つながった穴のおくからきみが、ゆるやかに伝ってくる
しろいしろい救済に掴まれなかったのに
掌がほえたとおもったら
気がついたらきみはねむっていた、とおくに

ふかいふかい迷路のおくで
...
いつぞやの朝露に綻んで居たのだが、
思い込みではないかと揺らぐほど
呆気なく潤いは早々に太陽が持ち去った



赤黒い夜明けの曙にいきり立つ蒸気が射光の糸に捻り寄るみたいで、
...
人から貶され
人から邪険にされ
人から励まされ
人から庇って貰う

勉強した次の日
目に隈ができ
コーヒーが
零れている

お客様に何ができるか?
お客様を安心させ
お客様の真 ...
荒川の上流の
七月の川風は生まれたてで
すばしこくてむじゃきなのだ
だからきみもぼくも
生まれたての赤ン坊で
何かを語るのではなく
石をひろったり
川へジャブジャブ入ったり
船の上で寝 ...
たけよ
わかたけよ

雨上がりに匂い立つ
若草の薫りよ

今日一日の棘を洗いおとし
網膜の奥底にしみつく
灰の濁りに
若草みどりの輝きで
健やかさの幻影を与えたまえ
水辺の匂い
...
世界には



寂しい男の数だけ
寂しい女がいて




哀しみを抱く人の数だけ
それを解する人がいる



誰も信じられぬ
人の数だけ
信ずるに値する人がいて


探している人の数だけ
幸福 ...
そらのまんなかに
二重の虹が
かかっていたんだ

あの虹に
追いついて
追い越して

虹のふもとには
宝物があるという


きっと
あの虹のように
なないろに笑う
キミがいるから

ボクは
全力で
走 ...
詩に罫線はいらない

その行間に

ボクの音楽が
流れていて

君のことばが
隠されている



詩に地平線はいらない

その文字の歪さが

ボクのココロの
ゆらぎ
...
いいえ、
私の家は小さなパン屋をやっていたの
海の近くの
海といっても砂浜はなくて
ただひたすらに工場が立ち並んで
そこから荷物を運ぶ踏切のある路地に
オレンジと黄色の屋根のついた ...
雨の日は
洗濯の日
真水だから
こころは洗える
泡立ちはいらない
真っ白になんか
ならなくてもかまわない
ノイズだらけのきおくが
雨に洗われて
見えなかったものが
ゆっくり
時間 ...
追いかけるように消えて
追いかけられるように立ち止まる夕暮れ
カラスはかえると
小さい発見あるヒトツ
山には精霊がすむという
バァッサ バアッサ
黒く大きな影近く
羽を休めきいて ...
透明に含まれる
ほんのわずかをくみとって
花色をかえる

まだ色づく前の紫陽花は
どれも同じような顔をしていて
まるで顔色をうかがうように
あなたを見上げている

やがて色づく
そ ...
そうこうしているうちに
定期券などというものも
すっかり使わなくなったと彼は言い
ひとさし指を使って首をかいた
それで生活はだいじょうぶなのかと私がきくと
どうもこうも
生活などというもの ...
ハローハロー

起きてますか?
家の中静かになって、みんな夢の中。

私は机の前。
昨日寝てしまって取れなかった授業のノートを写しているところ。
内容は「死」について。
シビアだよね。 ...
昨日はみんなでしょうゆうどんを食べにいった
ぼく以外のみんなはカレーうどんをたのんだ
ぼくだけがしょうゆうどんをたのんだ
どうしてしょうゆうどんを食べにきたのに
カレーうどんなんか注文している ...
世界中の人々を笑顔にするためにはどうしたらいいか
僕はこの一年間一歩も外に出ないで一生懸命に考えた
世界中の人々を笑顔に出来たら戦争とか差別とかなくなって
とても良い感じの世の中になるんじゃない ...
夏の日のコントラストの中で

ぼくは街を歩く

そよ風の余命を考える



青く儚い粒子たちが

身を寄せ合って

額の汗となった



信号機は自信をなくし

ビ ...
心の病(やまい)が
昨日を、今日の、明日へ
類(たぐ)う
糾(ただ)した思いは、見飽きた悲しみの拓本
丸い竹矢来の中に縮こまる
それでも、
哮る心が
知らぬ間
わずかばかりの隙間か ...
妹は、
拒食症で27で亡くなりました
小学校の時にイジメにあい
以来、鏡の中に
醜女の自分を見続けました
170cmの折れるような痩身は
35?の体重
でした
あなたが、人の痛みを ...
色褪せたシャツをきて

