その記録に関して
僕の記憶の倉庫には
僅かな記述でくくられた薄っぺらな本が一冊しかありません
でも、その本を開く度に
痛くて堪らないと
僕の中の良心が泣き叫ぶのです
痛くて、痛くて堪らないの ...
爪に色を塗らないと落ち着かない
今夜は夜空色
熟れ過ぎみたいな月
毛の長い黒猫
その目はどこを刺しているの
「またね」でつくられる次の世界
爆音でつくられる今 嗚呼 ...
君の部屋のにおい
いいにおいだ
でも思い出せない
Tシャツの袖に鼻をあてて
歩いて帰る
橋の真ん中で立ち止まる
誰にも分からない言葉で宇宙と交信してる
...
顔を上げて見すえる先の その先の いまだとけない氷を割れば
3分だけ待っていてね 目を閉じて待っていてね いなくなるまで
幼い日 歌いつつ急いた道すがら どこに戻れずにいるとおりゃん ...
ちぐはぐだらけな泥沼を掬い上げて
今にもこぼれだす彼女の涙も、
あたしにはただひたすらに幻のように見える。
そろそろ 視聴覚の衰え。
今にも泣きだしそうなあたしを
見てみぬふりした黒猫を ...
あの時 俺は3歳でやくざに中古車を斡旋していた
親父とお袋はモノマネパブで手品を披露していた
年の離れた兄貴はF1レーサーになりたがっていた
年老いた祖父母の邸宅は無情にも差し押さえられ
大物 ...
ヘアームースの泡立ちが悪いといって俺は死んだ
享年4歳のあまりにも早すぎる死を誰もが惜しんだ
ヘアームース会社は即日会社更生法の適用を申請し
ヘアージェル会社として新たなる道を歩み出したが
こ ...
山に
煙みたいな雲が
かかっているのを見ると
これは
空のため息
なのではないか
と思うのです
雲は
雨を降らします
それは涙に似ていて
ため息は
涙の素なのだな
と思 ...
冷たさで奥歯のキンとする痛み
あなたのひたいのしわ
氷を吹きだしそうになる
もっといろんなしわを
そばで見ることができたら
あたしはいつもこうして涙目で笑っていられるのに
傾いた陽から ...
さばけん男やのう
どう考えても仕事がのろい自分へ向けた明瞭な独白。くそおもしろくもない。
季節の出口にたたずむと
誰もいない停留所から
後悔と不安が手に手を取って
去っていくのが見えた
水の流れに耳澄まし
緑濃い田舎道を歩く
ぼくの足元には先ほどからずっと
記憶の残滓残照 ...
光と闇の彫り深い
夏という宝石が
今 此の世の中心に在って
静かに廻転しつづけている
野の花に
名前などあるはずがないと
思うようなあなたなのに
振り向いて欲しいのは何故
ここにいる、ここにいる、と
声を限りに叫んだとき
それを感じ、立ち止まってくれたのは
「花を愛す ...
これから
あのおも苦しくて
食欲のない時に食べなさいといわれても箸がすすまずに
高い熱があるときに自力で病院まで這って歩くときのように
とんでもない大雨で身動きのとれないひとりの空間
エレベ ...
凧に乗る夢見し夜は雪の降り
晩夏のそっと過ぎゆく音が聞こえ
夜に信仰の大胸筋盛り上がり
たましいが擦れ合って
生まれた音は
いつまでも胸のきざはしを
昇り降りしている
忘れてしまおうと思った
夕暮れの端から
温かい闇を連れてその音は
何度でも訪れる
君の仕草が ...
寝て起きると
いつも新しい
新しい朝が来たと
体操をしながら
希望を体にしみ込ませていた小学生
誰が今日の空を真新しいと決めるのか
夢みがちにパンを食べる
土砂降り ...
鳩ぽっぽ豆が欲しくてマシンガン
薬指欠けて宿とる舎人かな
三ツ指が足りてなくなく泥田坊
ワーグナームスカ大佐の子沢山
焼肉や夫婦仲良くあぶるかな
貴女がいなくなった日
空には虹がかかっていた
私は涙が零れない様に
いつまでも虹を見ていた
それから幾日経ったのか
私の心は未だ停まったまま
《2009-08-08》作
ひとりの僕は憂鬱な思いで
応える
僕に憂鬱であることは
寂しいから
誰かがここに来てくれたらと
窓を開けて待っている
車に乗っていた
*
遠くに見えるのは江戸川で
僕 ...
東京のアパートの壁に
砂の黄色がかったタイル柄を
写真に撮って張り巡らす
壁の間を進めば
*
共同ホテルの看板はとうとう見つからなかったのだ
小さいだろうから
ヤシの木が顔を ...
ねえ、そんなに悲しい顔しないで…
貴女が泣くと私の瞳からも涙が零れるから…
もう子供の頃の様に
声を上げて泣く事も出来ない…
悲しくても涙堪え
貴女の前では笑ってみせる
ひと粒 ...
