脆弱にも映るその青年は話を始めるタイミングと言うものを実によく心得ていた。特に聞き分けの無い小さな友人たちにおいては、その尊敬を二時間にして勝ち得るほどの能力を惜しむことなく発揮した。それでいて気取る ...
観音さまは
山に身を埋めて
どんな時でも
じっとしている
人々の隠し持った
哀しみを
瞳を閉じて観るように
じっとしている
弱い私が
揺らぐことの無いように ...
一日の勤めを終え
宿舎に帰る
窓を開け放ち
外気を誘う
青き空 山々を眺め
麦酒を飲む
微酔四肢を巡り
暫し憩わん
前山に流るる白雲
益々風情を深め
山水ここに極ま ...
ドナドナド
名前と番号
首にぶらさげ
ドナドナド
かわいい声でなく
待つためだけの順番
哀しい目をして
ドナドナド
逃げ道さえも忘れたように
どこを見つめてないている
遠く ...
昼間、
カフェで考えた。
だめ、
このままだと
体に悪い。
指先まで
あのひとのことを
考えてるなんて。
でも
好きって言うには
こころがおびえて。
いったい
どうすれば
いいのかなぁ
日差しの温もり
午後の一時
本を読んで
買い物に行って
穏やかな日和
ヌクヌクして
居眠りこっくり
風がさわやか
音楽サラリ
気持ちはポッカリ
ハートの葉
桂の木
1.歯車
とある少女が恋をしました
とある少女が恋をしますと
*
世界の歯車は回り始めます
リスのように愛らしい歯車も
高層ビルのように偉そうな歯車も
...
胃が痛い
きっと腸も痛い
順調に歳を重ねてるくせに
ポテトチップスを食べ過ぎたせいなのか
薄っぺらい胸に入りきらない
油物に似た、重い気持ち
そういえば
よく似ているような気もするな
...
消えて
し、舞う
塵芥
ひとつ、
旋律
ひとすじ、
吸いこまれ、
消えて
し、舞う……
無は……
最後では
...
こんな寒い夜に
あなたは遠い所へ行ってしまった
こんな寒い夜に
あなたは誰にもつげず
一人で誰も手の届かない所へ
行ってしまった
あなたが産まれた日
おかあさんは
やさしく微笑んで ...
スイートピー (門出)
予感の種は忘れた頃に発芽して
思いがけない場所に花を咲かせる
淡い花びらのような羽を広げた
君を笑顔で見送れるだろうか
スノー ...
始まることのない夜と
故に来ることのない朝が
裏側の世界で目覚める頃
静かな雨に、私は鳥のように濡れて
争わないということは、何も得ないことだと
誰かが唱えていた
それなら、私は全裸で ...
夕暮れが迫っていた
そして女は急いでいた
夜ノ森が始まってしまう、まもなく
日が沈む、まだ田園地帯から出られない
カラスがダーツのように空を飛び
夕日のど真ん中へ突き刺さる
雲は水面を ...
世界へと落ちていく空
滲む照明
薄明かりのアウトフォーカス
緩む身体
意識はただ温もりに溺れ
遠い耳鳴りと感じているのは
あれは
海鳴りではなかったか
夜の砂浜に座り込んだこと ...
森を探していた
いつも森のある辺りを
手探りで
人の皮膚は
思ったよりも広大で
地図を持たずに歩くことは
意外と困難で
まだ幼かった
少年が
少女に触れてしまった
は ...
そう うつ そう うつ そうそう うつ
私のネジは100本位抜けているんですか?
そもそもメインCPUがぱっぱららりぱっぱ?
私 笑えてる?
私 笑えてる?
私 笑いません。
そう う ...
081206
奇人変人北鎌倉に月が出た
訳の分からないことをつぶやいて
人が穴から顔を出すのを
モグラモチのように叩き潰す
これで5人目だと
...
レスポール 叩きつける
マーシャル
ズタズタになるまで
合わせる チューニング
針の穴 鍵穴
本当だ
雨が降っている
暗い夜道が暗くて
怖い雨が降っている
雨だ
何が…何だった…
そうだ
リアリティ
白い霧のような
人の形だった
何が起こった…
黒い雲が
湧 ...
ミルクホール
生温かい
むせ返るような 喧騒
人々は
輪になって
互いの顔を眺め
口を動かし
耳をそばだてる
ミルクホール
夕方は寂しい
暗くなるとき
暗くなった ...
彩鮮やかな記憶たちを
宝物のように閉じ込めても
いつか色が褪めてしまうだけなんでしょう。
みなみの風、稜線のむこうから白のむれ
あなたは北から
奥そこ、しずかな砂のうえにからだをおいて
あと三日ほどねむって
ちいさい時分にみた夢を思いだしている
しろく、生あたたかく
とおく ...