晴れた浜辺から 沖に ボートをこいだ


水面は

ゆるい上り坂

重たい白砂は

底にしずかに揺れるだけ


ぼくはウミネコに敬礼をし

ウミ ...
クマカクレミノムシの幼生期はちょっと女子供には刺激が強すぎる。
六本の足と鋭い牙でヒトガラハナシの成体を捕食するからだ。
ヒトガラハナシは四本の触手と常に露出されたクレパス様の生殖器官を有する ...
私は昔人魚だったのよ

全てが終わった後に彼女は言った

確かに
彼女の両足は
かかとから
太ももの後ろにかけて
大きく長い切り傷がある

王子様を捜しに2本の足を作って貰ったの ...
通り過ぎる町並み もう君は埋めた

君の意識はずっとずっと深い場所
深くてあたたかくて少し暗い場所

もう、いいんだよ

無理してまで笑わなくていいよ
辛いなら泣いて泣いて泣いて
ぼ ...
君が頭を撫でてくれるから


私は幸せに浸れる


浅い幸せ


どんどん沈んで


キラキラ揺れる水面の光を深海から眺めるんだ


君がボソボソっと何かを囁くから

...
ワードを開いたがカーソルがない
右クリック、右クリック
真っ白なのでマウスを叩きつける
「使わせろや」

ノートを引っ張り出す
ボールペンを滑らせても
色が出ない、
こすってみても
...
母は
美しい
緋色の指輪を持っていた


『緋恋の指輪』


14の時のことだ

母の化粧箱の中には
翡翠のブローチに
銀のイヤリング
真珠の髪飾りや
琥珀のネックレス
...
おさなごの手で目隠しされたみたいに
まだ薄白くぼんやりとした月は
うろこ雲のすき間から顔を少しだけ見せる

指で四角に切り取って覗き込んでみた
ぼくたちよりうんと長く生きたこの風景は
瑞々 ...
三日の休みの間
子どもじゃないから
会えなくても平気
平気な理由を
いくらでも創れるのが
大人
欲しいものが手に届く所にないと
怒ったり泣いたりするのが
惨めなだけ
君も
そうな ...
旅人は{ルビ叢=くさむら}に埋れて 
横たわり  
いちめんの空に 
浮雲の群を見ていた 

それぞれに{ルビ流離=さすら}う雲は 
違った形の膨らみで 
西から東へ流れゆく 

自 ...
逆流する流星は再生してゆく
人々の願いを拾い集めて
重力に抗うバベルのように
大気圏を抜けてゆく
徐々に大きくなるそれは
いずれはこの星の重力を超えて
つきぬけろ!つきぬけろ!
自殺願望 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
滑走の森マナ自由詩209/6/6 21:34
あれはきっと月の滴Leaf携帯写真+...2*09/6/6 21:24
隈なき熊ペポパンプ自由詩7*09/6/6 21:17
七月非在の虹自由詩209/6/6 19:26
みどりのころの…ゆびのおと自由詩509/6/6 18:18
幸福の条件オリーヴ携帯写真+...1309/6/6 17:07
ダブル・レインボー風音携帯写真+...309/6/6 16:14
眠る詩043BLU...自由詩109/6/6 13:38
バター・クリームフユナ自由詩609/6/6 13:25
雨の午後フクスケ自由詩209/6/6 10:11
ヤタガラスsya自由詩109/6/6 7:58
「紫陽花」ベンジャミン自由詩5*09/6/6 2:43
バラの花びらキエルセ・牧自由詩209/6/6 2:37
通信を試みます。つゆ自由詩5*09/6/6 1:49
しょうゆうどんセガール、ご...自由詩309/6/6 1:49
世界中の人々を笑顔にするためにはどうしたらいいだろう自由詩509/6/6 1:49
夏 ビル 砂銀ラメ自由詩0+09/6/6 1:44
「出帆」(しゅっぱん)月乃助自由詩4*09/6/6 1:34
「妹」自由詩6*09/6/6 1:32
ウミネコ銀ラメ自由詩109/6/6 1:20
飼い主竜門勇気散文(批評...0*09/6/6 0:55
マーメイド蒸発王自由詩509/6/6 0:48
ハロー死神朽木 裕自由詩2*09/6/6 0:22
枕言伽茶自由詩309/6/5 23:47
するしかく、されるしかく木葉 揺自由詩3*09/6/5 23:41
緋恋の指輪蒸発王自由詩4*09/6/5 23:17
地球の子どもあ。自由詩15*09/6/5 23:03
みじんこ蒼木りん自由詩309/6/5 22:36
ペネタの雲 服部 剛自由詩909/6/5 22:18
星に願いをxxxxxx...自由詩009/6/5 22:10

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