二〇二二年一月一日 「多元世界の門」


 ロバート・シルヴァーバーグの『多元世界の門』、さいごの245ページまで読んだ。主人公と娘はスパイ容疑から外れて助かった。のちに主人公は死んだと思わ ...
今日のような満月では窓辺に腰掛けて
暗闇に踊るように舞う、ひとひらが
老蝶と落ち葉にくすぐられる
まっすぐにのびた星が流れるように
わたしたちは歩いていたことに気付かされる
秋の汀で記憶も体 ...
蛾も蝶も僕の中ではアゲハチョウ

引き分けの喧嘩で帰る赤とんぼ

眠たい正午ダンゴムシいじってる

時計の針がさしている虫刺され

踏んづけた蟻の数だけ怒られる

蜘蛛の巣に絡め取 ...
棚引く雲のように
白く身を浮遊させ
何の企図も無く
この世界の旋律に
わたしは深く
包み込まれる

荒涼とした大地、
倒れゆく街並み、
闇の匿名性の襲来、

老いて生々しい
あ ...
{引用=季節は詩作と飲酒を奨励する}
ナナカマドの実を髪に飾って
わたしの夢と現実を行き来する
顔のない女のようなものが
縫い付けたり解いたりして
季節の匂いを囁いている
雨上がりのしどけ ...
あなたにはあなたの、
私には私の、
世界がある
それぞれに
それぞれの



{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
あの女が高速脇の電波塔のそばで折れるほどに自らの首を切り裂いたのは、フェデリコ・フェリーニが運命の脚本を閉じた日だった、抗鬱剤を浴びるほど飲んだ上での行為だったと聞いた、くだらない真似をしたものだ ... 暗黒物質や
暗黒エネルギーなんていう

いやな名前の
おかしなものが

宇宙にはあるらしい

あるらしい
なんてもんじゃなくて

なんと
宇宙全体の物質エネルギーは

74 ...
私だけの悩みではないと知ったとき
とても安堵したことを覚えている
時間ギリギリまで寝ているが遅刻はしない
期限ギリギリまでかかるが仕事は終わらせる
財布の中身は月末ギリギリで食いつなぐ
何と ...
くそう、近所のスーパーが一軒潰れただけでこのざまだ。

歩いて行ける距離、安さ、おいしい肉海鮮。完璧だったものを。

実は近所にもう二軒スーパーはある、十分じゃないかな。

しかしおいしい ...
彼岸花の熱に服を焦がされ
黒と茶のまだらになった
最初は白いシャツだったのに
空は膨張し雲は引きちぎられていく

喉の奥がいがいがする
息も唾液も通らない
秘密の部屋で
黄色く発酵して ...
言ってはいけない言葉がある
振り子のように揺れている
あなたの胸の内側を

言ってはいけない言葉がある
渇いた喉を塞いでる
吐き出されるのを待ちながら

想いは蜘蛛の糸
あなたは捕ら ...
父は沈黙を支配し
静謐は直観に従う

深夜に一日は生動し

わたしの思考は
宇宙へひろがる

この戦慄を貫く混沌、
この旋律を貫く企図、

躍る世界は荒野の声を響かせ

雪に ...
これはなにごとでもない、忘れていた。「椅子を壊した。」

雷鳴、)喉から、背景が/表情がひゅっと逃げ出したようだ。高らかであれエンジン音、乳白色の泥の中で、耕された砂地をたどる類語辞典 夜想曲とキ ...
・看護師になることを誓わされるところ
・看護師像を押し付けられた上におめでたいと感じてもないのに、祝いを強制されるところ
・準備の空き時間が多すぎて、スマホで時間を潰せばそうでもないのに、勉強して ...
この街を
左廻りに
踏破して
今も尚まだ
世界は続く
おばさんの口の周りが青い
それが子供の頃から
気になっている
ガガーリンが見た地球ぐらい青い
ギリシャ人が見た地中海ぐらい青い
髭の剃り跡がそう見えると知ったのは
大人になってからだ
小 ...
これは 糸ね
舌で あまくて
しっとり綯われて

ひらく 香り
お日さまに運ばれ
音符とたわむれ
すこしだけ

空で散るわ あとすこし
たぶんそのまま
空のまま 枯れるから

...
たまに孤独を感じることはあるが、しかし、そんなときには砂漠の写真を眺める。空が闇に侵された下で、砂漠は、月明かりに銀色に興奮している。僕は、そうすれば、孤独から逃げられる気がする。理由は分からない。も ... この疼痛
なんぼのもんじゃい
と、