星も出ない夜、
寒さに静まり返り
冷たさだけが
消えた街灯の下に
佇んでいる
よる、
眠りに付こうとする
皺だらけの手が
手を伸ばすと
両の肢がでる
大地は俟っている
...
隙間のうたが家をなぞる
屋根を除き暗く浮かぶ
金と緑 水と水
互いを招く 打ち寄せる
棄てられた庭
蔓が壁に描く大木
雨の音 波の音
色の音 鎮む音
遠 ...
金曜の夜
僕は誰かを探しに行く
誰もいないその街へ
つめたいビールが飲みたくて
土曜の朝
知らない誰かと眠ってる
眠りから覚めれば
またひとりぼっちになるから
夢を見つづける ...
何度 歌を歌い
何度 母の料理を食べ
何度 人とせめぎあい
何度 ギターを弾き
何度 傷つき
何度 ダーツをし
何度 本を読み
何度 病を得
何度 詩を書き
何度 人と愛し合ったろう ...
今の俺は弟が怖い
何故かって
分かんない
タロイモ先生は
被害妄想だと言う
液を飲めと言う
1日2回までいいと言う
飲んでも怖いのは変わりない
ほんとは一人暮らししたい
お金 ...
諦めなければと、思いながらも
わたしはこの椅子に腰掛けたまま
忘れなければと、思いながらも
わたしは開かない扉を見続けている
ひざを小さく折りたたんで
ひざを抱えて
寒いわけではな ...
もどかしい
を詰め込んだ袋の
チャックをしめると
パンパンに膨れ上がって
風船のように
とんでいってしまえばいいのに
なんて
なげやりなことを思う
どんなにむずかしい問いであれ
...
塩っ辛くて脂ぎった毎日を
和らげてくれるおにぎり娘
人生の食卓はバランスが難しくて
日替わりメニューに戸惑っていた
だけど
ふたつの味がよく会っていたから
なんとか丸く収めてゆけた
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
笑い男
aidani...
自由詩
0*
08/12/6 19:22
観音さま
服部 剛
自由詩
3
08/12/6 18:25
祖谷山賛歌 (里山暮らし)
青い風
自由詩
2*
08/12/6 14:32
ドナドナド
sya
自由詩
1
08/12/6 13:48
カフェで
風音
携帯写真+...
3
08/12/6 13:20
ある昼下がり
ペポパンプ
自由詩
5*
08/12/6 13:20
とある少女の恋
ここあこころ
自由詩
2*
08/12/6 12:54
トイレと紙
m-rod
自由詩
1
08/12/6 12:32
真空
草野春心
自由詩
0
08/12/6 12:23
こんな寒い夜に
ばんざわ く...
自由詩
4*
08/12/6 11:05
花言葉四行詩 <4>
nonya
自由詩
8*
08/12/6 8:38
冷たい鳥
智鶴
自由詩
2+*
08/12/6 3:43
「夜ノ森ってどこにあるか知ってる?」と、貴方は悪戯っぽく
木屋 亞万
自由詩
2*
08/12/6 2:22
緩む身体
kauzak
自由詩
3*
08/12/6 1:50
「夜ノ森ってどこにあるか知ってる?」と、貴方は悪戯っぽく
小川 葉
自由詩
3*
08/12/6 1:48
私は し が書きたい。
そらの とこ
自由詩
6*
08/12/6 1:22
「夜ノ森ってどこにあるか知ってる?」と、貴方は悪戯っぽく
あおば
自由詩
1*
08/12/6 1:19
君が夜
光井 新
自由詩
2*
08/12/6 1:13
言葉が一人で歩いている
結城 森士
自由詩
0*
08/12/6 1:03
ミルクホール
瀬田行生
自由詩
3
08/12/6 0:24
おもいで
リュウセイ
自由詩
0
08/12/6 0:15
(無題)
キキ
自由詩
6
08/12/5 23:56
球体
aidani...
自由詩
5
08/12/5 23:28
夜と歩み
木立 悟
自由詩
2
08/12/5 23:24
つめたいビールが飲みたくて
小川 葉
自由詩
4*
08/12/5 22:47
スティグマ
麻生ゆり
自由詩
4*
08/12/5 22:24
近況報告
じゅらいち
自由詩
2
08/12/5 22:18
身近な絶望
暗闇れもん
自由詩
1
08/12/5 20:38
ひと息
かんな
自由詩
5*
08/12/5 20:31
おにぎり娘
m-rod
自由詩
2*
08/12/5 20:00
4678
4679
4680
4681
4682
4683
4684
4685
4686
4687
4688
4689
4690
4691
4692
4693
4694
4695
4696
4697
4698
4699
4700
4701
4702
4703
4704
4705
4706
4707
4708
4709
4710
4711
4712
4713
4714
4715
4716
4717
4718
加筆訂正:
(無題)
/
キキ
[08/12/6 14:39]
横書きに変更しました。
スーパースター
/
K.SATO
[08/12/6 0:09]
あ
5.47sec.