ゆく雲が
君を求めてのばした蔓から
ふわりと咲いた雪の花びら
彼方を白く染めるものの
ひとつひとつの小ささを
ひとつひとつの儚さを
まるく含んだ湿り気が
花の波に匂いたつ
...
透明な風が
ぼくらを包む
夏の香り
夕暮れの風
きみは
笑うけれど
ねえ
今一瞬だけ
真顔で言わせて
きみは
きみのままでいて
きみのすべてを
ぼくが肯定するよ
無理しなくて
いいから
...
カラカラに乾いておりました、
何もかもが強い陽射しに溶けて色を失い、
ただ真っ白に輝いておりました
遠くから観る僕は
映画館の銀幕よりも、いっとう大きな銀幕の一番前に立って、眺めているよう ...
ー少年はマナウスを夢見ていた
川の対岸に沈む夕日を
アマゾンの熱い空気圧を
しかし、
川の向こうの水平線に
大きな夕日が沈む時
マナウスの熱い夜が始まり、
船が夜の川をゆっ ...
あれはまだ私が空元気だった頃
当時はまだ必死で愛の歌を歌おうとしていたせいもあり
それをこっそり聞いた人がいた
別に私も隠したつもりはなかったし
むしろ、聞こえればいいと思っていたくらいだ
...
青空を切り裂いて
どんな卵が産み落とされた
異国人が
日本の空に
きのこ雲をはらませた
生まれ出て食らい尽くす
風も涙も
溶けて飛ばされた
街も歴史も
焼かれてなくな ...
ヒトは哀しいイキモノ
心を言葉で表せるから
ヒトは哀しいイキモノ
心に強く動かされるから
ヒトは哀しいイキモノ
時に真実を振る舞えないから
ヒトは哀しいイキモノ
壁を乗り越え ...
きのう おおきな おくり物をもらった
わたしには 少し 重い分量で
それは えらい人 の 気持ちのあらわれで
いくらか わたしは ためされているのだと思ったが
ことばを選んで 神妙になった
...
夕闇の蛍光灯に
最後の飛行の果て
仰向けになって
蝉は動かなくなる
夏が終わる
何年も
人の目に触れず
ひと夏 現れ
命を終える
蝉という現象も終わる
夕立の湿りを残すうなじより皮膚透きとほる祭りの灯の道
四辻より影絵のごとく立ち出でて祭りへ向かふ死者も混じりて
ひんやりと祭りの底を流れゆく夕立の香を浴衣地はらむ
夏祭り ...
もう何も見つめない
もう何も感じない
心を繭で包むように
サナギになった
サナギは
飛べやしない
だのに飛び立った君は
羽化もしていない羽で
無様に地面に叩きつけられ
死んだ ...
英単語短歌新たに学ばむと部の厚きノート二冊を求めり
なんとなく聴きておるなりモーツアルトさてと市場に買い物にでも
子のことをあれこれとなく気遣いて未来のことはと思いは巡る
電灯をつけっぱなしで寝てしまい
朝目覚めるとやけに明るい部屋の中
ちょっと前何かを落としたけれど何かがわからなかった
ベットを下、テーブルの下、本棚の下
くねって探して ...
あなたの事を考えていた
1時間半に1回ある5分休憩は
いつしかあの人の事を考えるようになりました
全て記憶頼りで
あの人の目や手を思い出して
1畳程の休憩室のパイプ椅子に座り
タバコに ...
人が生きると言うことは、生命を維持し、その上での行動、選択の連続した作業をすることだ。
その過程で様様な精神的経験、超個人的経験と経て、その後の行動規範を作っていく。
文化や社会、周りの環境 ...
彼女の肌は死んだように白く青い
柔らかい胸とぬるい舌に俺が愛してるという証を
それが彼女にとって苦痛だとしても構わない
幾ら殺されても俺はやめないよ
だって愛しいのだから
こんなにも思わ ...
いったい
わからないけれど
パリでは革命軍の血祭りに上げられよう
僕はフランスのガイドをめくった
*
ポンピドーセンターで
マティスの絵を見て
エッフェル塔を見ながら
子供 ...
ようやく宿を見つけた翌朝
僕は早々にホテルをチェックアウトした
キャスターを転がしながら
マルセイユ駅の中に入る
機械に予約してきた番号を入れても動作しなかったので
駅員のいるカウン ...
日が暮れた
夜は歩かぬほうがよい
木が密になる
木が蜜になる
枝葉根幹にくすぐられ
心は山に押し込められる
たまらず虫を踏みつけた
甘い臭いに蓋をするべき
林は濃厚な闇になる
...
『悲鳴をあげる身体』(鷲田清一著・PHP新書)の中に、ここ1ヶ月ほどピアッシング、体、痛みについて考えていた私をはっとさせた記述がある。
「そのような錯綜した身体状況の背後にあるの ...
