天空の青は相変わらず、
腰を折った老婆が歩む
杖つきながら這いずるように
一歩一歩の肉の意志、
ママチャリを押す母の手が子を包む
地に足を付け刻まれる時、
天空の青は相変わらず ...
貴族と武士とあなたとわたし
原則は
ゆつくりリズム
なかに韻
ときどきうまく
まとまれば吉
問題は
良心の音
ハモネプし
君の根でなく
みんなのおとね
無意識は
今 ...
あいさつを しない おじさんが 公園のラジオ体操に くる
わたしより としうえの はずだが
歳より 若く みえる
ふとって いる せいだろうか
この お ...
時間と空間は相対的
アインシュタインは
相対性理論に 気付く前に
時間と空間の相対性に気付いていたはず
実感として 解っていたはずだ
微分積分も 相対的だ
...
○「独り言」
今年もあと二月になってしまつた!
誠に歳月人を待たずだ
○「認知症」
名前が出てこない
昨日出てきた名前が
もう出てこない
認知症がかなり進んでいるようだ
○「偽 ...
夜の田んぼは湿気た匂い
刈り取られた稲穂から
また柔らかな葉は伸び
もう実はつけない
水にめだかは見えない
でも蟹なら隠れられる用水路に
柵はなく、落ちて命をなくさないでね
「夜にも天気 ...
二〇二二年四月一日 「ホークスビル収容所」
SF傑作選『ホークスビル収容所』を、ヤフオクで、送料込みで760円で落札。これで、しばらく本を買うのをやめるつもりだ。けれど、1冊、別のシリーズ ...
その日わたしはどうしても部屋のライトをつける気にならず、小さなテーブルの上の灰皿に蠟燭を置いて火をともしていた、そうして、ソファーにもたれて南米のリズムのようにゆったりと揺れる火を眺めていた、脚を ...
マリア
君と出逢ってしまった。
マリア。君との出逢いは奇跡。
マリア。君は海。
マリア。君は海の水平線。
マリア。君は水平線に浮かぶ小舟。
マリア。小舟はきらきら眩しく ...
暮六つの宵闇の中に聞く
街の静かなざわめきのうねり
あぁ、夜は街を慰めるために
街は悲哀を和らげるためにあるのだ
理屈では説明できないことがある
雨の夜の街の邂逅
...
やみよのしじまが
うるさくひびく
うるさくひびいくては
わたしのけはいの
たいきけんにしんにゅうする
ほしなんてみたことないという
あなたに
ほしをみせてあげたいよるが
いくつもとおり ...
真っ逆さまに落ちていく
真っ逆さまに舞い上がる
地平を水平を方向を失う
ただアオ、
一面の青、
広がって
進む時は裂け
在るもの 異様に浮き上がり
突然出現する赤ん坊の ...
夢の再演に濡れ
冬の悪戯に悩む
ため息ではない
深呼吸さ
放熱板を噛みしめ
表面積を減らして
ちらっと覗う
チラ見せ
九十九折 そんな
むかし話に出るって聞いた
おめでとな
...
悲哀がトグロを巻いている
酒も飲まずにやっかいなやつが
これ見よがしの独白を不幸が笑う
瞑ったまま見通し脳内で溺死する
斜陽を浴びて滲む色すらない
沈黙の唇はただ冷たい
獣の思弁よ
...
生きるために生きる
生き物である私は
あるお方のおかげで
人間に戻ることが出来た
私にも善悪とその他がある
大丈夫大丈夫
と自分に
言い聞かせる
曇りという字の
雲の上に ...
秋、どよめく朝に
人は来る 人は去る
石のぬくもり、地の恩寵
川辺に彼岸花 赤々と群れ
戯れる犬、子供
名指され得ぬ天の標的に
生、とうめいな矢を放つ
きみの教室はいつも水浸し
ぼくの上靴にフィンが生えてきた
きみを追いかける足は上手く回らない
きみは息継ぎが苦手でいつも口ぱくぱくで
そんな間抜け面もとても可愛くて
ぼくの教室も常に水浸しで ...
乾いた感覚で日曜の夜の表面を滑っていく
音楽やアルコール、色のない浸透でゆらゆら浮かぶ
希望、のような、淡い文学を
手に入れたい、と
思っている
言葉は、薄く切っ先を重ねてい ...
必要という2文字がつくと
悪は善に化けるのか
最近
やたらと目につく
お粗末字幕
悪は悪以外の
何ものでもない事を
忘れてしまうと
こんな風になるよと
言わんばかりの
...
釈迦も孔子も死後については語らなかった。
生もまだ解らないのに、死が解るはずがないと
いう態度だった。
もしかしたら、生は問題だが、死は問題では
...
悲しいかい って 聞いてくれて
さみしいかい って 聞いてくれて
そんな 言葉を 夜に 手に入れて
満足なのかなあ
いやいや そういうわけでもない
ただただ ...
