これが泣いている、
という行為
大粒の雨が
ぼたり、ぼたり、と
音を立てる
わかってあげられない
ティッシュを差し出すこと
背中をさすること
それしかできない
それで ...
コスモスを見ましたすてきなコスモスでウサギが地面を跳ねていました
コスモスの背が高いのを忘れてました花もとっても大輪でした
風と一緒にコスモス畑の前に出てまた戻るとき頷かれました
こ ...
目の前にある林檎
赤く赤く鮮やかに
もしも
私に見える林檎の赤が
他の人には
私が見ている葡萄の色として見えていたとしたら
私は他の人が見えている葡萄の色を赤だと思っていて ...
あなたがあなたであるために
あなたがあなたであることを
あなたの限り、
生きぬいてください
私はまだ闇の中
光のまったく無い
暗黒の穴の中
いくら手を伸ばそうとも
天の陽(ひ)は見えず
希望も夢も
生きる糧さえも見い出せない
...
生命(いのち)をつなぐ
赤い水
ぽたりと
真新しいノートに
染み作る
泣きたいのに
涙は出ない
代わりに赤い水が
川となる ...
深く 深く
この想いはどこまでも暗い
光(ひかり)も無い
希望の兆しさえ無い
淀んだ空気の中に
いつまでも溶け込めずに
蠢いてい ...
思い返すと僕は
思春期の日々を過ごした街の中にいるのだ
公園のグラウンドの中央に立ち、辺りの景色を見渡す
まるで水の中のように
空が柔らかく揺らめいて
太陽の細い光の線が散乱する
...
リューヌ 思い出して私との約束
おまえはどこに行ってしまったの
ある日突然いなくなった私の猫
リューヌ 何度もおまえの名を呼ぶけれど
私に答える声はもうないの
ただおまえに似た夜がそこに ...
ふたりは、
まだまだ遠い
互いの肌をすべるとき
温度がちがう、と
わかるから
のぼりつめて、
のぼりつめて、
この
からだをつつむ
きみにもたれる
...
{画像=081028104443.jpg}
種の起源を遡る
鯨にあるという地上の記憶のよう
身体の記憶に繋がる原初の記憶
納屋の藁束の上に横たわり
こころを拡げて探り当てる
目を瞑り腰 ...
街で見かけた似た人は、
君だったように思う
黙ってすれ違うただの他人
心地良い夢だった
「覚めないで」と願っていた
夢であると気付いていたから
忘れたくて、
忘れたくて、
...
こんな夜は決まって雨だ。
それとも記憶がそんなイメージを植え付けているだけなんだろうか。
でもきっかけ一つでそんな雨の日も、少しはマシになる。
どしゃ降りを歓迎しよう。
そんな日があって ...
家の明かり
夜空の光り
夢か愛かの
朝の冷たさ
ため息と
確信の
タペストリ
家の明かり
夜空の光り
夢か愛かの
朝の冷たさ
僕と妻にとてもよく似ていて
そのどちらにも
似てはいない
それが彼なのだ
君はいったい
誰なの
と息子の目を見てそう問うと
不思議な顔をしてる
ふと思い出す
僕と妻は
...
ぼくはたぶんもう、きみにはもどれない。
さよならなんていわないよ、あいしているなんて
こころのなかでおもっているだけで、じゅうぶんなのさ。
ありがとう。それさっき、いったばかりのことばだけれ ...
真実をさらせば壊れてしまう極限の中心であろう囲いの中心付近で
僕は線となり点を回避していた
やがて来る終末と出発を猶予し考えるほどの長さはあれども
食道から胃にかけての腑に落ちた感覚 ...
「普通」が麻痺した
時間は減っていくものじゃない と知った
私は 素直に横になった
疲れていたと 知った
「普通」が麻痺した
「普通」が暴れなくなった
...
夏までのあいだに、吐き出すだけ吐き出そうと思って、さまざまな詩にまつわるものをつくった。
そして、現状、いまじぶんがいるところが、丸裸になるようにしたのが夏でした。
丸裸になってしまえ ...
海の底のような
薄墨色の空を従えて
ヒンヤリと佇む
片側3車線のバイパスを
時速80キロで流す
クシャッと自分の心を
にぎり潰した今の僕には
生理的に合う速度で
ハンドルも ...
ニッポニテスが海を行く
ニッポニテスは頭足類
足の向くまま気の向くままに
頭と足は同じ向き
アンモナイトはあー、うん、もう、皆
絶滅しちゃっていないとは
聞いているけど化石なら
ヒマ ...