ただ、私がいた。
ただ、痛い心があった。ただ、体があった。それしかなかった。
そして、何故かしら、どうしても、体に、痛みが必要だった。
*
4番目から6番目のピアスは、 ...
あなたが始めたわたしを
あなたが終わらせてくれる。と
どこかわかっているわたしの夜は
静かだ
夏よ、あなたが
夜に満ちているよ
夜にこそ誰にも触れられずに
(ひそ ...
こんなにも世界は柔らかく
日差しが踊り髪を彩り
わたしは日傘をさして笑います
わたしは死にかけた花のよう
世界を眺めるだけのものなのです
摘まれるその日を待っていた
...
愛するために負った傷なら、
私は、それすら愛せるから。
私は人形です
私は人形です
私は人形です
仰向けなら天井を見つめます
横向きなら壁を見つめます
口をひらくことはできますが
声を発することはできません
喜ぶことはありませんが
悲し ...
瞑想したのちに
色を忘れたなら
溶け入ったあたしの声はどれほどか、
微かに耳には残ったでしょうか?
揺れた水面に鈍い波紋が渡った直後
凋落したあたしの台詞は
何故 出会ったので ...
少し遅刻気味の進路
ミスを気が付いて自分を呪った
あの頃に戻りたいのはみんな同じ
いつの間にかに出来上がった
シークレットエンディングを
見るための条件は
どれも自 ...
たった一つ欲しいといいながら すべて腕で囲って
何にも要らないと叫びながら 手のひらに握りしめていた
こんなこと言うと笑われるんだろうか
抱きしめながら壊して笑いながら泣いて吐いた
毎日が ...
人に馬鹿にされ
甘んじて馬鹿です。
と答える。
しかし人は死なせない。
勉強をする。
自分の得意分野。
お客様の幸せを考える。
できる事はなんでもする。
命、健康がかかっている ...
満月が
昴と
手をつないで
一晩中
コスモスを散歩する夜
狼男は
大潮の海で
赤い月を抱きしめている
赤い月は
狼男の蒼い心臓を
やさしく撫でながら
たゆとうように微笑んで
そ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏
夏嶋 真子
携帯写真+...
35*
09/8/8 16:16
入道雲
風音
携帯写真+...
5
09/8/8 15:40
八月九日、帰り道
遊佐
自由詩
8*
09/8/8 14:43
マナウス
……とある蛙
自由詩
9*
09/8/8 13:49
かつて可憐の予定
中原 那由多
自由詩
9*
09/8/8 12:36
原爆
リタ。
自由詩
3
09/8/8 11:55
NO REPEAt
邦秋
自由詩
1*
09/8/8 10:52
切片
西日 茜
自由詩
5*
09/8/8 10:22
季節の終わる頃
フクスケ
自由詩
1
09/8/8 9:26
夏祭り
kaeru
短歌
0
09/8/8 9:04
永遠のサナギ
浅井実花
自由詩
1
09/8/8 8:41
近況
生田 稔
短歌
1*
09/8/8 8:35
リモコンから始まる朝
yoyo
自由詩
1
09/8/8 7:34
媚薬
くゆら
自由詩
1
09/8/8 4:13
孤独
山崎 風雅
散文(批評...
2
09/8/8 3:28
喘ぎ
愛の嗚咽
自由詩
0
09/8/8 3:09
パリではいったい
番田
自由詩
0
09/8/8 2:20
エスプレッソ
〃
自由詩
0
09/8/8 2:20
月夜甘露
木屋 亞万
自由詩
1*
09/8/8 2:03
身体の海【5/6】自由に、自由を
A道化
散文(批評...
0
09/8/8 1:39
身体の海【4/6】輪郭、輪郭、輪郭、
〃
散文(批評...
1
09/8/8 1:38
甲虫の沈黙
〃
自由詩
7
09/8/8 1:36
夏の贖罪
ロリータ℃。
自由詩
4
09/8/8 1:22
犠牲
邦秋
自由詩
0*
09/8/8 0:52
私
ゆでたまご
自由詩
0
09/8/8 0:51
azure
ひめり
自由詩
1
09/8/8 0:17
グッバイグッバイグッバイ
こめ
自由詩
20
09/8/8 0:15
日々
湖月
自由詩
3
09/8/8 0:06
人に馬鹿と言われて
ペポパンプ
自由詩
3*
09/8/8 0:01
狼男の赤い月
草野大悟
自由詩
1
09/8/7 23:49
4362
4363
4364
4365
4366
4367
4368
4369
4370
4371
4372
4373
4374
4375
4376
4377
4378
4379
4380
4381
4382
4383
4384
4385
4386
4387
4388
4389
4390
4391
4392
4393
4394
4395
4396
4397
4398
4399
4400
4401
4402
加筆訂正:
夏のゆかた (Hiroshima)
/
月乃助
[09/8/8 10:33]
I changed the title of my poem to Natuno yukata ( Hiroshima).
6.04sec.