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わたしの好きなひとの眼の中には
いつでも空がひろがっている
外が雨でも嵐でも
すこんと晴れた青空の眼だ
することが何もない
曇った日曜日なんかには
一日中好きな人の眼を見ている
そ ...
■或る猫のイメージに悩まされている。
黒猫で、きちんと正座していて、そして首は切り落とされている。水平な切断面からは花が溢れんばかりに咲いていて、花束のようである。脊髄から花弁にいたるまでピンと張 ...
信号待ちをするときは
雨のアスファルトを
濡らす夜の光を
滑るように踏み締める車の連続の
車、車、車の
融合しているかのようなスピードに
巻き込まれないだけの重さの、足 ...
明日
僕は
旅に
出る
遠い
所だ
君の
世界
より
外へ
行く
とき
一度
だけ
振り
返る
から
僕と
目を
合わ
せて
くれ
窓の
一滴
...
いつかいつかってそればかりの日々だけど
いつかももしももここへは来やしないよ
お金があって時間があって棲みきれない広い家があって
死ぬまでに味わいきれないと思えるほどにある食べ物に飲み物 ...
画用紙の
白があまりに白かったから僕は黒を塗った。
黒があまりに黒かったから僕は白く塗った。
黒の上の白は黒を包み込んで灰の色になった。
灰の色の上にニンゲンを描いた
ニンゲンは滲んだ灰の色 ...
吸い込む煙に咽こんで
突き抜ける頭痛に把握する現在
何より無く何故も無く
成すべきと定めた納期を
遣り繰りするだけに生きている
山陽道に横たわるモグラ線を
時速三百キロで駆け抜ける退屈 ...
湿ったような乾いたような空気
飛ばされたいくらいまっさらな風が
少しずつ鉛色の街を包む
ベランダに出て君と話す
そうなんだね、と何か分かったふり
暖かい匂い
くらくらと目眩がするほど
弾けた ...
来る日も来る日も、「自分はなんて不幸なんだ」と嘆いていた男は、或る日神様と出会った
「おまえの望みを一つだけ叶えてあげよう。但し、代わりにおまえの一番大切な物をいただく」
男は悩んだ
...
書き留めたことばの意味をわすれてしまってどこか遠くなの
真昼の星座のように
記憶の中で物語を紡ぐ
思い出せるだけの登場人物が
いつも同じ台詞
終幕はいつも引かれないまま
あきらめきったような時報で
私の視線は花壇に戻る
鬱金香、まっすぐだ ...
{ルビ人気=ひとけ}の少ない
菜の花ロード
あなたと肩を並べ
静かに歩き始める
記憶の隅っこを
居場所に選んだ
幼い記憶をたどって
とおくとおく
忘れてはいけない
ささい ...
星空を覆う月光の下
短命を謳いそよぐ枝先
姫りんごに似たその花は
果実のような香りを水面に滑らせ
波となり
風となり
記憶を繋ぐ橋となる
優美を掲げた桜は陽の下に
魅惑を秘めた桜は月下に
優雅 ...
ぼくは いなくなろうとおもいました
だけど みんなはぼくに
みずをあたえ たいようのひをあびさせ えいようをたくさんくれました
ぼくは みんなに ありがとう をいわなければいけなくなりま ...
息をすることもやっとの苦の中で衰えぬもの
食・恋・夢・歌
「おねつでた? おちゅうしゃしてもだいじょうぶ?」
「かんごふさんならいたくないやい」
「君のその柔らかい手でこの僕の ...
さよならのかわりに
一滴の涙を
病院に送られてきたスーツケース
しくしく泣いている
一人の荷造り
一人での入院
お見舞いに来なくていいと頼んだのに
やはり顔を見せた
傷つけず
サヨナラができるだろう ...
朝が来るたびに遠ざかって
後ずさりしていく、記憶の束を
水平線を越えてくる、光の波に
さらわれないように
抱き寄せる
さよなら、
さよなら、
特別なことなんて、なにもない
...
桜と梅が いっしょに咲いた
ばあちゃんが桜を見て
うめざくら
なんていったので
思わずぷっと吹き出した
笑ったあとで悲しくなった
あなたにも
いつか
桜も梅も
スイセンもヒヤシン ...
ただ
春風のなか
悲しい言葉だけが
過ぎゆく
夕暮れの風は
ひんやりと
こころを冷たくする
春
この
哀しき季節
二人で夏の暮れに涼みに行った川辺は、
誰の手にも触れられなかった伸びっぱなしの草に
見たこともない虫が群れて、
それでも二人は楽しかった。まだ夏日の終わらない
暗い世界。傷をつくるのも怖くなか ...
