「この都で捕えたツバメ
を掌の中に隠す
いらだたしい感覚と暑さを忘れる
放ったつもりが 手元からポトリと落ちた
死骸だった
と、かたわらの老婆が笑う」
わたしの
話が終わる前に
あの方は去って
いかれました
あの、途中なんだけど
と言いかけて
わたしの話に終わりなんか
ないだろう
でもね
もしかしたら
勝手に
うまく終われた
かもしれぬよ
...
ママが「神様の皮下脂肪的な曇天」とリアルに繰り返し呟く
このひともあたしで
ココにいる全部があたしかもしれない
また瞳孔が開いた場所から見られている
瞬間ごとに目標を疑わず
足の裏側にある踏 ...
少女がその魔法使いの弟子となったのは、魔法使いを一目で好きになってしまったからだ。川から涼しい風が吹いてきていたある夏の午後、川べりでうずくまる黒い影を少女は見た。すぐには魔法使いだとはわからず、古 ...
くもりぞら
ぴいららら それゆくな
ゆくな ゆくな あっちへゆくな
ガラスの川で鳥たちが
あらんかぎりに ついばんで
ぴいぴきぴ
君の鏡をわりました
瞳のガラスに風吹いて
川はガタ ...
虚言症スケッチ
?
ぼくは自慰をしない
自慰をしたことがないんだ
どうやって自慰できるの?
医学出身を自称した彼が
重症の虚言者らしい
?
甘ったれた賛美や
同情 ...
0.
どうも最近は性欲ばかりが先行して自慢の透視ができなくなってしまった
そんなことを口走ったら彼はおっきなあくびをひとつかいたあとに急にだんまりした
だんまりが嫌いな私は取り繕ったような捨て身 ...
ごはん食べるのがちょっと遅かっただけで
服を着替えるのにちょっと手間取っただけで
殴られて蹴られて
挙句の果てに殺されてしまったその子の名前を
誰が呼んでくれるというのだろう
助けてって ...
あれは
過ぎ去った季節の代わりに
それは
幾度も破り捨てた手紙の代わりに
これは
風に拐われた笑い声の代わりに
39本のガーベラを
あなたに贈ります
...
一度にたくさん、ではなく
そろそろ、と流し込む感じ
絶対濃度を持たない空気は
放流の力で簡単に色を薄め
侵入者だったはずのものが
気付けば当然になっている
さっきまで開いていた花は ...
原爆で蒸発するのは肉体だけ?
目撃した我らの希望が死す
管理する!おまえの心マニュアルで…
がんじがらめの言葉と動作だ
精神の直立歩行で ...
窓覗いて 暫くしたら
イオンゲージを監視
ピラニが4.0*10^4乗Paを指したら
そろそろ君の出番だ
後はメインバルブが開くだけ
そして電離真空計は跳ねて
チャンバーは悪くない
...
あのこは僕に優しくしてくれた
腐って消えそうな僕に優しくしてくれた
時は平成 恐慌は続く
今日も草臥れど、つって
仕事も減り
半ばうたたねばかりの生活
陽だまり探しにも飽いたぜ
...
ベイブリッジ近くの流行りのマンションは
遠くからだと暮らしの明かりがあたたかだけれど
ロビーでこうひとを待っていると
ちゃちでざわざわとしたものにしか思えてこない
ビジネスマンがエレベーターに ...
さみしかったんだ
私は
さみしかったんだ
木々がその緑を
日増しに茂らせて
さみしかったんだ
ぽつんと
私だけが置き去りだ
あなたは
あなたの国で
こころおきな ...
線香花火の逆立ちに
少しひしゃげた季節の暮れは
そっと吹くかぜになびいて
枯れてゆく
咲くまで
咲くまで
生きたけれど
本当に咲いたかな
毒 ...
{画像=080731005030.jpg}
望みなき望みを喰らい、今日も独り呻吟する。
進むべき道を知らず、苦しみは心に至らず。
どこに向かうかを知らず、ただ左右をみて狂騒する。 ...
これで最後になったって構わない
そう思って生きてきただろうか
そう思って飯を食い、
語らい、遊び、笑いあっただろうか
ここで途切れても
誰にも心配をかけないで
心置きなく終われるような ...
走り出して一年弱
開通フィーバーも
忘れたかのような
副都心線の渋谷駅
ホームの真ん中に
露出している線路
オブジェのように
まだ無意味に佇む
急行があることを
失念して ...
彼女の寄越す手紙には
決まって
花びらが添えられていた
『書簡の柩』
それは時に
桔梗であり
朝顔であり
胡蝶蘭であり
種類は定まらず
時には花びらだけでは
何の花か解 ...
