道中出会った黒人の少年は痩せぽっちのチビだった。
手足がやけに細く、その癖黒人特有の光沢と張りのある肌。縮れた髪の毛に薄い唇。衣服は支援キャンプで配布されている、年齢に不釣合いな大人用のものをず ...
きみは、知っていただろうか
終わりのない、四月の午後
ぐっすりと眠る、きみのひたいに
ぼくの夢は、文字をつづる
きみは、知っていただろうか
森は、とうとつに、緑の下着をまとい
ふりむく ...
行雲の下(もと)
海が
寸秒の間に、退(すさ)る
午後の
光の浜は凄艶
眩(まばゆ)い砂子の煌き
陽の中に蹲り
精悍な裸の女は切歯(せっし)
焼けた亜麻色の太い隻腕を伸ばす
水平線ま ...
タバコに火ひととき針を消え見てた
マルガリーテバイオリン指示弾け暗く
黒い死が風呂ミルク中にフーガする
好き
嫌い
憧れ
憎しみ
愛
全ては紙一重
感情はとどまらないから
人は
いつも不安の中に在る
ピンクの小石が落ちていた
小石を拾いあげて
進行方向に投げるのも
空めがけて上にほうるのも
つまらないと地面に叩きつけるのも
あなたの自由
問題は
犯した行動に
あなたの欲をいくらの濃 ...
泣いているのに怒られて
今必要なのに
欲しい言葉はくれない
罵倒して優越感
これが私が欲しかった形なのか
違う
全然違うよ
これだけ一緒に居て
私はあなたの心の片隅 ...
しないほうがいいのですが
と
彼は決まって 付け加える
いずれそれに感化され
まわりのやつらもいうようになった
これでは仕事が はかどらないと
上司は彼を追い出した
彼はただ ...
恋の仕方なんて忘れてしまった。
私はいつも
その人が誰かのもとへ行ってしまってから、
自分の抱えた想いに気付く。
恋の自覚なんて、忘れてしまいたい。
通り雨が過ぎて夕暮れ
虹が出ないかと窓を開ければ
そもさん せっぱと
がなりたてる小学生が
傘を差したまま歩いた
歩道橋が見えた
やることがないので
テレビは壊れたままで
修理に ...
土煙りの中から少年と大男と若い女が現れた
少年と大男は同じ鳩と繋がっていた
若い女はこの世界の法則の例外を
そんなこともあるのかな、程度にしか気にとめていなかった
大男の右頬か ...
「 蝸牛 」
目まぐるしく迫り来る日々は気だるく
居場所を見失いそうなほどの静けさに戸惑いながら
傷だらけの両の手で
決して届かぬ銀色の夜空を掻きむしる。
...
「どうしたの?赤土みたいな顔をして」元気だなんてとても言えない
もういいよ電話もメールもやめようぜ言った奴から「アド変ヨロシク!」
空箱にカマキリ飼っていたはずがいつの間にやら ...
車がたくさん通る
高速道路のトンネルに
住んでみたい
非常電話の扉の中
さらにその奥
誰にも開けられない
硬い硬いコンクリートの内側
誰にも見つからないように
こっそりと部屋を作っ ...
さようならと言うことが
お別れではないように
決められた夜明けは
訪れないのです、私の朝に
どんな明日が来るのか
誰も知らないから
眠れない夜も
夢見る眠りも
明けてしまえばまぶし ...
両手でふたつ
チョキを作って
横に寝かせて
ハンカチをおさえてみる
真ん中がふくらんできて
光る球体がしみ出してきたなら
これは夢
真ん中がしずまったまんまで
外ではせわしく青 ...
つめを噛む
黙っていてものびてくる
そのつめを噛む
噛み切ったぎざぎざの切り口を頬にあて
自らを削ぐように滑らせるとき
痛みとともに描かれる白い線には
まるで罪などないのだ ...
じゃがいもときゅうりとにんじん ばあちゃんの「ポテトサララ」をゆっくり食べる
火星から来たのねきっと 突然に怒る男をぼーっと見てる
ドキドキと汗で疲れて起きた昼 破れんばかりの夢を ...
予定のない日曜日
雨続きの週末
部屋の隅あぐらかいて
六弦をいじり回す
干せずに湿った布団みたいに
身体がひどく重いんだ
代わり映えない毎日
部屋を満たす湿度
そのせいか愛猫は
...
泣い て いた
多くの人が泣いていた
でもこんな羽毛のような悩みで泣いているのは自分だけだと
また多くの人が そう確信して泣いていた
自分だけだと 確信して泣いて
石の ...
小学校から帰ったぼくに
「今夜はお母さんの店で夕食だぞ」
と微笑みながら次兄がいう
長兄が帰ってきたところで
兄弟三人で冬の夕方の千住の町を
母の店に向かった
今夜は母と一緒の夕食だ
...
