{引用=――「さっきのあの子、殺気立ってた」}
きみの髪がゆれてる
さっきまで凪いでいたのに
あれ、そうか
泣き出したのかな
やさしさって、さ
暗闇の中で
光 ...
先輩の女性職員が
傘も差さずに
雨の中、楽しげな小走りで
施設の入口に入っていった
来春寿退社する先輩は
そうして幸せの入口へ
姿を消してゆくだろう
僕がまだ2年目 ...
壁のまんなか
写真
手の込んだアラン模様のセーター
指先がすり切れるほどのスピードで
編む
さいご
首を塞いでやる
あなたのこと
忘れないよ絶対
死ぬまで恨んでやる
死 ...
もし愛というものを
真正面からみつめたら
それは幻と消えるでしょう
もし愛というものを
少しずらしてみつめたら
うっすらと立つ
透明な詩人像は
僕等の前に両手を広げるで ...
あぁこんなにも疲れた暗い顔をしていたのか
老けたオッサンだな
笑う
冷たい水でもこじ開けられない瞼は
かすかな熱を帯びたまま
どんよりとした光を漏らしている
ゆらりゆらり
三人に ...
忘れてください
と、口にした時から忘れられなくなる
ふいにこぼした言葉も
思いつめた頬の感じも
忘れてください
忘れたものは戻ってこないと知っている
ある日ふとまざまざと
風に揺 ...
きみの世界が回る
その自転を知り、触れたいと思う
わたしが逆らっても
きみは進んでしまうから
追い付くことはない
きみを紐解くように
その髪を梳いている
...
ゆうぐれを食む
四百の泡
無声音の多いスピーカーと
光沢のない爪の切れ端
みずさしに万年筆
薬瓶にクワガタソウ
柔らかなどぶのせせらぎ
羊が歩くゆめを ひととき
...
「手、繋いでもいい?」
もうすぐお別れだというのに
人で溢れかえる通り、二人の影だけ温かい
泣き出しそうで、話したくない
コートの中の手、離したくない
最後まで最低な ...
昔から池袋の雰囲気が好きだった。
上野より危険な香りが少ないし、新宿のような毒もない。
かといって渋谷のように媚びるわけでも恵比寿のようにお高くとまるわけでもない。
デゾレイトで ...
眠らない町で息してる
ネオンの輝き眩しすぎてくらむ
目の前が
足元が
見えないよ
迷い子の思春期 大人たちは神隠し
ミルク飲みの赤ん坊泣いている
灯りのない部屋 唯一の居場所
「探 ...
私たちは
複雑で
ランダムな現象の絡まりのようにみえて
実は
いっぽんの管なのです
とめどなく押し寄せる水流を
茫然とひらいた口腔から飲みこみ
洗われるまま
わずかな幸せの摂取と
...
ヒコーキ雲と潮の香り
指を抜ける空気の彩が変わってく
反対側に見えるのは
曇りガラスに貼りつく外灯と
繋ぎ合わせたばかりの手のひら
絡み合わせたばかりの指先が
少しだけ不安気にボクを ...
三鷹をすぎると
一軒家なんかも見えたりした
ビルやマンションのあいだに
空も架かりはじめていた
寄り添うことのできなかったひと
引きずっている訳ではない
じぶんを慰 ...
こすりつけなすりつけても骨ひとつ炎のなかに己れ染めゆく
路地裏の真昼飛ぶ夢みるときに知らず知らずに携える骨
灰よりも大きく滴の外に出ず元のかたち ...
生きるとは、うたうこと。
時は5:57分を刻んでる。
昨夜、眠りに落ちたのは、4時37分。
どうやらこの程度の曖昧さは許されている、ということなのか。
生きること、それは愛という ...
ぼくは
よるを呼び込む
ふるい風が
吹いて
かき消されそうな
{引用=感情、
枯葉が舞うよ}
透明だからね
色をつけたの
わかるかい?
きみの目印さ
{引用= ...
口をゆすぐようにブラックコーヒーをすする
まずはじめにリズムがある
それから
フレーズを紡ぐ指先
彼の息づかいがある
ここにはまだ知らないことがたくさんあるから
大事なのは重力に逆 ...
かわせない約束が
雨が降る度
降りかかる
流れるけれど
流れるけれど
降ってくる
そこにあるような気がするものを
自分の力で形にできず
変化とか
不変とか
消滅とか
...
気づいたときには
あたしの体は
小さい傷で溢れかえっていた
顔のかさぶた
剥けた唇
腕の切り傷
胸元のできもの
指先の逆剥け
へその横の湿疹
太もものかぶれ
膝の擦り傷
ふく ...
世界の終わりを何度も見た
そこで途切れてくれたなら
傷口は増えずに済んだはず
希望を得るたび怖くなった
うっかり手放してしまえば
誰も差し伸べてはくれない
感情を言葉に出来なくて
...
