速度が燃えている
千切られた紙が空中に乗り
方位を失っているのだ
気紛れで開けた窓から、風
陽光だけが揺られず、ベランダに線を引っ掻く
じわりじわりと来た
それが春だった

爪先ひとつ ...
なんかみんなじゃれあってるみたいに見えて
いいことだなって思っちゃった
気がついたら
怪我してた
みたいだけど

何回聞いても
君の苗字は忘れちゃうよ
なんかだからもう聞かなくていいや ...
眠りから覚めた繰り返される生き物のなだらかな営みの音を聞く

流される眼差しの辿り着くその先にぽつりぽつりと滴る雨だれが
森の入口から順番に整列する椎や楢 栗 椚に少しずつ吸収される
...
夫の着ていたワイシャツの
袖口や襟元の生地が擦れてしまい

これで会社に行ってはいけないと
わたしが云い
名残惜しそうに夫はそれを差し出した

紺地に白チェックのワイシャツは
今日から ...
 


(ここはゆめあと、



          ぼくはいまどこ?





      きみはこそあど、



                       そ ...
うつせみの なくこの世あり ひびきすみ青やかになる み空の高さ












{引用=※ 現人(うつせみ)=?この世に現存する人間。生存している人間。
?この世。 ...
その涙
その歯ぎしり
その震え
向かうはいずこ

こいつを逮捕しろ

箱の中に移るひとかげ
お偉い人が指さすものの
指の一本で
そこは黒に
僕はキミのことをいつだって守るよ
キミになにかあったらいけないから
僕は体を張って
キミを包み込んで守りきるよ
だから
僕を信じてほしい
キミとずっと一緒にいたいんだ





...
テレビを見ながら

リモコンをカチャカチャやってたら

消音を押してしまった

それでなんとはなく

映像と文字だけを見つめていた

テレビから

映像や文字がなくなれば

...
  そこはいつも夜で 小鳥が深い森にさえずっている。
  聞こえるかい?ねむる森の奥で
  のびやかにさえずっている声が。
  …ここはそこなんだ。ぼくらは飛んだんだ。


  月の照 ...
空たどる枝に
三つの時間が実る
土になれない枯葉が
芽を見つめる


まばたきのたびに 曇は増える
午後を横切るかけら におい
どこまでが空か 応えは返らず
ただ風が ...
おじいさんが かぶの たねを まきました。
ていねいに せわを したので、
かぶは みるみる おおきくなって
おおきな おおきな かぶが できました。

おじいさんは ひとりで かぶを ひっ ...
許すから風に微笑む雪柳かつての罪人への返事か



{ルビ小米=コゴメ}ちりばめ咲く花の追い風に隠れる笑顔と剥がれた小雪



紫の裸の菊を見た朝に都忘れた事を忘れない



...
きみは彼を
愛している、きみは彼を愛して
いる、
きみは彼を愛している、非
相似に

ただひとつの時間が
あるために、
それは
愛している、彼はきみを
巻き込んでいる

...
{画像=080401235450.jpg}
アセチレンの光が
ちろちろ
ちろちろと 
影をゆらす
ちろちろ
ちろちろと 
ゆれる 
灯の上に 
吊り下げられた 
白いお面
狐の面 ...
弾けもしないのに
ギターを手に入れたのは
歌いたかったわけじゃない
きりりと張られた弦を
掻き切りたかっただけ

切る、
鋭く傷つくだろう
僕たちは

   その境界はほんとうです ...
はかいされたまちが
きおくをとめて
しにたえる

あのかぜは
どこへいくの
きいてもだれもこたえない
どこでもないところに
さっていくから

きこえてくる
はるのあしおと
はき ...
空に 浮かぶ

心臓の ひとつひとつ は燃焼して

その光の 落穂 から 聞こえる リズム

確かに 囁き 唄う 

あたしは  あの声を 聞いていた

一 ...
 



 

 人間の心臓には

 部屋がいくつあるのだろう

 あたしは今日も 生まれたんだ

 小さな部屋の中に

 身体の中で
 
 赤く

 動いて

...
遠雷の様な耳鳴りを含ませた渦巻き管があらゆる配列を狂わせる
小鳥の死体がうずたかく積もった廃墟ホテルの階段の見てしまう美
壊れたものはなんだった、コードの切れた黒電話の受話器を耳に当てたら ...
毎日の洗い物で荒れる指だが
こまめにハンドクリームを塗り込むことで
この冬はヒビやあかぎれに悩まされなかった

昔から
荒れる 治す
を繰り返してきたことで
指紋はほとんどなくなっており ...
冬がすぎさり春をむかえるよ

ぼくらのおもいでの冬が

もうすぐ終わりをつげる


わたり鳥が北へむかうように

しあわせになるために

僕らははなれてゆく


それぞれの ...
「できちゃった」
あわてふためく彼を見て笑ったその夜
吐き気もよおす


「彼のことあなたより好き」なんてこと四月一日なら言っていい?