掻き乱す

肩までも
降りてきた
この痛み
布団、はねのけ
肉は震える

ハッキリと
苦なら苦と
言い、
切る
勇気

明日 ...
無二の友
パレードの脇
すり抜けて
丸い地球の
何処へ行くのか
おい
いったい
いつまで居座っているんだ


怒った冬の兄貴が

10月になっても
しつこく居座りつづけた

夏の姉貴を
冷たい木枯らしで
追い出した


ここ数年
...
いつだったかは 覚えてないが
おとうさんは花束を俺にくれた
そのなかの一輪 土に挿してそだてた

おとうさんきらいじゃし進学して家出る
「一人暮らし、大丈夫か」
イヤホンしたまま自室ににげ ...
眠たげな空、
わたしは滑り落ちて
ひかりの大洋へ
雨降り
ひたすら泳ぐ
ひかりの大洋へ

大空、裂ける
青空、割れる
遥か臨む、
谺のウチュウ

熱い魂と熱い魂のぶつかり合い
...
今日鏡の中の自分にびっくりした。
髪は乱れているし、
ナースキャップはひん曲がって浮いてるし、
眼鏡はでかすぎるし、顔半分はマスクで覆われているし、こんなナースがどこにいるかよと思った。
こん ...
自転車置き場に届く光が
まだ短くて生まれたばかりで

真っ直ぐに
息をしている

僕も光も
躊躇いながら
前へと進み

その眩しさで
顔を塗られたら
心が解れて
ひとりでも笑 ...
近藤さんちの広い庭の半分は
辺り一面緑の草原だった

 君には僕がみえないの?
 綺麗な君、
 僕には君が見える、
 僕には君が視える、

近藤さんちは鍛冶屋だった
溶けて黒ずんだ坪 ...
よく行っていた街
引っ越してからは行っていない

思い出せば懐かしい
あの店はまだあるのか
気になってしまう

空揚げが美味しい店だった
小さな店だけど人気だった

思い出せば次々 ...
その嘴で、食らいついた、濡れ光る 光と影、
 その偶然が 拍動に 例えられるなら

アナタ方はまだサトウキビ畑で草を編んでいるのの。昆虫標本の街でも考えながら、代々木公園を降車するる。天国の弾み ...
はたらくというのは
はた(周囲)を楽にさせる
幸せの道だと
そんな綺麗事
こころにぜんぜんなにひとつ
染みなかったけれど

夕陽がただ沈んでゆく
この街のことは
好きだと ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
詩の日めくり 二〇二二年一月一日─三十一日田中宏輔自由詩13*22/10/10 0:01
橙色あらい自由詩022/10/9 21:34
幼少期の虫についての記憶よりTwoRiv...川柳4*22/10/9 18:55
切迫ひだかたけし自由詩3*22/10/9 18:52
火星人は見た「そんな雰囲気」の嵐をただのみきや自由詩4*22/10/9 15:01
※五行歌「世界がある」こしごえ自由詩2*22/10/9 13:21
ジェネレーション・テロリストホロウ・シカ...自由詩0*22/10/9 12:57
神様の悪ふざけst自由詩422/10/9 11:46
パーキンソンの法則という病イオン自由詩1*22/10/9 10:25
ここにいるりゅうさん自由詩6*22/10/9 6:29
木屋 亞万自由詩4*22/10/8 23:22
言ってはいけない言葉まーつん自由詩322/10/8 22:28
夜想ひだかたけし自由詩522/10/8 20:49
ステロタイプあらい自由詩022/10/8 19:02
戴帽式の何が嫌いか杏っ子自由詩122/10/8 18:50
禁忌TAT短歌122/10/8 18:47
お髭おばさん花形新次自由詩022/10/8 18:22
星のうたsoft_m...自由詩022/10/8 18:02
砂漠のパラドックス暗合自由詩122/10/8 17:59
五行歌・雨、降りしきる深夜にひだかたけし自由詩322/10/8 17:44
パレードの法則、からの足立らどみ短歌122/10/8 8:18
季節一家のきょうだいゲンカst自由詩222/10/8 3:52
枯れた花ひとつエキノコック...自由詩522/10/7 22:18
ホノオひだかたけし自由詩4*22/10/7 21:06
ナース杏っ子自由詩222/10/7 19:51
ミナト 螢自由詩122/10/7 19:33
近藤さんちひだかたけし自由詩322/10/7 17:16
思い出の街夏川ゆう自由詩122/10/7 10:59
ただたどしいあらい自由詩122/10/6 23:56
らぶみーてんだー秋葉竹自由詩122/10/6 22:19

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