*
10個目のピアスは、9個目のすぐ下に空けた。恋人となるのが4度目となったTに空けて欲しくて用意したピアッサーを用いて、結局は自分で。相手が望まなければ意味が無い、単なる押し付けがましい願 ...
ゆるゆると祭りは終わり
その喧騒はとろとろと
静かな夜と同化する
瞼をおろしても 突き刺さる灯りを
残像を残す為に
目を見開き 睨みつけ
華やかな祭りのラストを 密かに飾る
切ないざわめきの中
此 ...
俺が自分で何かを成し遂げたと思った時は
天にも昇るほど気持ちがいい
俺が自分の中にどんなものも見つけられないとき
濁った湖の底に沈んでいくような気持ち
だけどそんな ...
【羅刹国】
皺を刻む掌を合わせて
時の重さを振り返れば、
壁に焼き付いた影と同じく
あの日見たあなたの顔が
私の心に今も深く…
時代は変わり
...
好きなのに
言えない
自分では不足だと思い
言えない。
貴方への思いは
人一倍人十倍
空回り
硬派なんだよ
意気地なし
振られるのが
怖くて
苦しくて苦しくて
助けて下 ...
何だかわからない
半分あげた所為だろうか
「半分あげた」
って
掠れた記憶の中
しるしみたいに
僕は多分パラ ...
電車から見える花火は大きくて少し悲しくてやがて消えた
いつまでも泣きたい日です悲しさも嬉しさも花火に消えてくれ
君と見た花火の色も大きさも匂いも涙もふくめ
現実に僕はいるのだとようや ...
授業中の少女たち
夏にはいったい何をしてる?
始終しゃべり通しなお茶会
トーラス風ドーナッツとクラインのティーポット
ポケットのカラフルなチョコレートは
べたつかないマジックメンブランス ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
広島、長崎/1945年夏
遊佐
自由詩
8*
09/8/9 18:20
夢の其処にある色
蝶澤
自由詩
1
09/8/9 17:27
帰り道で
udegeu...
自由詩
0+
09/8/9 17:24
迷子
伊那 果
短歌
1
09/8/9 17:08
inocent
ひめり
自由詩
1
09/8/9 16:57
誰か僕に仕事を斡旋して下さい
セガール、ご...
自由詩
3
09/8/9 16:33
反省と改善
〃
自由詩
2
09/8/9 16:33
違うけど同じ
小原あき
自由詩
6*
09/8/9 16:12
境界
ku-mi
自由詩
2*
09/8/9 14:17
本日の独り言 その十三
A-29
自由詩
1*
09/8/9 12:06
三叉路
瀬崎 虎彦
自由詩
5
09/8/9 11:22
燦
塔野夏子
自由詩
2*
09/8/9 11:20
花の色
西天 龍
自由詩
4*
09/8/9 11:05
1102
唐草フウ
自由詩
5*
09/8/9 10:56
大胸筋
アハウ
俳句
3
09/8/9 9:53
会いたい
nonya
自由詩
12*
09/8/9 7:44
wrong interview
あすくれかお...
自由詩
3*
09/8/9 6:23
静かなドーン
zihan
川柳
0*
09/8/9 5:23
虹
@ショコラ
自由詩
4
09/8/9 2:46
秋の日のオープンカー
番田
自由詩
0
09/8/9 2:27
ジミヘンドリクスの幻
〃
自由詩
3
09/8/9 2:26
なみだ
@ショコラ
自由詩
1
09/8/9 2:23
身体の海【6/6】10番目のピアス
A道化
散文(批評...
1
09/8/9 1:53
あとのマツリ
愛心
携帯写真+...
6*
09/8/9 1:06
観念的な略歴(と、とりあえず名前をつけておく)
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
09/8/9 0:33
羅刹国
綾瀬たかし
自由詩
1
09/8/9 0:29
好きなのに
ペポパンプ
自由詩
9*
09/8/9 0:00
インパルス
牛
自由詩
3*
09/8/8 23:58
夢花火の世界にうなだれるふりして立ってみよう
きらく
短歌
1*
09/8/8 23:27
自由詩な葉っぱ緑/タオルケット洗濯日和
海里
自由詩
2
09/8/8 23:21
4357
4358
4359
4360
4361
4362
4363
4364
4365
4366
4367
4368
4369
4370
4371
4372
4373
4374
4375
4376
4377
4378
4379
4380
4381
4382
4383
4384
4385
4386
4387
4388
4389
4390
4391
4392
4393
4394
4395
4396
4397
加筆訂正:
誰か僕に仕事を斡旋して下さい
/
セガール、ご飯ですよ
[09/8/9 16:44]
神の声が聞こえた 何も覚えていない
ジミヘンドリクスの幻
/
番田
[09/8/9 16:36]
メンゴ
1102
/
唐草フウ
[09/8/9 12:29]
若干書き足し、修正しました。
5.08sec.