朝からの風の匂いで
前線の真下にいると気付いたところ

一晩じゅう置き去りにした鍋からは
酸っぱい匂い、残る悲しみ

部屋干しの洗濯物に引っかかる
濡れた髪の毛
湿ったタオル

鉛 ...
暗やみでも私の肌を探り当てることができる
素早く正確に温度を感じ素肌に口を這わす
あなたに触れられた場所は熱を帯び
疼いた身体が今夜も私を眠れなくする


例えば露出した箇所はもちろん
...
 傷はそっと
 そのまま 風に濡らして乾かして
 触れてはいけない
 ほら
 泣いてしまった
 雨よ降れ 雨よ降ってくれ
 今の彼女をどうぞ
 消してあげてください
無限の闇があるなら、無限の日でひたればいい くちべにを浮かぶうからが脳みそを輝いて舐めてる
溶けている間に食べる、腕を引っ張られてやめる
激しくなりたい篤くならず高くならず

我輩の息で下がる足下の重力が
地球と皆から呼ばれる
そう ...
ぎょっとしたひとはいても
うっすらとしたひとはいない
河原を歩いている
貧血になるまで走って
いつも勝てなかった
僕より背の高かったあいつのストライドを

目指して走っている
必死で走っている

今は
どこにいったのだろうか
不況など ...
僕は見ていて眠り続ける
やってくる何かを僕は
何もないまま求めながら僕の
僕は風みたいで

それは僕には風だ
誰もいないままその
誰もいない眠気がそこに
ある僕を静まっている

* ...
空に二つ目の太陽が咲いた朝
それはきっときれいだったはずでしょう
誰もがその美しさに目を奪われたはずでしょう

咲いたばかりの太陽は
その美しさを誇示するように
空一面に広がりま ...
淫らな夜に唾を吐きながら飛び惑う鳥だった、嘔吐のように溢れ出る鳴声のせいでいつでも水が欲しくてたまらなかった、カットされた景色のような電信柱の影をかすめながらうち捨てられた巨大なマンションの最 ... 僕の眼球が世界を三つの色だけで映すようになったとしたら、君は何色に見えるのかな。
僕はそれを知らない。
神様が罪を産んだときからずっと、世界は色で溢れていたから。
だから僕は目を閉じて、世界 ...
心すむ夜
はねる気持ち
今静まり返る
冷静に落ちつける

黙って己のすべき事を
なす
誉れ高き性格と
的を得た話

純粋な気持ち
あらわれる心
無になる
私利私欲がなくなる。 ...
自転車に乗った
憂いタマシイ
たまたま溜め息ついたら
ため池にドボーン
落っこちた

びっくりして
池の主が首をもたげる
意地悪そうな顔だった
ぼくは興味をそそられた
" ...
異端の共鳴
華達のさざ波

一度の終焉が教えた教訓

今こそ捧げよう
夢の鎖
氷の都

業の深い夢人
あの華の咲く頃に
永久を詠えるだろうか

雫となって
この指から零れ落 ...
なにもかも逃げたくなって

部屋の窓から飛び出そうとしたら

オレンジ色の空に

夕陽が手を振って消えてった
月が揺れたように
見えたんだ
きっと君が近くに
来たんだね

君が帰るまで
僕はずっと泣いていました
全身を硬直させて
僕はずっと震えていました

想い合えた筈なのに
傷つけ合っ ...
月が笑ってら

それがおかしくて

空手の帰り道

おいらも笑ってら

四十すぎて

空手をはじめて

どうなりたいねん、って言うけれど

やばいくらい

汗をながして ...
いつだって私を優しく
包んでくれる

喜びも悲しみも
何も知らないくせにね‥

本当。不思議な存在

そんなあなただから
なんだか無性に会いたくなる夜があって
ズルい私はノッポなビ ...
こねこねつるりと
心臓を抜くような
夕立 ずぶぬれになって
長い長い 坂道を下る

