ずっと見てんだ
ここから

降りる気なんてないし
登ってくるやつもいない

ただ
おれはひとりで
ずっと見てんだ
ここから

ぜんぶ
おれのものだから
ずっと見てんだ

...
あのこはデンドライトの目玉を入れているよ。
琥珀色の瞳の無い眼球に
植物みたいな結晶が光っているよ。
あのこはじっと動かない。
瞬きもしない。
あのこの目玉はデンドライトだよ。
許さないから
与えない
見捨てるために
置き去りにする
そのために
口を捨てる

老人のように聴衆の中に立つ
彼らと同じ土の中から生え出た
私の体はいったいいつ
老人になるのだ ...
6月4日AM0時05分

玄関の鍵をあけ、
わたしを窮屈な女に閉じこめている
ストッキングを脱ぐときが楽園。
爪をひっかけて伝線、
1回500円の過ちにイライラする。

...
  (序の刻)

ああ
そこにあるのは
あれは虹であって
虹ではないのです
天に昇ることを許されなかった
屍たちの描いた
放物線なのです
無残にも
灼熱地獄に照らされた
残尿の
...
東京の山中に梅花をさがす
そのための前夜祭がおこなわれた
きみは友だちと肴を集めた
ぼくはウィスキーと葡萄酒を用意したが
梅酒のないことを悲しんだ
宴たけなわ
酒と肴の上に
三月の雨がふ ...
お前と馬鹿話したくてしょうがない いやもうさんざんしてきたんだけどもっとしたくてしょうがない 本当は大事な話をしなきゃいけないんだけど それは俺とお前には避けては通れない深刻な話なんだけど いつも会う ... 何故泣きたい

私の心は薄っぺら
私の言葉は薄っぺら
私の行為は嘘っぱち
私は嘘で出来ている
大層な日々など生きてはいない
それなのに、
何故泣きたい

私の涙に価値などない
私 ...
頭の骨の中で起こることが
あなたとわたしの全てではないと
確かめながら
食べ
汲み、飲む
気持ちのよい
作業を続けていますけれど
こころは
殻なしの底なしのたまごなのです
中には
...
美しい赤紫色の旋律弾けて
夕日が沈んでいく
幕が下り
紅潮した顔も
明日になれば澄んだ瞳で朝を迎えるのだろう


   *


終わりなき道程も
休息を交えながら進むように
...
道行く人が食べられなくなって、
明日行く職場を突如失って、

森林は消滅していって、
極地の氷も溶けていって、

そんな情報が流れていって、
それでも気持ちは動かなくて、

私は一人 ...
合格率2%を誇る現代詩全能協会主催現代詩検定ハイパー1級
保持者の私に言わせれば日常的に振動の止まない不確かな心という
マニュアルが枠外に飛び出る程度の瑣末にポエトリックに価する
吸水力など望む ...
きみが彼方に
触れて、
彼方もきみに触れる

気が触れて、夜
きみが口ごもるとき、分からない
ものが
存在することの、金属
泣きたかったあの時
笑いたい毎日
作り笑いが上手さ
フェイクの自分

意志の塊
思いが千里をかける
メンフィスは再び{ルビ蘇=よみがえ}る
{ルビ古=いにしえ}の精神が今宵再び...
...
 
 
好きなものばかり追いかけてると
好きではなかったものがばかり
追いかけてくる
わたしは猫が好きなのだ
犬に追われながら

犬を撫でようとしたら
噛まれてしまった
猫に引っ掻 ...
ガーベラが咲いていた、君の白い腕に。

色香を凌ぐ緋色の神秘は、

{引用="祖母が好きだったの"}

という一言で、とても優しい香りがした。

名前をもたない、雨 ...
くぐもる声の
先覚の導き
雪白の肌は
滑り込む
街の明かりを濡らす
船渠のようにゆったりとした褥
鏡の天井
心の疼きの
施与を求めて
愉楽への節理を糾す
欲にあふれる体の
舌端に ...
いったい僕らはなぜ

