朝が来るたびに遠ざかって
後ずさりしていく、記憶の束を
水平線を越えてくる、光の波に
さらわれないように
抱き寄せる
さよなら、
さよなら、
特別なことなんて、なにもない
...
桜と梅が いっしょに咲いた
ばあちゃんが桜を見て
うめざくら
なんていったので
思わずぷっと吹き出した
笑ったあとで悲しくなった
あなたにも
いつか
桜も梅も
スイセンもヒヤシン ...
ただ
春風のなか
悲しい言葉だけが
過ぎゆく
夕暮れの風は
ひんやりと
こころを冷たくする
春
この
哀しき季節
二人で夏の暮れに涼みに行った川辺は、
誰の手にも触れられなかった伸びっぱなしの草に
見たこともない虫が群れて、
それでも二人は楽しかった。まだ夏日の終わらない
暗い世界。傷をつくるのも怖くなか ...
格好好いと思う曲は
書き出してみたらなんだか不格好で
彼らの喉の奥で震えている空気は
自分がどのような言葉を
発しているんだろう、ということを
知っているのだろうか
歌え、伝え!
そ ...
サイレントミッドナイト
夜が怖くては人間にはなれないわ、と
仔狼を嗜める狼の母親
仔狼は自動販売機を仲間だと思うが
その反応の乏しさに再びいじけてしまう
サイレントミッドナイト
どこに ...
今というこの人生の一瞬
紙切れで縛られてしまった私は
あなたとの関係も
過去も
未来も
何もない
過去には戻れないし
たった一枚の紙に
未来という
無限に広がる大海原の可能性 ...
あなたは桜だった
溶け孵化し
桜の花びらに似せた羽根で
ちろちろ漂うモンシロチョウ
桜は高い
届きそうもなくて
飛んでいけたら
あなたの頭に留まってリボンになってあなたを飾る ...
「現代人と比べて
原始人は頭が悪い
縄文人も頭が悪い
平安人も頭が悪い
鎌倉人も頭が悪い
室町人も頭が悪い
江戸人も頭が悪い
だってみんな昔の人
人類は進歩したんだから
未来の人 ...
ペールオレンジ って
言い換えてみても
結局
肝心なところは置いてけぼりでしょ
そんなの
ちゃんちゃらおかしくって
反吐が出そう。
春酔
酒仙酣臥夢還天
独酌沈吟不可眠
美酒美人春一夜
詩人血涙酔千年
春酔
酒仙は酣臥して天に還るを夢む
独酌 沈吟 眠るべからず
美酒 美人 春一夜
詩人の血涙 酔 ...
10日後
私はあなたに会いに行く
ええ、もう決めたの
だって約束したじゃない
10日後
私はあなたに会いに行く
なによ、もうチケットとっちゃったわ
今更言い訳しないで
...
地球のてっぺんから
百万発のロケット花火を飛ばして
高原でバーベキューなんかやってるような
さわやかな連中を追っ払ってやりたい
乱暴な音楽が流れ始めたら
ちぎれるほどめちゃくちゃに頭を振って ...
初夏の陽射しまぶしく
自らに課した
我が人生の一大事
聖書 日蓮御書 紐解いて
お二人とも簡素な比喩に秀でておいでだ
明かりの比喩 二つ
明かりを持ってくるのは、枡 ...
2年前
れんげ畑で
転がって泣いた
早朝
空と
れんげと
私だけ
ただ
心が痛くて
叫んでいた
自死
火葬
もう
二度と会えない
いま
れんげを
亡き友に
捧げる
小さな王冠を
薄紅色の王 ...
酸素を吸っているよ
少女が酸素を吸ってるよ
少年も酸素を吸っているよ
酸素を吸ってるよ
酸素を吸っているよ
酸素は どこからくるのだろう
酸素は いつまで ...
傷があるんですと
ナポリタンを体中に塗りたくる
血にもならない やけに薄いオレンジ色で
むしろ夕焼けなんですと
ひき肉やパスタを弾いて
トマトソースの部分だけ残す
ミートソースの間違え ...
生きると死ぬの境目を生きて
それとは関係のないところで死んでいるのは僕だ
大きな箱と小さな箱
小さな箱を大きな箱に入れて二つとも持ち帰るよ
どこか空っぽだ
空っぽが充満してる
...
おれ達は絶対零度 マイナス180℃の世界だ
終わりから数えた方が早い
今から断崖絶壁に飛び降りた方が早い
俺たちは真夏の太陽
咽喉がカラカラで砂漠を歩き続けても
ずっと追いかけて来る ...
それがどうした
どうもしねぇ
どうもしねぇけども
気になった
それは何だ
それが何か分かっていたら立ち止まらなかった
通り過ぎた
頭が理解して処理した
白と黒の世界で納得した
灰の中 ...
