道端にひっそりと咲いていた
花の名前を知ることはなかった

知らない間に消えてしまった
空っぽの風がそこに吹いていた


期待されて生まれた命と
期待されずに生まれた命

蒔かれた ...
[死にたい]と
独り

ぽつりと呟けば

眼の奥のガラス



立てて割れた
 
 
 
       星
   星
 
 
        月
      三日
      
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 今宵は空と誰かが微笑んだ ...
いちばん美しかったことに


いちばん笑ってたことに


気づき





いちばん近くにいたことに


いちばん近くで見てたことに


気づき

...
数万の手拍子が群がる。
見つめる視線。その先の姿。

 覚えているだろうか
 右手が宙に浮いた時のことを

歓声は上がる。
声は地上にとどまり続けるだろう。
わかってんの お宅
俺の方が立場が上なんだよ?
舌撃ちを噛み殺し
回らないろれつで飲む酒は
ストレス性の発疹を腫らし
切り揃えられた爪は
シラフからの警告
明日も仕事 明日も仕事
差し ...
天丼のどんぶりを空にした後 
海老の尻尾をふたつ 
ちり紙の上に並べたらじゃれあい  
嬉しそうに光った 
昨日の夕餉は 
友人夫婦と食卓を囲み 
玄米とおでんを食べました 

今日の夕餉は 
繁華街の店で独り 
天丼を食べました 

誰かと食べても 
独りで食べても 
幸福なのかもしれ ...
夜出歩くからよろでるり
なんだかわからないものたちここをお通り
いまだ真にひとから
名づけられてはいないものたち

夜に見開くためだけの大きな瞳で
暗い森の中を見つめていたご先祖様たち
...
  陽、
  昇り沈む。昇り沈む。昇り沈む。沈み、また
  昇りゆく。で、それが歴史/世界の一大事。
  時も空も貫いて、視ている。聴いている。何
  処に居る人、何処に居ない人、 ...
天性の間の悪さで 
お土産のケーキを買いそびれたまま 
友達の住む秩父まで着いてしまったので 
仲通り商店街をきょろきょろ 
見回しながら歩く 

古い売店の前に 
ぶら下がる 
1本 ...
日々繰りひろげられる知略戦は
白という調和を
もろくも
飛び散らせる。

この戦いが生むものは
勝者ではなく、
豊かさではなく、
正義ではない。

支配であり、
破壊であり、
...
最近上手く息をできないので
いっそ呼吸を止めてしまおうかと思いました
小さい両手で口を塞いでみようかと思い 実行しました

そうすれば私は悩むことも無く
平穏に死んでいけるのではないかと
...
金星が右目で木星左の目月が微笑む口のようです 流れて消える 澄んだ水のように

渦巻いて

渦巻いて

沈んでいった小石のように


コウノトリが歌うまで


―ねぇ、良かったわね

厄介だったじゃない、あなたまだ ...
三面鏡へと針路をとる事に何の
躊躇いも見せない顔をしたあなたが

  天候は座標では
  なく広い箱庭だ
  と君が語っていた
  姿が手の中で
  反転した塗料の様
  に思えて
...
すきなんです。 君が始まる時を待ち望んで
君が終わる時にはいつもの階段を登って行こう

何か無くても
何かが無くなっても
嫌なんだ

ジグソーパズルが欲しくてたまらなかった子供の頃のような
風船を手離 ...
場面、場面がフィードバックされてくる

僕の方はとっくにシャッターを閉じていて
忘れられた街のガソリンスタンドみたいだ

飽きるくらい曲がりくねりながら坂をのぼり
またその道を下りきるまで ...
現実はゆっくり
本当にゆっくり変わっていく
良く変わっていくのもゆっくり
悪く変わっていくのもゆっくり
急に見えることにも
必ず予兆がある
良く変わっていくには
「法」に則って
努力し ...
わたしに幸福を、と
願えることの その幸福を
わたしは いくつも
置いてきた


