむ気配のない雨
屋根や庭を盛大に叩いている
縁側にすわって
いつもより濃いお茶を飲むあいだも
軒先にならべた大小の容器が
たてる音がまるで不揃いだ
灰色ににごり ...
080430
疲労回復には
液晶テレビ
大画面のコマーシャルをと
キャッチコピーを捕まえて
頭からガジガジと
囓ってやると
殺し文句を考える
捕まえたり ...
異国より流れ着いたる姫様は迎え待ちわび今宵も身売り
入管の影消えるまで隠れ伏す押し入れで姫 {注モーラム=タイの民謡}歌う
「姉が隠れ住むフクオカ電車ならどれだけかかる?」と姫 彼 ...
本当は世界で一番キミが好き
その声を聞くだけで幸せ
手を繋ぐだけで楽しく
僕の宝石だった
ほうせき
だった
何年もの年月を
共に歩んできたけれど
これから先は
どうなるのだろう
...
いいですか
すべてのニワトリは
自分で殻を割って
生まれてきたんですよ
と叱られた思い出
いまなら言える
僕はニワトリじゃない
*
あまりの暇にたえかねて ...
夜の駅前広場でブレイクダンスの練習をする若者達。私の住む地方都市のいちばん大きな駅での風景です。以前はエントランス外側のガラス面を鏡代わりにしていたのだが、よくわからない理由で排除されてしまいました ...
彼は笑っていた
唇が裂けるくらい口を開けて
顔全体から声を飛ばすように
笑っている
誰もいない砂浜
荒れる海に向かって
笑っていた
空が崩れ落ちる程に声を荒げながら
腹を抱え目 ...
様々な角度から光はね返す雲たちを飽きるまで見ていたいと思ったとき
きみに一緒に見てほしいって
そう思ったんだ
十月の下旬の朝はもう冬の匂いがするって気付いたとき
一番に ...
クソの上に座っちまったんだよ、
それで頭に来て、岩に隠れちまったんだよ。
豊葦原の{ルビ千五百秋=ち い ほ あき}の瑞穂の{ルビ地=くに}の、
お天道様は岩戸に隠れちまったんだとよ。
た ...
蛙の/鳴き声は
星の/鳴き声だ
地上の/宇宙で
無機質な/命の
星/鳴いている
あのとき
あなたがすわっていた石に
おんなじように
すわって
釣っている。
この川には
夢がのぼってくる
竜のように
猛々しく凶暴に
うねりながら
のぼってくる。
そうい ...
いつまでも笑っていられぬ
こともあるさと言い聞かせ
静かに見つめる先には 君からの文字
経験などと自分も言っているが
本当に必要なのかと問うことも少なくない
届きそうで届かないな ...
生きなきゃならない理由と
生きていけない理由を乗せて
地球が回ってる
おれはおまえに
心を開いて欲しいんじゃなくて
股を開いて欲しいだけなんだファック
うららかな夕焼けが
つくりだす陰影
「せんせい かげふみしよう」
授業が終わった生徒が
煙草に火をつけようとする
僕の手をとめる
足元から伸びた大きな影と
向かい合う ...
きみがあること
そのものが
時間であるようにして、
呼んでいる、差し出されたきみの時刻に、彼女は
故郷にいて、
彼方が
電話をかけてくる、夜はかつて
退いていったようにして、受け ...
何通目かのメールで
その女は自分の写真をメールに添付して送ってきた
「逆さにすると、少しは綺麗に見えるから」
と言う理由で
その写真は上下逆さに写されていた
僕は携帯を逆さにしてずっと眺めて ...
青い髪のターヤと、今もふたり虹の入り江で暮らす
ロック歌手であった過去の名声を捨て、女となった私にとって、砂に覆われたこの素晴らしい死の世界では、レゴリス――月の砂――は敵であり、また味方でもあ ...
世の中にはなぜだか
理由もないのに
自分の時間を犠牲にしても他人を助けようとする人種がいる
助けられた方は最初は喜ぶ
最後にはうざがるけども。
過剰な 意味不明な優しさは ...
おまえのメルヘンは
オレが守ってやるさ
それにウソはないさ
夜明けのまえの
あかるいベッド
愛し合い倒れた
ふたりの獣たち
白い壁はしずか
優し ...
俺の会社は、なぜか各大学の空手部、相撲部、柔道部、レスリング部のOBが集まるところで、派閥もいわゆる学閥ではなく、格闘技別と言った雰囲気がある。
ちょっと不思議な会社かもしれない。
俺はボクシング ...
火星の中で
わたし
嫉妬に燃えたのよ
落ちていく日を
見つめながら
後悔はしないわ
わたしの夢よ
火星に
ふたりきり
夏がそこまで来ている季節
山の木々の新緑が
やけに眩しくて
道端の花の咲き乱れる様子が眩しくて
息づくすべてのものたちの
生命の躍動が
私にも頑張れと
そう言って ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
豆粒の人
服部 剛
自由詩
5
08/4/30 10:45
お花畑にて
〃
自由詩
6*
08/4/30 10:37
消失欲求
高島津諦
短歌
2
08/4/30 10:30
みそ しる
さわ田マヨネ
自由詩
3+*
08/4/30 10:25
善悪の部屋
葉leaf
自由詩
4
08/4/30 7:36
うのはなくたし
杠いうれ
自由詩
3*
08/4/30 3:22
ネオン
オオカミ
短歌
2
08/4/30 2:38
レモン
木葉 揺
自由詩
6*
08/4/30 1:45
雨
アンテ
自由詩
5
08/4/30 1:27
テリトリー
あおば
自由詩
3*
08/4/30 1:17
向日葵姫東文章
紅林
短歌
1
08/4/30 1:02
ありがとう
AKiHiC...
自由詩
0
08/4/30 0:40
壊さない人
RT
自由詩
28*
08/4/30 0:33
彼らが自由に踊るとき
たりぽん(大...
散文(批評...
1*
08/4/30 0:14
笑人(わらうど)
木屋 亞万
自由詩
2*
08/4/30 0:06
現実の未来
ガリアーノ
自由詩
0
08/4/29 23:39
やおよろず
佐々宝砂
自由詩
3*
08/4/29 23:36
地上の宇宙
吉岡ペペロ
自由詩
7
08/4/29 22:43
川さかのぼる夢
草野大悟
自由詩
2
08/4/29 22:31
幼き考え
ark-ey...
自由詩
0*
08/4/29 22:25
_
rabbit...
自由詩
0
08/4/29 22:21
「かげふみ」
ベンジャミン
自由詩
5*
08/4/29 21:57
_
こもん
自由詩
4
08/4/29 21:41
逆さ女
虹村 凌
自由詩
2*
08/4/29 21:39
ターヤ ☆
atsuch...
自由詩
8*
08/4/29 20:58
反省中の自己肯定
短角牛
自由詩
0
08/4/29 20:35
メルヘン
吉岡ペペロ
自由詩
6
08/4/29 19:46
大力の女
チアーヌ
散文(批評...
9*
08/4/29 17:44
おねむの時間だぜべいぶ
REMING...
自由詩
2
08/4/29 16:56
この季節は
舞狐
自由詩
7*
08/4/29 16:12
4982
4983
4984
4985
4986
4987
4988
4989
4990
4991
4992
4993
4994
4995
4996
4997
4998
4999
5000
5001
5002
5003
5004
5005
5006
5007
5008
5009
5010
5011
5012
5013
5014
5015
5016
5017
5018
5019
5020
5021
5022
加筆訂正:
ピンポンゲートなひと
/
恋月 ぴの
[08/4/29 16:27]
ちょっと直してみました
7.62sec.