僕らの乗った客船は軋みながらも
概ね順調に航海をしている筈だった

海は時化ていて甲板には
出られないけれど
船の中に必要なものは揃っていたから
退屈はしなかったし
取りあえずは安全/安 ...
ごめん
いま
ちょっと
さびしい


ぼくは
いつだって
ずるいやつ だ


いつだって
そういって
にげて
にげて


けっきょく
なんに
なるの
こ ...
恋は夢のようだ
行き場のない電車は
どこから来たのか
窓が濡れている
扉から未確認人間の群れ
黒いリキッドとして流出
その中をさりげなく
歩いてくる恋は
目の前を通り過ぎ
風景と同じ ...
こんな夕日が来ていた昨日


寂しく唸るのは風か 風なのか


掃き溜めに降りたくなかった小雪


冬に合わせて足も冷え込む


凍てかけた川を鷺が横切る


葉のない枝 ...
好きです。
嫌いです。
愛してます。
大切にします。

優しくします。
さらっとしっとり
うっとりしっくり
もちろん料理は手作り

毎日{ルビSURPRISE=サプライズ}の繰り返 ...
山の向こうに広がる街が 
何処までも小さく
遠のいてゆきます 

六甲山の只中を上る
ロープウェイは吊るされて 
私は山間の上に 
宙に浮いたまま立つように 

地上で仰いでいた杉達 ...
六甲山頂にある 
Cafeの窓辺に 
限りなく優しい夕陽が
射している 

すすき等は旅人の僕に 
音の無い
親しげな合唱を奏でる 

夕暮れのセピアを帯びた
窓の鏡に薄っすら映る ...
もし、詩を書くんなら今しかない・・・! 
って思ってね 
旅人の俺は今±0℃の六甲山頂の塔の上で 
らがーびーるの空き缶を手に 
凍てつく風に吹かれながら 
真っ赤な顔を{ルビ嬲=なぶ}られ ...
一限目 美術
熟れすぎた柿の実のような夕陽が
じゅくじゅくと空を滲ませ
遠近法に習って雲は巣をはる


二限目 音楽
カラスの眼光から逃げるように
街の雑踏の中音を捕まえにゆく
アス ...
魚のすり身は、あじつみれと名付けられたときから、他の魚のすり身とは一線を画した。
味しみちくわぶと名付けられた魚のすり身は、もはやただのちくわぶとは違うのだった。
もともと静岡で食されていた魚のす ...
そこにも在るでしょ?

同じ光りが。
ドーナツを買った
大好きなチョコファッション


ひと口めをかじった後で

ドーナツの代金は
支払ったけど

ドーナツの穴の代金は
支払っていないコトに
気がついた
...
 
宇宙まで手が届きそうに
よく晴れ上がった日曜
走る車には、
運転席と助手席にふたりだけ
高い青に向かって
咲き乱れる桜を見に行く
ふたりだけの家族
  
  
  
花は、目 ...
ひとしずく
器 くちもと


遠くを
ぬぐう
ひとくちを
映す


静かな渦が
冬の曇を見る
膝の上の
鈍色の背


どこかで
どこかが
うたっ ...
雨の日の朝
鏡の前
髪型がうまく決まらず
悩むあのこ

「くせっ毛なわたしの髪は
わがままで
ひねくれ者だよ」
...
叶わない夢があったわけで
あなたは
そのなんていうか
ブラウン管の中で
夢を与える
夢を与える事を生業としている
私は私で毎日毎日
あなたを見ている

感動を呼ぶ出来事も ...
一年の垢を落とし
一年の疲れを落とし
一年のコリをほぐし
リセット

年賀状を見て
今年も頑張るぞー!
楽しみ、不安、苦労
乗り越えてみせる!

だから夢を見よう
だから忘れよう ...
 テーブルの日に焼けた部分は
 いつもそこだけ聖母のような印象をたたえている


 去年飼ってた金魚を地面に埋めた
 そこに植えた金魚草が花をつけた
 でも、あの愛らしさはひとかけらも ...
《何も無いところ》に寺院が建つ。迷宮は見失った。「わたしは立ちつくす迷宮であり、上下に腐敗する男なのです」 世界の総量から雨がそっと漏れ出す。時間を置いてくることは可能事だがそれをひとは時間と呼ぶので ...  
ちょっと生まれ変わる。
「それはとても阿呆らしい。」
あの子が言う。

何かを知る。
何かを忘れる。
きみの顔を知っていた。
きみの声から忘れていった。

何も ...
枝葉に風が吹いていた
茶や薄緑に、カサカサ、ゆらめく葉たち
今日で休みも終わりか…

小さく霞んだ町が 青や 白や
黄やデニーズを散らばせ びゅうびゅうと吹く
あそこは、あたたかいんだろう ...
 