サンダルで失敗したなと
思わないように夏でも
ちゃんと 紐の靴を履いて
のぼった時はお天気 だったの ...
いつからだろう。

『約束』
が重たくなって

僕の予定を狂わせる。


向かい風が強くなる。

渇きやすい瞳は

視界を狭くする。



あぁ僕は、

ど ...
リリリリー
公共地下道に蟋蟀の鳴き声が
響き渡る

蟋蟀の
姿は見えない

最近の公共地下道は
明るすぎて人工物まる出しで
めまいがする

塾帰りの中学生たちが
とめどなくおし ...
ぼくの中の
アナタから
物語を剥ぎ取る
すると もう
アナタしかいない
消せない
美しい傷痕のように
ぼくの中に
無言でたたずんでいる
ぼくが話しかけると
密かにうなずき
微笑み ...
飼い猫と捨て猫の違いぐらい
こんな私だってわきまえているよ

あなたに甘えられなくて
ミカン箱の中で過ごした一夜

大輪の花火きれいだとあなたは言った
そんな花火になりたくて
この街へ ...
さぁご覧よ

どうぞ見ておくれ
もっと中までさぁ!

あたしのかくしてるもの
すべて
すべて

だいっ嫌いな君がいなきゃ
せかいはさみしいから


お客にはほら
あのおおきなお月さまを
特別席にご招待 ...
歩いていた小犬を蹴り上げたつもりが

刹那、足に乗ってさらに高みへと舞い上がった小犬よ

それとも俺が地面にめり込んだか

どちらにせよ

犬との距離に寂しさを覚えた
幸せは
あなたがいて
わたしがいること

月に食べられた太陽の
その切れ端を見ている

絡めた指先と肩に触れる体温
鼻を寄せるとほんのり汗の匂い
暑いね、ってつぶやく

...
トカゲ手に乗せるほどに達成す


リザードや王が一日見入るもの


蜥蜴入る脳髄の古層じっと動かぬ


我感ず昔トカゲであった事


夏蚕ヒタヒタと夢の白い
新聞紙に包んだ卵を

割れないようにそっと運ぶ

手のひらさん 手のひらさん

優しくなぁれ 優しくなぁれ

あともう少し 今の次まで

涙を流した悲しい昨日を

振り返っても ...
{引用= 
 
ページめくり林檎頬張るは二重奏


兄 娘抱き 娘 笑う


煮た馬鈴薯やわらかくなり


短冊に筆持ち小一時間笹も頭を垂れ


貌から顔の角無き玩具溢るる ...
気がつくと
椅子に座り
女を抱えていた

口をぺちゃくちゃして
何かいう
薄いテレビのような女

体を動かすので困って
それからどうしたか
覚えていない

thin and s ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
梅雨明け前の記憶照留 セレン短歌4*09/8/4 7:51
サディスティックな…智哉自由詩1*09/8/4 6:04
胸の傷doon自由詩009/8/4 5:00
_十二支蝶自由詩009/8/4 3:13
鼓動自由詩009/8/4 3:09
_自由詩009/8/4 2:53
ランナー番田 自由詩009/8/4 2:25
詩を書く自由詩009/8/4 2:25
二つの太陽なかがわひろ...自由詩009/8/4 1:24
風に吹かれてホロウ・シカ...自由詩1*09/8/4 0:38
水彩絵の具を、水に溶かしてかなた蒼空自由詩309/8/4 0:09
清き夜ペポパンプ自由詩7*09/8/4 0:01
逆さまメガネリタ。自由詩209/8/3 23:53
氷の都漣 風華自由詩109/8/3 23:47
さよならバイバイいのせんと自由詩009/8/3 23:45
月夜野に咲く華の様に漣 風華自由詩109/8/3 23:42
四十すぎて吉岡ペペロ自由詩709/8/3 23:32
『星にさよなら』海 猫自由詩009/8/3 23:27
ずぶぬれ瀬崎 虎彦自由詩109/8/3 22:53
YuLia自由詩0*09/8/3 22:12
蟋蟀が鳴く/ひとりごちるようにkauzak自由詩7*09/8/3 22:09
傷痕フクスケ自由詩009/8/3 21:06
見つめるひと恋月 ぴの自由詩23*09/8/3 20:35
開演はご自由にeagle携帯写真+...109/8/3 20:21
_短角牛自由詩109/8/3 18:42
日食まさたか自由詩209/8/3 16:41
リザードアハウ俳句209/8/3 16:33
卵を運ぶ時間ゆうか自由詩109/8/3 16:26
水に添う 一一ノ瀬 要俳句0*09/8/3 16:09
レッテル・ウーマン生田 稔自由詩209/8/3 14:16

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