 たぶん、わたしたち
 水槽のなかに
 生きている

 そこは程よく窮屈だから、
 ぬく ...
子供たちの物語は
殺されてしまう

大人たちには まぶしすぎて 力に溢れ過ぎていて
胸に心地よく抱いておくことができない

子供たちの物語は 世界を壊してしまう

すでに流通してい ...
ギュッと抱きしめた君
僕の胸に顔をうずめ
回された腕から伝わる優しさが
小刻みに震える僕を包み

そうだね。

沈丁花の香るあの花畑でもう一度
柔らかなKissから始めよう


...
あるいは「執着の向かう先、発火点」


 1 嚆矢 あるいは 発芽

もし私が
あんなところに
あんなかたちで
登場しなければ
知らなくてよかったのかもしれない
なにも知らずに ...
あをすぎる(遠いおもいでの予感
 日輪のうるんでしまう
 空ろなカラスアゲハの羽音に
 さようならを果たすべきころあい。
水影かしぎつづける岸のほとりを
黙礼する雲の視線は
暈の鎖骨を ...
あなたの手を、まぶたにうかべる

あなたの手を、まぶたにうかべた

それからそれから

あなたの熱を頬に感じた
ふうわりと、わたしの頬を、撫でていく風


あなたの唇を指先に感 ...
くり返し くり返し 懲りずに、愛を探して、
愛されていないことは 目に見えて分かっていたのに、

それでも、
嘘のぬくもり、だけでも 探して 探して くり返し くり返し、また 愛を探す ...
雪が降る

雪が 降る


真白い地面に倒れても
頬には冷たさを感じない

叶わぬなら このまま
雪にとけてしまおうか



雪と とけてしまおうか
心臓の外壁が毛羽立って
秋が来たのだなと思う
それまではツルツルと滑らかな桃色で
トクトクと脈打っていたのに
潤いを失ったようにチクチクと壁面を広がってきている
それは太陽に透けたいつかの彼 ...
雨が降ったよ 傘をさしたよ

みえたみえた よくみえた


ああ やがてくる別れの予感に

ぼくは抵抗しない

ああ こんなに眠たいのに こんなに悲しい

ぼくはもう抵抗しな ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
1486 1...自由詩3*08/12/2 0:16
嗚咽愛心短歌2*08/12/2 0:07
今宵北斗七星自由詩1*08/12/2 0:03
KIDUKIメメズワイ自由詩008/12/1 23:46
透き通るような青い空なんかいらないブライアン自由詩008/12/1 23:42
総どろぼー佐々木妖精自由詩8*08/12/1 22:26
ふたり服部 剛自由詩508/12/1 22:17
昨日の夕餉 自由詩4+08/12/1 22:01
よろでるりに会いたい海里自由詩008/12/1 21:59
ゼウス草野春心自由詩008/12/1 21:47
ながもの 服部 剛自由詩308/12/1 21:24
乱れmorio自由詩208/12/1 21:10
follow my nose完食自由詩208/12/1 20:28
今日の夜空A-29短歌4*08/12/1 20:24
コウノトリが歌うまでセルフレーム自由詩108/12/1 20:15
棺か帰結と棺か起点井岡護自由詩3*08/12/1 18:58
そらが。狠志携帯写真+...408/12/1 17:38
水色の暗がりbucco自由詩508/12/1 14:42
アコースティックBOOKEN...自由詩308/12/1 13:06
現実渡辺亘自由詩008/12/1 12:24
わたしに幸福を千波 一也自由詩6*08/12/1 11:31
殺されている物語いねむり猫自由詩208/12/1 8:49
娼戯poorgu...自由詩2+08/12/1 6:53
「モノポライズ」長谷川智子自由詩8*08/12/1 6:45
零雨こしごえ自由詩1*08/12/1 5:11
あかいいとリュウセイ自由詩1*08/12/1 3:01
いい加減な愛の探求。佳人。自由詩008/12/1 2:54
熱望リュウセイ自由詩108/12/1 2:45
心臓と銀杏木屋 亞万自由詩2*08/12/1 1:24
堀川通でさようならあんこ自由詩208/12/1 1:18

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