手に触れると
時が止まりました
流れるように

途中なのに
同じ時に終わりました
同じ時にはじまったように

瞼が熱くなったのは
夕日のせいでした
温度もないのに

急降 ...
女の子は春に生まれました
桃色の小さな小さな靴が贈られました
風が若葉や清楚な花の匂いを運んできました

女の子の母親は六月がいっとう好きでした
雨が降ると木々や庭の草たちが
歌を歌うから ...
 
 
 
 
/億千と降る視線の海の中で、彼は息をしている/沈んだ髪の毛に吸われる水量は、きっと涙よりも多かった/十字を切る手首。首から泳ぐキリストには目もくれない/ ...
秒針は螺旋の軌道を描いて
歩くことでは辿り着けない場所に
らせんらせんを運んでいく
生まれることで届くだろう
窓の外で、まどのそとで

  ラッシュアワーに平気で押しのける
  普通に見 ...
憧れをひきよせる耳今日もまた夜のしじまにツンとしている

夜歩くてくてくとっこどこまでもてくてくどっこん行ける気のする

電車では夢中になった本だってベッドの上でちょこんと眠る

身をゆだ ...
あたしの手は
朝ふとんをたたむことからはじまって
3人ぶんのご飯を作ったり、洗濯機に洗濯物と洗剤を放り込んで、
それを干したり、部屋じゅうの掃除をしたり、車の運転、
鉛筆を持って字を書いたり
...
 僕はサバンナの中心で死にたいと思った。それはサバンナの中心ならば、よく分からない生き物にモサモサと食べてもらえると考えた末、至った結論だ。
 けれど、わざわざ、そんなことをしなくても良いんだという ...
 初めて散文欄に投稿させていただくので、
まずは自己紹介から行きましょうか。
私はそらのとこという名前を自分で付けました。そうです、ハンドルネーム兼ペンネームであります。由来は端折ります。

...
誰も知らない月の海で

明日、人魚が歌います


僕らが生まれた日のことと
サボテンが
初めて棘をもった日のこと

空爆の空を見上げた最期の{ルビ視界=ヴィジョン}や
ゴルゴダの丘 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
不安な航海kauzak自由詩3*08/12/30 23:17
ぼくはずるいゆうと自由詩2*08/12/30 23:15
惷く木屋 亞万自由詩1*08/12/30 22:38
糸を紡いで張り巡らす冬来る(自由律)KETIPA俳句0*08/12/30 21:51
ラブレターペポパンプ自由詩2*08/12/30 20:15
( 六甲山から夜景を・・・ ) 服部 剛自由詩108/12/30 19:44
シリウスの瞳 自由詩108/12/30 19:19
六甲山頂で叫ぶ自由詩1+08/12/30 19:05
時間割湾鶴自由詩408/12/30 17:12
すり身の洗礼シリ・カゲル自由詩308/12/30 16:56
ねぇ。狠志携帯写真+...108/12/30 15:14
聖域夢月自由詩208/12/30 14:38
花は、NARUKO自由詩2*08/12/30 13:18
木立 悟自由詩408/12/30 11:38
まっすぐアヴィ自由詩0*08/12/30 11:24
甘い果実瀬田行生自由詩1308/12/30 11:07
ペポパンプ自由詩4*08/12/30 10:48
日々、感じよフクロネヅミ自由詩1*08/12/30 10:04
無題10010自由詩008/12/30 7:46
21:哀詩自由詩208/12/30 7:39
ドライブインの上からK.SATO自由詩308/12/30 1:42
小川 葉自由詩308/12/30 1:39
六月ふるる自由詩8*08/12/30 1:36
最果て山中 烏流自由詩1*08/12/30 1:05
いちばん遠い朝たりぽん(大...自由詩7*08/12/30 0:55
なかやすみのろま夜短歌308/12/30 0:53
ずるい手ヤム自由詩408/12/30 0:23
この表現があってるがん自由詩708/12/29 23:59
自己紹介しながら詩を語る!?その1そらの とこ散文(批評...3*08/12/29 23:56
ザン自由詩3*08/12/29 22:51

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加筆訂正:
サイレンス/石畑由紀子[08/12/30 21:55]
四首目微調整
8.07sec.