蜻蛉が雫に映るとき、
雨の一粒一粒に
空は宿る。
濡れては飛べぬその羽は、
悲哀の純度で透きとおる。
雨の最後の一滴が
蜻蛉の羽に落ちるとき、
無数の空は連なって
ひとつの空を ...
淀みなく
澄んだ水面に映りゆく
四季の情景を切り取れば
誰かの笑い声がこだまする
木の葉の隙間から眩しい太陽が顔を出し
汗で光る肌を焦がしてゆく
何処までも続く青い空を追いかけて
休 ...
僕が
入れられたときの女の感触や
その時の気持ちを理解するために
ちんこにローションをぬって
すぼめた手に挿入してたとき
遠く
中東
アフリカ
わりと近く
...
さむいひなたで
パンをかじる
厚みはパンを
計る指標ではない
なぜなら
それはスライスされた枚数の逆数の比率だから
みごとにボクの日曜日の朝は
敗残の呈で横になる
土曜日は枯れ ...
揮発する夏の底で
胸が かなしみに沁みてゆく
青と白と銀の空
見あげても見あげても
{ルビ眩=まばゆ}さは
かなしみの純度を高めるばかり
向日葵のあざやかさが目を
降りしきる蝉の声が ...
夜の十一時
テレビはメイン番組を終えようとしている
おいらも一日がしぼもうとしている
そのときになって
最低の自己暗示をかけ ...
※スキンダイブ講座は後半にあります。
冒頭部はつまらないので飛ばしてもらってもかまいません。
5、6年前だろうか
社会から全く認知されない形で
社会を変えていくよう ...
とりもどすんだ
とりもどすんだ
失なわれた私を
その腕を振りほどいて
纏わるものを祓い浄めて
もとに戻すの
もう
なにもいらない
みんな ...
小学校で
同じクラスの子が
かたりあうのを
はなれたところからみていて
ぼくは独りでいるのに気づく
肩がさむくなり
腹が水にぬれた革のようにかたくなる
やすみ時間が
はやくおわって ...
今日であなたとサヨナラ
ずっと一緒にいたかったけど
ごめんね、ごめんね
何度あやまっても
許されない
今日であなたとサヨナラ
ほんの短い間だったけど
ごめんね、ごめんね
あなた ...
それは、背中で引戸をしめて
出て行きました
それを、見送った
濃紫している縁の眼鏡に映る
グラスと氷水を
小刻みにゆらします、と
氷たちの涼しくかろやかな音
生ぬるい空気を透過します
...
宇宙の規格が
地球の法則になる
出来事として行われたならば
街の片隅に残る
擦り切れたビデオテープを
永遠に焼けばいい
ノスタルジックな伝統が
息づく吐息は
乾ききらな ...
八月が恐い
僕は七月に話しかけていたのに
七月は知らぬ間に去っていた
八月には入道雲が空を仕切る
僕は彼らの無遠慮さが嫌いだ
態度がでかくて、真っ白で、どことなく冷たい
全身が真っ白の ...
自分がひとつではなく歩き続けた
体にそのことを駆けぬけるよう
君がはじめればいい
目的を自分に戻していた
身を ローラーボードに託して
塔のてっぺんから飛行する
窓の表面から流れていく ...
緑に生い茂る稲たちを
その口で食べたヤゴやザリガニは
君とともにひとつになった
黒い物体の自由きままさ
風のバッグから服を取り出すと
帰り道を帰って行く
強いヒレを持たされた
プール ...
月光にのびる
私の影
過ぎゆく日々の中で
月を見上げることも忘れ
ただ朝が来て
また夜が来る
私はどこへ行くの?
私はどこへ帰るの?
漂流者のような私の心を
月は見て ...
かみさまおねがい
どうしてひとはしぬのか
おしえて
かみさまおねがい
どうしてひとはけっこんするのか
おしえて
かみさまおねがい
どうしてひとはこいをするのか
おしえて
...
回せよ回せ
輪廻の風車水車
其処で玩んであげようぞ
罪人殉教処刑無罪水掛
約束されない運命の環
回せよ回せ(蓮の上で歌おうぞ)
廻れよ廻れ(蜘蛛の糸は細く)
世界は我が手の内 ...
夕暮れはかなしみを着てその外に星空を着て地球の夜
梅雨明けぬ空灰色に夕暮れて蝙蝠滴るごとく降り来る
すでに夜の側にいてまだ夕映えをガラスの壁のビルは反して
きみは玉乗りゆ ...
白い魚を
この両目に見た
淡い午後のこと
そこらじゅうに
焼きついていたのは
光だけだった
水槽のような
街にきみは泳 ...
私は根無し草
私は風来坊
私の行方は
誰も知らない。
でも気持ち良いんだ
僕は自由なバタフライ
私は突き進む
私は動くもの
NEVER GIVE UP!