泣くことが 一つもありません
でも、全部 泣ける気がします
嘆くことも 一つもありません
でも、全部 嘆ける気がします
笑うことも 一つもありません
でも、今すぐ 笑える気がします
...
暗いトンネルを何度も何度も
駅に着けど
誰も下車せず乗車せず
また暗いトンネルを何度も何度も
帰郷した
暗いトンネルもなくなり空には月があかるい
トンネルに響く轟音の代わりに虫がう ...
ひかりが
少しだけ怖くて
それでも そそいでほしくて
手のひらで
さえぎったことの
後悔が
指先からこぼれて
すこしずつ
私の影が濃くなってゆく
まぶしさが
嫌いで
生 ...
{引用=副題:狙われた街/狙われない街}
こんな日はめったにないけど
たとえば
なにもかもが真っ赤に染まる絵のような夕焼けの日
空は思いのほかよごれてしまって
あるいは記憶のな ...
ねぇ
教えて?
物語に出てくるような
キス
どうやればいいの?
ガキだからね
それだけで
結構
精一杯なんよ
そう
...
景色は状況を語る
言葉はいきさつ
音楽は気分
世界は外見で隔てられ
見えないものがつながったと
感じるのは一瞬で
次の朝は清々しく
生まれ変わる
夢で冗談みたいな
現実を見る ...
からから
からから
糸巻き
運命巻き
繭は糸に 糸は呪縛へと
きつく きつく 縛られた運命の輪
オーロラ姫の紡ぐ先に
針の先が差すみちしるべ
あかいあかい道 ...
君の泣き声は ちいさくて きこえませんでした
つめたい雨のなか さがしていたのは ほんのちょっとの合図で
こころが 遠くにいってしまったのを悲しみながら またほかの事をおもっていました
本当 ...
わたしの
両眼は野良猫なので、まれに
きみの影で化けている
部屋の隅で、まれに
息の根を止め損ねたあの子が見えるのだが
わたしの
言語は蛭
だったのだ、たくさんの日本語が
彼の血を ...
日付順文書リスト
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共有
小原あき
自由詩
17*
08/10/28 18:36
こすもす流し
小池房枝
短歌
4
08/10/28 18:18
黙思
舞狐
自由詩
7*
08/10/28 18:11
あなたがあなたであるために
わら
自由詩
12*
08/10/28 16:18
惑う
星月冬灯
自由詩
4
08/10/28 14:52
赤い水
〃
自由詩
4
08/10/28 14:51
根雪
〃
自由詩
2
08/10/28 14:50
融解
結城 森士
自由詩
1+
08/10/28 14:38
リューヌ 〜月という名前の黒い猫〜
未有花
自由詩
16*
08/10/28 12:40
濃霧
千波 一也
自由詩
3*
08/10/28 12:08
恐竜の記憶
beebee
自由詩
15*
08/10/28 10:43
俄か雨
ヒジキ
自由詩
1
08/10/28 8:58
もうスグ雨が降るらしい
BOOKEN...
自由詩
1*
08/10/28 8:44
朝の冷たさ
吉岡ペペロ
自由詩
1
08/10/28 7:57
不思議なこと
小川 葉
自由詩
5
08/10/28 2:30
ちっぽけ
ゆうと
自由詩
2*
08/10/28 1:04
邂逅
ever
自由詩
0
08/10/28 0:44
「普通」が麻痺した
ANN
自由詩
4
08/10/28 0:14
なんにもみえない先の詩の道
白井明大
散文(批評...
5*
08/10/27 23:53
アンバランスドライブ
kauzak
自由詩
5*
08/10/27 23:53
真っ直ぐなミラビリス
海里
自由詩
1
08/10/27 23:48
秋
ANN
自由詩
0
08/10/27 23:26
1人はさようなら
からゆきさん
自由詩
1
08/10/27 22:59
木漏れ日隠れ
健
自由詩
1*
08/10/27 22:50
メトロン星人(怪獣詩集)
角田寿星
自由詩
20
08/10/27 22:46
How should I do it.
愛心
自由詩
3*
08/10/27 22:35
エンドロール
lyze
自由詩
2*
08/10/27 22:28
糸車
湖月
自由詩
3+
08/10/27 22:15
銀木犀
〃
自由詩
2
08/10/27 21:04
超新星爆発
伊月りさ
自由詩
5+*
08/10/27 20:41
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4704
加筆訂正:
白い砂漠に恋する夜明け
/
りゅうのあくび
[08/10/27 22:55]
改題しました
5.6sec.