格好好いと思う曲は
書き出してみたらなんだか不格好で
彼らの喉の奥で震えている空気は
自分がどのような言葉を
発しているんだろう、ということを
知っているのだろうか
歌え、伝え!
そ ...
サイレントミッドナイト
夜が怖くては人間にはなれないわ、と
仔狼を嗜める狼の母親
仔狼は自動販売機を仲間だと思うが
その反応の乏しさに再びいじけてしまう
サイレントミッドナイト
どこに ...
今というこの人生の一瞬
紙切れで縛られてしまった私は
あなたとの関係も
過去も
未来も
何もない
過去には戻れないし
たった一枚の紙に
未来という
無限に広がる大海原の可能性 ...
あなたは桜だった
溶け孵化し
桜の花びらに似せた羽根で
ちろちろ漂うモンシロチョウ
桜は高い
届きそうもなくて
飛んでいけたら
あなたの頭に留まってリボンになってあなたを飾る ...
「現代人と比べて
原始人は頭が悪い
縄文人も頭が悪い
平安人も頭が悪い
鎌倉人も頭が悪い
室町人も頭が悪い
江戸人も頭が悪い
だってみんな昔の人
人類は進歩したんだから
未来の人 ...
ペールオレンジ って
言い換えてみても
結局
肝心なところは置いてけぼりでしょ
そんなの
ちゃんちゃらおかしくって
反吐が出そう。
春酔
酒仙酣臥夢還天
独酌沈吟不可眠
美酒美人春一夜
詩人血涙酔千年
春酔
酒仙は酣臥して天に還るを夢む
独酌 沈吟 眠るべからず
美酒 美人 春一夜
詩人の血涙 酔 ...
10日後
私はあなたに会いに行く
ええ、もう決めたの
だって約束したじゃない
10日後
私はあなたに会いに行く
なによ、もうチケットとっちゃったわ
今更言い訳しないで
...
地球のてっぺんから
百万発のロケット花火を飛ばして
高原でバーベキューなんかやってるような
さわやかな連中を追っ払ってやりたい
乱暴な音楽が流れ始めたら
ちぎれるほどめちゃくちゃに頭を振って ...
日付順文書リスト
タイトル
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Point
日付
砂になった好きな人
吉田ぐんじょ...
自由詩
21+
08/4/23 5:07
無題
10010
自由詩
0*
08/4/23 3:34
幽霊雨林
A道化
自由詩
10
08/4/23 3:02
秘事
木屋 亞万
自由詩
2*
08/4/23 2:13
徒然 九
鎖骨
自由詩
1*
08/4/23 1:13
不慣れ
戒途
自由詩
0
08/4/23 1:10
指折り
松本 卓也
自由詩
6+
08/4/23 0:09
錆色の日
ブロッコリー...
自由詩
1
08/4/22 23:56
自戒
Honest...
自由詩
3*
08/4/22 23:40
エトランジェ
nm6
自由詩
5
08/4/22 23:40
あしたへの、かえりみち
たりぽん(大...
自由詩
7
08/4/22 23:30
私からあなたへ
こゆり
自由詩
9*
08/4/22 23:06
姫りんご
見崎 光
携帯写真+...
3
08/4/22 22:55
生きることそれは、
そらの とこ
自由詩
3*
08/4/22 22:54
熱
紅林
短歌
0*
08/4/22 22:52
一文
xたろおx
自由詩
0
08/4/22 22:47
@スーツケース
貴水 水海
自由詩
1
08/4/22 22:38
グッバイベイビー
望月 ゆき
自由詩
7*
08/4/22 22:06
悲春
池中茉莉花
自由詩
5*
08/4/22 21:00
悲しい言葉が過ぎていく
風音
携帯写真+...
5*
08/4/22 20:32
漂着/083/500文字の本棚
ピッピ
自由詩
6
08/4/22 20:02
眩暈、耳鳴り、虚言症/096
〃
自由詩
2
08/4/22 20:02
サイレントミッドナイト/035
〃
自由詩
2
08/4/22 20:01
今というこの人生の一瞬
夢乃 綴喜
自由詩
0
08/4/22 19:51
埋葬の日に
あぃ
自由詩
2*
08/4/22 19:34
タ・パタ・パタン・パターン
木屋 亞万
自由詩
1*
08/4/22 19:33
はだいろ
明楽
自由詩
5
08/4/22 19:09
漢詩 春酔
三州生桑
伝統定型各...
1
08/4/22 18:52
10日後の行き先
友子
自由詩
1
08/4/22 18:47
流れ星降り注ぐ静かな夜に革命がはじまる
大覚アキラ
自由詩
7+
08/4/22 17:23
4991
4992
4993
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5000
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5009
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5012
5013
5014
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8.35sec.