2005年にウエノポエトリカンジャム3という
野外で8時間ぶっ続けで約80組が出演し
詩の朗読をするというイベントの
実行委員会の代表をやらせていただいた。
3というのだからそれ以前に2001 ...
改090603
宇宙を旅する
きみの悲しみを
微惑星が消し
抑えがたい憂いは
彗星の尾が運ぶ
激情は、爆発誘発溶融
火球を吹き飛ばす勢いの
遊 ...
オルテンシア、幾千の折り紙細工
集球は毬つき
ばよんぼよん
ひも付きではない枝付きの水ヨーヨー
けれど気をつけなければ
あじさいの葉裏はそれだけで{ルビ聖域=アジ―ル}
ヘアリーな ...
火に話しかけて
(夜の原のうつせみ)
応えはなく
空は硬く鳴る
花が降りてきては飛び去る
鳥は川を下る
無言がかがやき
鳥のあとを追う
花の楽器 ...
銅メダリストは、
胡桃の実の、殻に秘められたるを知らない
私は誰から手わたされた?
カンパネルラ?
コンロに火をつけると、
ひとときの黄緑とオレンジ
それは化学、それは魔法
気づけば ...
逆巻くバイアス アーニーの純心は
どう仕様もないほど眩しいくらいで
蹴散らかしたとして 何の不義もない 生まれたからには透明で
あの鉄塔によじ登って 空を浴びるんだ
見 ...
カッターナイフの先のうす暗い沼
新聞の活字を吸い込んで
重く帯電する
蓄積されたイメージは?年に二回
野良猫の舌へ落雷するのであります
夜毎
幾重にも重なり合う
夜のとばりの中で
子供のように
うずくまるもの
それは
命名しようとすると
いなくなる
「名前なんかいらない」
と うそぶく
「そんなのなくても
寂し ...
ドア−に閉ざされ 点から点へ向かい
流れる風景を進んでいく
箱と、なって
運ばれていく
空気に
希望をいつも断ち切られるように
鉄橋に
雲たちは運ばれていく
今も口を閉じたよう ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
アメリカンマシンガン&アフリカン
影山影司
散文(批評...
1
09/6/4 4:26
四月
非在の虹
自由詩
1
09/6/4 4:00
千言万語
月乃助
自由詩
1*
09/6/4 2:36
余韻響
K.SATO
俳句
1
09/6/4 2:36
紙一重の感情
次元☆★
自由詩
0
09/6/4 2:16
シュミレーション フィテッシュ
秋也
自由詩
1*
09/6/4 1:46
ビー子
くゆら
自由詩
1
09/6/4 1:20
ただ、なるがままに
pur/cr...
自由詩
0*
09/6/4 1:15
ため息
むくげ
自由詩
2
09/6/4 0:50
飛んでいった昨日
pur/cr...
自由詩
4*
09/6/4 0:48
NO!
吉岡ペペロ
散文(批評...
3
09/6/4 0:38
蝸牛
ae96
自由詩
0
09/6/4 0:24
窺い
ゆうか
短歌
2*
09/6/4 0:20
望んではいけないこと
チアーヌ
自由詩
6
09/6/4 0:19
わくらば
たりぽん(大...
自由詩
6
09/6/4 0:07
clothing
あすくれかお...
自由詩
4*
09/6/3 23:30
「つめを噛むのをやめなさい」
ベンジャミン
自由詩
5*
09/6/3 23:30
いつつ 初夏のうた
はちはちよん
短歌
3*
09/6/3 22:51
予定のない日曜日
衿野果歩
自由詩
2
09/6/3 22:48
部屋と
KETIPA
自由詩
0+*
09/6/3 22:47
冷えたカレーライス
殿岡秀秋
自由詩
8
09/6/3 22:46
ウエノポエトリカンジャムと詩について 1
馬野ミキ
散文(批評...
13+*
09/6/3 22:02
偽物賛歌
あおば
自由詩
10*
09/6/3 21:54
踊るミクロラプトル/紫陽花は何歳?
海里
自由詩
1
09/6/3 21:20
影と手のひら
木立 悟
自由詩
4
09/6/3 20:51
ジョバンニの春
鈴木まみどり
自由詩
1*
09/6/3 20:40
『エンドーラ・デイズ』
Leaf
自由詩
1*
09/6/3 20:35
食物連鎖
吉岡孝次
自由詩
1
09/6/3 20:28
無名
フクスケ
自由詩
0
09/6/3 20:27
六月の窓
kiriko
自由詩
1
09/6/3 20:20
4443
4444
4445
4446
4447
4448
4449
4450
4451
4452
4453
4454
4455
4456
4457
4458
4459
4460
4461
4462
4463
4464
4465
4466
4467
4468
4469
4470
4471
4472
4473
4474
4475
4476
4477
4478
4479
4480
4481
4482
4483
加筆訂正:
四月
/
非在の虹
[09/6/4 4:02]
語句修正
6.3sec.