わたしの愛はあなたの頭上で青く輝く
クリスタル製 箒星のように
わたしの髪の先まであなたに染まって
あいたくなければ、わたしはあなたを越えることもできるのよ
わたしの髪に誓って
...
オレンジに闇が曳かれ
精神のカルテ
群青に染まる
僕らかけがいのない宙
地球での
それはお話しか
死ぬまで
生きているのか
オレンジに闇が曳かれ ...
この詩はいいな
栞を挟んでおいてじっくり読もうお茶を飲みながら
後で
しばらく前から
こそりと胸の奥で隠れて
それを書けそうな気がしている
この期待だけで書いてきたんだ
紙の ...
消防署の隣に
積木で家を造りました
小さな家でしたが
お祝いにひとつ
ほおずきを添えました
出会ったときには
もう家族でした
料理 塗料 におい
あとずさり あとずさり
ただ目に入るだけの曇
はじまりそうで終わる夕暮れ
水たまりも風もないまわり路
低いざわめきのあつまりが
ざわめき以外を持ち上げる ...
暑いのきらい いら
汗かくのきらい いら
残りひとつ
いら 三つで
あのひと爆発
扇風機にあーってやって ほう
かき氷で頭きーんってさせて ほう
残りひとつ
ほう 三つで
あのひ ...
都会の大通りに面したアパートのベランダは
驚くぐらいに黒い砂埃に塗れている
5階にでもなれば鳩まで糞害をもたらす
煙草を吸わない僕の部屋に君がいる
朝になるとこっそりベッドを抜け出し
黒いベ ...
一面に広く冷たい月の砂丘を
春先の空に見つけること
教えてあげたこと
知ってほしくなかったこと
手紙を一枚だけ書いて
そして出 ...
何故か哀しみ溢れる色
世界は卵の内にある
遥かましろい天上に
緑のひとが出口へ駆ける
「非常口」の表示はあり
いつかあそこに罅が入り
殻の割れる終わりの日まで
人々は{ルビ永遠=とわ}を知らず ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
グッバイベイビー
望月 ゆき
自由詩
7*
08/4/22 22:06
悲春
池中茉莉花
自由詩
5*
08/4/22 21:00
悲しい言葉が過ぎていく
風音
携帯写真+...
5*
08/4/22 20:32
漂着/083/500文字の本棚
ピッピ
自由詩
6
08/4/22 20:02
眩暈、耳鳴り、虚言症/096
〃
自由詩
2
08/4/22 20:02
サイレントミッドナイト/035
〃
自由詩
2
08/4/22 20:01
今というこの人生の一瞬
夢乃 綴喜
自由詩
0
08/4/22 19:51
埋葬の日に
あぃ
自由詩
2*
08/4/22 19:34
タ・パタ・パタン・パターン
木屋 亞万
自由詩
1*
08/4/22 19:33
はだいろ
明楽
自由詩
5
08/4/22 19:09
漢詩 春酔
三州生桑
伝統定型各...
1
08/4/22 18:52
10日後の行き先
友子
自由詩
1
08/4/22 18:47
流れ星降り注ぐ静かな夜に革命がはじまる
大覚アキラ
自由詩
7+
08/4/22 17:23
聖書と日蓮御書は・・・・
アハウ
自由詩
4*
08/4/22 16:05
れんげ
風音
携帯写真+...
2*
08/4/22 15:33
酸素を吸っているよ
北大路京介
自由詩
11*
08/4/22 14:46
風景に消える心
狩心
自由詩
3*
08/4/22 13:55
グリッチ
白井陽介
自由詩
0
08/4/22 11:22
右往左往
狩心
自由詩
4*
08/4/22 10:20
循環
〃
自由詩
1*
08/4/22 10:19
terrapin
逆島夢子
自由詩
1
08/4/22 9:44
僕らかけがいのない宙
吉岡ペペロ
自由詩
9
08/4/22 9:42
神の下で詩のワルツを
よしおかさく...
自由詩
2*
08/4/22 9:02
グッバイベイビー
たもつ
自由詩
7*
08/4/22 8:55
ノート(夜とかわき)
木立 悟
自由詩
2
08/4/22 7:25
ごしんせつ
FUBAR
自由詩
4*
08/4/22 5:24
黒いベランダ
智哉
自由詩
1
08/4/22 3:55
真空の
鎖骨
自由詩
5*
08/4/22 1:46
緋
ゆきのかけら...
携帯写真+...
4*
08/4/22 1:45
卵
服部 剛
自由詩
2
08/4/22 1:39
4992
4993
4994
4995
4996
4997
4998
4999
5000
5001
5002
5003
5004
5005
5006
5007
5008
5009
5010
5011
5012
5013
5014
5015
5016
5017
5018
5019
5020
5021
5022
5023
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5028
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5030
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5032
7.26sec.