冷凍庫に食パンを入れることにした
食べきれなくなったからではない


ごみ箱以外で、誰の目に触れない場所で
賞味期限を大幅に延長するためにだ


生のままでは持て余してしまう
その柔 ...
  錐のように
  喚く、
  夜の生きもの。



  空気の上に
  声の先を、
  突き立てる。



  黒いアパートが
  整列して、
  街。


...
 
水色の目で見つめられると
溺れそうになる

その海を
器用に泳ぐことが出来たのに
今は浮き輪と
シュノーケルが手放せない

また振り向いて
見つめてる
なにか用事があるの
...
これが何本目だったか
数えるのは野暮と言うものだ
どれだけ飲んでも酔えはしないで
こつこつと刻む夜が在る

一日中雨が降っていて
何時間寝ていただろう
疲れはまるで取れないが
もう既に ...
鳥取の冬雲が北風に迷っています
今日は大潮だというのに月が
複雑にからまっているのです

 私の言葉は上手でしょうか
 そんなことよりも伝えたいことの、
 たとえば月の輪郭を
 なぞる指 ...
親指を蜜柑に差し込むと
右手から全身に流れてゆくメロディがある
皮から弾けた汁は、血液をオレンジ色に染めていき
弾ける微炭酸の気泡が、心臓の凝りをほぐしていく

蜜柑の房の皮を八重歯で裂くと ...
生温いコンソメスープを湛えたプールに
丸ごとの白菜と一緒に浮かんでいます
プールサイドでは画家が筆を走らせています
キャンバスとこちらを交互に見つつ
トレビアン!と叫んだりしています
葉巻を ...
猫と幻は相性がいい
何もないところを
よく見つめたりしているのは
何かをそこに
自分で描いてみているのかもしれない

抱き上げて覗き込む目の奥行きは
頭の大きさの何倍も深くまでありそうで ...
額縁に収まるその絵は 
四角い顔のあぱーとの 
二つの小窓が黒目のように 
展示のガラスの前に立つ 
私をじっと見つめます  

隙間無く 
{ルビ犇=ひし}めき合って 
...
小学校四年生の娘と姪っ子は
互いに追い駆けっこをして
おじいちゃんちの六畳間を回る

クルクルクル クルク ル

いつ果てるともなく回り続ける
ように笑顔に笑顔を重ねて弾ける

そ ...
耳をすませば
私の聞きたかった音が訪れる
自分の生きるリズムが回復する

聞こえる

私を 遠く 遠く 連れ去る音
私は なによりもその音をたどって 旅していたのだ

高原の森の中で ...
There is no name
そこには何もない
温かみも
何も

雫が滴り落ちていく
砂の上に
引き寄せなられていくように
惹かれるように

雫は時々
透き通った ...
暴れ走る稲妻の背中に跨り
その鬣(たてがみ)を掴み
空を駆け抜け大地を蹴る

旅人の話に
少年は目を丸くした


溜め息の葉や迷いの蔦が
生い茂る
空さえも覆う ...
もし 
どうしても 
涙を振り切れない時は 

地球の上に 
短い二本足で立つ 
亀となり 

小さい両手のひらを 
頭上の空に向かって 
ひらいて 
硬い甲羅の空洞の 
底の ...
私という存在を前提した
真っ直ぐな主軸



きれいに
ねをあげた
いともかんたんに



コンビニでおむすびを買う
たわむ電線が
痛々しくて
目を瞑る
よる、なので
...
寒い日の深夜だったか
公園のそばの道端に
捨て猫がいた

寒いよね
ごめんね
私、アパートだから
飼えないんだ
ごめんね

ねぇ
今まで何人の人が
私みたいにキミを
見捨てて ...
      「時間」の回廊を這いまわる
             わくら葉には
         血の意思を秘めながら
     ゆめの饗宴に酔いしれた隻影が
    ぼんやりとその残像を残し ...
瀬をはやみ
岩にせかるる滝川の
割れて壊れても逢わむとぞ思ふ