「核爆弾爆破させる」と怒鳴りあげ無視される中 ...
夢の世界に旅立とう
全てを忘れて
楽しみに溢れて
愛に満ちた毎日

喜びこそ幸せの種
恐れずに進め
心の平安は
彼女の腕の中

七転び八起き
苦労は買って出る
喜びの種をまき
...
寝てる間に熔けて口いっぱいに溢れた金属のようなチョコレートが嚥下しても嚥下してもしきれない
私の前に横たわる地獄とはそういった種類のものなのです
貴女は私の腹のなかを覗いたのか?クスコーできちんと ...
焼けてきたお肉を器用に裏返してくれる
横の物を縦にもしない性格だと思っていたのに
どうやらそうでも無さそうで

アルコールの度数は低いからと
ビールの飲めない私に勧めてくれた
甘くてとろり ...
自惚れていた自分
高慢な自分
痛みの分からない自分
でしゃばっていた自分

間違えていた
謙虚に下向きに
頭を下げ、無言で
苦しみに耐えてゆく

人の評価は変わるもの
自分のなす ...
とにかく今の私は
「君」を探し求めている
「君」はとても優しくて
「君」は常にあたたかで
「君」はいつもニコニコしていて
そして「君」は病気の私を自然に受け入れてくれる
そんな「君」を
...
鳥が散っていく
春の風が吹くたびに
周囲の木から
ぽとりぽとりと
しずかに散っていく
その下で
人々は今日も
失うものを
探すことに忙しい
百年もすれば
鳥も人も
すべてが土に還 ...


話し疲れたいな
想う速さで近づけるなら

手紙を待ちたいな
読みたくもない物語より。

長い休みには
ピアノを買うため
働いてみたり

長い休みには
線香花火で
生き ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
潮騒れつら自由詩7*08/4/2 13:36
チアーヌ自由詩108/4/2 13:23
あーかいぶ川口 掌自由詩5*08/4/2 11:10
ワイシャツよしおかさく...自由詩13*08/4/2 10:44
路傍の恋。哀詩自由詩008/4/2 10:40
秋空こしごえ短歌7*08/4/2 5:29
狭く 細く 尖りFUBAR自由詩7*08/4/2 4:48
大切なキミへ桜 葉一自由詩108/4/2 3:33
本質吉岡ペペロ自由詩308/4/2 2:15
_渡邉建志自由詩308/4/2 1:54
ひとつ ざわめき木立 悟自由詩408/4/2 1:19
おおきな かぶ(のようなもの)大覚アキラ自由詩2*08/4/2 0:44
花は語ると言っても花言ではないのだ木屋 亞万短歌5*08/4/2 0:27
_こもん自由詩508/4/2 0:10
夜桜屋台beebee自由詩1008/4/1 23:54
国境たりぽん(大...自由詩708/4/1 23:34
かぜのきおく小川 葉自由詩408/4/1 23:25
無題21ねろ自由詩308/4/1 23:24
無題20自由詩108/4/1 23:22
二度と羽ばたけない羽なら捨てることもまた飛ぶことだホロウ・シカ...自由詩3*08/4/1 23:18
楢山孝介自由詩5*08/4/1 23:11
しあわせのイメージSong I...自由詩008/4/1 22:05
四月馬鹿紅林短歌108/4/1 21:40
もう一度夢をペポパンプ自由詩8*08/4/1 21:27
君は信じないかも知れないが、僕はひとりでだってきちんと最期の ...因子自由詩3*08/4/1 21:15
まっこりなひと恋月 ぴの自由詩22*08/4/1 21:00
反省ペポパンプ自由詩4*08/4/1 19:24
今の「君」麻生ゆり自由詩4+*08/4/1 16:21
喪失Tsu-Yo自由詩308/4/1 15:53
長い休み昏(ヤッカ)自由詩4*08/4/1 14:30

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加筆訂正:
/楢山孝介[08/4/2 11:35]
水泡→水疱
今様習作 朱夏の恋/佐々宝砂[08/4/2 2:16]
一部の助詞を変更
7.84sec.