寂しさを紛らす為
アルコールで満たす夜
なのに
恋しさが堪らなく
堪らなく 私
ただ
通り過ぎただけの
ただ
気まぐれの
ただ
それだけ
...
壁が崩れる
規則正しく積み上げられたレンガの壁が
ガラガラと
壁の向こうには何がある
知らない
すぐに背を向けたから
恐ろしいよ 外は
何が降りかかるのか分からない
両手で身体を ...
オレンジ色の月の夜でした
夏の余韻はどこにもなくなって
枯れ落ちていく葉音がカサコソと
年老いた猫が
にゃあ、と鳴く
目も合わせずに遠ざかる
「ひとりにしないで」
長く伸 ...
僕のホームグラウンドは
君の駅に着く三分前の電車の中
・・・・・・
平日の昼間に足を踏み入れた
ちょっと疲れた各駅停車の車内には
重そうなキャリーケースに顎を乗せて眠っているおじ ...
汗ばみて 涼しき風に 草の香
草刈りや 生命の痛み 青き香
刈られ果て 草の痛みや 青き香
青き香 包まれつつも 草悼む
草の香(か)や さっぱり切られ 嘆き声
月の夜に ...
Gone with the wind, Dugon?
いいえ、ジュゴンおいで
風と共に去ったりせずに
海の中の美味しい草たくさんお食べ
鼻ペチャの海のゾウさん
日本には親子の人魚像がいっ ...
そろそろしおどきだ
あほうどりはかぜさえあれば
どこまでもゆける
かたくなにかわらないひびが
おわろうとしている
はっきりとしたあてはないが
つぎのきせつがかぜをは ...
目覚めたくないよ
君の姿からは
想像できなくなってしまった
青い、青い世界
色褪せて、しまった
冷たい空気の中で
震えているのに眼、
逸らしたまんま
{引用=d r o p . ...
それは、
月の輝く夜ではなく
夕日の下でした
影は長く惰性的に伸びるだけの
夕暮れでした
鳥は何処へ行くのかさえわからない様で
ただ、ただ
東へと、西へと風を読み向かうように ...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
starry-eyedのぼく
ゆうと
自由詩
0*
08/12/18 17:23
幸せの入口
服部 剛
自由詩
2
08/12/18 17:07
暇があればの話
チアーヌ
自由詩
1
08/12/18 17:06
告白
服部 剛
自由詩
1
08/12/18 16:50
創書日和「鏡」
虹村 凌
自由詩
0*
08/12/18 15:49
忘れるということ
石瀬琳々
自由詩
14*
08/12/18 13:44
きみが眠ったそのあとで、たった一つの本当を
山中 烏流
自由詩
3*
08/12/18 13:42
老人と詩と
杠いうれ
自由詩
2
08/12/18 13:02
みれん
雪間 翔
自由詩
2
08/12/18 12:10
Set me free softly
〃
散文(批評...
2
08/12/18 12:05
息してる
百瀬朝子
自由詩
1*
08/12/18 11:55
いっぽんのくだ
佐野権太
自由詩
7*
08/12/18 10:02
まちぼうけ
BOOKEN...
自由詩
1
08/12/18 9:56
東京の風、光、音
吉岡ペペロ
自由詩
1
08/12/18 8:11
骨
木立 悟
短歌
1
08/12/18 7:33
生きる。
megie
自由詩
0
08/12/18 6:42
key
ゆうと
自由詩
2*
08/12/18 4:32
ナイツ
udegeu...
自由詩
1
08/12/18 2:23
雨の日
mayaco
自由詩
2
08/12/17 23:58
ヒビ入りミラー
愛心
自由詩
7*
08/12/17 23:46
聞こえない音
1486 1...
自由詩
4*
08/12/17 23:30
涙
いのせんと
自由詩
0*
08/12/17 23:17
壁が崩れる
あきな
自由詩
3*
08/12/17 23:02
オレンジ色の月の夜
いのせんと
自由詩
0
08/12/17 22:16
三分間ヒーロー
もこもこわた...
自由詩
1*
08/12/17 21:15
草の香 +猫 (2003.5)
guchi_...
俳句
0
08/12/17 19:22
六月のジュゴン
海里
自由詩
0
08/12/17 18:50
アルバトラス
《81》柴田...
自由詩
4*
08/12/17 17:22
青ざめる
ゆうと
自由詩
2*
08/12/17 15:44
願い
いのせんと
自由詩
1*
08/12/17 15:10
4663
4664
4665
4666
4667
4668
4669
4670
4671
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4679
4680
4681
4682
4683
4684
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4686
4687
4688
4689
4690
4691
4692
4693
4694
4695
4696
4697
4698
4699
4700
4701
4702
4703
加筆訂正:
老人と詩と
/
杠いうれ
[08/12/18 16:45]
改題
この喉元をさらって
/
百瀬朝子
[08/12/17 22:24]
「死神の鎌と杵」→「この喉元をさらって」に改題
5.87sec.