病むように降る春の時雨を、腑抜けた心で受けながら急ぐ繁華街の―喧噪の迷路、大きなドラッグストアと、年寄り向けのミュージックショップからの音楽が混ざり合って不快感を計測する実 ...
生まれつき
僕についている
この両手は
君にもついている
手を握ること
君のからだを
抱きしめること
君に僕のそんざいを
証明してみせること
なんだって
出来てしま ...
キミを思ふ覚えなき気持ちかな悪しき夢にもキミは現る
神の国はさながら
サバイバルゲーム
とことんやってみなければ
分からない
与えてようやく
見えてくるものがある
リトマス試験紙のように
そ ...
ぽんぽん
前に歩いている人が花を落とす
私はそれを拾うのは癪なので踏み潰して進む
ああ夏が来てしまうんですね
となりにいる人にそう言うと
その人は
この世の終わりという顔をして
爆発して ...
親指で攻撃して
人差し指で不愉快にして
中指で暴言を吐いて
薬指で縛り付けて
小指で嘘をつく
ろくほんめがあったら
優しい人になれるのかな
日曜日の
台所
きみは皿を洗う
その手はぼくから見えない
春の水はきっと
未だつめたいだろう
形のないものは
流れる
痛いほどの ...
いま、にも、
花弁の粒が零れ落ちそう、です。
この花の名前は何なのですか?
知りません。
いつもこの時期に咲くのですか?
わかりません、
が、
一つだけ言える事があるならば、この花は涙の粒で出来て ...
故郷再訪
車窓より比叡の山に霧立ちて緑濃くなる朝十時
傍らの妻は平家の物語読みつつわれは景色をおいぬ
五歳より三十五まで住まいせし京はなつかし心はやりて
春景色浮き立つ志賀は通 ...
おはなの香りは麻薬のようです
やっと離陸した春たちは
いっせいにビルから飛び降りて
女の子たちの透明な鱗に
好んで住まうらしい
ちょうちょが飛んでいくのを見て
銃に撃たれてしまわな ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
(仮題のままの数編と決定された一編)ある都へ ⅳ
非在の虹
自由詩
2
09/4/20 18:41
さみしさ
石川和広
自由詩
4*
09/4/20 17:46
リアル
モリマサ公
自由詩
3
09/4/20 16:52
魔法使い
ふるる
散文(批評...
2
09/4/20 16:41
ガラスの川
石川和広
自由詩
2*
09/4/20 15:20
虚言症スケッチ
里欣
自由詩
0
09/4/20 14:58
夢
ゆるこ
自由詩
2
09/4/20 14:55
救われない命とその後遺症について
涙(ルイ)
自由詩
3*
09/4/20 14:36
彼方からの手紙
オリーヴ
携帯写真+...
9
09/4/20 14:18
匙ですくって、召し上がれ
あ。
自由詩
5*
09/4/20 10:50
女男
アハウ
短歌
1
09/4/20 8:43
真空蒸着 1.01
竜門勇気
自由詩
2*
09/4/20 8:29
ガベージ
〃
自由詩
0
09/4/20 7:37
風に、さよなら
吉岡ペペロ
自由詩
4
09/4/20 7:22
そらに問うこと
uminek...
自由詩
3*
09/4/20 5:22
曼珠沙華
一平123
自由詩
0
09/4/20 3:26
眩暈する疼痛は
beebee
自由詩
2
09/4/20 1:58
さよならまでの助走
木屋 亞万
自由詩
3*
09/4/20 1:46
副都心線
kauzak
自由詩
6*
09/4/20 1:28
書簡の柩
蒸発王
自由詩
5*
09/4/20 0:46
それから俺は3分ほど何も考えなかった
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
09/4/20 0:27
手
ナ ヲ ト
自由詩
1*
09/4/19 23:53
恋歌
うみとゆう
短歌
0
09/4/19 23:05
流れ星
杉菜 晃
自由詩
6*
09/4/19 22:19
降下もしくは落下する
アオゾラ誤爆
自由詩
6
09/4/19 21:52
優指
東京カラス
自由詩
1
09/4/19 21:39
日曜日の台所
草野春心
自由詩
5
09/4/19 21:31
口を尖らせる花。
菊池ナントカ
携帯写真+...
2
09/4/19 21:12
故郷再訪
生田 稔
短歌
1
09/4/19 20:58
陽光
アヅサ
自由詩
5*
09/4/19 20:52
4440
4441
4442
4443
4444
4445
4446
4447
4448
4449
4450
4451
4452
4453
4454
4455
4456
4457
4458
4459
4460
4461
4462
4463
4464
4465
4466
4467
4468
4469
4470
4471
4472
4473
4474
4475
4476
4477
4478
4479
4480
6.53sec.