祈り、語り、聞き、従 ...
心の夜に見えた明かりを
大切にしたいと思った心は
夜明けを迎えても尚、
その明かりを大切にするだろうか
アイシテル
その使い古された言葉を言ってみても良いですか
人生で初めてその衝動にかられている
その言葉の意味が解ったわけじゃない
その言葉に似合うほど君を愛したからじゃない
ただ、その響きを ...
氷、と書かれた布製のものが
海からの風にそよいでいる
大盛の焼きそばは皿いっぱいに広がり
けれどできる限りの表面張力によって
その外形を保っている
去勢されたばかりの犬が
日陰で餌の ...
アイリス、薔薇の虹彩
水晶体は紫水晶
産毛のような視神経
薔薇の睫毛
やわらかな莟み耳朶
すべらかな鼻すじ
花はもともとその多くがヘルマフロディトス
笑窪には邪気と無邪気
薔薇 ...
毎朝やってくる
真っ白な日常
今日はどんな色に染まるかな?
昨日は灰色だった
まるで厚い雲のように
気分がひどく落ち込んで
時々にわか雨が降っていたよ
でも今日は君に会える
君は太 ...
090731
拾ったばかりの
疑似餌を探す
空の彼方にあるはずと
小さな兄貴が法螺を吹く
疑似餌はおまえの目の前に
木の枝に
ぶらぶらと
見え ...
飢えているのかもしれず
もって生まれた悲しみを
あなたがたは口にしない
島を取り囲んでいる
水のような白き砂を
波紋が渡っていくのを
凝っとみつめている
辛い塩水はもうない
考 ...
「愛している」という
忘れられたくない
だから
/
「愛している」という
レゾン・デ・エートルに敬礼
/
「愛している」という
静脈が動脈になる
/
「愛している」という
こんな ...
ガンとは響きの悪いことばだ
それはガンの意味を知っているせいなのか
意味を響きに置き変えたのがガンなのか
こんな近くに
三人もガンを持つひとがいる
その響きに飲まれまいと ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
蜻蛉
夏嶋 真子
携帯写真+...
24*
09/8/1 14:15
思い出
ミツバチ
自由詩
2*
09/8/1 13:48
ラインを越えて(替え歌)
udegeu...
自由詩
0
09/8/1 12:24
さむいひなたで
瀬崎 虎彦
自由詩
3
09/8/1 12:03
夏・反応
塔野夏子
自由詩
6*
09/8/1 11:33
ゆめの柩(六)
信天翁
自由詩
1
09/8/1 10:50
スキンダイブ講座
udegeu...
自由詩
0+*
09/8/1 10:15
消去
柊 恵
自由詩
9*
09/8/1 8:58
ひとりと独り
殿岡秀秋
自由詩
3
09/8/1 8:37
さよなら
@ショコラ
自由詩
1
09/8/1 7:04
ある夏の背中
こしごえ
自由詩
5*
09/8/1 4:41
AV女優
小川 葉
自由詩
5
09/8/1 3:31
はちがつがこわい
木屋 亞万
自由詩
2*
09/8/1 2:55
ローラーボード飛行
番田
自由詩
1
09/8/1 2:48
ゲンゴロウ
〃
自由詩
0
09/8/1 2:45
月夜
ヒロシ
自由詩
3
09/8/1 2:42
かみさまおねがい
ばんざわ く...
自由詩
2*
09/8/1 1:54
輪廻空想論----
AKiHiC...
自由詩
1
09/8/1 1:49
七月の短歌
kaeru
短歌
1
09/8/1 1:16
白い魚
草野春心
自由詩
4
09/8/1 0:37
平成の問題児
ペポパンプ
自由詩
8*
09/8/1 0:36
変化
邦秋
自由詩
1*
09/8/1 0:29
言ってみても良いですか
智哉
自由詩
0
09/8/1 0:16
海の家
たもつ
自由詩
10
09/8/1 0:08
短冊と落とし文月/混沌の薔薇
海里
自由詩
0
09/7/31 23:55
日常
ミツバチ
自由詩
2
09/7/31 23:40
魚釣り
あおば
自由詩
6*
09/7/31 23:28
深夜まで
瀬崎 虎彦
自由詩
3
09/7/31 23:23
「愛している」という
〃
俳句
1
09/7/31 23:21
矛盾の波
吉岡ペペロ
自由詩
3
09/7/31 23:15
4372
4373
4374
4375
4376
4377
4378
4379
4380
4381
4382
4383
4384
4385
4386
4387
4388
4389
4390
4391
4392
4393
4394
4395
4396
4397
4398
4399
4400
4401
4402
4403
4404
4405
4406
4407
4408
4409
4410
4411
4412
加筆訂正:
逝ってよし
/
zihan
[09/8/1 0:45]
改題しました
7.06sec.