大海の
人もとどろによする波
千々に砕けて裂けて散ろうとも
「育」と「知」の違い
動物と植物のように

知らないを知る世界の難
自分の無知が
上下左右の壁とすれば

前後をつなぐものは一人のエゴ
自分の道として
人に悪口を叩かれても
気にしない
良く見ている人がいるから
胸を張って生きよう。

セカンドバックに
笑顔を忘れずに
憎しみは足元へ
一歩引いて

欲しければ差し上げます。
つま ...
夜は
重なり合って
ひそめく


息でくもる
ガラスを隠して
なだらかに波うつ
カーテンの裾で
夜は広がる


冷たい
アルコールが注がれた
二つのグラスが
擦れあった
...
 詩を書くことが、それぞれの書き手にとってどんな意味を持つのか。それは個人によって様々であるだろうが、おそらく書くことが自らにとっての救いになりうると感じている書き手が多く存在するものと思われる。書く ... グシャっと潰れたケーキの中から愛に満ちたメッセージが
書かれたチョコ板を1枚引き抜いてクリームまみれの指で
プレゼントする恋人たちは変態だ片方が詩人だったらなおさら。
常識やモラル、一般的な衛生 ...
ぼんのう押し寄せる
白髪を染めたものはげる
じっとじりっと睨む
ひたすら唱える 行間

しょくぎょうくんれん
しょくぎょうくんれん

ぼさっとつめた
しわをのばした皮に
まぶした塗 ...
離れ離れになろうとも
命が尽きたとしても
この世界が終ったとしても

僕たちの愛は消えない
消せやしない









そう誓った二人の髪は白さが混じるようになり
...
雪雲を連れてきそうなつよい風
いっそそのまま私をさらって欲しかった

12月の厚着をほどく
髪に触れた唇
隠してる想い
わたしを見つけて欲しくて
願いをこめて目を閉じる瞬間


わ ...
シデムシ!
シデムシ!


  哀れ
  路上のカンタロウ
  乾き始めた
  その肉に
  鋭い顎が
  音たてる

    カチン!
    カチン!

  哀れ
  ...
あなたの優しさに
素直に甘えられない

まだ怖いの ダーリン

私のことは全て打ち明けた
それでもいいと笑いながら
私の頭を撫でたあなただけど

時々感じるの ダーリン

...
午後三時 十字架の上にて



 イエスは大声で叫ばれた

  神よ 威光を示されないのですか



 再び イエスは大声で叫ばれた

  神よ ご威光をお示し下さい


...
やはり、契約書にサインをしていたんだな

お前の首筋に”獣”の印を見つけたよ
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
食パンを冷凍する夜に僕の耳に聞こえてきたラブソング智哉自由詩2*08/12/22 1:27
夜の生きもの草野春心自由詩308/12/22 0:59
海辺にて小川 葉自由詩308/12/22 0:55
白い月松本 卓也自由詩408/12/22 0:40
月の輪郭、風の影たりぽん(大...自由詩19*08/12/22 0:30
スウィートミュージックは、時々、熱くなる。木屋 亞万自由詩1*08/12/22 0:15
モデル稼業サトタロ自由詩2*08/12/21 23:59
マヤーとマーヤー海里自由詩308/12/21 23:40
待ちびと服部 剛自由詩408/12/21 22:52
永遠とはkauzak自由詩4*08/12/21 22:49
聞こえるいねむり猫自由詩108/12/21 22:48
Water瀬田行生自由詩108/12/21 21:49
旅の始まり北斗七星自由詩1*08/12/21 21:46
亀のさけび 服部 剛自由詩108/12/21 21:08
越冬サカナ自由詩6*08/12/21 21:02
捨て猫智鶴自由詩208/12/21 20:46
冬ざれの歌(十七)信天翁自由詩108/12/21 19:42
瀬をはやみ壊れても海里自由詩108/12/21 19:42
無知sya自由詩008/12/21 18:28
サンフラワーペポパンプ自由詩4*08/12/21 17:19
ひそかかんな自由詩13*08/12/21 17:04
心の難解さへと向かう試み岡部淳太郎散文(批評...14+08/12/21 16:42
いつか見る視界の為にキリギリ自由詩008/12/21 16:17
職業訓練砂木自由詩4*08/12/21 16:09
「誓い」広川 孝治自由詩008/12/21 15:15
北風と太陽ku-mi自由詩508/12/21 14:38
シデムシ北村 守通自由詩008/12/21 14:02
ダーリンみなた自由詩108/12/21 12:00
ゴルゴタの丘青い風自由詩3*08/12/21 10:47
ヨハネの黙示録13章18節クリス自由詩108/12/21 9:40

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加筆訂正:
ゴルゴタの丘/青い風[08/12/21 14:25]
「ゴルゴタの・・・」に改題いたします。
7.79sec.