神によって地球になげこまれたのか

惨めなまでに世界は醜くなる

いくら注ぎ込めば

人類はこんなにもおろかになるのか

直流する稲妻に乗って

いばらの ...
誰かの逆夢になっちゃったみたいです。
謝るけど、胸のすく想い。

呪文を唱えればどこかで人は苦しむの。
私の魔法はまるで自由自在。

カエサルごっこも飽きちゃって眠いです。
世界のタグを ...
まだらの黄昏スカイ
ライフジャケット身に着けて
沈んでは浮かぶ

太陽が丘に居座って
パラサイト パラサイト
幽霊が丘に居座って
パラサイト パラサイト

生命科学にのっとって
胸 ...
跳ねる小虫がとても目障りで
ティッシュを数枚重ねて包み
一思いに握りつぶした時
口の端は確かに歪んでいた

誰かが主張する正しさとやらの裏側には
賛同と共感を請う自己愛が垣間見えて
どう ...
世界中で新しい音楽がどんどん鳴りひびくのに
その総てを網羅できない自分は
トイレの
便器で
頭を抱え
冷凍庫の中から引っ張り出した氷を
口内で
舐め回し噛み砕き
溶かしている
自分一 ...
磯の香りをまとったおばはんに身を委ねて
吉継は考えていた
このおばはんは
俺のような若い男を集めて
意味の分からんことをしている
壁も床も真っ白な
がらんとしたこの殺風景なアトリエの
( ...
またやってしまった
と煙草を吸いながら彦蔵は懊悩した
それは毎夜のことである
だからもううんざりしている
今日も何もできなかったということに
一日を無為に過ごし
それを繰り返し齢を重ねるだ ...
言葉を書いている
何を書くかなんて決まっていない

昔のことを思い出している
何を考えていたかなんて覚えていない

人のことを考えている
それは誰を思い出そうか考えていた

僕は
...
あんさん、覚えておきなはれ
京都のおんな、みんながみんな
はんなりしてるおもたらあきません
御着物似合うおもたらあきません

夜の先斗町はえらいにぎやか
酔っ払った兄さんたちがふらふらと
...
おれは
あなたが好きです

いつだって
あなたがどうであっても
好きです

おれは
太陽みたいな
笑顔が
好きです
輝くヒップが
好きです

どんなに
あなたが
なって ...
ずいぶん前から
四人に分け与えられていた
空間は
たった一人に占有されていた
十七年近く
四人で分担し合っていた
空間は
たった一人に委ねられるしかなかった

残された空間に
話し ...
セックスのあと遠い耳鳴り

あの日の鼓動を耳が覚えている

ふたりで生きてゆくんだと思った

だけどそうはならなかった

月が外灯よりも白かった

青灰いろの道を自転車で歩いた
...
わたしたちが内包するそれら、のために、わたしたちが今なりた
いこと、なれること、掴む。


空に尋ねると、纏められているらしい。私たちはどうやらそこで
一つに。手の届く範囲の、街中で手を広げ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
みはり塔大覚アキラ自由詩209/6/3 20:01
模樹石の眼taznu自由詩109/6/3 18:55
長押 新自由詩409/6/3 18:08
フィクション夏嶋 真子携帯写真+...22*09/6/3 18:08
幻影海峡北村 守通自由詩509/6/3 17:49
三月非在の虹自由詩209/6/3 17:35
馬鹿話新守山ダダマ自由詩109/6/3 15:49
無価値なかなしみむくげ自由詩109/6/3 14:10
生活佐藤真夏自由詩3*09/6/3 13:30
夕焼け乱太郎自由詩13*09/6/3 12:43
他人も森も氷も私も邦秋自由詩1*09/6/3 12:21
蛇イチゴの道徳キリギリ自由詩109/6/3 10:15
_こもん自由詩109/6/3 7:51
自粛ペポパンプ自由詩5*09/6/3 7:44
素敵な片思い小川 葉自由詩109/6/3 3:34
ガーベラ瑠王携帯写真+...3*09/6/3 3:20
浅学の褥月乃助自由詩3*09/6/3 2:50
神によって投げ込まれたこめ自由詩609/6/3 1:56
捨て猫のリストカットHaruka...自由詩009/6/3 1:46
ねこのアジト自由詩009/6/3 1:30
松本 卓也自由詩209/6/3 1:06
臆病者の願望秋也自由詩009/6/3 1:06
磯芸術サトタロ自由詩1*09/6/3 0:53
彦蔵udegeu...自由詩3+09/6/3 0:23
書いている。プル式自由詩4*09/6/2 23:49
京都のおんなあ。自由詩19*09/6/2 23:43
サーロインステ−キの夜草野大悟自由詩309/6/2 23:25
生家北村 守通自由詩409/6/2 23:19
遠い耳鳴り吉岡ペペロ自由詩609/6/2 22:59
ヤサシクナリタイ霜天自由詩109/6/2 22:59

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7.46sec.