朝起きて
窓を開け
詩を書きます
って言いました
そしたら俺は詩人になった
遠くで老婆がこっちを見ていた
階段を降りて玄関を出て
虹色に輝く木刀で斬り裂いた
あの老婆の
...
手にて 書く 物はない
何を 書いても 空しい
生きている 証が 欲しい
書くこと 考える ことが 好きらしい
何を 書いても 達成感が ない
私だけ ...
○「便利ロボ」
「お父さん!」と呼べば
いつでもどこでも
ママのところへ駆けつける
こんな便利なロボはない
○「情報化時代」
間違った情報が
正しい情報を駆逐する
過激な情報が
...
人ごみに混じってブリキの人形が
中身空っぽの体かぽかぽ言わせて歩いている
人間でないことを
わかっていないのは本人だけだ
周りの誰しもが
異物の混入に気づいている
おっさんが
...
(───パトカーのドアを開ける。振り向きざまに笑みを浮かべた少年が、後部座席へと乗り込む。
(少年は振り向き、笑みを浮かべ、パトカーに乗り込んでいく。
───厄介な事を起こしたの ...
太宰の長男に
障害があったことは
世間ではあまり知られていない
ダウン症だったと言われている
桜桃では、そのことに触れ
ひどく心配していることが
書かれている
太宰の死に関して
この長 ...
パスワードに
好きなものを設定すると
どれだったか忘れてしまうので
忘れたくても忘れられない
嫌な人の名前を設定した
おまえなんて大嫌いだと
キーボードで打ちのめす
いじめたあいつ
...
自称詩とは言え
やはり若者のものだ
若いから
ちょっと恥ずかしくて
人に見せられないものでも
若気の至りで許される
じじいやばばあは
自称詩人と言うより
むしろ他称死人と言うべき
...
ささやかな雨は降り
こまやかな雨が降り
時は溶け
時は進む
あなたは在った
あなたは消える
あなたはいない
軽々しく生きて
重々しく生きて
あるもの在る、 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
朝の路
ひだかたけし
自由詩
2
22/10/31 10:57
貴族と武士とあなたとわたし
足立らどみ
自由詩
2*
22/10/31 8:25
あいさつを しない おじさん
ダンテ カフ...
自由詩
1
22/10/31 8:15
時間と空間は相対的、自我も相対的 「私」は相対的な時間の ...
〃
自由詩
0
22/10/31 8:11
独り言10.31
zenyam...
自由詩
1*
22/10/31 7:04
夜空にある何かに
宏子
自由詩
2*
22/10/31 2:14
詩の日めくり 二〇二二年四月一日─三十一日
田中宏輔
自由詩
13*
22/10/31 0:03
完全な闇が取り払われるとき
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
22/10/31 0:02
マリア。君と出逢って
原田たけし
自由詩
0
22/10/30 19:22
夜の街
静
自由詩
0
22/10/30 19:20
やみよのしじまが
入間しゅか
自由詩
6
22/10/30 19:07
突き抜ける、生きて息し
ひだかたけし
自由詩
2*
22/10/30 18:29
おめでとな
soft_m...
自由詩
0
22/10/30 16:17
投身万華鏡
ただのみきや
自由詩
2*
22/10/30 14:09
※五行歌 二首「大丈夫大丈夫」
こしごえ
自由詩
3*
22/10/30 13:48
天の標的
ひだかたけし
自由詩
2
22/10/30 11:12
water classrooms
ちぇりこ。
自由詩
7
22/10/30 10:37
淡く、乾いた、透明な、不在の
ねことら
自由詩
3
22/10/30 7:35
お粗末字幕
st
自由詩
3
22/10/30 7:25
生と死の問題を考える
ダンテ カフ...
散文(批評...
0
22/10/30 4:58
僕は まっとう だよ
〃
自由詩
1
22/10/30 4:52
老婆とポイントカード
宮木理人
自由詩
1
22/10/30 0:09
手にて 書く 物はない
山田 三四郎
自由詩
0
22/10/29 22:24
独り言10.29
zenyam...
自由詩
1*
22/10/29 22:04
人々のある日
◇レキ
自由詩
1*
22/10/29 21:05
理由
湯 煙
自由詩
4*
22/10/29 20:10
太宰の長男
花形新次
自由詩
1
22/10/29 19:34
忘れたいからパスワード
イオン
自由詩
1*
22/10/29 19:25
他称死人
花形新次
自由詩
0
22/10/29 19:06
詩想4
ひだかたけし
自由詩
6*
22/10/29 17:37
440
441
442
443
444
445
446
447
448
449
450
451
452
453
454
455
456
457
458
459
460
461
462
463
464
465
466
467
468
469
470
471
472
473
474
475
476
477
478
479
480
加筆訂正:
投身万華鏡
/
ただのみきや
[22/10/30 16:47]
修正
3.78sec.